感動する作品一覧

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  • 徳川某重大事件 殿様たちの修羅場
    4.0
    殿、ご乱心!? 265年の長きにわたり平安を謳歌したかに見える徳川政権下、じつは驚愕の大事件が少なくない。それも将軍家や一門、大奥がからんだスキャンダルが……。将軍の意向を完全無視、はたまた突然の出家騒動。幕府を揺るがしたのは黒船だけではなかったのだ。もちろん初代・家康も数々の修羅場をくぐった。一揆、飢饉、地震、権力闘争。記事のネタは尽きない。思わず笑ってしまう話も含めて、代々伝わる裏事情を田安徳川家の子孫が語る。「虎狩りの殿様」に「音楽の殿様」、日本のパイロット第1号――。ユニークな子孫が次々と登場する明治以降の徳川家の数奇な運命も。ちなみに……明治に入ってどうなったのか?大正時代、徳川には政権奪回のチャンスがあった日本のパイロット第1号は徳川一族教科書にも載った「虎狩りの殿様」1,500億円の資産を食いつぶした「音楽の殿様」皇室・徳川・島津の「血のトライアングル」etc.

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  • 中国人はつらいよ――その悲惨と悦楽 伝統から彼らの実像を知る
    3.7
    1巻850円 (税込)
    中国の人々は総じて元気があり、暗い印象を与える人は少ない。そのメンタリティーの源はどこにあるのか? 中国は決して生きやすい社会ではない。庶民は地方官の苛烈な徴税とでたらめな裁判に苦しみ、官僚だって一歩間違えれば悲惨な刑罰を受ける。さらに官僚になるのも一苦労、「科挙」では八股文という超絶技巧が求められる。一方で中国人は人生に愉しみを見出す達人でもある。最高の娯楽になりうる漢詩に耽溺し、美食や美女を優雅に愛で、静寂が支配する「庭園」に佇む。中国は伝統的に、生きるしんどさと遊びの哲学が同居する国なのである。現代でも、官僚は一歩道を踏み外せば奈落の底に突き落とされ、中国文学は「反政治」の様相を呈している(これに対して、日本文学は「非政治」的であるといえる)。象棋や麻雀などのゲームが好きで、文房四宝(硯紙筆墨)に凝る人も多い。本書はそのような、現在にも通じる中国社会、中国文化のさまざまな相貌について柔らかな筆致で解説する。

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  • 安倍政権は本当に強いのか 盤石ゆえに脆い政権運営の正体
    3.3
    1巻850円 (税込)
    向かうところ敵なしに見える安倍政権。「二度目の総理」ゆえの大胆かつ緻密な政権運営を展開し、菅官房長官とのタッグで官僚・閣僚・マスメディアを巧みにコントロールしている。だがそうした「強さ」は本物なのか。実はバーチャルな気分に支えられた“蜃気楼政治”なのではないか。戦後70年を迎え、安倍政権は本格的に「右」寄りイデオロギー政策に着手する。アベノミクスの行方は? 憲法改正の実現性は? 次なる総裁候補は? 日本を代表する政治学者が、戦後政治史の中に安倍政権を位置づけ、軽やかな語り口でその実像に迫る。本質を衝く鋭さと一気に読める面白さを併せ持つ「御厨講談政治学」、ここに開講!

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  • 新・台湾の主張
    4.3
    1巻850円 (税込)
    台湾の民主化を成し遂げ、哲人政治家と称される著者は、台湾人は今こそ「日本精神」を顧みなければいけないと説く。日本統治時代の日本人が持っていたとされる「誠実」「勤勉」「奉公」「遵法」などを胸に、台湾との統一併合をめざす中国と対峙せよと語るのだ。ベストセラー『台湾の主張』から15年、92歳になった著者が、ここに新たな「魂の直言」を放つ。新渡戸稲造や後藤新平からの影響、農業経済学者としての活躍、台湾総統としての孤独、中国の軍事膨張に対して示した毅然たる姿勢……。そして、新たな民主化への道を歩み始めた台湾と、日本の今後を見据え、東アジアの平和のために進むべき道を説く。

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  • 人間を考える(PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー) 新しい人間観の提唱・真の人間道を求めて
    3.3
    松下幸之助ほど人間について深く思索し、それを経営に活かした人物はいない。「人間とは何か」という命題は東西古今を問わず、哲学者たちが挑んできた究極のテーマであるが、本書は経営者である著者が、20年以上の思索と人生経験から導き出した一つの解答である。本書の制作に際し、半年の間に60数回にも及ぶゲラ(校正刷り)の検討がなされた。最後の校閲が終わったとき著者は、「自分はこれまでいろいろなことを考え、話してきたが、結局このことが言いたかったのだ。自分の考え方の根本はこれに尽きる」と真情を吐露したという。宇宙の本質から始まり、宇宙と人間との関係、人間の使命へと展開していく著者の思索の根幹は「人間は万物の王者である」ということである。そこから誰もが磨けば光るダイヤモンドであるという人間尊重の精神が生まれ、一方で王者としての大きな責任も生じるのである。松下経営の真髄を知るための必読書。

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  • 人を活かす経営(PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー)
    4.8
    澤田秀雄(エイチ・アイ・エス会長)氏推薦!「創業当時の私に『経営の原点』を教えてくれた名著。松下さんは人と組織をやる気にさせる天才。社員のモチベーションを上げたいとき読んでいただきたい内容です」――経営、商売を左右するものは「人」である。製造、販売、人事、渉外……いずれも結局は「人」の問題に帰着する。著者はいかに社員を指導し伸ばしてきたか。仕事をまかす、説得なき説得、部下の提案を活かす……など、「人」の持ち味を引き出し、仕事を成功に導くためのヒントが満載。

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  • ペットの声が聞こえたら
    完結
    3.9
    僧侶で心理カウンセラーの妙玄さんにはときどき聞こえたり、頭に浮かんだりすることがあるんです。それはなんと動物たちの気持ちや言葉……! 猫や犬が最期を迎える瞬間、どんな言葉を、どんな感情を抱いているの? 妙玄さんが見た奇跡の瞬間を完全漫画化!!
  • あるじは家康
    3.0
    徳川家康は名君? それとも迷君??戦国時代、最高の結束力を誇ったといわれる「三河武士団」。けれど、家康も、家臣たちも、胸の内にはいろんなことが渦巻いていた――。石川数正、大久保忠隣、蜂屋半之丞、奥平九八郎(貞昌)、松平家忠、ウイリアム・アダムスといった有名無名の家臣たちを主人公に、組織に生きる男たちの“ホンネ”と“タテマエ”を描きながら、彼らの目を通すことで家康の意外な素顔を浮き彫りにしていく。『あるじは信長』『あるじは秀吉』に続く「あるじシリーズ」第3弾。

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  • 新・平家物語(一)
    4.0
    12世紀の初め、藤原政権の退廃は、武門の両統“源平”の擡頭をもたらした。しかし、強者は倶に天を戴かず。その争覇興亡が古典平家の世界である。『新・平家物語』も源平抗争の歴史を描くが、単なる現代訳でなく、古典のふくらんだ虚像を正し、従来無視された庶民の相(すがた)にも力点を置く。――100年の人間世界の興亡、流転、愛憎を主題に、7年の歳月を傾けた、著書鏤骨の超大作。
  • 鉄道でゆく凸凹地形の旅
    3.3
    都内・観光地の有名路線を中心に、困難な凸凹地形をどのように電車が走っているのかを徹底的に検証。さらに急勾配やカーブを乗車しながら楽しめるポイントを伝授していく。普段何気なく乗っている電車の見方が180度変わる一冊。
  • 美術館で愛を語る
    4.0
    絵は黙って鑑賞しなければいけないものなのか!?若い二人が手をつないで何気ない会話を交わし、老夫婦が微笑みを返す。目を輝かせ、しあわせそうに歩きまわる来館者たち――。美術館は本来、自由気ままに「楽しんでもよい場所」なのである。「絵は美しいもの」との幻想に憑かれ、感動を強要されている日本人。芸術の見方にルールはないのだ。窮屈な雰囲気を打ち破り、日本の美術館が幸福な人びとで満ちあふれることはないものか。世界各地をめぐった著者が、美術館のある風景、文化・芸術の核心に斬り込むトラベル・エッセイ。美術館リスト付[内容紹介](序)人は何のために美術館へ行くのか?

