小説作品一覧
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3.5第20回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品。非正規雇用の日本語教師の夕香子は、オンライン授業中に中国人留学生・通称坊っちゃんの机に暗号が書いてあるメモを見つけ、画面キャプチャを撮る。フリーターの彼氏・啓治にネット銀行のパスワードではないかと言われ、試しに打ち込んでみると、ログインに成功。残高は3億円だった。桁違いの金銭感覚をもつ坊っちゃんなら、少しくらい引き落としてもバレないだろうと、二人は30万円の窃盗に成功する。しかし数日後、夕香子の部屋になぜか現金3億円が届いた。そして坊っちゃんから【金を返せ】とメールが届く。しかも啓治の友人の婚約者が拉致されてしまい、ふたりは返金しようとするが--。 まさかの展開の連続の末、夕香子たちがたどり着いた結末とは!? 全く新しい3億円誘拐事件が登場!
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3.5空を自由に飛びたいわけじゃない。僕が望むのは、普通の人のまわりに、当たり前にあるべきもの。漢字二文字で、世界の在り方を大きく変えてしまうもの。 友達。 僕はそれが、欲しい。 僕は独りぼっちだ。僕は祈る。どうか届け。奇跡よ、降臨せよ。すべてはあの忌まわしき楽園、秘密基地から抜け出す為に。
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-似たもの同士、とは言わないが…… かつて音楽活動のグループを組んでいた5人が、久々に再会する。5人の内訳は女3、男が2。カップルが二つあり、一人だけ残された女性のバックアップ・コーラスを、二組が務める、というなかなか不思議な成り行きだ。人が集まればうまくいかないこともあり、互いの弱さがあり、しかしそうした弱さにはどうやらパターンがあるようだ、という認識がこの小説では「フラクタル」の概念を使って説明されている。海岸線の卓抜な比喩が、5人の存在にどことなく重なり合うはずだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
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3.0アメリカはメイン州・ベックフォード、ディー・デクスター探偵社に一本の電話が入る。探偵二名をある家によこしてほしい、そこで一晩泊まってくれればいいという、簡単だが奇妙な依頼。その家に向かったスタンリーとケンウッドに、家人は何の説明もなく、仕方なく二人は酒を飲んで寝てしまう。しかし、未明に大きな物音で目覚めた二人は、一面の血の海に四人分の切断死体が転がっているのを発見。罠かもしれないと、ディーの家に急行し警察とともに再び現場に戻ると、何と死体が消失していた――。大胆かつ奇怪な事件の謎で読者を魅了する、第20回鮎川哲也賞受賞作、大幅改稿で登場。
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4.5英国王室御用達、笑いの大巨匠、あのウッドハウスの新シリーズ登場!! P・G・ウッドハウスの未知の傑作小説を続々と紹介。第1回は、百万長者のうえに容姿端麗、気立てもバツグンだけど、ちょっとおまぬけな青年紳士ボドキン君が主人公。豪華客船を舞台に、ワニを飼うお騒がせの人気赤毛女優、問題の多い変人客室乗務員、へーゼル色の瞳の女子ホッケー選手などなど、いつもの奇人と怪人たちが船上狭しと大活躍。最上質爆笑保証付きの至高の名作、本邦初訳。
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4.1島だけが、すべてを見ていた。 1840年、気仙沼から出航した五百石船・観音丸は荒天の果てに、ある島に漂着する。そこには、青い目をした先住者たちがいた。彼らは、その地を「ボニン・アイランド」と告げた。 時を隔てた現在。すべてを失った中年男は、幼少期、祖父が大切にしていた木製の置物をふとしたことで手に入れた。それを契機に記憶が蘇る。 彼は、小笠原行きのフェリーに足を向けた。その船には、チェロケースを抱えた曰くありげな少年も同乗していた。 物語は、ゆっくりと自転を始める。 ※この作品は単行本版『ボニン浄土』として配信されていた作品の文庫本版です。
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4.5コンビニ店員のルイーズは、学費のためにその店へ強盗に入った青年デルと恋に落ちた。ふたりはトレーラーハウスで暮らしていたが、デルの学位取得をきっかけに、デルの姉の仕事を手伝うという犯罪とは無縁の人生を始めることにする。だが旅に出たふたりには次々に事件が降りかかり、そのたびにあらたな土地へ向かう羽目に……。窃盗を疑われたり、ワイン泥棒に加担したり、結婚式を挙げようとした教会では強盗の人質にされてしまう。はたしてデルとルイーズは安住の地を見つけられるのか? チャーミングな恋人たちを描く連作ミステリ短編集。/【収録作】ルームミラー/手数料/来歴/女王さまのパーティ/極寒/ウェディングベル・ブルース
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4.3昭和33年、夏。北海道。未明の北の海に殿村水産所属の運搬船、天陵丸が沈んだ。乗組員6人は全員死亡。その朝、花咲港に入港した一隻のサンマ船が、岸壁に衝突した。海難事故と不審なサンマ船の衝突事故に疑問を抱いた不二新報釧路支局長江上武也は独自の取材を進めた。単なる事故か、それとも事件か……。だが、何者かの策謀によって江上は釧路を逐われる。それから3年。かつての関係者が次々と疑惑の死を遂げる釧路の街に、江上は帰ってきた――。日本ハードボイルドの黎明期を駆け抜けた幻の作家・高城高。霧にけぶる北の港町を舞台に描き上げた唯一の長編が、いまよみがえる!
