小説・文芸 - 双葉社 - 双葉文庫作品一覧

  • 見えない情事
    3.5
    刺激はないが穏やかな暮らしに幸せを感じていた夕起子と夫。結婚5年目にしてハネムーン以来となるリゾートホテルへの旅行に出かけた。そこである夫婦に声をかけられる。最初こそ友好的だったが、次第に夫の様子が明からにおかしくなり、二組の夫婦の間には不穏な空気が漂うようになる(表題作「見えない情事」)。デビューから4年半の間に執筆した、著者初の”幻想・怪奇・サスペンス短編集”。装いも新たに復刊!
  • 踊る彼女のシルエット
    3.5
    義母が営む喫茶店を手伝う佐知子と芸能事務所でマネージャーをする実花。出会ってから十六年。趣味にも仕事にも情熱的な実花は、佐知子の自慢の親友だった。だが、実花が生み育てたアイドルグループが恋愛スキャンダルで解散に追い込まれたのをきっかけに、彼女は突然“婚活"を始める。「私には時間がないの」と焦る実花に、佐知子は打ち明けられないことがあり……。幸せを願っているのに、すれ違ってしまう二人が選ぶあしたとは。揺れうごく女の友情を描く長編小説。『デートクレンジング』改題。
  • 病院でちゃんとやってよ
    3.5
    1~3巻737~759円 (税込)
    「うちの母は、絶対に治るんだから、ちゃんと病院が歩けるようにしてよ!」現実を見ず、介護従事者を召し使いかのように扱い、自分勝手な希望を押しつける患者家族が今日も続々と! 35歳独身の大八木新菜はリハビリ病棟で働く看護師。激務の上に、わがままな患者、無責任な患者家族に悩まされる日々だ。退院したら誰が看るかで揉める家族。母を元通りにするまで帰すなと威張り散らす息子。そこには壊れた家族関係が浮かび上がる。介護の身になって初めて味わう悔悟――現役看護師が描く、リアル介護病棟小説、書き下ろし文庫で登場!
  • 感染シンドローム
    3.5
    1巻847円 (税込)
    タジキスタンで原因不明の感染症が発生した。フリージャーナリストの御堂万里菜は年下のAD小島と共に現地取材に出発するが、乗り換え地のモスクワで小島がウイルス感染の症状をみせて突然死する。特効薬のないウイルスが全世界で猛威を振るう中、ひとりの女性ジャーナリストが真実を追う! ※この作品は2016年4月に新潮社より刊行された単行本『シスト』に加筆訂正を加え、改題して双葉社より文庫化したものです。
  • 荒海を渡る鉄の舟
    3.5
    日本が大変革した明治維新。その分岐点となった江戸城無血開城への道を開く一方で、激動の時代に揺らぐことなく自己研鑽に励み、ついに大悟。剣では無敵の極意を得て一刀正伝無刀流を開き、書では「天下第一」と評され、同時代の誰もがその卓越した人格を敬した、山岡鉄舟。破格の男の生涯を通して、生きることの深淵へ迫る傑作歴史小説。
  • 唐沢家の四本の百合
    3.5
    唐沢慎介の三人の息子たちの嫁と、慎介の後妻の車椅子の美しい連れ子。四人の女性は雪に閉ざされた慎介の別荘で彼の到着を待っていた。そこに不吉な速達が届く。これまで他人同士だが仲良く幸せに暮らしていた彼女たちが、突然、恐怖のどん底に突き落とされる。美しい文章と卓越した心理描写で綴る極上の長篇心理サスペンス!
  • それでも、僕は前に進むことにした
    3.5
    勘太郎は広告制作会社で働く若手社員。ある日、「網膜色素変性症」という難病だと診断される。現状、根本的な治療法はなく、数年から数十年掛けて緩やかに視野が狭くなっていくという。よりによって目を仕事で使う俺がなぜ……。病気に立ち向かいながら、それでも目標に立ち向かい、自分を見つめ直して生きる主人公の姿に元気をもらえる成長物語。
  • 人生の夕凪 古民家再生ツアー
    3.5
    人気エッセイストの小説処女作が待望の文庫化!「僕に何かお役に立てることがあったら、いつでも言ってください。仕事のことでも、それ以外でも」「今、ひとつあるんですけれど……十数える間、よりかからせていただきたいんです」(「分別ざかり」)。五話の短編、すべての主人公がシングル中年女性で、変わらない現状に倦み、あるいは突然の変化に戸惑い、はたまた寄る辺ない自分を見つめ直したりする。童心にかえったり、また恋をしたり……。人生の風が再び吹き始める。40代以降の女性に贈る、等身大の応援歌。(『空き家再生ツアー』を文庫化に際して改題)
  • 若旦那道中双六 : 1 てやんでぇ!
    3.5
    南新川の廻船問屋『渡海屋』の若旦那である巳之吉は、家業には目もくれず、遊興三昧。家族の咎めも馬耳東風で、気ままな日々を過ごしていたが、業を煮やした祖父の儀右衛門から、見聞を広げるための旅に出ることを命じられる。断固拒否した巳之吉だが、手をつけた人の女房に一緒になるよう迫られ、泣く泣く江戸を離れざるを得なくなり――。愛嬌たっぷりの若旦那が繰り広げる、笑いと涙の珍道中! 時代劇の超大物脚本家が贈る、期待のシリーズ第一弾!!