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  • 商売心得帖/経営心得帖(PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー)
    3.8
    「物とあわせて心をつくり、物とともに心を売り、そしてお金とともに心をいただく」――超ロングセラー「心得帖シリーズ」から、商いと経営の心構えを説く『商売心得帖』と『経営心得帖』の2冊が合本に。スキルやテクニックではない商売の醍醐味、経営の本質を問いかける不朽の名著。

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  • 人生心得帖/社員心得帖(PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー)
    4.5
    運命は引き受けてこそ、変えられる。「小悲観の大楽観」が幸之助氏の人生をひらいた。「困難」が、私の生きる力となった。苦労が大きいほど、人は成長できることを教えてくれる一冊。――(株)東レ経営研究所・前社長 佐々木常夫「職場は人生の道場。かけがえのない人生を、仕事を通じて自分の力で充実させていこう」超ロングセラー「心得帖シリーズ」から、人生と仕事の心構えを説く2冊が合本となって、装いも新たに新書で登場。本書はその1作目として、松下幸之助が自身の豊かな経験と深い洞察から得た、人生と仕事の真理を語り明かす。「会社に入って成功する秘訣は入社一日目にある」「同僚、上司はお得意様と思え」「“私の責任です”と言えてこそ責任者」人間としての成功とは何か、悩みはどう解消すべきか、生きがいとは何か……。人生の長い時間を費やす“組織”における生き方の指針を、若手、中堅、幹部社員それぞれに向けて説く。会社員だけにとどまらず、長い人生をどう生きるかを問う、万人必携の1冊。

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  • あるじは信長
    3.7
    上様、そんな理不尽な――織田信長は、出自にかかわらず、力ある者を抜擢したことで、天下人へと駆け上がった。しかし、その裏では、成果至上主義にとまどい、翻弄された家臣たちが……。兄か、あるじ信長かを選ぶ破目に陥って悩む佐々内蔵助、合戦ではなく筆で身をたてようと決意する楠木長諳、信長の成功を真似て無謀な策に打って出る別喜右近など、あるじに振り回されつつも懸命に生きる男たちを、彼らの目線で描く。

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  • 世界のエリートの「失敗力」 彼らが<最悪の経験>から得たものとは
    3.9
    ハーバード、スタンフォード、マッキンゼー、BCG、ゴールドマン・サックス、グーグル、トヨタ自動車、ソニー、電通、三井物産、三菱商事……その貴重な実話から学ぶ!「あなたは失敗から何を学びましたか?」世界最高峰の組織では、この質問への回答が、あなたを評価する重要な要素となる。今、グローバルリーダーに最も求められるのが「失敗力」だからだ。本書では、トップクラスの経営大学院の授業と、世界で活躍する12名の日本人エリートの実話から、身につけるべき「失敗力」の実情を探る。「大の大人が泣き出すほど厳しい『失敗シミュレーション』とは?」「華やかな経歴の人が、こんな挫折を乗り越えていたなんて!」……多くの驚きとともに、挑戦欲をかきたてられる内容だ。

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  • SF小説がリアルになる 量子の新時代
    3.8
    量子暗号、量子コンピューター、量子テレポーテーション、多世界……。SF小説が現実になり、私たちの生活を一変させる可能性を秘めた「量子」。物理の深遠と最先端を、文学や映画のイメージを借りて軽やかに解説。
  • トヨタが「現場」でずっとくり返してきた言葉
    3.9
    販売台数世界一、利益1兆円達成!世界のトヨタが60年間使い込んできた「不文律」を完全公開。「昨日のことは忘れろ。明日のことは考えるな」「想いを『見える化』せよ」……倒産危機、リーマン・ショック、大規模リコール、東日本大震災など、危機のたびに復活し成長するトヨタが、ピンチに際して常に拠り所にしてきたもの、それが「トヨタ生産方式」だ。本書では、現場で生まれた「トヨタ式」を象徴する言葉を厳選、解説。生産現場では1円、2円の改善に励み、お客さまが1台ずつ車を買うように1台ずつ製造する――日本トップ企業の現場が、どんな価値観をもってどう行動しているのかを、生の言葉から読み解く。

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  • 日本の「情報と外交」
    3.8
    1巻850円 (税込)
    なぜ日本は、尖閣問題で厳しい岐路に立たされたのか?政策決定において、論理よりも空気が重んじられる傾向は、「戦艦大和の最後の出撃」と重なるのではないか――。本書は、CIA、旧KGB、MI6等々、数多くの情報機関と交流した著者の実体験を交えて、情報とは何か、情報体制はどうあるべきかを提言する。外務省は、なぜニクソン・ショックを予測できなかったのか? なぜ石油ショックやイラン・イラク戦争の終結、ベルリンの壁崩壊を捉えきれなかったのか?「尖閣問題」こそ日本外交の縮図である。日本では正しい情勢判断がなぜか軽視されてしまう。外務省国際情報局長が国際諜報戦争と外務省の真実を明らかにする。――本書は2009年刊『情報と外交』(PHP研究所)に、あらたに序文とあとがきを加えたものです。

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  • 村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか?
    4.2
    話題のヒッグス粒子や暗黒物質、暗黒エネルギーから不確定性原理まで、大人気の宇宙物理学者・村山さんが語り尽くした宇宙理論の最前線。朝日新聞の科学記者・高橋編集委員が絶妙なる「なぜ? どうして?」の合いの手を入れ、壮大な宇宙の謎に迫る、読んで楽しい根源的宇宙問答。

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  • 装丁問答
    3.4
    装丁の名人が書いた装丁エッセイ。「ジャケ買い」した数々の本の批評や、漱石から現代まで本のデザインにこだわる人たちへのオマージュ。盟友・黒田征太郎との対談、伊集院静の友情寄稿つき。本好きに贈る一冊。

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  • コシヒカリより美味い米
    3.5
    コシヒカリは本当においしいか? じつは味比べ実験で他品種と区別できるのは、4人に1人だけ。それなのに全国の作付面積は4割にも及び、品種偏向の弊害も懸念される。植物遺伝学の第一人者が、コシヒカリ幻想の虚妄を衝く。美味い米入手法も紹介。

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  • 明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子
    5.0
    生誕100年を迎える太宰治の文学の魅力は現代の若者をも捉え、空前の《太宰ブーム》が訪れている。本書は太宰文学の最高峰『斜陽』のモデルとなった太田静子と太宰との間に生まれた著者が、満を持して語る「父と母の愛のすべて」である。『斜陽』は母・太田静子の日記をそのまま写した箇所も多い。父・太宰の男としての狡さなども容赦なく見据えながら、尊敬する「文学者・太宰」を真正面から描いた著者渾身の書。

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  • コンビニだけが、なぜ強い?
    3.7
    不況にあえぐ小売業界のなかで唯一右肩上がりの業績のコンビニ。「小売」だけに留まらず「サービスステーション」の道を歩みだしたコンビニの現在を徹底取材。セブン-イレブン「御用聞きへの道」、ローソン「多面化で個性のある店舗展開」、ファミリーマートの「グローバル展開」……。三者三様の戦略から、不況日本の生きる道が見えてくる。

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  • 海の色が語る地球環境 海洋汚染と水の未来
    3.7
    真っ青に澄んだエーゲ海は死んでいる! 逆に、日本沿岸のような茶色がかった海こそ生き物の宝庫なのだ。水の「色」を見れば、その環境が手に取るように分かる。では、「真っ黒なインド洋」「銀色のラプラタ川」「真っ赤に染まった相模湾」「ブルーにしか見えない南極の氷山」からは何が読み取れるのか? そもそも水の色はなぜこれほどバリエーション豊かなのか?水の時代と言われる二十一世紀現在、水の惑星において使える水が絶対的に少なくなってきているという状況に直面している。過度のインフラ整備により緻密な自然のシステムは確実に支障をきたし、垂れ流してきた有害化学物質は、一億倍に濃縮されてあなたの食卓に…。本書では、十数年もの間、観測船に乗り込み調査した著者が、海洋汚染の実態を報告。色鮮やかな写真と共に地球の未来を考える。水なしでは生きられない我々が、この星の七割を占める海を知らずに環境は語れない!

