大鴉の啼く冬

大鴉の啼く冬

1,200円 (税込)

6pt

新年を迎えた凍てつく夜、孤独な老人マグナスを訪れたのは、ふたりの女子高校生だった。ひとりは金髪、もうひとりは黒髪――そう、まるで彼が助けた、傷ついた大鴉の羽根のようにつややかな。だが、四日後の朝、黒髪のキャサリンは死んでいた。大鴉の群れ飛ぶ雪原で、赤いマフラーを喉に食い込ませて……。地元のペレスと本土のテイラー、二人の警部が見いだしたのは、八年前の少女失踪事件との奇妙な相似。誰もが顔見知りの小さな町で、誰が、なぜ、彼女を殺したのか? 試行錯誤の末にペレスが掴んだ悲しき真実とは? 英国本格派の新旗手が、冬のシェトランド島の事件を細密な筆致で描き出す、CWA最優秀長篇賞受賞作。/解説=川出正樹

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ペレス警部シリーズ のシリーズ作品

1~4巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~4件目 / 4件
  • 大鴉の啼く冬
    1,200円 (税込)
    新年を迎えた凍てつく夜、孤独な老人マグナスを訪れたのは、ふたりの女子高校生だった。ひとりは金髪、もうひとりは黒髪――そう、まるで彼が助けた、傷ついた大鴉の羽根のようにつややかな。だが、四日後の朝、黒髪のキャサリンは死んでいた。大鴉の群れ飛ぶ雪原で、赤いマフラーを喉に食い込ませて……。地元のペレスと本土のテイラー、二人の警部が見いだしたのは、八年前の少女失踪事件との奇妙な相似。誰もが顔見知りの小さな町で、誰が、なぜ、彼女を殺したのか? 試行錯誤の末にペレスが掴んだ悲しき真実とは? 英国本格派の新旗手が、冬のシェトランド島の事件を細密な筆致で描き出す、CWA最優秀長篇賞受賞作。/解説=川出正樹
  • 白夜に惑う夏
    1,500円 (税込)
    シェトランド島に夏がやってきた。観光客の一団が押し寄せ、人びとを浮き足立たせる白夜の季節が。地元警察のペレス警部は、恋人のフランと出かけた絵画展で、絵を前に嗚咽する男を介抱するが、彼は翌日、桟橋近くの小屋で道化師の仮面をつけた首吊り死体となって発見された。検死の結果は他殺。わずかな時間とはいえ、故人とかかわりをもったペレス警部は、ふたたびテイラー主任警部と組んで捜査にあたる。島と本土をまたいだ捜査行の果てに待つ、事件の真実とは?『大鴉の啼く冬』に続く現代英国ミステリの精華〈シェトランド四重奏(カルテット)〉第二章。/解説=千街晶之
  • 野兎を悼む春
    1,500円 (税込)
    シェトランド署の刑事サンディ・ウィルソンは、実家のあるウォルセイ島にいた。祖母のミマから電話で請われ、久しぶりに彼女の小農場を訪ねたサンディは、こともあろうにその祖母の死体の第一発見者となってしまう。ミマは一見、ウサギ狩りの銃弾に誤って撃たれたように見えた。親族間に潜む長年のわだかまりや、本土からきた調査班が小農場の敷地でおこなっている遺跡の発掘とは無関係の、単なる事故のはずだった。だが……。島に渡ったペレス警部がえぐり出す、事件の真相とは。現代英国ミステリの最高峰〈シェトランド四重奏〉、圧巻の第三章。/解説=三橋曉
  • 青雷の光る秋
    1,500円 (税込)
    シェトランド署の警部ジミー・ペレスとその婚約者フラン・ハンターは、ペレスの両親に会うため故郷フェア島を訪れていた。だが、島のフィールドセンターでふたりの婚約祝いパーティがひらかれた直後、センターの監視員アンジェラが殺される。折からの嵐で本島との交通が途絶し、“嵐の孤島”と化した島内に潜む犯人を見つけだすべく、警部はひとりきりの捜査を開始した。しかし、奮闘もむなしく事件解決の糸口はいっこうに見つからず、ついには第二の殺人が発生してしまう――現代英国本格ミステリの至宝〈シェトランド四重奏(カルテット)〉、堂々の最終章。/解説=酒井貞道

