Posted by ブクログ
2016年09月28日
ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと
2012/6/29 著:鎌田 洋
著者は商社、ハウスメーカー勤務を経て、㈱オリエンタルランド入社。東京ディズニーランドオープンに伴い、初代ナイトカトーディアル・トレーナー兼エリアスーパーバイザーとして、ナイトカトーディアル・キャストを育成する。その後教...続きを読む育部長代理としてオリエンタルランド全スタッフを指導、育成を担当した。
ディズニーランドが魔法にかけられた「夢の国」でしかないとしたら、きっとゲストは、現実の世界に引き戻されるときに悲しくなる。ところが、実際は違い、多くのゲストはパークに入園した時以上の、笑顔と幸福な気持ちを抱えてそれぞれの家路につく。
ディズニーランドには「サービスの神様」がいて、その神様はキャストとゲストが出会う場所に必ず現れる。そんな秘密を以下の4つの物語を通して紹介している。
①オレンジ色のラブレター
②迷子の良心
③色あせたチケット
④希望のかけ橋
キャストは万能ではない。キャストも人である。
この物語に出てくるキャストについてもそれは同じであり、冒頭では、何かしらのミスや考え違いを起こす。それも通常の考えでは大きな誤りではない。しかし、ディズニーのミッションをなぞらえてみれば大きな誤りといってもおかしくない。そしてその間違いを正されるのではなく、ゲストとの関わりを持つことにより自ずと気づいてさらに成長している。
魔法はキャストが使うものでもなく、パークに備わっているものでもない。キャスト・パーク・ゲストが組み合わさることにより醸成されていくものであり、その魔法も一朝一夕ではなく、遡るとウォルトの思いからそれは派生し、パークに蓄積していきそれがゲスト全員へのハピネスへとつながっている。
4つのお話をどうとらえるかは自由であるものの、感動だけではなく多くの気付きがあった。