  • 特選 THE どんでん返し
    3.5
    “どんでん返しの神様”がここにいる。本格推理もクライムノベルも時代小説もジャンル不問!全編新作、仰天でのけぞる出来! 都市で漂流を続ける少女たちにとって、衣食住をめぐんでくれる“神様”とは? 自殺の名所で発見された女子高校生の死因を探る「僕」に協力者が現れた。河川敷で死体を発見した若者。だが彼には通報をためらうだけの理由が。事件のショックで記憶を失ってしまった被害者。催眠療法で記憶を戻すと……。儲け命の札差に五両を借りに来た御家人と、辻斬り事件に関係はあるのか。五編のどんでん返しをご賞味あれ。
  • 虹を追いかける男
    3.5
    毎日、作業場で牛をさばいている理由? この仕事が体質と共働きに合っているからだ。でも、世間は「理由」を知りたいらしい──「生活の設計」。そして、元アングラ劇団員が山谷や中南米に身をおきながら、不器用に社会との接点を求めてゆく姿を描いた「虹を追いかける男」を収録。普通に生きることの困難をみつめ、その中にある光を浮かびあがらせた傑作二編。
  • イジ女
    3.5
    意地悪な女、意地っ張りな女、イジイジした女、イジらしい女、イジくる女……世の中には「イジ女」がたくさんいる。女性の悪意を書かせたら随一の著者が、女社会のリアルシーンをこれでもかと描き込み、チクチクする気持ちを炙り出す。怖くて楽しい短編集。
  • 終わりまであとどれくらいだろう
    3.5
    2003年4月5日。桜が咲き乱れる東京を、6人の男女がさまよっていた――。子猫を隠れて飼うロッカー、恋人との別れに怯えるレズビアン、セックス中毒の経営コンサルタント……。破格のスタイルとドライヴ感溢れる文章で、人間の純粋さと弱さ、痛ましい希望を描いた現代日本文学。「アヴェ・マリア」も併録。
  • 自画像
    3.5
    男子が作った女子ランキング。あの子よりも、私は上だった――。美醜のジャッジに心を弄られ、自意識が衝突しあう教室。そこではある少女に対し、卑劣な方法で「魂の殺人」がなされていた。のちに運命を束ねたかつての少女たちは、ひそかに自分たちの「裁き」を実行してゆく。その先に、果たして出口はあるのか。静かな祈りのような希望が滲むラストに、胸がうち震える。
  • 竜巻ガール
    3.5
    父親の再婚相手の連れ子と同居することになった高校二年生の哲夫。なんと義妹は同学年のガングロ娘だった! その日から破天荒で過激な彼女に翻弄される日々が始まった。第27回小説推理新人賞受賞作家のデビュー作。 ※垣谷美雨原作の『結婚相手は抽選で』が2018年10月からテレビドラマ化! ドラマも原作本も必見です。
  • リップステイン
    3.5
    ここ渋谷で“悪意”と戦っている――。行人が出会った制服姿の香砂はそう言った。彼女は世間を震撼させる連続事件現場に必ず現れることから、刑事に追われていた。 “悪意”とは何なのか? 香砂の目的は? 学生の行人と少女を追う刑事。二つの追跡行はやがて交錯し、衝撃の結末へと至る。青春ミステリー・サスペンスの傑作!
  • 海辺の週刊大衆
    3.5
    無人島に週刊大衆しかない!――テレビもない、ラジオもない、車は一切走ってない。あの村より何もない場所。ここは無人島。茫洋と広がる海辺に取り残された男がひとり。傍らには、何故だか“キング・オブ・週刊誌”の『週刊大衆』が一冊。“無気力文学”の鬼才が描く、徹底的に何も起きないサバイバル小説。カンカンと照りつける太陽の光と、『週刊大衆』の表紙の煌びやかな色彩の果てに、彼は何をみるのか。又吉直樹氏主演によるまさかの映画化で奇跡の文庫化。
  • 十津川警部 捜査行 東海道殺人エクスプレス
    値引きあり
    3.5
    京浜運河に面した鶴見線の駅から出られないことや、真下に海面が見えることでも知られる海芝浦でデートを楽しむ若いカップル。そのカップルに悲劇が起きる。女性が絞殺死体で発見された。被害者には殺害されるような事情は見当たらず、十津川警部と亀井刑事は、別の事件との関連に着目し、巻き込まれた被害者の恨みを晴らす。
  • 呪い殺しの村
    3.5
    東北の寒村・不亡村に、古くから伝わる「三つの奇跡」。調査に訪れた探偵の海老原浩一は、術を操る糸瀬家に翻弄される。一方、「奇跡」と同時刻に、東京で不可解な連続殺人が発生。警視庁捜査一課の鴻上心が捜査にあたる。被害者には不亡村との繋がりがあった。海老原は鴻上とともに、怨念渦巻く村の歴史と謎の解明に挑むのだが……。
  • わるじい秘剣帖 : 1 じいじだよ
    3.5
    元目付の愛坂桃太郎は、不肖の息子が芸者・珠子に作らせた外孫・桃子に出会い、その可愛らしさにメロメロになってしまう。孫可愛さのあまり、常に孫を背中に背負って、子守りをする毎日。ところが、日本橋きっての売れっ子、珠子の周囲では、なぜかトラブルが多発。母子を守るため、桃太郎の秘剣が唸る! 待望の新シリーズ始動!
  • 影踏み鬼 <新装版>
    3.5
    江戸の町を舞台にした本格的ミステリー! 二転三転する驚愕の展開、鮮やかな謎解きに唸る!! 老舗の呉服店を襲った、ひとり息子のかどわかし。その奇妙な謎に、狂言作者が挑む――表題作「影踏み鬼」(第22回小説推理新人賞受賞作)ほか、全五編を収録。うち「奈落闇恋乃道行」は、第54回日本推理作家協会賞・短編部門の候補となった。明治初年にいたるまで、該博な知識とともに当時の情景を活写し、人間の業を浮き彫りにしたスリリングな傑作が、満を持して復刻!
  • 放課後に死者は戻る
    3.5
    病院で目が覚めると、冴えないオタクだった僕の見た目は、イケメンの姿に変わっていた。そうだ、教室の机に入れられた手紙で呼び出され、僕は誰かに崖から突き落とされたのだった……助けに入ったイケメンと一緒に。退院した僕は、元いたクラスに転校生として潜入した。一体、誰が僕を殺したのか? 僕は、僕を殺したクラスメイト探しを始める――。『暗黒女子』映画化で話題の著者による、切なさと驚きに満ちたラストが待つ傑作青春ミステリー!
  • 乙霧村の七人
    3.5
    かつて乙霧村で、戸川稔という男に一家五人が殺されるという凄惨な事件が起きた。あれから二十二年──この事件を題材に『乙霧村の惨劇』という作品を書いた泉蓮が顧問を務める大学の文学サークルのメンバー六人がこの村を訪ねる。事件当時と同じ豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。閉ざされた集落で一体何が起きたのか!? 戦慄のホラー・サスペンス!
