NHK「100分de名著」ブックス アレクシエーヴィチ 戦争は女の顔をしていない 人びとの声を紡ぐ

NHK「100分de名著」ブックス アレクシエーヴィチ 戦争は女の顔をしていない 人びとの声を紡ぐ

1,320円 (税込)

6pt

4.0

戦争を「事実」ではなく「感情」で描いた証言文学の金字塔

プロパガンダに煽られ、前線で銃を抱えながら、震え、恋をし、歌う乙女たち。戦後もなおトラウマや差別に苦しめられつつ、自らの体験を語るソ連従軍女性たちの証言は、凄惨だが、圧倒的な身体性を伴って生を希求する。そうした声に寄り添い「生きている文学」として昇華させた本作をはじめ、アレクシエーヴィチの一連の作品は「現代の苦しみと勇気に捧げられた記念碑」と高く評価され、ノンフィクション作家として初のノーベル文学賞を受賞した。原発事故、差別や自由、民主主義等、現代世界への問いを提起し続けるアレクシエーヴィチの文学的価値を親交の深い著者が語る。特別章ではロシアのウクライナ侵攻以降の状況も解説し、読書案内も収載。

【内容】
はじめに――人びとの声を紡ぐ
第1章 証言文学という「かたち」
第2章 ジェンダーと戦争
第3章 時代に翻弄された人びと
第4章 「感情の歴史」を描く
ブックス特別章 逆走する歴史
読書案内

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    アレクシエーヴィチの著書「戦争は女の顔をしていない」を要約したNHKの番組「100分で名著」の同タイトル回の書籍化。

    アレクシエーヴィチ本人が「もし現代で本作の取材活動を行った場合、思うように発言できない人が多いから証言が集まらないだろう」という旨の発言をしていることが触れられている。どうしても他

    0
    2024年10月01日

    Posted by ブクログ

    マンガを少し読んだことがあり手にした。
    NHK番組の文章版で、原作からごく一部抜粋した構成で、原作の作者アレクシエーヴィチの行なったこと、どのような姿勢でこの著作物を作り上げたのかが描かれる。
    ウクライナの戦争が始まってからの彼女のコメントもあり、なんとも言えない。
    戦争が無事終わったあとに、きっと

    0
    2025年05月22日

    Posted by ブクログ

    本書はアレクシエーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』を要約し、NHKテキストから加筆したものである。該当作品がボリュームが多かったので、なかなか読むに踏み切れず、そんな折に本書を見かけ、こちらを先に読む事にした。
    結果読んで良かったと心から思っている。わかりやすかったし、より興味が湧き、アレクシエ

    0
    2024年09月14日

    Posted by ブクログ

    原著を読んでみたくなった。
    原著を基に内容をまとめながら補足説明、さらに当時と現在のロシアがどのような状況にあるのか、がわかりやすく書かれており興味深い。『戦争は女の〜』は漫画もあるそうなので気になる。

    0
    2024年08月17日

    Posted by ブクログ

    このシリーズを初めて読んだが、歴史的背景などがわからずハードルが高い本に対する導入としては良いと思う。

    0
    2025年02月27日

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