あらすじ
惨殺された若き資産家の喉には可憐な花が活けられ、その妻は行方をくらました。新聞社には「警察とのゲーム」をほのめかす挑発的なメールが届き、殺人分析班の如月塔子ら警察は怨恨の線で動き出す。しかし犯人の魔の手は警察にも及び、ついに――。猟奇的な劇場型犯罪を緻密な推理で追い詰める人気シリーズ7作目。(「蝶の力学 警視庁捜査一課十一係」改題)
※本作品は 2017年8月10日まで販売しておりました講談社ノベルス電子版『蝶の力学 警視庁捜査一課十一係』の文庫電子版となります。 本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ドラマ→本書
いやはや、ドラマと全然違うやないかーい!笑
ドラマではこのシリーズで鷹野主任が居なくなってしまうので、その辺どうなるのだろうと思いながら読んでいました。
最初からいつも通りじゃない鷹野主任。
鷹野主任からお荷物扱いのようなことを言われる塔子。
ギクシャクする2人。
そんな折に鷹野主任は負傷し、今度は尾留川とコンビを組むことになった塔子。
今作で尾留川の刑事としての働き、中々関心しました。
舐めてた。ごめんね尾留川さん。
最後に鷹野主任と話す所超イイネ!!!
『主任』と『さん』
別にどっちでもいいけど……とか言いつつ『さん』で呼んで欲しいんだろわかってるって!!
本当に毎回この2人にはニヤケさせてもらってますありがとう。
次回も楽しみ。
Posted by ブクログ
悪意が波紋のように広がって連鎖的に大きな犯罪へとつながるバタフライ効果。
サウンドノベル、アドベンチャーゲームのような心地よさ。ファミコンのポートピア連続殺人事件とかにも合いそうな作品。(妄想)
ドラマ版のイメージが強すぎるので、あえて主人公の塔子には吉岡里帆あたりをイメージしてみた。鷹野は松田翔太あたり。
説明しすぎない心理描写によい意味で余白を感じる。
あっさり味。
肝心のストーリーが面白い。なるほどー!と、いやいや、そんなことある?笑の往復。これでいいのではないかな。
Posted by ブクログ
面白かった!
ただ、現実はこんなうまくいかないわ。
全てが噛み合いすぎていた。
鷹野さん不在の十一係が新鮮。
尾留川さんは本の描写で軽い、軽いと言われている割には軽くないのでは?と思う。
なんやかんや真面目だし、粋なところがある。
Posted by ブクログ
このシリーズで初めて泣いた。
今作は鷹野主任が離脱し、どうなるのか…というところ。
十一係のみんな、そして塔子も鷹野を頼りすぎていたことに気づく。
しかしまぁ鷹野の言い過ぎちゃうとこは良くないねえ。
気持ちは分かる。わかるんだけど言い過ぎちゃう。
男の職場ってだけで肩身の狭い塔子には響きますよねえ…。
そんなことでへこたれてはいけない!って言われそうだけども。
尾留川とコンビを組んだことによって
彼の優秀さがわかったのも良かった。
少し舐めてましたもん。でも私だけじゃないハズ。笑
そして今回は鷹野と塔子の関係に“少し”変化が…
こういう類の作品で恋愛要素的なものは求めていませんが、
この2人はもどかしすぎて、、、(笑)
シリーズ7作目になって塔子も成長したし
少し余裕が出てきたからってのもあるのかな。
私たち読者も鷹野のことあまり知らないので続きの作品に期待。
Posted by ブクログ
シリーズ一作目から読んでいるので、読むともはや家に帰ってきたかのような安心感がすごい(笑)
シリーズもここまでくると、塔子さんも先輩方までにはいかずとも随分、成長してきている。
今回も悩み、立ち止まり、もがき、葛藤し、新しい相棒と組んだりと色々な事がありながらも事件解決に向かって進み続ける。
最後のくだり、ほっこりした終わり方で微笑ましかった。
Posted by ブクログ
うーん。
星3.5かなぁ。
シリーズも進んできたし 書き手としては 鷹野主任が入院して 新しい一歩を踏み出す塔子が見どころなんだろうけど
わたしが読みたかったのとは ちょっと違ったかなぁ。
虚空の糸あたりから 塔子も頼もしくなってきて 鷹野主任とのコンビも 塔子のヒラメキと鷹野主任の緻密な捜査の 絶妙な組合せが 巻を増すごとにブラッシュアップされてきてる気がして良かったんだけどなぁ。今回もさらに輝きを増したであろう絶妙なコンビネーションが読みたかったので残念。あと 毎回最後の一捻りが なるほどねーって感じだったんだけど 今回はあまり冴えてなかったような…。
鷹野主任のキャラも今回ちょっとブレてて いつもと違う人間鷹野を描きたかったんだろうけど 鷹野主任はいつもの鷹野主任の方がいいなぁ。
モンクばっかりになっちゃいましたねー 笑。
シリーズを書き続けるって大変なことだし ノッテるときと イマイチなときが あるのは仕方ないのだろうとは思う。
わたし的には このシリーズ 虚空の糸から聖者の凶数あたりが1番面白かったような。今後またグッと上り調子になってくれることを祈ってまーす。