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  • 日本人としてこれだけは知っておきたいこと
    3.6
    なぜ日本人は戦前を否定するのか? なぜ「歴史」を社会科で教えるのか? 日本人に天皇は必要なのか? ――六〇年前の敗戦をきっかけに、明治も江戸も古代までも全否定する奇妙な歴史観が、この国を支配してきた。しかし、近現代世界はいま大きく変動している。戦争の真実を物語る史料も公開されはじめた。「この国のかたち」を描くために、私たちはいま何をすべきか。まず第一に、日本を考えるにあたってすべての「結節点」である「あの戦争」の意味を考えないわけにはゆかない。次に、「終戦」という嘘、「自主憲法」という嘘、「憲法九条が平和を守った」という嘘、「戦後の民主化が高度成長を促した」という嘘、「国際化」という嘘……積み重ねられた「戦後の嘘」を打ち捨てなければならない。さらに、「天皇」と「心」を日本文明の核心として捉えることで、日本人のアイデンティティを、真正面から問いなおさなければならないのである。

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  • 日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日
    4.5
    近代日本の“運命の一日”を描いた不朽の名作。太平洋戦争を終結させるべく、天皇の「聖断」に従い和平への努力を続ける首相鈴木貫太郎をはじめとする人々と、徹底抗戦を主張して蹶起せんとした青年将校たち──。玉音放送を敢行しようとする政府関係者に対して、陸軍の一部軍人は近衛連隊を率いて皇居に乱入した。そのあまりにも対照的な動きこそ、この一日の長さを象徴するものであった。玉音放送が流れた昭和二十年八月十五日正午に至る一昼夜に繰り広げられた二十四幕の人間ドラマ。
  • もっと仕事をラクにしたい人のための 最強のデスクワーク術
    3.8
    時間に追われるせわしい日々。気がつけばいつも終電間際……。そんな状況に別れを告げるための特効薬、それが「スーパー事務員」として知られる著者が明かす「デスクワーク効率化ワザ」の数々だ。「デスクまわり」「ファイリング」「コピー」「ファックス」「文房具」「書類フォーマット」など、様々なデスクワークに“ほんの少しの工夫”を施すだけで仕事の効率が2倍、いや3倍になる! 仕事をもっとラクにしたいと願う、すべてのビジネスパーソン必読の書。

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  • だれにでも「いい顔」をしてしまう人 嫌われたくない症候群
    3.8
    一見すると明るく社交的だが、心の奥はさびしくて不安。「ありのままの自分」に自信がなくて、他人の同情や歓心を得ようとイヤとは言えずその場をとりつくろう。「私だけが我慢している」と不満は募る一方。好意すら敵意と誤解する。他人に好かれることが生きる目的になってしまった不幸な人たち。自分の気持ちさえ見失い、優しい言葉をかけてくれる「ずるい人」にだまされる。しまいには人と接するのが恐怖になるのだ。嫌われてもいいじゃない! 「いい顔」をやめたら、人生はラクになり、本当の味方が見えてくる。[「嫌われたくない症候群」はこんな人]◎友だちがいっぱいいるフリをしたり、幸せだと誇張する ◎「かわいそう」「つらかったのねー」といつも慰めてほしい ◎ことなかれ主義者で、自分からとにかく謝ってしまう ◎他人の眼差しが気になり、心の底を見られるのが怖い ◎自分が相手を嫌いなのに、相手が自分を嫌いだと思いこむ etc. .

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  • 占領下日本の教訓
    4.5
    昭和20年の敗戦から6年8カ月間、日本は主権を失い、占領支配を受けた。この間、国民は何を失い、何を得たのか。今日の経済至上主義の社会とどう繋がるのか。あの体験から学ぶべきは何か。「ここで得た教訓を次代に伝えるのが私の使命だ」。昭和史研究の第一人者で、戦後民主主義教育第一世代の著者が鋭く迫る。好評『昭和史の教訓』『東京裁判の教訓』に続く昭和史「教訓3部作」完結!

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  • 毛利元就(1)
    3.8
    応仁の乱から30年。世はまさに乱世。中国地方もまた、山口に大内義興が前将軍足利義尹を擁して上洛をねらい、出雲には老虎尼子経久が牙を光らせていた。その二大勢力の間に揺れる小国安芸の毛利家に生まれた元就。かりそめの平和は父弘元の死で終止符を打たれた。10歳のみなし児城主の運命は……。
  • 徳川家康(1) 出生乱離の巻
    4.4
    竹千代(家康)が生まれた年、信玄は22歳、謙信は13歳、信長は9歳であった。動乱期の英傑が天下制覇の夢を抱くさなかの誕生。それは弱小松平党にとっては希望の星であった――剛毅と希望を兼ね備えて泰平の世を拓いた名将家康の生涯を描いて、現代人の心に永遠の感動を刻む世紀のベストセラーの発端篇!
  • 徳川家光(1) 三代の風の巻
    3.4
    父秀忠の命で甲府に蟄居している弟駿河大納言忠長の処遇に苦慮する三代将軍家光。その忠長は自刃して果てる。寛永11年(1634)6月、家光は30万を越す供を従え京に入った。この上洛は、禁裏と幕府間のしこりをとき、泰平の空気をかもし出す大きな役割を果たした。生まれながらの将軍の一生。
  • 新・水滸伝(一)
    4.1
    中国は宋朝の時代、勅使として龍虎山に派遣された洪信は、厳しく禁じられた石窟の中を掘ったため、封じられた百八の魔星はどっと地上に踊り出た。やがて、その一星一星が人間と化して、梁山泊をつくり、天下を揺さぶる。――これが中国最大の伝奇小説「水滸伝」の発端である。「新・水滸伝」は、少年時代からこの中国古典に親しんだ著者が、思うままに意訳し、奇書の世界を再現する一大絵巻。
  • 渦動破壊者 レンズマン・シリーズ7
    3.7
    原子爆発で生じた、すさまじい破壊力を持つエネルギー渦動――“原子渦動”。渦動制御研究所の次長であった核物理学者ニール・クラウド自身も、この不滅にして制御不能な新種の災害に見舞われ、一瞬にして愛する妻子を失った。だがそれと引き換えに渦動を破壊するアイデアを得たクラウドは、勇躍渦動に挑みかかり、瀕死の重傷を負ってしまう。しかし彼は、レンズマンの助力を得てよみがえった――その名も“渦動破壊者”として。やがてクラウドは、渦動の陰にひそむ邪悪な陰謀に気づく・・・・・・。『第二段階レンズマン』の後の時代を舞台にした外伝作品にして、シリーズの掉尾を飾る雄編!