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-18歳の夏。まだ触れていないものはすぐそこにあり、 それはいつまでもまぶしく、ただそのまま残される。 この小説は、「ボビーに首ったけ」と「ボビーが首ったけ」でできている。 前者は、なぜかボビーと呼ばれている高校3年の男子に 会ったこともないのに手紙をよこし、数回のやりとりのあと 喜びを膨らませている同い年の少女。 後者は、ボビーがストレートな情熱を傾けているもの、つまりサーフィンだ。 18歳の夏、手紙から一歩、踏み出す計画を立てる2人。 そしてボビーは、そろそろ自分のサーフボードを手に入れる頃合いだ。 邪なところは少しもない青春の欲求を さて運命は、どのように取り扱うのか――。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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3.6日本中を震撼させた傑作がついに文庫化! B県海塚市は、過去の厄災から蘇りつつある復興の町。 皆が心を一つに強く結び合って「海塚讃歌」を歌い、新鮮な地元の魚や野菜を食べ、 港の清掃活動に励み、同級生が次々と死んでいく――。 集団心理の歪み、蔓延る同調圧力の不穏さを、少女の回想でつづり、 読む者を震撼させたディストピア小説の傑作。 (解説・いとうせいこう) 「誰も触れたがらないきわどいポイントを錐で揉みこむように突いてみせた、とびきりスキャンダラスな作品」(松浦寿輝) 「この作品に描かれた社会が、近未来の日本に現れないことを願っている」(佐藤優) 「世界をありのままに感じることがいかに困難であるかを描きだした魂の小説」(若松英輔)
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-加納竜也は、渡仏してボルドー大学で醸造学を学び、ソムリエの資格をとった後、レストランのギャルソンになった。ある日、「ボルドーの秘宝」を探す謎の日本人と出会う。ひょんなことから加納は三ツ矢博と名乗るその日本人に従って、フランス中のゴロワ人の遺跡や遺物を見て回る小旅行に同行することになった。行き先は、ペリグーのガロ・ロマン博物館であり、バイヨンヌの城塞であったり、ポワティエに建てられたガロ・ローマン文化を扱っているサント・クロワ博物館だったりした。旅を続けながら加納は次第にゴロワに興味が湧いてくるのであった。ゴロワの記録と言えば『ガリア戦記』に行き着くと言われるが、加納には、ゴロワの聖地がキリスト教に乗っ取られたという風にしか解釈できない。
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3.8「物語の精髄は本書の小品のうちにある」(ボルヘス)。古代ローマ、インド、中国の故事、千夜一夜物語、カフカ、ポオなど古今東西の書物から選びぬかれた九十二の短くて途方もない話。
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3.5風の巫女アルマンドラと婚姻し、ボレアの台地の将軍となった、精神感応能力者シルバーハット。台地民の尊敬を集め、よく地を制していたが、探索の途中で、地平線の彼方に墜ちゆく物体を目撃する。それこそは、アンリ‐ローラン・ド・マリニーの乗った時空往還機であった! だが、墜落の際、時空往還機がイタカ軍の手に落ちてしまう。これなくしては、ボレアからの脱出も、邪教集団との闘いも困難を極める。シルバーハットは、ド・マリニーと共に奪還を決意するが、風の邪神イタカの魔手が、ボレアに、そして愛するアルマンドラに迫りつつあった。邪神と人類の闘争を描きクトゥルー神話体系に新風を巻き起こした伝奇ホラー、長編第5弾。/解説=鵺沼滑奴
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-………………………… 家族と絆の物語。 制限された生活に疲れている方。 癒されたい、元気がほしい、 ここちよい読後感にじんわりとひたりたい方におすすめです。 特に犬派には、あらがえない描写(!)がつまっています ------------------- 【読者さまよりコメントを抜粋】 (※すべて掲載の許諾を得ております) ◆メディアリード代表:野崎勝弘氏 『完璧なストーリー』 ◆作家:坂東太郎氏 『嫉妬もできないぐらいよかったです』 ◆脚本家/登山家:森山智仁氏 『豊かな暮らしに触れて、豊かな気持ちになった』 ------------------- 新型ウイルスが日常を変えてしまいました。 目に見えない恐怖、へだたりとつながり、生きるとは、家族とは。 すべての愛犬家に贈るハートフルな物語です(ギターも出るよ!) ※劇中のウィルスは、COVID-19を主なモデルとしておりますが、特定はしておりません