  • 魚河岸奉行 : 1 初鰹
    3.5
    1~2巻506~528円 (税込)
    文化十四年初夏、江戸に待望の初鰹が到来した。「御用魚」の幟をはためかせ、大名行列も蹴散らして御城へと激走する荷車には鯔背な男が一人――将軍家の食す魚を目利きする幕府賄方魚納屋役所頭取――人呼んで魚河岸奉行、大池由良ノ介である。一見遊び人風の由良ノ介だが、実は江戸の台所、魚河岸と民の安寧を守るという密命を帯びていた。由良ノ介は豊富な魚の知識と荒波が育てた剛剣、凄腕の手下を武器に鮮やかに難事件を捌いていく。期待の新シリーズ!
  • 香木屋おりん : 1 梅花の誓い
    3.5
    香木屋・芳楽堂のひとり娘、おりんは旗本出身の香司、父仙三郎の愛情を一身に受け、何不自由なく育つ。生来の卓抜した嗅覚の持ち主であるおりんは父の跡を継ぎたいと願うが、店の看板である線香「ほの香」の配合を教わる前に賊に押し入られ、父の命ばかりか高価な香木を根こそぎ奪われる。絶望の淵に沈むおりんだったが、持ち前の明るさと研ぎ澄まされた嗅覚で店の再興を決意。さらに父を襲った賊の正体へと迫るが、その裏には衝撃の事実が隠されていた。待望の新シリーズ。
  • トラップ
    3.5
    知能犯と対峙する警視庁捜査二課の若手刑事・西澤を描いた前著『ナンバー』からつづく物語。経験をつみ、成長した西澤が新たな事件にのぞむ! 犯罪者の心理や犯罪の手口、捜査にかける警察官の思いなど、リアルでディープな描写が生きる警察小説。
  • ばんちゃんがいた
    3.5
    大晦日の夜、親友のばんちゃんが死んだ。以来、俺はクラスで喋らなくなった。そんな態度がうざいという裏掲示板の書き込みをきっかけに、刃のような言葉が行き交う。あの夜、ばんちゃんに対して俺が密かに計画していたことは、誰も知らない――。表裏一体の2編から立ち上がる、未熟な魂のあやうさときらめき。
  • デラックスじゃない
    3.5
    8年にわたり時事とともに「いまのマツコ」を作った出来事を激語り。 「この業界に飛び込んでみて、自分がなんてつまらない人間なのかと愕然とした」など自身のこれまでを顧みたり、フェイスブックやツイッターへの悪ふざけ投稿が起これば「負のパワーはネットに吐き出さず、自分のためにぶつけてほしいわ」と社会への違和感を語る。さらに、現在、自らを電波芸者と名乗るマツコが、なぜテレビの住人になったのか、その意地と覚悟も赤裸々に! そんなストイックな姿の一方、マツコB面ともいうべきプライベートは超自堕落!「ビールを飲んでももう全く酔わない」など、知られざるマツコの姿も収録。極端なほどにふりきれた、「デラックスじゃない」刹那的なマツコの過去・現在・未来からは、8年を経て「変わらないマツコと変わるマツコ」の姿が見えてくる。文庫化に際して、2016年現在のマツコの思いも加筆収録。
  • 夏休みの拡大図
    3.5
    小学校からの幼なじみである親友のちとせが、実家から引っ越すことになった。百合香は片付けを手伝いながら、これまでに学校で起きた「事件」を振り返る。ちとせのあざやかな「推理」を聞いていると、ほとんどが百合香の思い違いや思い込みであったことに気づき愕然とするのであった。『ベンハムの独楽』でデビューした著者が描く鮮やかな青春ミステリー。
  • 美人薄命
    3.5
    孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。家族を失い、片方の目の視力を失い、貧しい生活を送る老婆は、将来を約束していた人と死に別れる前日のことを語り始める。残酷な運命によって引き裂かれた男との話には、総司の人生をも変える、ある秘密が隠されていた。切なさ溢れる衝撃の結末が待ち受ける、長編ミステリー。
  • ベンハムの独楽
    3.5
    ミステリー?ホラー?SF?……見る人によって違う色が見えてくる、まるでベンハムの独楽のような連作短編集。22歳で第五回新潮エンターテインメント大賞を受賞した衝撃のデビュー作、ついに文庫化!
  • 東天の獅子 第一巻 天の巻・嘉納流柔術
    3.5
    1~4巻561~660円 (税込)
    明治になって衰退する柔術界に、新星のごとく「講道館流」が誕生した。提唱者は文武二道の達人、嘉納治五郎である。技のたゆまざる追究と人間教育への情熱によって、「姿三四郎」のモデルとされる志田(西郷)四郎ら「四天王」がめきめきと頭角を現す。若き気概に充ちた、闘う漢たちの壮大な物語が、いま幕を開ける。
  • 蒼い月 死神と朝食を
    3.5
    外国人VIPの警護を任された駆け出しボディガードの愛。美術商だという容姿端麗なVIPを護衛するなか、彼女に警告の電話がかかってくる。「その男は死神だ」と。その言葉を裏付けるかのように、関係者の死や、何者かの突然の襲撃に遭う。愛はVIPを護ることができるのか!? ※この作品は2012年9月、単行本刊行された『死神は恋を連れてやってきた』を改題しました。
  • 私の何をあなたは憶えているの
    3.5
    ひっそりと鎌倉で帽子屋を営むつぐみ。妻子を不慮の事故で亡くし、自らも余命幾ばくもない編集者の洋司。異国の地で夫と暮らしながら、「S」に秘めた想いを抱く由貴子。交わるはずのなかった三つの人生が、何かに導かれるように交錯する。甘やかさと烈しさを合わせ持った、大人のための極上恋愛ミステリー。
  • イン・ザ・ルーツ
    3.5
    1巻759円 (税込)
    大法螺吹きでラッパ吹きのじーちゃんが遺した精緻なミニチュア。この中に、過去の殺人事件を解く鍵と深い物語が込められているらしいが……。青春小説の名手が描くハートウォーミング家族小説。
  • 代々木Love&Hateパーク
    3.5
    代々木公園の都市伝説。3月の最終日曜日、公園内で仲間に「チェッコさん」が紛れこみ、代わりに誰かいなくなるらしい。今日がその当日。ロカビリーグループ、演劇部員、殺陣役者、ネットアイドルオタク、お笑いコンビ、イケメン俳優など様々な人間がやって来た。標的になるのは誰? 愛憎渦巻く中に切ない想いを込めた群像劇。
  • MAZE 新装版
    3.5
    アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知り得たのか? 人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しながら女言葉を繰り出す魅惑の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥を生み出したシリーズ第一弾、新装版!
