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お雛様や、お人形とも話せた幼い日々、病弱な弟を抱える家族の中で、ひとり孤独を感じていた頃、将来が見えず惑い苛立った思春期。少女・風美にめぐる季節を切り取り、誰もが、心のなかに大事に持っている“あのころ”の物語を描き出す。期待の新鋭、初の文庫化!
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Posted by ブクログ
主人公の少女、風美ちゃんの4歳、11歳、15歳、17歳の子供ながらの悩みと成長を描いた物語です。 少女が年齢を重ねるとともに、同居する祖母をはじめ、家族も当然歳をとっていきます。そんな中でただひとり、歳をとらない登場人物(?)、それが稲子ちゃん。彼女は風美ちゃんの叔母にあたる、12歳でこの世を去った...続きを読む女の子。 やさしくて、せつなくて、ちょっと不思議で、なんだか懐かしい気がする小説でした。
4つの章からなり、ひとりの女の子の四歳の春、十一歳の夏、十五歳の秋、十七歳の冬が連作で描かれている。 時の移ろいとともに少女が成長していき、取り巻く世界も変化していく。 ノスタルジックな風景、三河弁で話される台詞、あのころ感じた気持ち、、読んでいたら懐かしさでいっぱいになった。
こどもってほんとーに、うまいこといかない! いってやりたいことの2割も言えない! でも、あのときの方が負けず嫌いにスジガネ入りで、 知恵のない意地だけで切り抜けようとして、 たくましい自分がいたような。 ひなのころ、はやさしい小説やファンタジーや家族愛や懐かしい小説じゃなくて 誰にでもあったこど...続きを読むもの時の思考回路です。
序盤なんだか梨木さんっぽいなぁと思ってたら、中盤から後半でぎゃー!というか、身もだえしてごろごろしたくなるような展開に。 そうだよね、女の子の反抗期ってみんなこうかもなー的な。 それとなんとなくとなりのトトロも思い出してしまいました。 こっちは口の悪い弟だけど。 いろいろと揺さぶられる小説でした。
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