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  • 小説の読み方
    3.9
    本書は、現代の純文学からミステリーまでの11作品を題材に、物語をより深く楽しく味わうコツを、人気小説家がわかりやすく解説。小説を読んだ後、SNSで、作品の感想を書いたり、意見交換ができるようになる1冊です。 「冒頭で、私は、動物行動学者のティンバーゲンによる『四つの質問』を紹介している。これは、文学に限らず、映画にも美術にも通用する問いであり、何かを鑑賞したあと、人とそれについて話をしたり、自分で感想を書いたりする際には有効な着眼点となるだろう」(本書「文庫版によせて」より抜粋) <本書で解説する作品> ●ポール・オースター『幽霊たち』 ●綿矢りさ『蹴りたい背中』 ●ミルチャ・エリアーデ『若さなき若さ』 ●高橋源一郎『日本文学盛衰史――本当はもっと怖い「半日」』 ●古井由吉『辻――「半日の花」』 ●伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 ●瀬戸内寂聴『髪――「幻」』 ●イアン・マキューアン『アムステルダム』 ●美嘉『恋空』 ●フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』 ●平野啓一郎『本心』 PHP新書版に、『罪と罰』『本心』の解説を新規追加し、再編集。
  • 明日も世界のどこかでひとりっぷ2 秘境・絶景編
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 全部自腹、自力手配。 圧倒的な実体験をベースにお届けする究極の女子ひとり旅指南本、 まさかの第2弾は「秘境・絶景」旅へGO! 海外ひとり旅歴25年、海外ひとり旅回数400回を超える稀代の旅バカ ひとりっP(本業はファッション誌編集者の会社員)責任編集による 女子のためのひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』の シリーズ続編です。 「趣味は秘境」と言い切るひとりっPの 100回以上の秘境・絶景体験から、 「一生に一度といわず、何度でも行きたい!!」と思える オススメのデスティネーションを厳選。 ウユニ塩湖、イースター島にマチュピチュやリオのカーニバル! また、この週末にでも行ける台湾や香港の 知られざる秘境・絶景スポットも掲載しています。 実際にひとりっPが旅に必ず持っていく トラベルギアや、ワードローブの数々もご紹介。 人生は短い! 世界は広い!! 迷っている暇はない!!! あなたもこれを読んで、ぜひ Have a nice 秘境・絶景ひとりっぷ!!
  • 美智子さまという奇跡
    3.5
    一九五九(昭和三四)年、初の民間出身皇太子妃となった美智子さま。その美しさと聡明さで空前のミッチーブームが起き、皇后即位後も、戦跡や被災地を幾度となく訪れ、ますます国民の敬愛を集める。美智子さまは、戦後の皇室を救った“奇跡”だった。だが、今私たちの目に映るのは、雅子さまの心の病や眞子さまの結婚問題等、次の世代が世間にありふれた悩みを抱えている姿。美智子さまの退位と共に、皇室が「特別な存在」「すばらしい家族」である時代も終わるのか? 皇室報道に長く携わった著者による等身大の皇室論。
  • 信長になれなかった男たち 戦国武将外伝
    3.3
    戦国時代には英雄、豪傑がキラ星のごとく現れ様々な物語の主人公になっているが、歴史に名を残したのはほんの一握りのスーパースターにすぎない。信長・秀吉・家康の活躍の影には、敗れ去った多くの武将たちがいた――。戦国初の天下人を目指した三好長慶。琵琶湖を押さえ栄華を極めた浅井長政。ローマ法王に使節団を送った蒲生氏郷等々……。規格外の変革者・信長と彼らを分けたものは何だったのか。丹念な現地取材を経て直木賞作家が辿り着いた、下克上の世を生き抜いた戦国武将たちの束の間の栄光と挫折の生涯。
  • ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅
    3.9
    人類の悲劇を巡る旅「ダークツーリズム」が世界的に人気だ。どんな地域にも戦争、災害、病気、差別、公害といった影の側面があるが、日本では、それらの舞台を気軽に観光することへの抵抗が強い。しかし、本当の悲劇は、歴史そのものが忘れ去られることなのだ。小樽、オホーツク、西表島、熊本、栃木・群馬などの代表的な日本のダークツーリズムポイントを旅のテクニックとともに紹介。未知なる旅を始めるための一冊。
  • ピアノはなぜ黒いのか
    4.0
    欧米では木目仕上げが主流のピアノ。なぜ日本では「ピアノといえば黒」なのか? クラシック音楽の歴史も伝統もない日本。なぜ生産台数世界一になったのか? 「ピアノといえばバイエル」。なぜ世界一権威のある音楽事典に載っていないのか? 日本人にとって一番身近な楽器なのに、プロでも知らないことがたくさんのピアノ。日本人とピアノの不思議な関係をひもときながら、調律マン、セールスマンだからこそ伝えられるピアノの魅力を語る。
  • 貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士 1
    続巻入荷
    4.7
    現代日本から男女の貞操観念が真逆の異世界に転生し、その世界では珍しい男の騎士として育てられた辺境領主ファウスト。前世の価値感を持つが故に、女王のほぼ全裸な薄着姿や巨乳公爵からのセクハラ的スキンシップに股間を痛める日々を送る彼だが、ひとたび戦場に出れば英雄的な活躍をする超人でもあった。 そして第二王女ヴァリエールの相談役として、彼女とその親衛隊の初陣に同行することになったファウスト。しかし単なる山賊退治と聞いて赴いた村では、予期せぬ惨劇と試練が待ち受けていて……!? 貞操が逆転した世界で“誉れ”を貫く男騎士の英雄戦記、堂々開幕!!
  • 夜叉王の最愛 ~虐げられた治癒の乙女は溺愛される~ 1
    5.0
    悪質な怪異を退治する一族の娘・明彩(めい)。 明彩は名家に生まれながら退魔の力を持たず、 家族からも一族からも虐げられてきた。 一方、家族に大切にされ傲慢に振る舞う弟は、 儀式の最中に禁忌を荒らし、 異界の王・涼牙(りょうが)を呼び起こしてしまう。 そして同行していた明彩はその場に置き去りにされ――。 美しくも恐ろしい鬼に、震えあがる明彩だったが、 涼牙に思いがけない言葉をかけられる……。
  • 十三夜の焔
    4.0
    天明四年五月の十三夜。御先手弓組番方・幣原喬十郎は男女の惨殺体を発見する。傍らには匕首を手に涙を流す若い男が一人。喬十郎は咄嗟に問い質すが、隙をつかれて取り逃がす。その男は闇社会で名を轟かせる大盗一味の千吉だと判明。殺害された男の周辺を洗う中、再び遭遇するも、千吉は殺害を否定し、再び姿を眩ませる。十年後、喬十郎は、銭相場トラブルで一家を殺害された塩問屋の事件を追う過程で、両替商となった千吉(利兵衛)に出合う。火付盗賊改長官・長谷川平蔵に助言を仰ぐも、突然の裏切りに遭い、左遷されてしまう。悪事に立ち向かう喬十郎と、江戸の闇社会に生きる千吉。宿命的な敵対関係を描き出す、血湧き肉躍る時代小説。
  • 殿さま狸
    4.2
    いま読むべき歴史小説作家、規格外の面白さ! 天下一の奇策! 豊臣軍を、徳川軍を化かせ―― 阿波の狸と称された蜂須賀家政が御家存続のため関ヶ原に挑む! 豊臣秀吉の親衛隊・黄母衣衆の蜂須賀家政は、齢二十八にして阿波国十七万五千石を任された。 なぜ父ではなく己に。父・小六は秀吉の腹心であり、木曾川の川並衆頭領でもある名将だった。武家にはない川並衆の自由な発想で国を育てる家政。ところが関ヶ原の合戦で御家存続の窮地に── “阿波の狸”と称された若き大名が、東西両軍を化かす天下一の奇策を放つ痛快歴史小説! 【文庫判特別書下ろし「雀は百まで」収録】
  • 選挙漫遊記
    4.0
    2020年3月の熊本県知事選挙から2021年8月の横浜市長選挙まで、新型コロナウイルス禍に行われた全国15の選挙を、丹念に取材した現地ルポ。「NHKが出口調査をしない」「エア・ハイタッチ」「幻の選挙カー」など、コロナ禍だから生まれた選挙ワードから、「スーパークレイジー君」「ふたりの田中けん」など、多彩すぎる候補者たちも多数登場! 文庫化にあたり新章「2024年東京都知事選挙」を書き下ろし。――選挙取材歴20年以上! 『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』で第15回開高健ノンフィクション賞を受賞した著者による“楽しくてタメになる”選挙エッセイ。
  • 介護保険は崖っぷち 私たちのケア社会をつくるには
    5.0
    2000年に始まった介護保険制度は,改定のたびに後退を強いられ,複雑で使いにくいものになってしまった.さらにはヘルパー不足,事業所閉鎖が相次ぎ,現場は危機に瀕している.だが,欠陥を抱えながらも多くの利用者と家族が恩恵を受けており,もはや介護保険のない時代には戻れない.四半世紀の歩みを総点検し,変革を展望する.