  • 残花繚乱
    3.5
    西田りかは会社の常務の柏木荘太と不倫の関係だ。荘太の“パーフェクト妻”美津子は鋭くそれを嗅ぎ取り、よりにもよって荘太を兄と慕う圭一と、りかを見合いさせようとする。当の圭一は美津子のことを密かに想っている。他にリカと同じ書道教室に通う二人、全身に整形を施す麻紀、夫婦生活がうまくいっていない泉の動きも絡んでくる。愛、嫉妬、苦悩がつややかに艶美に描かれた、オトナのオンナ小説。
  • 検事・沢木正夫 共犯者
    3.5
    「愛しているなら証を見せて!」女の悲痛な叫びに男はどう応えたのか? 男は昔の恋人。それも彼女の夢を潰えさせてしまった過去を持つ。犯罪の底に潜む男女の心の闇とは!? 長編検察小説・沢木正夫シリーズ第3弾!
  • 十三回忌
    3.5
    資産家夫人の法要ごとに起こる娘殺し。一人は生きながら串刺しに、一人は首を持ち去られ、一人は唇を切り取られた。怪現象に手をこまねく警察を嘲笑うかのように、十三回忌でまたもや事件が起きた――。怒濤の「まさか!?」がクセになる、「やり過ぎミステリ」で人気急騰の著者のデビュー作!
  • 家族
    3.5
    ホームレスの男が盗み目的で住宅に侵入し、認知症の老女を殺害したとして逮捕された。男はこの事実を認め、新裁判員制度での裁判がはじまった。裁判員のひとり谷口みな子は、自身の経験から、この事件を老女の息子による嘱託殺人ではないかと疑っていた……。大いなる家族愛を描く、感動の法廷ミステリー。テレビドラマ化作品、待望の文庫化。
  • 凍花
    3.5
    仲の良い3姉妹だったが、長女が次女を殺害した。残された長女の日記を手にした三女は、その動機を探る。――人の本心はどこまで知ったほうがいいのか。知りたいけれど、知らないままでいたほうが幸せなのかもしれない。ある家族をめぐる慟哭のミステリー。
  • 本能寺六夜物語
    3.5
    織田信長が、天下統一を目前にして斃れた「本能寺の変」。後世伝えられた明智光秀の謀反には、決して公にできないある事情が隠されていた。それを知る六人が集まり、語られる真相とは。『太閤暗殺』で驚きの結末を描いた著者が、再び読者の度肝を抜く!
  • おいらか俊作江戸綴り 1 若竹ざむらい
    3.5
    信州猪田藩藩士で一刀流の遣い手滝沢俊作は十八歳の時、若君の近習に抜擢され江戸藩邸へ。しかし、二年が経ったある日、同僚を殺害という身に覚えのない罪で藩を追放される。ひょんなことで知り合った浪人の万請け負いの仕事を手伝うのだが、未だ慣れぬ江戸の町を右往左往する……。待望の新シリーズ第一弾!

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  • 蘭方医・宇津木新吾 : 1 誤診
    3.4
    長崎帰りの見習い蘭方医・宇津木新吾は、町医者の幻宗の治療にかける真摯な姿勢と見事な腕前に傾倒していく。しかし、新吾の養父・順庵は、新吾を自分の出世の道具にしようと、表御番医・上島漠泉のひとり娘・香保との縁談を進めていた……。
  • 301号室の聖者
    3.4
    新米弁護士の木村は医療過誤をめぐる損害賠償請求訴訟を初めて担当することになった。笹川総合病院の301号室では、不自然な医療事故が度々起こり、立て続けに患者が亡くなってしまう。医療従事者のミスなのか、誰かによる故意の「何か」があったのか。木村は先輩弁護士の高塚と共に、死と対峙する医療現場で起きた難事件に挑む。大ヒット『花束は毒』で注目を集める著者による、命の重さを問う長編リーガル・ミステリー。「木村&高塚弁護士」シリーズ第二弾!  ※第一弾にあたる『黒野葉月は鳥籠で眠らない』(双葉文庫)の電子版はございません。講談社文庫版の『少女は鳥籠で眠らない』の電子版はございますのでお楽しみください。
  • コヨーテの翼
    3.4
    ある宗教の過激派は聖戦遂行のため、東京オリンピックの開会式に出席する日本の総理大臣や世界各国のVIP殺害を画策し、一人のスナイパーを雇う。スナイパーは数々の要人暗殺に関わったとされるが正体は不明。そんなある日、警視庁にオリンピックの開催中止を求めるメールが入る。メールには、要求に応じなければテロ行為も辞さないとあった……。超人的スナイパーVS全警察官の息詰まる対決。警察は果たして、総理大臣の命を守り、テロを防ぐことはできるのか。超絶エンターテインメント・サスペンス。
  • 怨み籠の密室
    3.4
    大学生の飛渡優哉に故郷の謂名村は禁断の土地だった。しかし、父が死に際の言葉を聞いて、病死した母は殺されたのではないかと思い、謂名村を訪れる。だが、待ち受けていたのは首吊り死体だった――。完全密室の謎を解いた果てに見えてくるのは、悲哀に満ちた家族の物語。探偵・海老原浩一シリーズ最新作!
