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Posted by ブクログ
短編集 8作品中3作品は新潮文庫の「果心居士の幻術」と被る。ペルシャの幻術師、コビの匈奴、兜率天の巡礼、下請忍者、外法仏は初。
磯貝勝太郎氏の解説で、またまた改めて知る司馬遼太郎さんがありました。外語大のモンゴル語、何で? 以前から疑問でした。司馬氏が生まれたのは、奈良県北葛城郡當麻町竹内。磯貝氏はそこをシルクロードの終点と解説。その地点から反対の始点であるシルクロードまで、場所がら司馬氏は少年時代からシルクロードへの夢想、詩的想像力を飛翔させるベースがあって、蒙古語を専攻せしめたのだと。子供の頃の病気治癒のお礼参りで、根本霊場の大峰山に行き、山頂の蔵王堂の不滅の灯明と闇にショックを受けたという少年時代のい逸話もあるようです。それ以来、その大峰山を開いた修験者、役行者(えんのぎょじゃ)への憧れもあったと。つまり山伏や忍者への関心は少年時代より。つまり、実はその後の大作群から見れば特異な一連の怪奇譚への必然を少年時代から司馬遼太郎氏の体内に萌芽させていたのだと。やなるほど。
景教。英国人 A.G.Gordon 秦氏のルーツへの考察。散楽雑技、傀儡、秦の弓月(うづき)の君 ペルシャ語 ハタ=はるばるきた ウヅ=第一の キ=人と
ゾロアスター拝火教の僧=magi これが magic の語源とする説明もおもしろかったです。
ペルシャの幻術師こそが司馬遼太郎のペンネームによる第1作なのだという。第8回講談社倶楽部賞に応募されている。他の選考委員が評価しないなか、海音寺潮五郎氏が終始好意的に評価したことで当選作となったのだと。後日の梟の城の直木賞受賞の際の選考でも、「歴史の勉強が足りない!」と主張した吉川英治氏をなだめて、受賞作に決定したのも海音寺潮五郎氏であったいう。ご本人は梟の城以前の作品は、作家としての作品として認めたくないと述懐されているという。
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