Posted by ブクログ
警視庁殺人分析班シリーズの「女神の骨格」を読んだ。面白かったので、次にこの作品を読んだ。タイトルの「蝶の力学」はあまり意味はなかった。警視庁捜査第一課殺人班捜査第十一係の如月塔子と先輩刑事鷹野秀明が活躍するシリーズだが、今回は最初の方で、その鷹野が、犯人に刺されて、入院し、別の先輩刑事と組んだ如月が、周りの助けを得ながら、活躍する。
今回の殺人事件のネタ、保険金の「同時死亡の推定」は結構多くの刑事物に採用されている。別に新しくはないが、途中で、このネタが、直ぐわかってしまったのが惜しい。最後は少し捻ってくれてはいるが、もう少し捻って欲しかった。でも面白かった。
Posted by ブクログ
安定の面白さ。今回もよかった。気づけばぐいぐい引き込まれている。もう7作目なんだな。
劇場型犯罪にしてはちょっと地味な気もするけど。
続編も出てるみたいですが、塔子と鷹野が今後どうなるとか、そういう恋愛要素入れてほしくないな。。
Posted by ブクログ
警視庁捜査一課十一係"殺人分析班"シリーズ第7作。タイトルの「蝶の力学」は所謂バタフライエフェクトのこと。
一見、劇場型犯罪かと思いきや特定の人間を狙った事件という構成はまあよくあるパターン。このシリーズは猟奇的な殺人が行われるケースが多いが、今回も遺体の喉を切り開いて青い花を挿すという異常な状況が展開されるが、思ったほどその点は重要ではなく前作「女神の骨格」ほどの不気味さもない。
本作の見どころはエースの鷹野が負傷により一時退場し、それを機に十一係のメンバーが鷹野に頼り過ぎていたことを反省し更に結束が深まった点だ。特に塔子は尾留川と急造コンビを組むことになり、尾留川の長所に改めて気付くことになる。
また、このシリーズは如月塔子の成長物語であり、鷹野との関係がどう進むのかという話でもある。お前ら小学生か!とツッコミたくなるほど塔子と鷹野の二人の距離感はもどかしいが、本作では鷹野が仕事に関する本音を伝えたり、塔子が鷹野のことをもっと知りたくなるなど、牛の歩みではあるものの二人の距離も少しづつ縮まっているようだ。
次回作を楽しみにしよう。
Posted by ブクログ
シリーズ第7弾。
殺された遺体の喉に青い花が刺し込まれているという、異様な光景から始まる。
その被害者の妻は行方不明になっている。
そして、犯人から新聞社宛にメールが届く。
塔子と鷹野を含む、捜査一課十一係が捜査を始める。
刺されている花の意味や妻が連れ去られた訳は?
捜査を続けるうちに明らかになっていく事実。
そんな中、塔子と鷹野のコンビを揺るがす事件が発生。
塔子の成長と鷹野の過去にも見処有り。
2024.11.3
Posted by ブクログ
惨殺された若き資産家の喉には可憐な花が活けられ、その妻は行方をくらました。新聞社には「警察とのゲーム」を仄めかす挑発的なメールが届き、殺人分析版の如月塔子ら警察は怨念の線で動き出す。しかし犯人の魔の手は警察にも及び、ついに・・・猟奇的な劇場型犯罪を緻密な推理で追い詰める。
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シリーズ第7弾。今回は鷹野主任が負傷して離脱したので、如月さんはじめ11係の皆さんが今まで鷹野主任に頼りすぎていたかも…やるぞ!と気合の入り方がいつもと違いました。そこが面白かった。
離脱直前の鷹野主任は動揺してたにしても言い過ぎな気がするので、殉職した後輩の沢木さんのことは随分と心残りなんだろうな。
しかし!そのシーンでの如月さんの「鷹野さん」呼びを搬送中からずっと考えていたり、毎度おなじみの河上さんに気をもむところはやっぱりこう。。
今回の事件は猟奇性ありの劇場型犯罪とはいえ、その全ては捜査を撹乱するためというのがう〜ん…でした。やりたいからやって欲しかった、というのを犯罪者に求めるのはフィクションとはいえどうかしていますが。看護師の元同僚と美術商の方はかなりびびったと思います…美術商はともかく、看護師さんの方はただの良い人だった。
沢木さんの事件も追っていくのか、続きも楽しみです。
この巻はドラマ化されているけど改変がかなりあったんだなぁ。沢木さんにあたる人のお姉さんが菊地凛子さんだった時点でただでは済まないと思っていたけれど。。
Posted by ブクログ
シリーズ第7作目。
今回は資産家が自宅で殺害されている事件から始まる。
遺体の首が損壊されておりデイジーの花が挿されている猟奇的事件。
被害者の妻が行方不明で誘拐が疑われた中、大手新聞社にクラスター16と名乗る人物から犯行を仄めかすメールが届く。
今回は主人公塔子の相棒である鷹野主任が捜査中に負傷し捜査から離脱する。 その中で先輩刑事のびるかわとコンビを組みその他いつもの先輩達の協力もありながら事件の解決に挑む。
事件の内容は変わっても安定の面白さ。
文章も読みやすく一気読みできました!