  • 早房希美の謎解き急行
    3.4
    大手私鉄・武州急行電鉄に勤める早房希美のもとに、社内の各部署からトラブルが持ち込まれる。踏切の障害物検知装置が謎の誤作動を繰り返したり、駅員に階段で突き落とされたと乗客から訴えられたり――名刑事だった祖父の知恵を借りながら、鉄道の安全と乗客の生活を守るため、希美は奔走する! 鉄道ミステリー短編集。
  • 始まりはジ・エンド
    3.4
    技巧派で知られる著者がその才をいかんなく発揮した、トリッキーでミステリアスなオリジナル短編集。人生には始まりがあって終わりがある。そして「終わりがあるから始まる」ことがある。『絶縁』『永久に』『引き際』『余命』『陰のコレクター』『彼女のステージ』『死ぬまでにしてほしい五つのこと』の珠玉の7編。
  • 罪のあとさき
    3.4
    中学生だった正雄はある理由から同級生を殺害。14年後、同じく同級生だった楓と再会する。楓は大学進学と同時に上京。ある事情から勤めていた会社を辞め、カフェで働いていた。――罪を犯した人間は、幸せにはなれないのか。少年犯罪のゆくえを問いかける長編小説。
  • 週末の人生 カフェ、はじめます
    3.4
    将来に漠然とした不安を抱え、代わり映えのしない日常には飽きている。そんな、ちょっとお疲れ気味の中高年に手にとってほしい、少し勇気を出して、新しいことにチャレンジする物語。40半ばの井本正美は、近所に洋風のあしらいのあるかわいい古民家を見つけ、そこを間借りして土日限定のおにぎりカフェを開くことを決意する。家主のムツさんはまさに「おばあちゃんの知恵袋」といった人で、おいしい焼きおにぎりの作り方、100年続くぬか床など、正美の目を輝かせてくれる。独身で特に趣味もない正美だったが、俄然「週末の人生」が変わり始めた――。『カフェ、はじめます』を文庫化に際して改題。
  • はじめまして、お父さん。
    3.4
    地方在住の売れないフリーライター・白銀力也のもとにインタビュー取材の仕事依頼が舞い込んだ。取材相手は、俳優業の傍ら飲食店経営を成功させた合馬邦人。奇しくもその合馬は、力也が一度も会ったことのない実の父親だった。インタビューの後、会いたい人物が四人いるから同行してほしいと合馬に求められた力也は、初対面の実父と二人旅をすることになったのだが……。
  • 復讐屋成海慶介の事件簿
    3.4
    昼寝とデートに明け暮れながらも、なぜか依頼人を次々と満足させる凄腕の復讐屋、成海慶介。婚約破棄されたお嬢様や暴走老人など、恨みを晴らしたい人々が今日もそのドアを叩く。押しかけ秘書の美奈代を従え、きょうも気怠く優雅な復讐劇が幕を開ける――。痛快リベンジコメディ!
  • 幻霙
    3.4
    同棲している彼女・桃里に、連続殺人犯と似ているといわれたことから、蒼太の日常に変化が訪れる。その変化は、ふたりの関係をゆっくりと蝕んでいく。――回想によって徐々に明かされる蒼太の過去。それは読む者の心を鷲掴みにする。『凍花』がベストセラーとなった著者の長編ミステリー。
  • 新鮮 THE どんでん返し
    3.4
    ※この商品は、一部の作品が固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、その作品のみ文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 浦島太郎が龍宮城に来てみれば、待つのは密室殺人? ネット社会、刑期を終えた男の名は半永久的に残る現実が。捜査会議後の刑事たち。会話の中に、事件解決のさらなる大展開あり。シンガポールで新婚旅行、二組の男女の心理が交錯したすえに……。トロフィー凶器の殺人に、ミステリ史上前代未聞の仕掛けが! 包丁研ぎが巧みな女のもとに昔の男が訪れ、切れた二人の関係は一転し……。六編のどんでん返しが、あなたを夢中にさせる。 ※六編の作品中、『筋肉事件/四人目の』(似鳥鶏)のみ、作品の性質を鑑みて区切りごとに画像化してあります。あらかじめご了承ください。
  • ママの狙撃銃 新装版
    3.4
    1巻594円 (税込)
    「もう一度、仕事をしてみないか」ふたりの子どもにも恵まれ、幸福な日々を送る福田曜子の元に届いた25年ぶりの仕事の依頼。幼い頃アメリカで暮らした曜子は、祖父エドからあらゆることを教わった。射撃、格闘技、銃の分解・組み立て……。そう、祖父の職業は暗殺者だったのだ。そして曜子は、かつて一度だけ「仕事」をしたことがあった――。家族を守るため、曜子は再びレミントンM700を手にする。
  • 方舟は冬の国へ
    3.4
    失業中の男が法外な報酬を提示され、初対面の女性と少女と1か月間、擬似家族を演じるという仕事を引き受ける。別荘で滞在を始めると不思議な現象が次々と起きるが、3人は次第に愛を深めていく。だが、この仕事の裏には壮大な計画が隠されていた。「書店員が選んだもう一度読みたい文庫第1位」に輝いたハートフルミステリ!
  • 自薦 THE どんでん返し
    3.4
    名だたる本格ミステリの書き手があなたを仰天させる!ミステリには不可欠のラストの驚き、どんでん返し。6人の作家が自作から「これは」というどんでん返し作品を自ら選び、読者に届けます。どうぞみなさん、だまされてください。
  • 消えた少女 吉祥寺探偵物語 : 1
    3.4
    1~5巻484~583円 (税込)
    おれ、川庄、38歳、バツイチ、息子あり。コンビニのバイトと家事を終え、夜な夜なバーに出かける日々。ある日、オカマバーのママ、京子ちゃんからある女性を紹介された。1年前、この吉祥寺で小学1年生の少女がいなくなってちょっとした騒ぎになったが、その母親だった。母親から娘を捜してくれと頼まれるおれ。美人に弱いおれはつい引き受けてしまうが、いったいどうすればよいのか…。著者初の文庫書き下ろし。
  • 保身
    3.4
    殺人犯が現場から逃走するときに目撃したのは、県警幹部が犯した轢き逃げだった。県警側は幹部を庇い、殺人事件の捜査すらも、捻じ曲げようと画策する。その事実を知った殺人事件の担当刑事が苦悩の末に出した結論は!? 守るべきは正義か、組織か!?
