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Posted by ブクログ
詩をどう楽しむか?は近年の課題だった。
この詩集を読んで、その悩みを突き抜けたように感じる。
言葉で読むのだけど、そこにあるのは言葉ではない。言葉にできない、言葉にならない、何か。例えば空気、感情、見えるもの聴こえるもの。
“詩”という存在を捉えようとするけれど、言葉にしようとすると指の間からこぼれ落ちてしまうような、そんな様子も感じられる。
言葉でどれだけ伝えられるか、を考えることが多いけど、言葉で伝えられないものがあることを伝える、とか、言葉で捉えられないものの存在を認識する、ための言葉たち、という感じがして、その感覚がとても新鮮で、でもずっと探していたという気もして、
とにかく谷川俊太郎はすごいのだ。
Posted by ブクログ
谷川さんの詩集を文庫の新刊で見つけて、買ってきました。『ベージュ』というタイトルは、あとがきを読むと、谷川さんのお茶目な面が伺えました。
書き手の想いがダイレクトに読み手の心に響くのが、詩だと思っています。谷川さんのこの詩集の言葉たちは、長年書いてこられてきたから、ここまでのものになったように思いました。
最初の「あさ」というひらがなだけで書かれた詩は、余白も多い分、余計にその気持ちがページの中に満たされているような感じを受けました。そして、ひらがなが多いと、なぜだかじっくり読みたくなりました。
谷川さんが、そのときに置かれた環境や年齢や感情などによって思うことが、言葉となって溢れているような感じの詩集でした。素敵な詩を遺してくださってありがとうございました。
Posted by ブクログ
小6の教科書で『生きる』を読んで感動して以来、谷川俊太郎さんの詩集を何冊も読んだ。谷川さんの詩はまわりくどい比喩表現も難解な言い回しもなく、とても平易なことばが紡がれているので好き。分かりやすいし、何より温度も触感もストレートに伝わってくる。
ふだんは頭で音読せずに本を読むのだが、詩はそれができなかった。頭の中の声でことばを反芻することで詩は形と意味を成すんだなと初めて気がついた。ひらがなだけの詩は、特にひと文字ひと文字を音で確認することで体にじんわりとことばがしみてくる感じ。これも、新しい発見だった。
正直言うと、帯の「解説・斉藤壮馬」で手にとった本だけれど、久しぶりの詩集は大満足だった
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