ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
ああ、やっぱり僕は早く大人になりたい--友がいて、彼女がいて、ちょっぴり規格はずれの「家族」がいて……生きることへの小さな違和感を抱えた、江戸翠、十六歳の夏。みずしい青春の物語。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「"ふつう"って何?」みたいな翠くんの中にうずまいている居心地の悪さに我々が向き合うにはとうに歳をとりすぎていて、だからそのことを語ろうとしても口から出るのは自分というものを世界から切り離して俯瞰のつもりで語る空想にすぎなくなるのだから、それを自覚できているだけいくぶんかましだと...続きを読むおしだまるのが吉。 川上弘美という作家は私を含めた川上弘美ファン全員にとって自分の生活/思考様式の中で大きな位置を占めてしまう、いうなれば病のようなところがある、だろう。あるだろう。私の周りには何人か、好きな作家を尋ねたときに「川上弘美」と答える人たちがおり、そしてその人たちの書く文章というのは川上弘美のレプリカントであることが、本当に多い。川上弘美の書く文章というのは、かくも読者の中に侵入し、居座り、お茶なんか飲みつつ寝転がり、釜の飯を食い、そうやって、気づけば帰らなくなってしまう。影響下の文章というのはむしろ川上弘美の類稀なる独自性を強めるだけの効果しかなく、平易な言葉を(気づかずに)自分たちにも書けるぞと嬉しくなるそのヤバさ。私だって多分そう。 一人だけ川上弘美風の文章を書きながらにしてムカつかないというか、同時にその人自身の個性もあるから天才やんけと思う人がいるが、それは稀有な例であって、だから、川上弘美を熱中して読むのは、あやうい。←この「、」打つ感じが罹患のあらわれである。 以上のように、川上弘美の作品を最高!と思いながら読むのは、最高!と思えば思うほど感想書くに危険な予感が孕むけれども、最高!と思ってしまっている自分を止められない。抵抗の余地をさがすとすれば、小説が描き出している「青春」だとか「ティーンネイジャーの不安定さ」を避けた、あんまり内容に関係ない、読書時間の中での私の心の躍動を書きつけることにしかないか。翠くんと花田くんのモヤモヤというのは対比されていて〜〜みたいなことを書きたくないのだ。書いてあるのも読みたくない。 とにかく平山水絵!平山水絵!平山水絵!なのである。平山水絵が出てくるたびに、キターーーと思うのである。 私はここ最近、「デート」っていう営みそのものについてかなり真剣に考えていて、たとえば友人と酒を呑みながら「デートっていいよね」「してみたいよね」「どこへいけばたのしいかな?」「なにをするのかな?」というようなことをダベっているのが楽しい。なんの予定もなくても、相手がいようといまいと、やはり何かについて真剣に考えてみることは楽しい。それがウキウキしたニュアンスのことであるなら尚更。そんな最近の私、いや俺、俺だから、平山水絵が出てくるたびに心のずっと奥の方が躍動をはじめ、ひらたくいえばキュンキュンし、頭の中のデートに唯一ぽっかり空いた空白である"相手"の欄に、その名を代入して愉快な気分なのだ。 とはいえ、平山水絵は高校一年であるわけで、私が平山水絵とデートしたらそれは限りなく犯罪で、ていうか私は女子高生とデートしたいとは思わなくて、そういう嗜好にも嫌悪感があって、ていうか平山水絵は架空のキャラクターであるので、むしろだからこそこうやって楽しい気分に後ろめたさもなく、夢想のデートに男としての責任感も伴わずにいられるのだ。 いいな、いいな、私、いや俺、俺も放課後にコンビニで「アイス買ってきたよ、君の苦手なやつ」って言われたい。だけどちゃんと俺の好きなやつ手渡されて「そんな意地悪しないよ」って言われたいよ。 ずっと忘れないだろうな。相手が忘れちゃっても、俺は絶対忘れないよ。ステンドグラスの部屋で泣くとき、隣にいるよ。一人になりたかったら隣の部屋にいるし。たくさん手紙書くよ。たくさん手紙書いてよ。全部捨てないでとっておくに決まってるだろ。喫茶店で、俺はコーヒーでいい、俺に構わずホットサンドを食べてくれよ。好きな短編小説教えてよ。返す時に「すっごくよかったでしょ」なんて言われたら、屋上で、おれ、泣くよ。 好きな詩を朗読してくれたら、周りに誰がいても、一緒に暮らそうってその場で言っちゃうかもしれないよ。どうしたらいいんだ。俺たちも朝に見つけた透明な蜘蛛の巣なんだぜ。