  • 隣人  新装版
    3.4
    優しい夫に白い猫──満ち足りた生活は、夫の溺死により突然、ピリオドが打たれる。それは新たなる絶望への幕開けにすぎなかった。小説推理新人賞受賞作「隣人」を含む戦慄のサスペンス短編集。予測のつかない結末6編
  • 啓火心 Fire’s Out
    3.3
    都内で、覚せい剤の密造所と見られる建物からの出火が連続していた。燃え痕からはなぜか、多量のペットボトルやメタンの成分が検出される。危険なはずの現場にどうしてそんなものが? 飯倉消防出張所に所属する若手消防士・大山雄大は密かに調査を開始する。だがそれが、六本木界隈の危険な奴らを刺激し、雄大は思わぬ危機に陥る――。大人気消防シリーズ第3弾
  • 珠玉
    3.3
    国民的歌手だった美しい祖母は、自分とは似ても似つかず超えられない存在。常に比較されてきた歩は他人の目を恐れて目立たぬよう生きていたが、経営するファッションブランドの人気が低迷しデザイナーの相棒にも見限られ、最悪の状況に陥る。そんな折、仕事を失いかけているモデルの穣司と出会う。歩のブランドの建て直しを穣司は強引に手伝いはじめるが……。弱さを抱えた者たちが成長する姿を丁寧に描いた物語。
  • 照れ降れ長屋風聞帖 : 1 大江戸人情小太刀 〈新装版〉
    3.3
    1~18巻550~748円 (税込)
    日本橋魚河岸と背中合わせの、履物屋と傘屋がひしめく照降町。九尺二間の貧乏長屋に仲人稼業のおまつ、連れ子のおすずと肩寄せ合って暮らす浅間三左衛門は一見冴えない痩せ浪人だが、元は上州七日市藩士、しかも富田流小太刀の遣い手だ。己も素寒貧なのに困った者を放っておけず、今日もおまつに尻を叩かれ、筋を通して一肌脱ぐ。江戸の四季を巧みに織り交ぜ、人の情けと男女の機微をたっぷり描く名手・坂岡真の代表シリーズ、堂々の新装版第一弾!
  • 動機探偵
    3.3
    1~2巻715円 (税込)
    令王大学の名村准教授は若き天才研究者。人工知能(AI)を進化させるため、人の心の「なぜ?」を解きあかそうとしていた。特任助手の若葉とともに、不可解な事件の謎に挑む。遺品として見つかった出所不明の日本刀、慣れない登山に挑んだ青年の事故死、突然の婚約破棄、息子に殺人の罪をなすりつけた父親――名村がたどりついた驚きの真相とは!?
  • ぬるくゆるやかに流れる黒い川
    3.3
    六年前、武内譲は二つの家族を惨殺し動機を明らかにしないまま拘置所で自殺した。遺族の栗山香那と進藤小雪は事件当時の武内と同じ二十歳になったときに再会する。「事件を改めて調べよう」と小雪は香那を誘う。なぜ私たちの家族が殺されなければならなかったのか。真相の周縁にあったのは、世代を超えて女性憎悪の感情で繫がる男の存在だった。注目の作家がおくる長篇サスペンス。
  • 彼方の悪魔
    3.3
    語学留学から帰国した男子学生はペットのリスの死骸を持ち帰り、自宅の庭に埋めてやったが、その日から高熱を出した。なんとリスはペスト菌に冒されていたのだ。一方、男子学生の自宅にほど近いところには美しい女性キャスターが住んでいる。その彼女に歪んだ愛情を抱くのは、病的に潔癖なうえ、セントポーリアに埋め尽くされた部屋で暮らす男。忍び寄るペスト菌と、男の異常な行動。ふたつの”病”が交わる先には想像を絶する恐怖が待ち受けていた。
  • 罪なき子
    3.3
    凄惨な通り魔殺人事件が起きた。多くの人で賑わう休日の美術館のなか、二人の男女が凶刃に斃れた。逮捕された男は死刑囚の息子で、死刑判決を望んでいる。男は、社会から過酷な仕打ちを受けてきたと語り、その社会が責任をもって自分の命を奪うべきだと主張する。男の心の闇に興味をおぼえた水木弁護士が弁護を買ってでたのだが……。加害者家族に光を当てる社会派ミステリー。
  • 哀愁しんでれら もう一人のシンデレラ
    3.3
    ただ幸せになりたかったはずだった――市役所の児童福祉課で働く咲良は、8歳の娘・カオリを男手ひとつで育てる開業医の孝太と出逢い、結婚。誰もが羨む幸せな家庭を手に入れた。しかし、「理想の家庭をつくる」という咲良の願望は知らぬ間に自身を追い詰め、次第に家族の歯車を狂わせていく……。 土屋太鳳、田中圭出演で2021年2月公開の話題映画を、『暗黒女子』の原作者・秋吉理香子が小説化!
  • 沼に沈む骨は愛を語らない 超能力者には向かない職業
    3.3
    1~3巻726~792円 (税込)
    「人の気持ちになって考えなさい」という母の言葉通りに“人の意識に入り込む能力”が幼少期に身についていた刑事の麦子。ひょんなことから、田舎町でしばらく休暇をとることになった。そこでは、ある一家の長男が書き置きを遺したまま、池で溺死した事件が起きていた。一見自殺に思われたが、成就しなかった恋心に囚われたままの人々の思いが事件の真相に複雑に絡み合っていて――。
  • 遥かに届くきみの聲
    3.3
    かつて天才子役と謳われた小宮透は、子役だった過去を隠して高校生活を送っている。しかし偶然にも、同級生の沢本遥は子役時代の透が朗読に励んでいたことを知っていた。遥は自分が所属する朗読部へ入部するようしつこく勧誘するが、透は拒み続ける。なぜなら、今の透には決して人前で声を出せない理由があった――。 第1回双葉文庫ルーキー大賞受賞作!!
  • 今宵はジビエを召し上がれ 函館のフレンチシェフは謎解きがお好き
    3.3
    北海道の函館にたたずむ、ジビエフレンチレストラン『フォレアンシャン』。女子大生の小桧葉陽葵は、ひょんなことからこの店のオーナーである御世野景悟と出会い、アルバイトをすることになる。食材にこだわり、自分で狩りまでするほどの料理オタクの景悟だが、同時に『謎』にも目がない。陽葵は景悟とともに、店に来た客においしい料理と『謎解き』を提供することになり――。
  • 境遇
    3.3
    デビュー作の絵本『あおぞらリボン』がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。 共に幼いころ親に捨てられ児童養護施設で育った過去を持つ。 ある日、「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。 「真実」とは一体何なのか。そして犯人は……。巻末に絵本『あおぞらリボン』(文・みなとかなえ 絵・すやまゆうか)を収録。
  • おしゃ修行
    3.3
    衝動買いがやめらない、コーディネート力の向上が見込めない……。多くの女性と同じ悩みを抱える著者が「おしゃれピープル」を目指し、修行を積みます。レンタルバッグ、フリマ参戦、服を買わない工夫、セールの歩き方、おしゃれタウンの視察。悪戦苦闘する姿に共感と笑いが止まらないおしゃれエッセイ。文庫化にあたり、人気スタイリスト地曳いく子氏との対談を収録!
