虹を追いかける男

虹を追いかける男

583円 (税込)

2pt

3.5

毎日、作業場で牛をさばいている理由? この仕事が体質と共働きに合っているからだ。でも、世間は「理由」を知りたいらしい──「生活の設計」。そして、元アングラ劇団員が山谷や中南米に身をおきながら、不器用に社会との接点を求めてゆく姿を描いた「虹を追いかける男」を収録。普通に生きることの困難をみつめ、その中にある光を浮かびあがらせた傑作二編。

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虹を追いかける男 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年10月08日

    「生活の設計」は先に「牛を屠る」を読んでいた為か、少し冗長な印象を受けた。

    その分「虹を追いかける男」は純粋にたのしめた。スピード感もあって飽きさせない上に、「縮んだ愛」のように終わり方に違和感もなかった。

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    Posted by ブクログ 2010年10月26日

    二篇。ふとしたことで屠殺場で働くことになった男が、共働きの妻と子どもそれなりに楽しく暮らしているが、自分が働く屠殺場というものに注がれる世間の目に苦悩する。詳細な屠殺描写が必見。もう一篇は、両親の死をきっかけに北海道へ旅した男が、以前は山谷でアングラ演劇をやっていた怪しげな男と出会い、その男の生き様...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月25日

    社会で生きることの問いと結論を描いた物語二編。

    佐川光晴作品は『金色のゆりかご』に続き2冊目。
    屠殺場で働く自分自身への自問自答と説明を描いた『生活の設計』は、自答な文章なだけにやや堅苦しい印象を受けた。
    しかし内容は面白い。
    一種の新書や教科書を読んでいる説明文で、屠殺場の世の中の偏見を訴えてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月16日

    著者のデビュー作である『生活の設計』(2001年1月、新潮社刊)と『虹を追いかける男』(2003年6月、双葉社刊『極東アングラ正伝』を改題)の2編を収録。どちらの作品も、作家・佐川光晴の創作の背景がうっすらと見えてくるような内容。もっとも、これまで読んだのは数作品にすぎないのだから、大きなことは言え...続きを読む

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