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ある朝、作家・鈴木小夜子は桜の舞う歩道橋の上にいた。ひどい二日酔いに見舞われ、昨晩の記憶はない。手には札束が入った見知らぬバッグ、そして現れる不思議な美青年……。謎と酒に酔いしれる、一夜限りのファンタジックなミステリ。
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Posted by ブクログ
最初は「なんだヨー、これはヨー」と思ったけど、落ちるべきところにいい感じに落ち着いた。最後はなんだか、妙にほっこりする話だった。
酷い二日酔いのあと、手には見知らぬバッグと大金、そして美青年が現れる。 軽い気持ちで楽しめるライトなミステリである。一夜限りのドラマという点も魅力で本作を手堅くまとめている。
泥酔した女作家が朝、公園で起きると何故か鞄を間違えて持っていた。そこには2000万円が入っており、その金をネコババして何かをしてしまおう!と考え、公園で出会った若い男を買ってアバンチュールを楽しんでしまおうと思うのが笑える。最終的にはその鞄は青年のモノであろうと思われる。一夜の夢のようなお話。
Posted by 読むコレ
一見ミステリとは思えない作品なのに最終的には ソレまで書かれていたエピソードが伏線回収として カチっと嵌るように収まるから...やはりミステリ作品なんですね。 余りにも途中の展開と主人公の女性作家「小夜子」の 超ダメな泥酔っぷり、ネガティヴ思考は凄まじく、一男性からの 目線としては、見事に...続きを読む女性像を破壊してくれますw。 泥酔しての嘔吐に始まり、放屁、終いには...あぁ...書けないw。 そもそもは「小夜子」が泥酔により、自分のバッグと入れ違いに なった鞄に、現金が2千万円詰まっていた事から謎は始まる。 その小夜子は泥酔が故に常人では考えられない行動に出る。ふと 立ち寄った千鳥ヶ淵で美青年「優弥」に出会う。そして出会った瞬間に 優弥をその2千万で買うという暴挙に! そこからの展開は一旦、その謎を置いてけぼりにしたかのような 前述のようなこの2人のにわかカップルの行動が続くのですが、 この美青年「優弥」がまたクセ者で、実体がないかのような存在 なんですよね。 その優弥の存在も含めてのラストのこの謎解きはまぁ、強引で 偶然に寄ったところもあるんですが、まぁ、全ては酒による 一つのファンタジーという事で、こんなのも充分アリありです。 西澤さんを始め、作品とお酒が切り離せない方々の紡ぐ、こんな おとぎ話は大好きなのです。
西澤保彦の作品は、だんだんと陰惨度が高まっているので、そろそろ読むのを止めようかと思っていた矢先の一冊。この本にもちょっとグロかったり下品だったりするシーンはありますが、読後感は悪くなかったです。
1章は主人公のキャラに唖然として読むのやめようかと思ったけど2章から話が動いた。謎解きがあるけど不思議系のファンタジーというか。このキャラのおかげでジャンルが難しい・・・。
二日酔いから正気にもどった主人公は気づくと、二千万の大金を持っていた。 使いきって死んでやろうかと思った矢先に、美しい青年に出会い買う事にしたが…。
本当はブルー・ローズの下巻を購入しようとしたら何故か無く、時間つぶしに買ってみました。 何とも荒唐無稽な最悪な始まりで、如何なってしまうのかしらと思ったら、そこは西澤保彦らしく、卒無く話が纏まりました。府に落ちてめでたしと言う感じ。
おばさんの入り口に足を踏み入れつつある女性と謎の青年の心の交流・・・とでも言えばいいのだろうか。自暴自棄の女性の荒れた心が癒されて最後は普通のハッピーエンド・・・でないのが、西澤的。よくあるラブロマンスでは終わらない。最後の謎解きがユーモラスなのも好感が持てた。同感は・・・同性じゃないとなかなか難し...続きを読むいんじゃないかなあ。
もうちょっとミステリィタッチかと思っていたけど、そうでもなかった。西澤さんでなければ読まなかっただろう作品
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西澤保彦
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