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戦争を「事実」ではなく「感情」で描いた証言文学の金字塔
プロパガンダに煽られ、前線で銃を抱えながら、震え、恋をし、歌う乙女たち。戦後もなおトラウマや差別に苦しめられつつ、自らの体験を語るソ連従軍女性たちの証言は、凄惨だが、圧倒的な身体性を伴って生を希求する。そうした声に寄り添い「生きている文学」として昇華させた本作をはじめ、アレクシエーヴィチの一連の作品は「現代の苦しみと勇気に捧げられた記念碑」と高く評価され、ノンフィクション作家として初のノーベル文学賞を受賞した。原発事故、差別や自由、民主主義等、現代世界への問いを提起し続けるアレクシエーヴィチの文学的価値を親交の深い著者が語る。特別章ではロシアのウクライナ侵攻以降の状況も解説し、読書案内も収載。
【内容】
はじめに――人びとの声を紡ぐ
第1章 証言文学という「かたち」
第2章 ジェンダーと戦争
第3章 時代に翻弄された人びと
第4章 「感情の歴史」を描く
ブックス特別章 逆走する歴史
読書案内
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Posted by ブクログ
アレクシエーヴィチの著書「戦争は女の顔をしていない」を要約したNHKの番組「100分で名著」の同タイトル回の書籍化。
アレクシエーヴィチ本人が「もし現代で本作の取材活動を行った場合、思うように発言できない人が多いから証言が集まらないだろう」という旨の発言をしていることが触れられている。どうしても他国の戦争は文字通り対岸の火事として見てしまい現代の戦争にリアリティを感じられないでいる身には、非常にショッキングだった。「歴史は繰り返す」と言うとき人は諦観とともに語るがなぜ人々が悲劇を繰り返そうとするのかを知るためにも様々な人に本著をおすすめしたい。
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