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  • 鬼は紅くとけた雪を食む【単行本版特典ペーパー付き】
    完結
    4.8
    全1巻858円 (税込)
    「お前は俺の贄、誰にもくれてやるものか」他人の悪意が視える目を持つ雪緒は、長年村人からひどい扱いを受けていた。唯一の肉親である祖母を亡くして村を出ようとした矢先、鬼神の生贄にされることが決まってしまう。どうせ生贄になるならと、雪緒は一世一代の願いを口にする。「食いたきゃ食え、その代わり村を滅ぼせ」男前鬼神×孤独なイジっぱり生贄寄り添い芯まで溶かす和風人外BL。描き下ろし「祝言」を収録 ※この作品は過去、電子書籍「鬼は紅くとけた雪を食む1~6巻」に掲載されました。重複購入にご注意下さい。
  • 虚の聖域 梓凪子の調査報告書
    3.5
    1~2巻858~924円 (税込)
    14歳の少年はなぜ死んだのか? 転落死した甥の死の真相に迫る《元警察官の女性調査員》。 母ひとり、子ひとり。ふたりの幸せを壊したのは―― 《元警察官の著者》が描く、心抉るミステリー。 島田莊司選・ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作、待望の文庫化 14歳の誕生日の二週間後、梓輝也は百貨店屋上から転落死した。梓凪子は葬儀の場で、姉であり輝也の母の未央子から、死の真相を調べてほしいと依頼される。 遺書はないが、警察は自殺と判断していた。因縁を抱え警察を退職し、調査会社で探偵をする凪子は、困難な調査に乗り出す。 訪れたのは、学校という名の“聖域”。 何かを掴みかけたその時、凪子に魔手が迫る――。
  • 終活中毒
    4.1
    最高の最期(エンディング)のはずが、まさかのどんでん返し!? 残された人生の時間、あなたはどう生きる? 遺言、片付け、夢への挑戦…人生でやり残したことは? 余命わずかの時間をSDGs活動につぎ込む資産家の妻。一日も早く死んでほしいと願う若い夫だが、思いもよらぬ誤算が…(「SDGsな終活」)。 妻の三回忌が近づいたある日、家を出て疎遠になっていた息子が突然帰ってきた…(「最後の終活」)。 ゾッとする終活、理想的な終活、人生を賭けた終活…4人の〈終活〉に待ち受ける衝撃&感涙のサプライズの四編。 (収録作) 「SDGsな終活」 「最後の終活」 「小説家の終活」 「お笑いの死神」 そもそも人生では、予想外の出来事にいろいろ遭うのが普通なのだ。 どの物語もアイデアが卓抜で、アクロバティックなひねりが効いている。 主人公にも読者にも予測がつかない状態で展開し、着地がどうなるのか知りたくて、引き込まれる。 ――青木千恵(書評家・解説より)
  • スターリングラードの凶賊 1巻
    完結
    4.4
    全2巻858~913円 (税込)
    舞台は1942年。独ソ戦真っただ中のスターリングラード。美少年・美女・ならず者に食わせ者が敵味方入り乱れる中、「市民の疎開が禁じられた街」を舞台に展開する東部戦線ウエスタンアクション第1巻!
  • リライト〔映画ノベライズ〕
    3.0
    2025年初夏公開映画の原作〔新版〕、〔映画ノベライズ〕同時刊行! 転校生・保彦はある小説に憧れて、300年後からやってきた。高校3年の美雪はそんな彼に心惹かれるようになる。ある日、美雪は保彦にもらった薬で10年後の自分に会うためにタイムリープを決行。未来の自分から1冊の小説を見せられるのだが―ーひと夏のボーイ・ミーツ・ガールが時をかける。新感覚〈タイムリープ×青春ミステリ〉映画のノベライズ
  • 天使の胸に、さよならの花束を ~余命マイナスなわたしが死ぬまでにしたい1つのこと~
    3.5
    もしもあと1日だけ、時間をもらえたら――。 もしも、この世界からいなくなる前に1日だけ猶予をもらえるとしたら、あなたは何をしますか? 『死者と再会させてくれるという美少女がいる』 余命が尽き、どころかマイナスとなってしまったあなたの前へ、そんな噂と共に現れたのは、アイと名乗る天使の少女。 彼女の役目は、肉体を失った魂の最期の願いを叶えることらしい。 そのために、アイは憎まれ口を忘れないひねくれものの相棒・悪魔のディアと一緒に、人の世界に降りてくる。 「――ねえ、あなたの未練はなんですか?」 ひどく美しい姿をした天使は、ひとりぼっちになった魂へ問いかけていく。 その優しい声は、死んでも諦めきれなかったたった一つの想いをそれぞれの胸に浮かび上がらせていって。 いつか交わした約束を守ること。好きなあの子を笑顔にすること。愛する人にありがとうとごめんなさいを伝えること。ずっとしてみたかったデートをすること。大切な人の晴れの日を祝うこと。 「どうか、あなたが大好きな人に笑顔で『さよなら』って言えますように」 これはあなたの最期のために心を尽くす、優しくてちょっぴり泣き虫な天使との出会いと別れの物語。 ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 翼の翼
    4.0
    見ていたアニメのCMがきっかけで、有泉円佳の息子、翼は塾の全国模試を受け、中学受験を目指すことになった。中学受験に縁のなかった円佳だったが、難関校も狙えるという翼の成績に期待は膨らみ、息子への愛おしさと共に、成績への渇望が入り交じっていく。入試問題頻出作家が、中学受験に挑む親子がたどる凄絶な道のりを描ききった、圧倒的な家族小説。
  • 小学館ジュニア文庫 小説 映画ドラえもん のび太の絵世界物語
    3.0
    “絵の世界”への大冒険!! 数十億円の価値がある絵画が発見されたニュースを横目に、 夏休みの宿題である“絵”に取り組むのび太。 そのとき、天井に空いた穴から、突然絵の切れ端が落ちてきた。 ひみつ道具「はいりこみライト」を使い絵の中に入って探検していると、 不思議な少女・クレアと出会う。 彼女の頼みを受けて<アートリア公国>を目指すドラえもんたちだったが、 そこはなんと、ニュースで話題の絵画に描かれた、 中世ヨーロッパの世界だった! そしてその世界には<アートリアブルー>という幻の宝石が どこかに眠っているらしい。 絵の中の世界<アートリア公国>とは一体…? 幻の宝石のひみつを探るドラえもんたち。 しかし、<アートリア公国>に伝わる“世界滅亡”の伝説が蘇ってしまい、 大ピンチに!! はたして、のび太たちは伝説を打ち破り、世界を救うことができるのか!? ※対象年齢:低学年から ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2025年2月発売作品)
  • 正しいお母さんってなんですか!?「ちゃんとしなきゃ」が止まらない!今日も子育て迷走中
    値引きあり
    4.5
    令和の子育て、ハードモードすぎ!! 『令和妊婦、孤高の叫び!頼りになるのはスマホだけ!?』の 著者がちゃんとした育児を目指して迷走し、ついに自己崩壊!? やらかしながらも辿り着いた「自分らしい子育て」とは―― 爆笑!のち共感、そして号泣!育児エッセイ漫画。 令和の新米母・真船。 コロナ禍の孤独な出産だったけど、 息子・当はすくすく成長し、 すっかりお出かけも出来るように。 しかしここからが本番だった……! 一歩、町に出かけると、 とにかく人の目線が気になって仕方ない! しかも早期教育、産後の外見問題、保活などなど 「完璧な母親を目指しつつ、子どもを立派に育てる」ことの ハードルの高さに追い詰められ、 ついに入院!? 本書は、そんな著者が 出産してから職場復帰するまでの、 悪戦苦闘の全記録です。 電子書籍には、電子版だけで見れるおまけページ付き! <著者プロフィール> 真船佳奈 2012年にテレビ東京に入社。 バラエティ番組のADとして働いてきた経験をモチーフにした 『オンエアできない!~女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます~』(朝日新聞出版)で漫画デビュー。2022年には自社でアニメ化も。 現在はテレビ東京のプロモーション部で働きながら漫画家としても活躍中。 ほかの著書に『オンエアできない! Deep』(朝日新聞出版)『今日もわたしをひとり占め』(サンマーク出版)『令和妊婦、孤高のさけび! 頼りになるのはスマホだけ?!』(オーバーラップ)がある。 Xアカウント:@mafune_kana
  • 煌めく宝珠は後宮に舞う 1
    4.0
    街角で舞を披露し、人気を博する少女・燦珠は、舞台役者になることが夢だ。しかしこの国では女が舞台に立つことは禁じられていた。ある日、妖しい美しさを持つ男が現れ、後宮にある女だけの劇団・秘華園へと誘う。喜ぶ燦珠だが、即位したばかりの今上帝は、秘華園だけでなく、華劇自体を廃そうと考えていて……。天賦の才を持つ少女は、役者への道を切り開き、舞台という皆の楽しみを守れるのか? 胸躍る後宮ファンタジー、開幕! 一章 梅花、おのずから匂い立つ 二章 燦珠、乱麻を断つ 三章 秘華、輝きに翳の落つ 四章 宝珠、闇を照らす標となるか 五章 鳳翼一閃、暗雲を払う
  • 命をつなぐ猫のいる教室
    4.3
    1巻858円 (税込)
    発達に特性のある子どもの学習を手伝う放課後等デイサービス施設「パルマ」で働く夏帆は、愛猫のツムジと一緒に暮らしている。しかし、ある日ツムジが体調を崩し、悪性リンパ腫の診断を下される。子供たちの目に触れないようにすることを条件に、ツムジを施設に連れてくる許可を教室長である大瀬良から得る夏帆だが、不慮の事故で子供たちにツムジが見つかってしまう。余命わずかな一匹の猫とハンディキャップを持つ子供たちの交流を通じて、生きることの難しさと尊さを描く感動作!
  • 仕舞屋侍〈新装版〉
    4.0
    かつて御小人目付として剣と隠密探査の達人だった九十九九十郎(つくもくじゅうろう)。 だが後輩がお役目で命を落としたことを機に職を辞し、いまは町屋でもめ事の内済屋を営んでいる。 齢を経たからできる練れた交渉。見えてくる人の心の綾。 だが、その九十郎も驚くことがある。 ある日家に帰るとひとりの童女が「お帰りなさいませ」と膝をついた。 父母を亡くし、賄いとして雇って欲しいという。 童女は、断っても出て行かず、会津で料理人をしていた父に仕込まれた料理で九十郎を唸らせる。 そんなある日、九十郎は、不忍池の畔で追剥ぎに襲われて、斬り殺された山同心の妻・お照から依頼を受ける。 お照は、夫がたびたび夢に現れては無念だと訴えるのだと述べ、三十両を添えて、涙ながらに事件の真相解明を懇請するが…
  • タッグ
    4.4
    コーナーの最上段から飛んで、リングに横たわる相手に体を浴びせる――得意技のバタフライ・プレスを武器に戦う、ベイビーフェイスのプロレスラー・戸部栄純。プロレス界のスターとしてリングに立ち続ける中、妻・美鶴が急逝した。残されたふたりの子どもを育てるため、プロレスを引退し居酒屋を始めた栄純。がむしゃらに生きているうちにあっという間に10年が過ぎ、子どもたちは親離れの時期を迎える――。大学入学、就活、そして親しい人との別れ。家族というチームから出て「これから」を探しはじめる戸部家の面々は、どんな人とタッグを組むのか。ひとり欠けた家族がそれぞれの道を歩き出す、まっすぐで優しい愛にあふれた物語。
  • あなたの糧になりたい
    完結
    4.0
    オメガの律は、売れない画家である暁斗の絵に惚れ込み、アルファで生活能力のない彼を支えるため身を削って働いていた。夢中になると寝食を忘れる暁斗にご飯を食べさせお風呂に入れ、性欲の発散に付き合い……けれど、自分たちは恋人ではない。暁斗が自分のことを何とも思っていなくても、絵を描いてくれるだけで幸せだった。けれどある日律の前に『運命の番』が現れて!? オメガバース・ロマンス!!
  • スターウォーク (1)
    4.7
    ある計画から26年ぶりに帰還したミアがみたのは灼熱と極寒に分かたれた人の生きていけぬ変わり果てた地球だった...。 唯一、人が生存可能な黄昏地帯へと着陸したミアとAIロボット・しろわんは、降り立った地球で恐るべき生き物に出会う――!? 地球は、人間はいったいどうなってしまったのか!?変わり果てた地球を舞台に、ひとりと一匹は歩み進む――!! ★単行本カバー下画像収録★ 電子版は連載時のカラーを収録しております!
  • 時帰りの神様
    4.0
    うちの神様に選ばれた方ですね。はい、境内の竹林を抜けると行きたい過去に戻れます。その前に休憩処でお抹茶を一服いかがですか?――ここはイケメン神主・若宮雅臣と美人巫女・汀子の兄妹が切り盛りしている北鎌倉の一条神社。残念ながら人気はなく、台所事情は厳しいけど実は時帰りの神様が鎮座まします知られざる超パワースポット。タイムリープ後はすべてあなた次第、さて「2回目のあの日」で何をしますか? 帰ってみて結局心が揺れまくる「やり直しチャレンジ」物語5編。あなた様にも時の御利益がありますように。
  • 両手にトカレフ
    4.3
    14歳のミアは、図書館でカネコフミコの自伝と出合う。ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられる一方、学校では自分の重い現実を誰にも話せなかった。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、ミアは少しずつ変わり始める――。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が放つ、心揺さぶる物語。西加奈子氏、ヨシタケシンスケ氏、推薦!
  • セックス×マネー・リレーションシップ 【電子限定特典付き】
    4.3
    お金が全てな元モデル・ミカはウリで楽しく大金を稼ぐ日々。 元カレに捨てられてからお金しかいらない! なんて思っていたけど、やっぱり彼氏は欲しい!! 理想の恋人を求めつつ馴染みのバーで今日の客を探しながら泥酔してしまうが、超絶イケメン・清廉にお持ち帰りされていたミカ。 お金持ちセレブで体の相性も良く彼氏にしてもいいかも・・・と思っていたのに、ノンデリ発言を浴びせられホテルを飛び出してしまう。 二度と会いたくない男だったのに、お気に入りのネイルサロンで社長と呼ばれる清廉と再会。 「また君を買いたい」と言われ断るが高額な金と条件を提示されたミカは売り言葉に買い言葉で承諾してしまい――!!?? 本心が読めないノンデリ太客×お金大好きツンデレウリ専 お金だけの関係だったはずが・・・!? カラダから繋がるチェイスラブ ★単行本カバー下画像収録★ 電子限定で描き下ろしの漫画4ページが収録されています。
  • 恋の川、春の町 江戸戯作者事情
    3.5
    駿河小島藩に仕える倉橋寿平には、もう一つの顔がある。「恋川春町」の名前で滑稽本を執筆する江戸で人気の戯作者だったのだ。浮世を楽しむため、さまざまな女性のもとを渡り歩く春町のもとに、突如として幕府の大物・松平定信から呼び出しの文が届く。倹約を旨とする幕府の方針に、春町の著作はそぐわないと判断されたのだ――。戯作者の矜持を胸に、命がけの洒落で権力に挑んだ粋人の生涯を描く軽妙洒脱な時代小説。
  • 政敵の王子と結婚しましたが、推しなので愛は望みません!
    4.4
    俺を幸せにしてくれるんじゃないのか? かつて自分を救ってくれた騎士を崇拝し、 恩返しをすることを夢見ていたアイリーン。 だが突然、兄を名乗る貴族が現れ、政略結婚をさせられることに。 お相手はなんと、あの恩人の騎士クライヴだった!?  しかも彼は第二王子で、父の政敵であるという。 この結婚がクライヴを陥れるためのものだと知ったアイリーンは、 密かに彼を守ることを決意する。 一方、アイリーンを警戒していたクライヴは、 彼女の突飛な言動や自分への献身に次第にほだされていき……? 不遇の第二王子×夫(推し)を守りたい元平民令嬢、 謀略を越えてたどり着く政略結婚の結末は――? 【目次】 序章 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 終章 あとがき
  • 世界樹の魔物使い 異種族娘と征く魔境ダンジョン冒険録 (1)
    4.3
    変幻自在のスライム娘と義手義足の天才剣士、天地を貫く迷宮へ挑む!! 何もかもが規格外な超自然の迷宮【世界樹】。 そこには様々な秘宝や伝説があり、夢を追い求める冒険者たちが後を絶たない。 魔物使いの少年剣士・ソウは、スライム娘・スイとともに「不死の実」を求めて命懸けの旅へ出る。 誰も見たことのない壮大で壮絶な冒険が、いま始まる――。 ★単行本カバー下画像収録★ 電子版は連載時のカラーを収録しております!
  • 絶対、服従命令【コミックス版】
    完結
    3.9
    【電子限定描き下ろし漫画も収録!】素行の悪い不良(Sub)、優等生(Dom)に躾けられる。「守れたらご褒美、破ったらお仕置きだ」――“服従したい”欲求を持つSubと診断された、学年一の荒くれヤンキー・寺西菊馬。問題行動の多さから、寮長・瓜生高澄と同室になることに。しぶしぶ向かった寮室で、対峙した瞬間にヒリつく肌。突然発された命令(コマンド)に嫌でも身体は従ってしまって…今までにない感覚に戸惑う菊馬に、高澄が科したのは、素行を正すための“ふたりだけのルール”で――◆収録内容◆・「絶対、服従命令~ 俺が言う事きくわけねェ!~」(1)~(7)・単行本収録描き下ろし漫画14P・電子限定描き下ろし漫画4P※本書は、現在配信している「絶対、服従命令~ 俺が言う事きくわけねェ!~(1)~(7)」の内容が含まれております。重複購入にご注意下さい。
  • 自閉症の僕の毎日
    3.5
    「朝、目覚めたとき、そこにあるのは昨日とは別の世界です」自閉症の作家・東田直樹が25歳のときに綴った一年間の日々の記録。単行本『絆創膏日記』を再編集の上、新しいコラムや詩を増補。
  • 武田百合子対談集
    5.0
    武田泰淳没後まもなく行われた深沢七郎との長い対談。互いの若いころの思い出を語りあう吉行淳之介との対談、独り暮らしの日常を語る金井久美子・美恵子との対談、岸田今日子による『富士日記』についてのインタビューなど、生前行われた武田百合子のすべての対談を収める。金井姉妹の語りおろし対談「百合子さんのこと」を増補する。
  • 沈黙の終わり(上)
    4.3
    二十年掛けて築き上げてきたことが、ここで一つの形となった。――著者 20周年を飾る、記念碑的作品、誕生。 千葉県野田市の江戸川沿いで、七歳の女児の遺体が発見された。そのニュースを知った東日新聞埼玉支局の古山は、埼玉でも四年前に八歳の女児の行方不明事件があったことを思い出す。調べてみると、その現場は今回の事件と江戸川を挟んですぐ近くだった……。三十年以上隠されてきた連続幼女誘拐殺人。縄張りに拘る無駄な県警のプライド。利権を死守したい政権による圧力。すべてを乗り越え、真相を追え! 記者の魂を描いた傑作ミステリー。
  • 南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉
    4.1
    「ビストロ・パ・マル」シリーズ 『ホテルピーベリー』 大注目著者が挑んだ初の警察小説シリーズ! 新装版第二弾! アニマルホーダー (劣悪多頭飼育者) × 殺人事件!? 異色の刑事バディが 「愛犬誘拐事件」の謎に挑む 東中島で強盗傷害事件が発生。 家にいた姉妹は刃物をつきつけられ、 現金二万円、愛犬のチワワも奪われたという。 南方署に配属されて三ヶ月。 新米刑事の會川圭司は、 変わり者の先輩女性刑事、 黒岩とともに事件を追うことになった。 捜査を進めるうちに見えてきた 動物虐待の実態。 さらには、ある女性の死体を 発見することになり――。 異色刑事バディの活躍を描く 警察小説シリーズ、第二弾!
  • 食っちゃ寝て書いて
    4.1
    年齢的にも仕事的にも後がない作家の横尾成吾。書くことを何よりも優先して生きてきたが、友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の担当編集・井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、焦燥感が募るばかり。やがて菜種は、自身同様に停滞中の横尾と本気で向き合い始める――。先の見えない時代に自分を信じて歩む、売れない作家と編集者。二人の人生が優しく迫る、再生の物語。
  • 電話交感 私とおばあちゃんの七日間の奇跡
    3.5
    電撃大賞作家が描くタイムパラレルストーリー 泣ける!書店員さんも応援! コロナ禍のなか、パワハラ、クレームで八方ふさがりの紗菜。 死んだはずのおばあちゃんからの奇跡の電話とは? コロナ禍で閉塞感ただようなか、携帯大手子会社に勤める紗菜は、連日会社でパワハラ、客からクレームを受け、ついにコロナにもかかってしまった。八方ふさがりの紗菜に、あるとき非通知の着信が。それは亡くなったはずの祖母からの電話。藁にもすがる思いで、紗菜は悩みを打ち明けるが、祖母の温かい言葉の裏には、戦中戦後を生きぬいた凄絶な経験があった……。現代と過去をつなぐ奇跡の電話交感。電撃大賞作家が描く号泣必至の物語。
  • 「お迎え」されて人は逝く 終末期医療と看取りのいま
    4.0
    死は、けして敗北ではありません。人生を、医療任せにしてはいけません。――「亡き母が手を握ってくれた」「夫と愛用車でドライブに行った」――これまで幻覚・せん妄として治療対象であった「お迎え」現象が、死生に向き合う貴重な過程として医療現場で注目されています。死を怖れ、痛みとたたかう患者に何ができるのか、緩和ケア医として2500人を看取った医師が終末期医療のあり方、死との向き合い方を問いかける。
  • 沖晴くんの涙を殺して
    4.6
    1巻858円 (税込)
    11年前、北の大津波に呑まれた沖晴は死神と取引をしたという。人間の五大感情のうち『悲しみ』『怒り』『嫌悪』『怖れ』を差し出し、『喜び』だけが残されて生還した。高校生となった沖晴が瀬戸内の階段町で出会ったのは余命一年の音楽教師・京香だった。笑うことしかできない沖晴は京香と心を通わせることで次第に感情を取り戻していく。沖晴は京香の命が尽きる前に普通の少年に戻れるのか。感動の傑作青春恋愛小説、待望の文庫化!
  • あの夜を覚えてる
    4.3
    ラジオに救われた経験から、新人ADとして働く植村杏奈。自身が担当をするオールナイトニッポンでは、俳優・藤尾涼太がパーソナリティを務めて100回目という大きな節目を迎えていた。しかし植村は仕事に身が入らない。なぜなら、藤尾が女性と深夜デートをしていることが雑誌に取り上げられ、事件になっていたからだ。ラジオで何かしらの言及があるのでは、と期待する植村。しかし、事態は思わぬ方向に転がり始め――?
  • 天国 ゴトウユキコ短編集
    5.0
    ゴトウユキコ2冊目の短編集。webアクションで公開され13万PVを記録しSNSで大反響を呼んだ「天国までひとっとび」、新作「迷子犬とわたしたち」、ビッグコミックスピリッツで発表された「家庭教師」、ヤンマガWebで公開された「2月14日の思い出」の4作を収録。
  • いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。
    4.6
    いくつキャラをこえれば、私は私になれる? 15歳の時に明澄俐乃のために作ったVRキャラクタ-≪響來≫。ただのキャラクターであったはずの彼女が19歳の成央の前に現れた。 響來の願いで再会する成央と俐乃。19歳の俐乃は芸能人となり、誰よりも輝きを放っていた。居場所を求め、傷つきながらも一人走り続ける彼女を見て、成央は15歳に置き去りにした感情を思い出す。 保健室で見た、「はじめて」の瞬間。 二人だけしか知らない、甘い時間。 そして、叶えられなかった約束。 鮮明に、克明によみがえる憧れと葛藤の欠片たちは、成央に突き刺さる。 19歳の現実と理想に向き合う中で、二人は本当になりたかった自分と、なれなかった自分を思い出していきーーやがて、響來が現れた本当の意味を知る。 第17回小学館ライトノベル大賞受賞作。キャラクターと葛藤が紡ぐ、優しくも切ない青春ファンタジー。 ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • よその島
    3.6
    長く人生を共に歩んでも、一緒には辿り着けない場所がある。 人は、自分にだって嘘を吐くのだから―― 七十代で離島へ移住を決めた芳朗と蕗子夫妻。友人の野呂と三人の共同生活は順調に滑り出すが……。 「たとえ殺人者でも、僕は妻を愛している」「そう、彼はおかしな顔で私を見ていた」 それぞれが抱える秘密、溶け合う過去と現実、倒錯する疑心と慈愛。 この島で彼らは何を目にし、何を知ることになるのか?  やがて謎が解けたとき、景色はがらりと反転する。 ミステリアスに展開する長編小説。
  • 超少子化 異次元の処方箋
    4.0
    【電子書籍化に伴い加筆あり】 日本では、出生率「1.5」を下回る「超少子化」と呼ばれる状態が20年以上も続いている。問題は、人口減少そのものではない。高齢者が多く、働く世代が極端に少ない人口のアンバランスだ。このままでは、私たちが当たり前と思っている安全で便利な暮らしは維持できなくなってゆく。「超少子化」はどうすれば打開できるのか? 深刻な少子化から脱却した成功例を紐解きながら、具体的、かつ異次元の処方箋を提案する。
  • 落とし子と従者の物語【1周年記念版】
    4.0
    檻の中で死を待つだけの醜い奴隷・クスターはある日、冷たく美しい領主の次男・ユリウスに護衛として買い取られる。ユリウスは妾腹の子であるがゆえに、家族と様々な確執を持ち、さらに定期的に“客”の男たちと体を重ねていた。初めはクスターに対し冷淡なユリウスだったが、純粋で献身的なクスターにその固く閉ざした心を開いていき――。耽美な主従BL、待望の書籍化。 ※【1周年記念版】には、巻末に描き下ろしページが4ページございます。
  • 夫と妻
    4.5
    西暦2000年を期して,六輔ワールド第2幕がいよいよ開幕! 〈もっと粋に生きなくちゃ〉-語録や対談〔中山千夏・辛淑玉〕,講演録のなかに,世の中の夫婦関係,男女関係の不思議さ,おもしろさが浮かび上がる.淡谷のり子さんの追悼講演には,著者だけが知るエピソードがふんだんに.〔『親と子』同時発売〕

