ぬるくゆるやかに流れる黒い川

ぬるくゆるやかに流れる黒い川

858円 (税込)

4pt

六年前、武内譲は二つの家族を惨殺し動機を明らかにしないまま拘置所で自殺した。遺族の栗山香那と進藤小雪は事件当時の武内と同じ二十歳になったときに再会する。「事件を改めて調べよう」と小雪は香那を誘う。なぜ私たちの家族が殺されなければならなかったのか。真相の周縁にあったのは、世代を超えて女性憎悪の感情で繫がる男の存在だった。注目の作家がおくる長篇サスペンス。

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ぬるくゆるやかに流れる黒い川 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    櫛木作品を毎回読む度、そこに描かれる絶望に打ちひしがれる。
    二つの家族を襲った悲劇、犯人の自殺、残された遺族に付きまとう「何故?」という問いかけ。
    二人の少女が女性憎悪の謎に向かっていく様に目を見張った。SNSを駆使して当事者たちから話を聞き出すのだが、ここで描かれるのはSNSを活用している人間のそ

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

    一家惨殺どころか、そのままもう一軒にも侵入し連続で殺人。何も語らず拘置所で自殺。女性蔑視、インセル、犯人だけの思想でなくとりまく環境まで広がっていく根深いものは、どう受け止めれば良いものか。それを、ぬるくゆるやかに流れる黒い川とタイトル付けるセンスはさすが。

    0
    2025年04月25日

    Posted by ブクログ

    王道なミステリーを読んだーーって読後感
    被害者家族とベテラン刑事が謎に迫っていくのをもうね、ドキドキしながら読めるんですよー。

    0
    2025年03月17日

    Posted by ブクログ

    感想を書くのが難しい。
    そんな感想を抱いたこの作品。

    男尊女卑。女尊男卑。
    からゆきさん。
    モラハラ、マタハラ、DV、虐待、ネグレクト。
    そんな色んな問題が詰まった作品でした。

    武内譲に家族を殺された栗山香那と進藤小雪。
    そして、その事件を追っていた今道刑事。
    六年の時を経て、武内譲の過去を追っ

    0
    2024年03月21日

    Posted by ブクログ

    家の施錠をしていなかったため、香那と小雪の家族が惨殺された。
    副担任が二人を呼びに来て、それぞれ事件を知らされた。
    犯人は拘置所で自殺した。
    それから六年。
    香那と小雪は再会し、事件を調べ始める。
    事件の背景にあったのは世代を越え女性憎悪の感情で繋がる男たちの存在だった。

    0
    2023年06月18日

    Posted by ブクログ

    登場人物が多すぎて全体的にとっちらかっている印象。結末が唐突に突きつけられた感じでした。
    ただ小雪と香那の間に本物の信頼と友情が芽生えて、「怒っていいんだ」という感情を得られたところはとても良かったと思う。
    タイトルの川って血筋の事なのかな?と。

    0
    2023年04月13日

    Posted by ブクログ

    2つの家族の惨殺と犯人の自殺。2つの遺族の子供(娘)が再会して事件を何故ころされたか、真相は。女性憎悪とは?

    0
    2023年01月21日

    Posted by ブクログ

    ★★★
    今月2冊目。
    2つの家で起きた殺人事件。そして犯人は自殺。
    ころされた両家の娘が犯人はなぜそんなことをしたのか?を犯人の家系を探っていく。
    なかなか凄まじい過去がある家系だった。
    この作者初めて読んだがなかなか良かった

    0
    2022年08月04日

    Posted by ブクログ

    ❇︎
    ある日突然、当たり前にあるはずだった
    家族を惨殺されてしまった二人の少女。

    二人は6年の年月を経て、犯人が何故
    犯行を行なったか動機を調べて始める。

    過酷な生育環境。
    負の感情の連鎖。
    歴史的な背景。

    抗えず歪んでしまった人、抗って生き抜いた人。

    どうしようもない闇い感情に取り込まれて

    0
    2022年04月13日

    Posted by ブクログ

    櫛木理宇『ぬるくゆるやかに流れる黒い川』双葉文庫。

    長編ミステリーという触れ込みであるが、過去の日本の男尊女卑に端を発したある一族の血を巡る事件の全貌を描いた小説だった。乏しい伏線の中で、いきなり犯人が登場するという終盤の展開、犯人の動機もまた希薄で、とても納得出来るストーリーではなかった。

    0
    2021年09月29日

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