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-男にも、世間にも相手にされない、サエナイ女が求めた性とは? 「セックスして、お願い」。お願いです。女はついに男性向けの宅配ビデオ店に電話を入れてしまう。男にも、世間にも相手にされない女のいびつで切ない恋。欲望を抑えきれずに彼女たちが犯してしまう哀しい罪を、いったい誰が責められようか。あふれ出す女の本性を、男は抱えきれない…。週刊誌「女性セブン」で連載され好評を博した官能ミステリー。「電子版あとがき」を収録。 ●末永直海(すえなが・なおみ) 1962年福岡県北九州市に生まれる。漫画家小林よしのりの秘書、ホステス、旅回り演歌歌手など数多くの職歴を経て、1996年デビュー作となる「薔薇の鬼ごっこ」で第三回蓮如賞優秀賞を受賞。2002年「百円シンガー極楽天使」が文化庁の主催する海外輸出小説、昭和~平成の優れた日本文学27作品に選出され、アメリカ、イギリス、ロシアで翻訳刊行される。
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3.5♯MeToo時代の傑作歴史ミステリー! 現代以上に女性差別著しい、1921年のインド。パールシーの一族の出身で、ボンベイ唯一の女性弁護士のパーヴィーン・ミストリーは、女性であるが故に法廷に立てず、父親の事務所で事務弁護士として働いていた。結婚の失敗という苦い過去を引きずりながらも、いつか父親のような弁護士になることを目指していた彼女は、ムスリムの実業家の屋敷に暮らす三人の未亡人たちの遺産管理のため、高級住宅街マラバー・ヒルを訪れた。想像以上に閉鎖的な生活を送る彼女たちの役に立とうと決意した矢先、屋敷の中で殺人事件が起こる。パーヴィーンは、自分自身のトラウマと対峙しながらも、事件解決に奔走するが……。 「レイ・シムラ」シリーズの著者による♯MeToo時代の歴史ミステリシリーズ第1弾。アガサ賞歴史小説部門大賞、メアリー・ヒギンズ・クラーク賞など受賞多数、各紙で絶賛の話題作。
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4.0◎心にいつも“妄想”です。腐女子とオタクの“愛と正義”を、映像界・期待の俊英がみずみずしく描く青春物語!◎暴力をふるう彼氏から友人を救出するのだ!――アニメやゲームが大好きなオタクの幼なじみぼんとリンちゃんは、そう固く決意して一路東京へ向かう! だが、そこで待っていた“真実”とは……。◎『ももいろそらを』で、第24回東京国際映画祭をはじめ国内外の映画祭で高い評価を受け、鮮烈なデビューを飾った小林啓一、初の小説。描くのは、腐女子とオタクの“愛と正義と友情”ちょっと風変わりで、コミカル、けれど誰もが一度は経験する理想と現実の狭間で迷い悩める若者たちの青春物語! 映画では描かれない、救出劇の前日譚をたっぷり盛り込み、ぼんとリンちゃん、そして友人のみゆちゃんの3人の関係を、繊細に鮮烈に描いていく。◎カバーイラストは「おとめ妖怪ざくろ」や『輪るピングドラム』のキャラクター原案で知られる星野リリィ氏の書き下ろし。◎ボーイズラブの同人誌が大好きな女の子“ぼんちゃん”役には、女優、モデルとしてTV、CM、雑紙にと幅広く活躍する佐倉絵麻“ぼんちゃん”を「ねえさん」と慕うオタクの男の子“リンちゃん”役には、『仮面ライダー鎧武』で人気を博し、中島哲也監督最新作『渇き。』にも出演している高杉真宙。◎〈あらすじ〉ここではないどこかの地方都市に住んでいる四谷夏子(通称ぼん)は、16歳と62ヶ月を自称する女子大学生。彼女と友田麟太郎(通称リン)は、ボーイズラブ(BL)やアニメ、ゲームが大好きなオタクのカップルである。二人には斉藤みゆという友人がいる。ある日、みゆちゃんはネットで知り合った彼氏のいる東京へと旅立つ。三者三様、微妙な距離感をたもっていた3人の関係が、みゆちゃんの東京行きから、微妙に変化をしていく。そして、みゆちゃんとの連絡が途絶えた……。“妄想”の世界から飛び出し、“現実”の世界に直面する、彼らの青春の行方はいかに!?◎映画『ぼんとリンちゃん』2014年9月20日より、シネマカリテ新宿、シネ・リーブル梅田ほかにて全国順次公開決定!http://bonlin.jp/
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3.6タケルは小夢野中学の2年生。彼のクラスにしのぶが転校してきた。みんなが見とれる美少年。でも、彼が来てから、タケルのまわりは変なことばかり。頭に不思議な声が響いたり、保健室のセクシー先生が消えたり……。しのぶは何かをかくしている。宇宙からの侵略者? それとも地球を救うヒーロー? 転校生は、いったいナニモノ!? BL風学園物語の新展開!