  • 刑事の灯
    3.3
    新進気鋭、豪華執筆陣による警察小説アンソロジー。男の遺体に残された謎の傷痕とは……「星の傷痕」(麻見和史)。新人の女刑事を助ける不思議な派出所……「道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿」(沢村鐵)。犯人の心が読めちゃう美人刑事の登場……「読心刑事・神尾瑠美」(藤崎翔)。首相夫人腹上死事件に公安刑事2人が挑む……「ファーストレディの黒子」(吉川英梨)。傑作4編を収録!
  • 図書室のピーナッツ
    3.3
    1巻759円 (税込)
    資格を持たない「なんちゃって司書」として直原高校の図書室で働く詩織。サンタクロースは実在するのか? 村上春樹とスヌーピーの関係は? などなど、今日も難問珍問が生徒たちから持ちこまれる。はたして、怠け者のキリギリスは2年目の春を迎えることができるのか!? 恋の気配と共に綴られる、ハートフルブックストーリー第2弾。
  • 分かれ道ノストラダムス
    3.3
    中学時代に好きだった少年の三回忌で彼の日記を譲り受けたあさぎ。それを機に、少年が死なずに済んだ可能性を探り始めるが、協力者の級友とともに宗教団体を巡る陰謀に巻きこまれてゆく。度重なる窮地に立たされた二人が下す決断と、その先に待つ未来。十代のまっすぐな想いをのせて描く、鮮やかなノンストップミステリー!
  • 真壁家の相続
    3.3
    大学生の真壁りんに届いた、祖父の死の知らせ。急いで葬儀会場へ向かうと一人の青年が現れる。彼が祖父の「隠し子」と名乗ったことを皮切りに、相続の話し合いは揉めに揉めることに。マイペース、しっかり者、自由人、冗談好き、ゴシップ通…。一人一人はいい人なのに、火種が次々と浮上し家族は崩壊寸前。解決に奔走するりんだったが……。笑って泣けるホームドラマの傑作。
  • 少しのお金で優雅に生きる方法
    3.3
    不況が長引き、「お金がない」状態に慣れてきた日本人。しかし、お金はなくとも十分楽しく、センスのある暮らしはできる! フランス生活の長かった著者が、少しのお金で豊かに暮らすことに長けているフランス人から学んだ、生活節約術を紹介。心がラクになる、フランス式「ゼロ出費哲学」エッセイ。
  • 困った作家たち 編集者桜木由子の事件簿
    3.3
    とある出版社の文芸編集者・桜木の担当する作家は問題児ばかり!? ミステリー作家のもとに一通の手紙が届く。「あなたの作品は盗用したものだ、トリックは――」。告発文を読んで真っ青になる作家。なんとか作家を信じたい桜木だったが……。作家たちが引き起こし、あるいは巻き込まれる事件を、見た目は優男だが腕は確かな探偵の鶴巻と担当編集者の桜木が解決していく! 6編の短編と5編のショートショートを収録した連作短編集。
  • 猫が足りない
    3.3
    スポーツクラブに入会した知章は、近隣で起きた猫虐待について調べてほしいと会員たちから頼まれる。探ってみると、思いもよらぬ事実が。真相究明に一役買ったのは、四元さんという女性だった。その後、猫がらみで騒動を引き起こす彼女に振り回されてばかりの知章。巻き込まれ型ミステリーに、新たな味わいの傑作誕生!
  • 紅けむり
    3.3
    有田の薪炭屋主・健太郎は公儀隠密から、伊万里で黒色火薬が密造され、江戸に運び出されていると聞く。事が明らかになれば藩は取り潰しともなりかねない。健太郎は密造一味捕縛に力を貸すことを決め、江戸へと向かった。だがそこで、命を賭したある決断を迫られることに。若き大店主の清廉なる信念が胸を打つ長編時代小説。
  • 煩悩の子
    3.3
    桐生極、小学五年生。膨らみはじめたココロと身体に翻弄され進むは、大人への階段か? いや、それとも――。世界と向き合いはじめた少女の瑞々しい感性を、シニカルなユーモアで描いた青春小説。
  • むすびや
    3.3
    1巻495円 (税込)
    就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすびに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、徐々に気持ちが変わってゆく。亡き祖母が「結」という名前に込めたある想いも、前途を温かく照らし出す――。一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。
  • 氷の秒針
    3.3
    平成7年に社長一家惨殺事件と主婦強姦殺人事件が長野県で起きた。15年後、事件発生3ヶ月の違いが両者の明暗を分ける。一方は時効が成立してしまったが、もう一方は公訴時効廃止によって永久に犯人を追及できることになったのだ。両遺族の苦しみは交錯し、運命のいたずらが新たな悲劇を呼ぶ! 奪われた者の怒りと悲痛、そして切なる思いが胸を刺す、迫真のミステリー!
  • 日溜り勘兵衛極意帖 : 1 眠り猫
    3.3
    根岸の里に土地の者から「黒猫庵」と呼ばれる小さな家があった。そこには中年の浪人がひっそりと暮らしていた。浪人の名は錏(しころ)勘兵衛。年老いた黒猫とともに日がな一日縁側で昼寝をする勘兵衛だが、江戸が闇夜に包まれるとき、その男は盗賊のお頭と化し……。この男は善か、悪か!? ここに新たなるヒーローの誕生! 待望の書き下ろし新シリーズ!
