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銀座のショーウィンドーに吊るされた奇妙な遺体。謎の遺留品に悩む警察をよそに、第二の被害者が拉致される。殺人分析班の見立ては。
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Posted by ブクログ
銀座のショーウィンドーに飾られるように遺棄された遺体。
続く拉致事件と不可解な手がかりに、捜査は難航する。
殺人分析班が、歪んだ犯意の核心へと迫る。
安定の面白さで、導入のインパクトから一気に物語へ引き込まれる。
猟奇的な事件でありながら、殺人分析班による筋読みやプロファイリングが丁寧に積み重ねられていくことで、読者も一緒に推理していく感覚を味わえるのがこのシリーズの魅力だと改めて感じた。
事件の異様さだけで引っ張るのではなく、捜査の積み重ねによって少しずつ輪郭が見えてくる構成が心地よく、クライマックスに向けて緊張感が途切れない展開もさすが。
そして今回は、事件の背景が明らかになったあと、塔子と同じように思わず同情の念が湧いてしまった。単なる善悪では割り切れない感情が残る点も、この作品の印象をより深いものにしている。
また、長期シリーズでありながら登場人物たちの言動や役割にブレがなく、それぞれの立ち位置がしっかりと活きている点にも安心感がある。
シリーズ作品としての安定感と、読み応えのある事件性がバランスよく融合した一冊だった。
Posted by ブクログ
シリーズ10作目。
銀座のブティックのショーウィンドウに吊るされた男性の遺体。
遺留品から演出家であることが判明するが、すぐにデパートの男性社員の拉致事件が発生。
犯人は同じ銀座で、拉致被害者の録音した音声を流し、捜査の混乱を狙う。
狭い範囲で起きる連続した事件だが、筋読みをしても、犯人像がなかなか浮かばない。
そんな中、第一の事件現場から持ち去られたマネキンが特殊なものであることが分かり・・・
犯人の要求の期日まで日数がないこともあり、今作では11係のメンバーの集まるシーンは少な目。
その分、塔子と鷹野だけでなく、他の11係のメンバーも一緒に捜査する様子が多く描かれる。
銀座を舞台にした猟奇的な事件で、「劇場型犯罪」と思わせるような展開だが、銀座の実在するお店の名前などが使用出来ないからなのか、架空の名前に変えたものと、実在する名前のものとの混在が、個人的には気持ち悪かった。
今作でも、やはり犯人は早い段階で分かってしまったし。
しかし、解説にもあるタイトルの付け方については、今作も的を得ているなぁ、と思う。
警察小説でもあるが、ミステリ小説でもある今シリーズでは、もう少し犯人の動機を丁寧に描いて欲しいと思ってしまった。
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小説・文芸
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