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Posted by ブクログ
友達からおすすめされて読みました!
ひとからおすすめされた本は読むべきである、というのが私のモットーです。
本だけでなく、映画も、アニメも、芸術も。
(私が大好きな作家道尾秀介も友達からすすめられて読んだ「向日葵の咲かない夏」から好きになりました)
煮え切らない、暗い結末が好きな人にはもってこいな小説。
景色や状況の描写が、細かく、綺麗なのも印象的でした。
楽しいことや幸せなことがあるけど、全体的にはずっと不穏で、鬱々とした雰囲気が漂っているのも好きだった。
正常では無い日常で、少しずつ暗雲が立ちこめる感じ。
うーん、感想書くの難しいな、これ笑読んで良かったです!
Posted by ブクログ
ウクライナ戦争が始まったころにクルコフのウクライナ日記を読みこの本を買っておいた。今読んでみてものすごくエンターテイメント性あふれるサスペンス小説だった。独身の小説家の男が鬱のペンギンを動物園から引き取りペットとして対等な関係で生活をしていくシチュエーションも面白い。
新聞に追悼記事を生前から書いていき事件に巻き込まれていく話は不気味だ。
4歳の少女を引き取りその面倒を見る若い20代の女性と3人とペンギンとの愛のない生活を綴っていくところも男のやさしいキャラクターを表している。
ソ連崩壊後のウクライナの混乱した政情での設定だけど政治性もあると思うがエンターテイメントとして難しく読む必要もない小説だった。
最後40ページ余りの物語の展開は一気読みさせられた。
Posted by ブクログ
ウクライナのキエフ(キーウ)でペンギンのミーシャと暮らす売れない小説家のヴィクトルは、ある日、出版社から「十字架」を書く仕事を依頼される。
不穏な空気+ペンギンの物語→
1990年代、ソ連崩壊後のウクライナが舞台。戦後の日本にしか住んだことのない私には最初、とても不思議な気持ちになった。
家の外の世界はとても殺伐としているのに、ヴィクトルのキャラとペンギンのミーシャがその世界から少し浮いていて、それがとても絶妙。一気に読みやすくなる。→
でも、ペンギンのミーシャは動物園が閉園するタイミングでヴィクトルが貰い受けているわけだし、この時点で今の日本にはない感覚なんだよね。
終始この「感覚はわからないけど、何となくわかる」みたいな感じが魅力的なお話(語彙力なさすぎなんだけど伝わってー!)
読んでよかった(語彙力喪失)
Posted by ブクログ
憂鬱症のペンギンと売れない小説家。もう、これだけで面白い。
不可思議でどこか、現実と空想のあわいに惹き込まれるような物語。
どことなく村上春樹を想わせる文章ですが、訳者のあとがきを読んで納得。
続編が出ているらしいけれど、どうやら15年以上経った現在でも日本語翻訳は出されていないそうで、残念。
さて、本作はソ連解体後のキエフを背景にした物語。
「人生の本質が変わったからといっていちいち考えこんだりしてはいられない。」
と作中にあるように、当時の人たちの、激しく変わる社会に、いちいち反応してたらやってられない、みたいな感情が窺えます。
これは、たぶん私たちも同じで、自分の人生に起こっていることの意味や、日々労働していることのその先なんて、いちいち考えながら生きていくことなんてできないし、問題や困難を避けて生きていくほうが良いとも思える。
そんな暗い背景がベースにありながらも、ペンギンとソーニャ(預かることになった子供)ニーナ(ベビーシッター)が間に入ることでどこかコミカル、そしてこの関係を通してヴィクトルの感情の変遷も伝わってきます。
Posted by ブクログ
ペンギンとヴィクトルが互いに依存関係であり「憂鬱症」を通して重なりあう様子がとてもうまいなと思った
追悼記事を書く仕事を訝しく思いながらも、深くは知ろうとしないとことか、とにかく生活ができればいいと思ってたところとか、ヴィクトルがなぜこんなにも物事に無関心でいられるのかが不思議だった
作品に終始漂うヴィクトルの諦念とその受容は、ウクライナが新生国家で情勢が不安定だったことが大きく関係してるんだろう
でも途中に出てきたペンギン学者のおじいさんが亡くなったことはヴィクトルのかすかにあった生への執着をかなり吸い取った気がするな
最後はヴィクトル=ミーシャだったということか………
そしてどんなことがあっても生活は続くのだと思わされた
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