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大鴉の啼く冬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    シェトランド四重奏というシリーズがあるということも、女性作家ということも何も知らずただ寒い内容~という先入観だけだったけれど、読みやすくて、登場人物の内面的なことまで詳しく描かれていて思いがけなく丁寧に読み込んでしまった。
    シェトランド諸島の美しい風景にまた出逢いたい。このシリーズもリストに加えてゆ

    0
    2016年10月05日

    Posted by ブクログ

    ペレス警部シリーズ一作目。雪原で黒髪の少女の絞殺遺体が発見される。シェトランド島の自然と、濃密な人間関係が描かれる。ペレス警部のじっくりとした捜査のペースで物語が進むが、後半は一気読みしてしまう展開である。怪しげな人物が続々登場するので、犯人探しも楽しい。

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    北欧ミステリとは、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの主に5か国が舞台となるミステリー作品のこと。このジャンルでは、アイスランドを舞台にした「湿地」が有名になりましたね。本書もそんな北欧ミステリです。

    舞台となるのは、アイルランドとノルウェーの中間くらいの海洋に位置す

    0
    2023年12月01日

    Posted by ブクログ

    イギリスの作家「アン・クリーヴス」の長篇ミステリ作品『大鴉の啼く冬(原題:Raven Black)』を読みました。

    「P・G・ウッドハウス」、「セバスチャン・フォークス」の作品に続き、イギリス作家の作品です。

    -----story-------------
    【CWA最優秀長編賞受賞作】
    新年を迎

    0
    2023年03月14日

    Posted by ブクログ

    シェトランドについては犬しかイメージがなかったが、木も生えない寒い土地で、イギリスからもノルウェーからも14時間も掛かる場所だとは思っていなかった。天然のクローズドサークルだが、謎解きのミステリではなかった。狭い世界に暮らす人間模様をミステリ仕立てで表現したものといった印象。
    手掛かりらしい手掛かり

    0
    2022年11月12日

    Posted by ブクログ

    イギリス最北端にあるシェトランド諸島を舞台に、それぞれの人生でこの諸島と何らかの関係を持ち続ける人々の間で発生する事件。ある女学生が死体で発見され、8年前に発生した少女失踪事件(その後死体で発見される)が想起されるなか、両方の事件の容疑者として知的障害のある老人が逮捕される。
    事件の謎がクリアに解き

    0
    2022年05月18日

    Posted by ブクログ

    ヴェラシリーズの作者だと知り読んでみた。
    舞台はスコットランドのさらに北にあるシェットランド諸島。文章からだけでこの土地の寒い厳しい冬を体感しているかのように感じられる。タイトルの「大鴉」は「おおがらす」と読む。

    0
    2021年12月09日

    Posted by ブクログ

    なんでも日本のミステリ界では数年来「北欧ミステリ」と言うのが人気のジャンルのようですね。北欧ミステリとは、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの主に5か国が舞台となるミステリー作品のことを言います。最近だとアイスランドを舞台にした「湿地」が有名になりましたね。

    私たちが

    0
    2020年12月30日

    Posted by ブクログ

    シーリアの存在がムカつく&気持ちが悪い
    シーリアは、周りの男(息子も含め)をみんな自分の思い通りに動かしたいのか?
    マイクル、男のメンツ無いのか?こんな浮気女とっとと離婚しろ
    フランもダンカンに「シーリアと手を切らないとキャシーに会わせない」と言えばいいのに。ダンカン、目を覚ませ。ロバート、大人にな

    0
    2017年02月16日

    Posted by ブクログ

    シェトランド四重奏の1冊目。
    4冊読み終わった後だとはるか昔のような気がしてくる。
    イングランドの北のシェトランドで起こる殺人とそれを取り巻く人々を丁寧に丁寧に描いてく、本としても面白い作品。

    0
    2015年12月14日

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