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惨殺された若き資産家の喉には可憐な花が活けられ、その妻は行方をくらました。新聞社には「警察とのゲーム」をほのめかす挑発的なメールが届き、殺人分析班の如月塔子ら警察は怨恨の線で動き出す。しかし犯人の魔の手は警察にも及び、ついに――。猟奇的な劇場型犯罪を緻密な推理で追い詰める人気シリーズ7作目。(「蝶の力学 警視庁捜査一課十一係」改題)
※本作品は 2017年8月10日まで販売しておりました講談社ノベルス電子版『蝶の力学 警視庁捜査一課十一係』の文庫電子版となります。 本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
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Posted by ブクログ
資産家の男が惨殺され、喉には“青い花”が飾られていた。行方不明の妻、そして警察を挑発する犯人の“ゲーム”が幕を開け、如月塔子をはじめとする警視庁殺人分析班は、不穏な連続事件の真相を追う。
このシリーズの面白さって、事件の残虐性や猟奇性で読者の感情をグッと冷やしながら、同時に分析班の“人間的な部分”を浮き彫りにしてくるところだと思う。ショッキングな出来事が起きるほど、捜査する側の迷い、葛藤、踏ん張りが否応なく見えてくる。だからただの「犯人当て」や「トリックの妙」ではなく、“人が人を追う仕事のしんどさ”まで含めて読まされる。そこが絶妙だった。
特に今回は、塔子とバディを組む鷹野との関係性がしっかりクローズアップされていて、シリーズを追っている人ほど楽しめる回になっていると感じた。ふたりの距離感って、近いからこそ言葉にしない部分があったり、信頼しているからこそぶつかる部分があったりするけれど、その「言外の温度」がこの巻は丁寧に拾われている印象。事件の緊迫感の中で、相棒としての呼吸が合っていく瞬間や、逆にズレが生む緊張が効いていて、“捜査の物語”と“人間関係の物語”が同じ熱量で走っていく感じが良かった。
さらに尾留川とのコンビもなかなか面白くて、単なるサブ要素ではなく、班としての動きがより立体的に見えてくる。誰か一人の正義感や閃きで進むのではなく、それぞれの役割や視点が噛み合って前に進む。そういう意味で今回は「殺人分析班」というチームが、ひとつの組織じゃなく“人の集まり”としてちゃんと機能している回だったと思う。事件が重いぶん、その支え合いが余計に響く。
そして結局、読み終えて強く残るのは「事件の怖さ」だけじゃなくて、塔子をはじめとする分析班の結束と成長を見守ってきた感覚だった。毎回、簡単に割り切れる事件ばかりじゃないし、精神的にも削られる場面がある。でも、そのたびに班としての経験値が積み上がり、関係性が少しずつ変わっていく。シリーズを追うほど“事件の解決”と同じくらい“チームが壊れずに前に進むこと”が気になってくるのが、この作品の強い魅力だと思う。
猟奇性と人間味、その振れ幅が大きいのにバランスが崩れない。だからこそ一気読みできて、読後には「次も追いたい」と素直に思わされる一冊だった。
Posted by ブクログ
ドラマ→本書
いやはや、ドラマと全然違うやないかーい!笑
ドラマではこのシリーズで鷹野主任が居なくなってしまうので、その辺どうなるのだろうと思いながら読んでいました。
最初からいつも通りじゃない鷹野主任。
鷹野主任からお荷物扱いのようなことを言われる塔子。
ギクシャクする2人。
そんな折に鷹野主任は負傷し、今度は尾留川とコンビを組むことになった塔子。
今作で尾留川の刑事としての働き、中々関心しました。
舐めてた。ごめんね尾留川さん。
最後に鷹野主任と話す所超イイネ!!!
『主任』と『さん』
別にどっちでもいいけど……とか言いつつ『さん』で呼んで欲しいんだろわかってるって!!
本当に毎回この2人にはニヤケさせてもらってますありがとう。
次回も楽しみ。
Posted by ブクログ
このシリーズで初めて泣いた。
今作は鷹野主任が離脱し、どうなるのか…というところ。
十一係のみんな、そして塔子も鷹野を頼りすぎていたことに気づく。
しかしまぁ鷹野の言い過ぎちゃうとこは良くないねえ。
気持ちは分かる。わかるんだけど言い過ぎちゃう。
男の職場ってだけで肩身の狭い塔子には響きますよねえ…。
そんなことでへこたれてはいけない!って言われそうだけども。
尾留川とコンビを組んだことによって
彼の優秀さがわかったのも良かった。
少し舐めてましたもん。でも私だけじゃないハズ。笑
そして今回は鷹野と塔子の関係に“少し”変化が…
こういう類の作品で恋愛要素的なものは求めていませんが、
この2人はもどかしすぎて、、、(笑)
シリーズ7作目になって塔子も成長したし
少し余裕が出てきたからってのもあるのかな。
私たち読者も鷹野のことあまり知らないので続きの作品に期待。
Posted by ブクログ
うーん。
星3.5かなぁ。
シリーズも進んできたし 書き手としては 鷹野主任が入院して 新しい一歩を踏み出す塔子が見どころなんだろうけど
わたしが読みたかったのとは ちょっと違ったかなぁ。
虚空の糸あたりから 塔子も頼もしくなってきて 鷹野主任とのコンビも 塔子のヒラメキと鷹野主任の緻密な捜査の 絶妙な組合せが 巻を増すごとにブラッシュアップされてきてる気がして良かったんだけどなぁ。今回もさらに輝きを増したであろう絶妙なコンビネーションが読みたかったので残念。あと 毎回最後の一捻りが なるほどねーって感じだったんだけど 今回はあまり冴えてなかったような…。
鷹野主任のキャラも今回ちょっとブレてて いつもと違う人間鷹野を描きたかったんだろうけど 鷹野主任はいつもの鷹野主任の方がいいなぁ。
モンクばっかりになっちゃいましたねー 笑。
シリーズを書き続けるって大変なことだし ノッテるときと イマイチなときが あるのは仕方ないのだろうとは思う。
わたし的には このシリーズ 虚空の糸から聖者の凶数あたりが1番面白かったような。今後またグッと上り調子になってくれることを祈ってまーす。
Posted by ブクログ
警視庁殺人分析班シリーズの「女神の骨格」を読んだ。面白かったので、次にこの作品を読んだ。タイトルの「蝶の力学」はあまり意味はなかった。警視庁捜査第一課殺人班捜査第十一係の如月塔子と先輩刑事鷹野秀明が活躍するシリーズだが、今回は最初の方で、その鷹野が、犯人に刺されて、入院し、別の先輩刑事と組んだ如月が、周りの助けを得ながら、活躍する。
今回の殺人事件のネタ、保険金の「同時死亡の推定」は結構多くの刑事物に採用されている。別に新しくはないが、途中で、このネタが、直ぐわかってしまったのが惜しい。最後は少し捻ってくれてはいるが、もう少し捻って欲しかった。でも面白かった。
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小説・文芸
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