Posted by ブクログ
シリーズ第7弾。
住宅街で発生した強盗殺人事件。
被害者の妻も負傷した状態で拉致されたと見られ、妻の消息を追う塔子達第十一係のメンバーたち。
そんな中、新聞社に犯行声明のメールが届く。
「クラスター16」と名乗る犯人は、第2の殺人として拉致した妻の遺体を公園に遺棄する。
犯行声明に振り回されながらも、捜査を進める塔子たちだったが、この事件の少し前から鷹野の様子がいつもと違い、捜査中に二人が口論となり、別行動したことから鷹野が何者かに襲撃され、重い怪我を負う。
捜査から外れてしまった鷹野の代わりに、塔子は今作で初めて尾留川とコンビを組むことに。
鷹野の鋭い筋読みが無い分、やはり面白さも半減。
尾留川と組むことで、新しい一面も見れたと言えば、見れた気もするが、シリーズも回を重ねると犯人のパターンも読めて来てしまうので、それはしようがないのかなぁ。
「遊撃班」と言う名の捜査の一貫性の無さや、ミスリードしているのがばればれで、トリックに凝っていた割にはイマイチ。辛口でごめんなさい!
Posted by ブクログ
警察小説として、捜査の過程やシリーズものならではの人間関係など楽しみどころが沢山あったけれど、犯人の行動は知識も咄嗟の判断力も実行力も高すぎて、それはないだろうと思ってしまう。
Posted by ブクログ
星3.4
淡々と進む刑事系捜査ミステリ。時間が進むにつれ死体が増える、途中でバディの片割れが襲撃を受けてリリーフ選手に交代するくだりがあること、なにより台詞がなんとなくト書きの台本めいていること(※これは今回に限っては描写として下手というわけでない、文章が格別に巧み、というわけでもないが)などから、「クトゥル神話TRPGの刑事シナリオのリプレイ小説みたいな読み口だな」と感じながら読んでいた。誰かが一生懸命考えたセリフを登場人物が言ったとすればこうなった、くらいの距離感を感じた。
独りで出来すぎてしまう先輩男性刑事と、新米の自認が抜けきらない後輩女性刑事の、恋愛関係未満の微妙なバディ関係が今作から仕組まれているようだが、大成功しているという感触ではない。シリーズの中で試み始められたのだろうという点では好感が持てる作業ではあった。
いきなり『蝶の力学』から読み始めてしまったが、このノリを食べ直したくなったら同シリーズ作品も読むかもしれない。『石の繭』『蟻の階段』『水晶の鼓動』『虚空の糸』『聖者の凶数』『女神の骨格』が前作、『雨色の仔羊』がこの後の作品とのことだ。
Posted by ブクログ
惨殺された若き資産家の喉には可憐な花が活けられ、その妻は行方をくらました。新聞社には「警察とのゲーム」を仄めかす挑発的なメールが届き、殺人分析班の如月塔子ら警察は怨恨の線で動き出す。しかし犯人の魔の手は警察にも及び、ついにー。
Posted by ブクログ
201707/面白かったし、シリーズものならではのお馴染み感もあって楽しめるんだけど、事件パートはちょっと物足りず。途中で出てくる業界用語のとこも(私が同業界ってこともあるが)わざとらしさが強く…。塔子と鷹野の進展にはいまいち興味ないので、会話もいちいち冗長に思える(でもファンにはきゅんとたまらないのかも)。とはいえ、今後も楽しみなシリーズではある。