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-小説はどこにある? 人生の中に? 小説の中に? 片岡義男の小説には、しばしば作家を職業とする人物が登場する。 そして小説の中で、その作家が書いた小説が披露される、ということがしばしば起こる。いわば小説内小説だが、これはそれを徹底した作品である。 なにしろ地のストーリーよりも、小説内小説のスペースのほうが多いくらいだから。 「まるで小説だ」と口にされる時、それは人生のことをそう呼んでいるわけだが、 しかしそれを読んでいる読者が今まさに読んでいるものは人生ではなく小説である。と、いうような混乱を、この小説は爽快に駆け抜けてみせる。 【目次】 一章 見合いを半分だけする 二章 姉と夕食。そして朝食も 三章 私たち四人 四章 短編を書いた四日間 五章 編集者に会う予定 六章 真珠の雨 七章 水平線を見に来た 八章 短編になるかしら 九章 温泉へいく途中で 十章 ボーイフレンド・ジャケット 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
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3.8恋愛未経験のおばあさんが喫茶店の店主に出会い、管理栄養士を目指す大学生は野球選手との結婚に憧れ、子育てを終えた中年の女性がファッションデザイナーと巡り合う。引きこもりニートは松田聖子に恋慕し、その弟は誰に対しても自分から「さようなら」を切り出せず、兄弟の父親は妻と再会する。人と接するのが苦手な少女は思いがけず人気アイドルになって、アイドルの付き人は嫉妬に苦しみ、三流俳優は枕を濡らす。植物屋の店主は今日も時間を忘れてサボテン愛に耽る。年齢も性別も境遇も異なる男女が出会い、恋をし、時には別れを経験する。「絶対的な恋なんてない」不格好でも歪でもいい、人それぞれの恋愛の方法を肯定する連作小説集。人気多肉植物店・叢-Qusamura-の店主・小田康平が植物監修を務める。
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4.0罪や不安を嗅ぎ取る能力を活かしスウェーデンの税関で働くティーナはある日、虫の孵化器を持った不思議な男と出会う。彼の秘密が明らかになるとき、ティーナが出会う新しい世界とは……映画原作である『ボーダー 二つの世界』の他、『MORSE―モールス―』番外篇の『古い夢は葬って』、集合住宅に這い寄る恐怖を描く『坂の上のアパートメント』、高齢女性の明るくも悲しい犯罪譚『マイケン』など、現実と異界の境界を問う11の物語。
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4.0圧倒的面白さのエンタメ警察小説! 県内で少年犯罪が急増している――神奈川県警少年捜査課の高尾と丸木が調査を始めた直後、ふたりのよく知る高校生・赤岩が薬物取引の現場で検挙された。赤岩は同級生の賀茂の助言で、取引を邪魔しに行ったのだという。賀茂は古代の霊能者・役小角を自らに降臨させる不思議な少年だった。時を同じくして横浜で売春や特殊詐欺も発生するが、罪を犯した若者たちの共通点は、カリスマボーカルのミサキを擁する人気バンド・スカGのファンということだけだった。みなとみらい署のマル暴・諸橋らの協力を得て、高尾たちは真相解明を目指す。唯一無二のエンタメ警察小説。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ボーダーライト』 の文庫版となります。
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3.6ありとあらゆる病気に罹っていると判断した僕は、休養と変化を求めて、友人ハリスとジョージ、そして犬のモンモランシーとともに、ボートに荷物を積み込み(歯ブラシは入れた?)、テムズ河を遡上する旅に出る。景勝地を巡ってゆっくりするはずが、トラブルとハプニングの連続で……。読んでいて思わず笑いがもれる英国ユーモア小説の傑作!
