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有田の薪炭屋主・健太郎は公儀隠密から、伊万里で黒色火薬が密造され、江戸に運び出されていると聞く。事が明らかになれば藩は取り潰しともなりかねない。健太郎は密造一味捕縛に力を貸すことを決め、江戸へと向かった。だがそこで、命を賭したある決断を迫られることに。若き大店主の清廉なる信念が胸を打つ長編時代小説。
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Posted by ブクログ
山本一力さんは、人情噺も良いけれど、こういう「アクション物」(?)にも、独特の味があって面白い。この作品には、史実に基づいたもののような迫力がある。
古伊万里の里と、江戸を結んで陰謀がひそかに進んでいく、それぞれ江戸の日本橋のお店と佐賀の有田、皿山の町とそれぞれで進んでいく事件?出来事が大きくつながっていく。 ものすごく描写が細かい。江戸の町や、景色、人々の暮らしなどがとても細かく描写され、目の前に映像が浮かぶようです。 一方で、そちらに割かれ過...続きを読むぎて、物語に入りづらいところも感じていました。 やがて隠密が入ってくるんですが、長く織り上げてきた物語が、意外に終わりがお粗末というか。。。え。。。って感じでした。 用意周到に準備している感じの隠密だったのになんかお粗末な終わりだな。。という正直消化不良っぽい終わり方でしたね。。。
伊万里で密造された黒色火薬が江戸に運び出されるという、悪事をかぎつけた公儀隠密と、悪徳一味との凄まじいバトル・・。 結局ただ巻き込まれた感じになった、健太郎達がお気の毒です。
山本一力の江戸時代物長編小説でしたが、結構なボリュームがありました。 有田焼きの横流しに端を発し、その解決へと動いた隠密衆に協力する有田の若店主の健太郎が、動いていると、ご法度の黒色火薬の密造というとんでもない話が出てきて、密造に関わる一味とその殲滅を狙う隠密衆との壮絶な戦いが面白かったです!
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