心の隙間にするりと忍び込んで来て、決して泣かせる場面でも泣ける場面でもない箇所で涙腺が刺激されてしまいました。何故だろう。 「ふつう」を自認する江戸翠16歳の夏。少し変わった母親と祖母との三人暮らし。遺伝子上の父親はたまにふらりと家にやって来る。小学生の頃からの友人は何故か急に思い立って女装するし、...続きを読む恋人は何故か急に冷却期間をおいてみようと言い出す。ふつうなんだけど、ふつうでない。のらりくらりとしているようで、何もかも受け止めて考えている。自由でありながら不自由。そんな青春の日々。 各章ごとに詩の一節が挿入されるのも面白いです。詩の持つ凝縮性と開放性が作品世界に合うのでしょうかね。
一文目からすっかり川上ワールドです。青春物語に区分けされはするのでしょうが、登場人物の言動がことごとく普通でない。それを「うん」「ふつう」ですませられる主人公がなにげに一番「ふつう」でないのかも。
読み終わった! 読み終わって今、、、なんだか色々考えるのが心地よくもあり、少し落ち着かなくて、心にさざ波がたってる感じ。 川上弘美さんの本を読むのは『センセイの鞄』『蛇を踏む』に続いて3冊目ですが、やっぱりこの人の文章好きだな、と思います。 現実に起きること、それに引き起こされる主人公の感情、そこ...続きを読むから広がる思考の世界。 その境界が曖昧でともすると、いつも夢のなかにいるような不思議な文章なのに、スッと心に落ちてきます。 きっと多くの人が持ってる世界とのズレ、疎外感みたいな感情をすごく上手く喚起させられる気がします。 翠君と周囲の魅力的な登場人物たち。 もう少し読後感を味わったら誰かとあれこれ話したい本です。 人を選ぶかもですが… オススメです!!
よかった ストーリー的には平坦な部分が多かったが、最後の島に行ってからはおもしろかった ひとつひとつが曖昧な感じが良かった 川上弘美さんの他の作品もよみたい
16歳の少年が少しづつ大人へと成長していく物語。 川上さんのこういう淡々とした世界観がなんだか好き。前半はちょっと変わった家族構成だけど普通の高校生の日常と後半は五島列島の島に渡り自分の周りのいろんなことを見つめなおしながら少しづつ大人へと向かっていく翠。 普通に生きるのって簡単なようで簡単じゃない...続きを読むんだよなぁ。
「若さ」とは何かを教えてくれる。まぶしいねぇ。「ふつう」っていったいどういうことなのか。自分の普通と他人の普通は決して同じではない。自由でありながら不自由だったりする。このあたりを大人は「あきらめ」と「分別」で対応していくのだけど。 高校生のころ、分別くさい大人にだけはなりたくなかったもんね。でもあ...続きを読むきらめきった老人になっちまったけど。
本質を捉えられるようで手からするりと抜けていくような不思議な、川上弘美さん独特の世界観。 主人公・翠は考えすぎるきらいがあるが、本質は他人へ踏み込んでいない、興味を持っていないように感じる。 自分だけの狭ーい世界で満足しているような。 きっとガールフレンドの水江は隣に翠がいても「一人ぼっち」に感じ...続きを読むたろうな。 そんな主人公こそが独りにならないのは、少しずつ普通じゃない周りの人間のお陰かな。そして彼らに大事に愛されているから、彼は彼らしくいられるという事、気がついていると良いな。
とても瑞々しい16歳の感性がありありと伝わってくる。連作短編と長編の違いは確実にあるが、未だ言語化ができない…
若者3人と、変わった大人たちの話。変わったって言っても、普通の人など現実にもほんとはいないのかもしれないなぁーなどと思った。淡々と話は過ぎるし、特に盛り上がることもないのだけど、川上さんの文章はとても魅力的で、その文章を単純に楽しんだ感じ。どの登場人物も魅力的。特にキタガーさんは、あんな先生いたらい...続きを読むいなと思う。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
光ってみえるもの、あれは
新刊情報をお知らせします。
川上弘美
フォロー機能について
「中公文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
センセイの鞄 1巻
某
明日、晴れますように 続七夜物語
あるようなないような
伊勢物語
いとしい
王将の前で待つてて
大きな鳥にさらわれないよう
「川上弘美」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲光ってみえるもの、あれは ページトップヘ