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  • 欺瞞の殺意
    3.4
    昭和41年。地方の資産家楡家の当主がゴルフ中に心筋梗塞64才で逝去。親族しかいない法要が屋敷で執り行われるがそこで殺人事件が起こる。長女と孫(早死にした長男の子)がヒ素で死んだのだ。調査を進めると、殺された長女の婿養子の弁護士のポケットから、ヒ素をいれたチョコレートの紙片が発見された。 「わたしは犯人ではありません。あなたはそれを知っているはずです――。」 無実にもかかわらず「自白」して無期懲役となったその弁護士は、事件関係者と「往復書簡」を交わすことに。「毒入りチョコレート」の真犯人をめぐる推理合戦は往復書簡の中で繰り広げられ――、やがて思わぬ方向へ「真相」が導いていく――。「このミステリーがすごい!」2021年版 国内編(宝島社)と「2021年本格ミステリベスト10」国内ランキング(原書房)で堂々7位のW受賞作品。A.バークリーの『毒入りチョコレート事件』をオマージュとした本格ミステリ長編。
  • 小学館ジュニア文庫 小説 映画ドラえもん のび太と空の理想郷
    4.0
    2023年公開映画をノベライズ! 空に謎の三日月型の島を見つけたのび太は、「あれこそ僕が探していたユートピアだ!」と言いはり、ドラえもんたちと一緒にひみつ道具の飛行船『タイムツェッペリン』で、その島を探しに出かけることに。 色々な時代や場所を探してやっと見つけたその正体は、誰もがパーフェクトになれる夢のような楽園<パラダピア>だった! ドラえもんたちは、そこで出会ったパーフェクトネコ型ロボット・ソーニャとすっかり仲良くなるが、どうやらこの楽園には大きな秘密が隠されているようで・・・。 ※対象年齢:低学年から ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2023年2月発売作品)
  • ヴィクトリアン・ホテル
    3.9
    女優、スリ、夫婦、ベルマン……騙しているのは誰だ? 100年の歴史あるホテル、最後の一夜に一気読み&二度読み必至! 伝統ある超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」は明日、100年の歴史にいったん幕を下ろす。特別な一夜を過ごす女優、スリ、作家、宣伝マン、老夫婦、そしてベルマン。それぞれの思惑が交錯したとき運命の歯車が軋み始め――ラスト30ページに特大の衝撃と深い感動が待つ、エンターテインメントを極めた長編ホテルミステリー!
  • 部活で俳句
    3.5
    「ダンス部の顧問になってほしいんですけど」と生徒に頼まれた教師がひらめいたのは,部員不足の俳句同好会とダンス部の合体だった――俳句とダンスのコラボレーションという意表を突くアイデアで,国語の苦手な高校生たちに俳句のおもしろさを伝えた著者が,型にしばられずに日常を写し取る俳句の魅力を語ります.