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-「あきらめるな、小夏!」僕(=モーターボート)は、そう伝えたかったんだ――あらゆるモノに名前を付けて話し相手にしてしまう、天然で落ちこぼれの“赤間小夏”。トップレーサーである母への信頼と尊敬を心にいだく、天才肌の“金原レイカ”。父親とのあいだに長年にわたる確執をかかえている、関西出身で勝気な“一条葵”。コミュニケーションが苦手で、筋金入りのオタクの“影山ゆかり”。日本で唯一の選手養成機関「やまと学校」から、男女が同じ条件で戦うボートレース界に身を投じた女子選手たち。同期である彼女たちの活躍が、ボート、モーター、ヘルメット、大時計、手袋など、“モノ”の視点で展開されていく。あの名作マンガ『モンキーターン』から19年。モーターボートの世界を舞台にした傑作誕生! 日本モーターボート協会、全面協力のもと、綿密な取材を決行。苛酷な世界で戦う少女たちの成長と葛藤を描く、笑いと涙の感動の青春小説。
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4.0ホリーは、いたって普通の女の子。サイキックな能力を持つことを除けば――。舞台は、15歳の家出少女だった1984年のイングランドからイラク、アメリカ、ディストピアと化した2043年のアイルランドまで。ホリーの人生を中心に展開される6つの物語からなる大作。世界幻想文学大賞受賞、ブッカー賞ノミネート。
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3.7好きになった相手を食べ殺してしまう16歳の孤独な少女は、父親を捜す旅に出て同類の少年に出会う。衝撃のカニバリズム・ロマンス
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4.1U国A州の空軍基地にある『飛行機の墓場(ボーンヤード)』で、兵士の変死体が発見された。謎めいた死の状況、浮かび上がる軍用機部品の横流し疑惑。空軍少佐のジョンは、士官候補生時代のある心残りから、フラッグスタッフ署の刑事・マリアと漣へ非公式に事件解決への協力を請う。実は引き受けたマリアたちにも、過去に対峙した事件への苦い後悔があった。高校生の漣が遭遇した雪密室の殺人。ハイスクール時代のマリアが挑んだ、雨の夜の墜落事件の謎。そしてバディを組んだ二人が初めて捜査した、緊急通報があった家庭での悲劇の真相は? シリーズ初短編集。/【目次】ボーンヤードは語らない/赤鉛筆は要らない/レッドデビルは知らない/スケープシープは笑わない/解説=香山二三郎
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3.4名探偵エルキュール・ポアロは友人であるミステリ作家のオリヴァ夫人から、田舎の屋敷グリーンショアに呼び出された。祭りの余興である犯人探しゲームで、何か不穏な事態が起こりつつあるようだ。なんとか事件が起きるのを防いでほしい――原稿が完成しながらもある事情から発表されず、近年になって発見された幻の中篇がついに登場!
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4.0富豪の一族が久方ぶりに集った館で、偏屈な老当主が殺された。犯人は家族か使用人か。聖夜に起きた凄惨な密室殺人にポアロが挑む
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4.0小説投稿サイト「エブリスタ」上で開催したコンテスト『この文庫がすごい!』大賞を受賞したパニック・ホラー・アクション! 水上だけでなく湿地や砂浜すら走破できる船舶、エアボート。日本では数少ないエアボート操縦士の菊崎鷹彦は、新潟県の阿賀野川で、河川遊覧から警察の水上任務のバックアップまで様々な仕事を請け負っていた。ある日菊崎は、依頼を受け支流の湿地帯へと向かうが、そこで驚くべき光景を目にする。動かなくなった人間に、大型の巻き貝が何十体も群がり、触手のような細い管を思い思いに皮膚に突き刺していたのだ……。元自衛官がエアボートを自在に操り、猛毒を持つ巻き貝の群れと、その背後に隠された恐るべき陰謀に立ち向かう!
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-全10篇の詩集です。 ■ゲームを読む、詩をプレイする ゲームをテーマにした詩10篇です。 本書の長さは4,000字程度です。 【内容】 カラー口絵 目次 01.ポエムブック 02.どこまで飛躍 03.サッカリンゲーム 04.愛のルール 05.ぶつけると増える 06.国語の問題 07.宝探し 08.白髪探し 09.切り売り 10.デスバーガー 奥付 裏表詩
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