Posted by ブクログ
2020年04月19日
麻見和史、沢村鐵、藤崎翔、吉川英梨『刑事の灯』双葉文庫。
シリーズ第3弾。新進気鋭4人の作家による4編の短編を収録した警察小説アンソロジー。些か奇をてらった感の強い短編ばかりが並び、ストレートな警察小説が読みたかったというのが、正直な感想。
麻見和史『星の傷痕』、沢村鐵『道案内 警視庁捜査一課・...続きを読む小野瀬遙の黄昏事件簿』、藤崎翔『読心刑事・神尾瑠美』、吉川英梨『ファーストレディの黒子』を収録。
麻見和史『星の傷痕』。転落死した男の身体に残された星形の傷を手掛かりに、ネガティブ思考の黒星とポジティブ思考の白石の2人の刑事が事件を捜査する。
沢村鐵『道案内 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿』。『クラン』シリーズの番外編。インド人実業家の娘が何者かにより誘拐される。小野瀬遙は事件を捜査するうちに黄昏署の巡査と知り合い、事件の手掛かりを見付ける。ミステリーとファンタジーとの融合。
藤崎翔『読心刑事・神尾瑠美』。人の心を読み取る超能力を持つ美人刑事の神尾瑠美の活躍を描く短編。ミステリーとしては卑怯と言えば卑怯なのだが。
吉川英梨『ファーストレディの黒子』。『十三階』シリーズのスピンオフ。総理大臣婦人の腹上死を隠蔽工作するために『十三階』のメンバーが呼ばれるが……
本体価格600円
★★★★