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  • 悪さをしない子は悪人になります(新潮新書)
    3.7
    「悪」は排除するべきものではない。悪と善は相対的なものに過ぎない。大事なのは、総体としての生身の人間の中に「悪」を正しく位置づけることだ。罪を犯し、非行に走った少年であっても、「悪」を正しくその子の中に位置づけてやれば、それは人生をプラスの方向に導くためのエネルギーともなるのだ――。家庭裁判所調査官として、数百人の非行少年を更生に導いてきた著者が説く「悪理学」。
  • 流山がすごい(新潮新書)
    3.8
    「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーで、6年連続人口増加率全国トップ――。かつては数多ある東京のベッドタウンの一つにすぎなかった千葉県流山市がいま、脚光を浴びている。「子育て中の共働き世代」に的を絞った政策をはじめ、人材活用、産業振興、都市計画、環境保全まで、あらゆるテーマを同時並行で推し進める。流山市在住30年、気鋭の経済ジャーナリストが、徹底取材でその魅力と秘密に迫る。
  • 台湾はおばちゃんで回ってる?!
    4.1
    スルー能力が高くてストレートな物言い。多様性に富んでいて同調圧力がない。 食を大切にし、困ったらみんなで助け合う。そして社会を動かしているのはおばちゃんだ! そんな台湾でシングルマザーとして6年働き、台湾人と子連れ再婚・出産をした著者は、 日本で身につけていた「呪縛」からいつしか解き放たれていたことに気づいたのだった。 台湾式の産後ケアや子育て、仕事観や市民活動などにも触れながら、 「細かいことを気にせずやりながら考えよう」、 そんなふうに思わせてくれる、台湾での暮らしを綴ったエッセイ。
  • 話す写真ーー見えないものに向かってーー
    3.5
    写真家畠山直哉が真摯に語る写真とは何か。 石灰石鉱山の写真集『LIME(ライム) WORKS(ワークス)』で一躍注目を浴び、いまや日本のみならず世界的に活躍する写真家・畠山直哉。石灰工場、石灰石鉱山の発破の瞬間、都市のビル群などのたぐいまれに美しいプリントで多くのファンを獲得している。撮影対象の面白さと写真の美しさで話題になることの多い畠山だが、いっぽうで「ことばを発する写真家」としても知られている。  本書は、畠山のことばの中から、講演・講義といった、「話された写真」についてのものを集めて、一冊にまとめた著書の待望の文庫化である。畠山の〈見ること、認識すること、考えること〉から紡ぎ出された写真についてのことばの中から、さらに、聞き手に伝え、理解を促すことを念頭に考えられた「話し言葉としての写真論」を並べてみると、思考と認識の手段として写真を選んだ、日本にこれまでにあまりいなかった「考える写真家・畠山直哉」が浮かび上がってくる。「写真とは何か」ということを絶えず問い続ける真摯なひとりの写真家の姿である。スマホの普及も相まって、大きく概念を変えつつある写真について、もういちどきちんと考えるきっかけとなる一冊である。
  • 都立水商! 2年A組
    4.7
    水商売の専門高校、廃校の危機!? 日本初の水商売を専門に学ぶ都立高校が新宿歌舞伎町に設立されてから二十八年。夜の街は、コロナ禍による営業自粛で閑古鳥が鳴いていた。都立水商でも、伝統ある入学を祝う会が早々に中止になり、神奈川の高校との交流戦もとりやめられた。そんな中、週刊誌に、水商の存在に疑問符を投げかける記事が掲載され、ニュースとなる。全校に動揺が広がる中、生徒会は文化祭を盛り上げようと、あらゆる手を画策する。さらには、メジャーリーガーを親に持つ徳永英雄率いるバスケット部が、都大会で快進撃を続けるのだった。
  • 探険と冒険の物語
    5.0
    未知の土地,人間,動植物を見てみたい──そんな好奇心や欲望が人を探険や冒険に駆りたてた.熱帯の観察から進化概念を見つけたダーウィンやウォレス,新大陸や太平洋の島々を旧世界にむすびつけたコロンブスやマゼラン,極限の自然に挑んで極点をめざしたアムンゼンやスコット.彼らの物語は読み手の心をとらえて離さない.