  • セブン殺人事件
    3.3
    新宿淀橋署の宮本刑事部長と、本庁から来た佐々木警部補。年齢も容姿も経歴も好対照の2人は、その名前から「宮本武蔵と佐々木小次郎」にたとえられるライバル同士だ。そんな異色の凸凹コンビが7つの難事件に挑む。どんなときも、2人の推理は真っ向から対立、はたして正しいのはどちらか?息もつかせぬ展開、綿密なトリック、思いもよらない結末と、推理小説の神髄が味わえる7編を収録。
  • 劇薬
    3.3
    小田切可憐は毎日家事を終えると「デル・エア」へ向かう。かつて婚約者を亡くした喪失感を埋めてくれるのが、このパチンコホールでの本名すら知らない女性達との人間関係と大当たりの時の高揚感だった。しかし、その仲間の一人が自殺を遂げる。その後、元婚約者にそっくりな男が現れ――。次々と明らかになる、嘘と虚飾に満ちた人間関係の真実と絡み合った欲望。「楽園」を追い求め、彷徨う女性達を息詰まる筆致で描いた傑作長編。
  • 駆け出し同心・鈴原淳之助 : 1 赤鍔の剣
    3.3
    お役目中に殺された父の遺志を継ぎ、同心となった鈴原淳之助は、鏡新明智流免許皆伝の腕前だが、弱冠十八歳だ。勢津、茜の友人たち、岡っ引きの繁蔵、例繰り方の与力で伯父の悦次郎らに助けられながらお役目を果たす。父の死の真相を暴き、その仇を見つけることはできるのか? 新シリーズ第一弾!
  • 小森生活向上クラブ
    3.3
    1巻583円 (税込)
    小森は最近、何をするにも体が重くメシもマズイ。会社の部下は言うことを聞かず、金は貯まらないのにストレスばかりが溜まっている。そんなある日、通勤電車で他人に迷惑をかける女を見かけ、小森はそいつを殺す。するとどうだろう。活力が湧いてきたのだ。2008年に映画化され、熱狂的なファンを生んだ作品が、装いを新たに登場。『都立水商!』『史上最高の内閣』の著者が描く、ブラックユーモア小説!
  • いつか夜の終わりに
    3.3
    1巻517円 (税込)
    山中で迷った僕は、山奥の不思議な村に辿り着く。そこで出会った少女と、ある約束を交わすが……。切なくも希望に満ちたラストが鮮烈な「てのひらたけ」他、3編を収録。
  • 白砂
    3.3
    予備校生、高村小夜が一人暮らしのアパートで殺害された。出入りが目撃された中年男性が捜査線上に浮かぶ。心の動きに捜査の主眼を置く下谷署の目黒は、小夜を知るにつれ、援助交際の線を捨てて事件に迫った。小夜が歌に詠んだ故郷、京都府の山村で目黒が掴んだ事実とは。哀しい真相が隠された、切なさ溢れるミステリー
  • 4ページミステリー
    3.2
    「小説推理」で好評連載中の「2000字ミステリー」を、一挙まるごと5年分、60編収録。各話は原稿用紙5枚分というお手軽な長さなので、通勤通学の車内でちょこっと開くのにオススメです。短くても、伏線やどんでん返し、ミスリードの仕掛けありで、これはオイシイ!
  • ハードボイルド・エッグ 新装版
    3.2
    1巻627円 (税込)
    フィリップ・マーロウに憧れ、ハードボイルドに生きいくことに決めた「私」こと最上俊平。だが、持ちこまれるのはなぜかペットの捜索依頼ばかり。そろそろ変わらなければならないと一念発起。手始めに秘書を雇うことにしたが、やって来たのはとんでもないナイスバディ(?)な女で……。60刷を越えるベストセラー、待望の新装版。
  • 怪談と名刀
    3.2
    名物警視として活躍後、実業界に転じて通信事業の世界で風雲児となった著者が、その晩年、刀剣研究を志し著した幻の名著。名刀妖刀にまつわる怪談奇聞の数々を、物語的興趣を湛えて活写している。昭和10年初刊以来、史上初の再編復刊なる!
  • 拙者、妹がおりまして : 1
    3.1
    本所に住まう御家人の白瀧勇実は、無役の小普請ながら学問に優れ、剣術にも長けた二十三歳の若侍。手習所の師匠を務め子供たちにも慕われる好青年だが、出不精でのんびり屋なのが玉にきず。一方、勇実の六つ下の妹千紘は、兄とは対照的に明るく活発で、現状に甘んじている兄が歯がゆくて仕方がない。勇実にやる気を出させるべく、叱咤するのだが――。悩み深き若者たちの日常と成長を爽やかに描く、青春時代小説シリーズ第一弾!
  • どんでん返し
    3.1
    「思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを殺すのよ」――社の常務の姪と不倫した挙げ句、妊娠させ、結婚を迫られてしまった夫。“玉の輿”を目論む夫に、妻は離婚を絶対拒否することで対抗する。はたして、夫婦の運命は……(「霧」)。ほか、全編会話だけで構成された異色の短編を6篇収録。
  • 宝石喰いの悪女
    3.0
    大量の宝石を収集し、国民から『宝石喰いの悪女』と嫌われている公爵令嬢・エリザ。婚約式で戴冠された国宝のティアラに対し「これが国宝? こんなゴミ屑いりませんわ」と言い放った彼女は、婚約者の王太子から婚約破棄と国外追放を命じられてしまう。そんな時、隣国の皇太子がエリザを連れ帰りたいと申し出た。実は類まれなる宝石の鑑定眼を持つエリザは、持ち前の聡明さと行動力で隣国の問題を次々解決していき――。悪女は全てお見通し!? 宝石鑑定ミステリ、開幕!
  • 時穴みみか
    3.0
    小六の美々加は、シングルマザーのママに恋人ができて以来、学校の帰り道に道草をするようになった。ある日、黒猫のあとをつけて巨木の根元の空洞をくぐり抜けると、知らない家で目を覚ます。くみ取りのトイレやダイヤル式電話、学校ではこっくりさんに夢中な級友……。どうやら昭和49年にタイムスリップしたらしい。当たり前のように美々加を「さら」と呼び、たっぷりの愛情を注いでくれる小岩井家の次女としての日々が始まった。優しさと温もりに包まれた、ノスタルジックな冒険譚。解説・田中兆子 ※本書は2015年2月に講談社から刊行された作品を文庫化したものです。

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