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  • 天穹の船
    3.0
    江戸末期、船大工の平蔵は難破したおろしあ人の船造りを請け負うことに。異人を憎む声が高まる中渋々ながら引き受けた平蔵だが、おろしあ人の温かい心に触れ徐々に考えを改めていく。一方、世間では攘夷派が暗躍し始めていた。その中にはかつて生き別れた幼なじみ・士郎の姿があった――。別々の道を歩んだ2人の人生が交差する時、思いもよらない真実が浮かび上がり……。激動の幕末を生きた人々の熱い姿を描いた、著者渾身の時代小説。
  • ロウソクの科学
    3.4
    ロウソクが見せる物理現象について学ぶことが、自然科学に入門するための、もっとも入りやすい最良の入り口だ。イギリスの科学者ファラデーが少年少女を相手に行った連続講義録。ロウソクの種類、製法、燃える仕組みから、燃えるときに起こる物理・化学現象までを、さまざまな角度からやさしく解説する。原著出版から160年以上経たいまでも、ノーベル賞受賞者ほか世界中で読み継がれてきた不朽の名著。
  • 他人にも自分にもやさしくなりたいあなたへ
    4.5
    他人に振り回される、キレたくないのにキレてしまう、都合がいい人になりがち、周りの人との関係にいつもモヤモヤ…。生活様式が変わった今、人間関係の悩みを抱える人が増えています。実は他人とうまく関われないのは、あなたも気づいていない“発達性トラウマ”のせいかもしれません。トラウマに気づけると、つらい人間関係から抜け出すことができます。本書では、精神科医が「自分もまわりも大事にするヒント」を伝えます。
  • ユングと心理療法 心理療法の本(上)
    4.0
    カウンセリングや心理療法が注目を集めているいま、日本の第一人者が、その原点にあるユングの考えを紹介しながら、心理療法とは何かを、わかりやすく説く。心はなぜ病むのか、どうすれば癒えるのか……から、夢分析とは、箱庭療法とはどういうものか……まで、心の問題についてはもちろん、生き方を考えるヒントもちりばめられている。「たましいの医者」ユングがめざした心の手当てとは!
  • ラブオールプレー 勇往邁進
    5.0
    成績優秀だが内気な少年・内田輝。勉学には一度たりとも困ったことのない秀才だが、夢中になれるものを特に持ったことがなかった輝は、ある日、文字通りきらきらと輝くバドミントン部の仲間たちと出会う。見つけたのは、バドミントンに挑むチームを支えるということ。 人気の青春バドミントン小説、もうひとつの物語!
  • 琥珀の秋、0秒の旅
    4.5
    世界の時間が止まるとき、二人の旅が始まる。 麦野カヤトは、高校の修学旅行で北海道の函館を訪れていた。 内気で友達のいない彼にとって、クラスメイトたちとの旅行は苦痛でしかない。 それでも周りに合わせてグループ行動を続けていた、そのとき。 世界の時が止まった。 まるで神様が停止ボタンを押したみたいに、通行人も、車も、鳥も、自分以外のあらゆるものが静止した。 喧騒が消え、静寂だけが支配する街のなか、 動ける人間は麦野カヤトただ一人……かと思いきや、もう一人いた。 地元の不良少女・井熊あきら。 「あんま舐めたこと言ってたらぶっ殺すかんな」 口調も性格もキツい彼女は、麦野とは正反対のタイプ。 とはいえ、この状況では自分たち以外に動ける者がいない。やがて二人は行動を共にする。 「琥珀の世界」ーー数日前に死んだ麦野の叔父が、そう呟いていたことを麦野は思い出す。 叔父の言葉は、世界の時が止まったことに関係しているかもしれない。 そう思い立った二人は、時を動かす手がかりを求めて、叔父の家がある東京を目指す。 時が止まった世界のなか、二人きりの旅が始まった。 ※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
  • 秀吉を討て―薩摩・明・家康の密約―(新潮新書)
    3.5
    大国・明と薩摩、家康が秀吉排除に向けて意を通じていた――。関ヶ原の戦いの後、敗れた西軍の武将には極めて厳しい沙汰が下されたが、島津氏はなぜか所領を安堵され、この異例の優遇は大きな謎とされてきた。だが、最新史料を詳細に分析した結果、朝鮮出兵の最中、島津氏と明が太閤秀吉打倒へ向けて連絡を取り合い、その企てに家康も関与していた可能性が高いことがわかってきた。戦国の興亡史を塗り替える歴史考証。

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