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  • 小学館世界J文学館 日本の昔話
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 「ここをほりたい、ちんころりん」 日本の各地に伝わる昔話から50話を選んで収録。すべて日本各地で口伝で語られてきた原話から取って再話した、昔話集の決定版! 著名な昔話も、意外な展開に驚かされることも。収録作品=「十二支のはじまり」「さるとかにのもちあらそい」「鳥の王さま」「三枚のお札」「へっぴりよめご」「節分のはじまり」「一寸法師」「ねずみのむこえらび」「花をぬすんだ神さま」「お月お星」「つる女房」「ねずみのすもう」「ちんころりん」「うらしま太郎」「花のすきな殿さま」「したきりすずめ」「ホーラのマーヤ」「わらしべ長者」「へびむこいり」「娘とえがま」「とらとなめくじのかけっこ」「たなばたさんとおぎおんさん」「王女をとりかえした七人ののろ」「からすの神々の話をきいたオタスツ人」「ハンガイ森の兄妹」「日本一目にどっこいしょ」「へひりの番人」「おかねのはなし」「おまえが言うなよ」「うばすて山」「鬼のおたま」「ならなしとり」「ゆきおんな」「花さかじいさん」「ぴんぱらりん姫」「泰作さんのはなし」「村のはしの寝太郎」「竜宮の銭ひり犬」「食わず女房」「かさじぞう」「ぽったりもち」「おおみそかの火」「天からふんどし」ほか。(新編) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 朝鮮の民話
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 むかしむかし、トラがたばこを吸っていたころのお話…… 朝鮮半島に伝わる民話は、日本と近いものも多いが、さまざまな違いがあって読み比べるととてもおもしろい。トラが主役としても悪役としてもさかんに登場し、日本にはいない「トッケビ」という不思議な妖怪も常連の登場キャラクター。 本作品集では、韓国を代表する童話作家・民話研究者のイ・ウォンスと、大学教授ソン・ドンインが各地で蒐集した民話集「韓国伝来童話集」から、14編を選んで収録した。収録作品:「あまのじゃくなカエル」「悪いトラ」「赤いせんす 青いせんす」「空にのぼった兄と妹」「トラと干しがき」「牛をカキと取りかえた欲ばり」「トッケビと歌のふくろ」「牛になったなまけもの」「ウサギとスッポン」「トラと旅人」「コンジとパッジ」「仙女ときこり」「ユポギと金剛山のトラ」「三年とうげ」(本邦初訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 誓いのプレイボール
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 クチョン小野球部は勝った。だが、ぼくは負けた。 ハン・ドングは、クチョン小野球部のキャプテンで、ピッチャーで、四番打者。もちろん野球が大好きだ。母も昔からの野球ファン。そして今年は、クチョン小野球部に全国大会で優勝校を指導した名監督が転任してきて、すごい実力を持つ転校生も現れた。ドング率いるクチョン小野球部は、優勝をめざしてがんばるぞ、と意気込んだ!…が、さまざまな事件が起きる。ドングの弟、ミングは心を病み、その遠因は野球にあるという。勝利をめざす監督の指示で、チーム内はぎすぎすしてくる。ドング自身もプレーで失敗を重ねてしまう。クチョン小野球部は、どうなる? ドングは、どうする!? 日本と同様、少年野球の人気が高い韓国の、リアルで今どきな子どもたちの物語。野球を好きな人ならもちろん、そうでなくても物語の展開ひとつひとつが、胸につきささる。(本邦初訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 谷川俊太郎17+∞
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 なくぞ/いますぐなくぞ/ないてうちゅうをぶっとばす これまでに8000を超える詩を作ってきた、日本を代表する詩人、谷川俊太郎。この詩集は、谷川俊太郎自身が選んだ17冊の中からさらに選び抜いた全83編の詩で構成される、若い世代に向けた「ベスト詩集」。子どもを対象に書かれたひらがな詩から、時事問題をあつかった詩、20歳のときに刊行されたみずみずしい第一詩集まで、詩人の全体像がわかる一冊。 巻頭に収められた「かっぱ」。「かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった/とってちってた/かっぱなっぱかった/かっぱなっぱいっぱかった/かってきってくった」初めはどこまでが一単語なのか戸惑うけれど、くり返し読むうちに区切りもわかり、意味がわかり、音の楽しさ、意味の楽しさ、言葉の楽しさにわくわくしてくる。 収録の詩集=「ことばあそびうた」「ことばあそびうたまた」「ふじさんとおひさま」「子どもの肖像」「すき」「みんなやわらかい」「いそっぷ詩」「いちねんせい」「どきん」「はだか」「みみをすます」「子どもたちの遺言」「よしなしうた」「落首九十九」「詩めぐり」「おやすみ神たち」「二十億光年の孤独」 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 光草―ストラリスコ―
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 閉ざされた部屋の中、壁画が輝き出す。 マドゥレールは、日光や外気にふれると体調をくずす病気にかかっている少年。部屋から一歩も外へ出られないマドゥレールのために、父である太守は、画家・サクマットを呼ぶ。マドゥレールの部屋に壁画を描き、外の世界をせめて絵として楽しませてやろうという誕生日の贈り物だった。 サクマットは少年と話しながら、真っ白な壁に世界を描いていく。山、海、人々、船……不思議なことに、描かれた絵は物語のように日々進化し、変わっていく。少年と画家は年齢を超えてお互いの友情を深めていく。 別の部屋にサクマットは草原の絵を描く。草原はだんだん育ち、花を咲かせ、やがて蝶が飛んでくる。するとマドゥレールは、自分で筆をとり、光草(ストラリスコ)という、だれも見たことのない植物を描き始めた。光草は、晴れ渡った夜に光り輝くという不思議な草。まるでホタルのような植物だという。真夜中、少年の部屋は光に包まれる…… 美しい光のイメージがいつまでも記憶にのこる、イタリア児童文学の傑作! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 真紅の帆
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 奇跡は自分で起こす! 究極のロマンチック小説。 カペルナ村に住むアッソーリは、妻を亡くした男が一人で育て上げた夢見がちな少女。ある日、旅する老人から「いつか真紅の帆の船に乗った王子が、おまえを迎えにくるだろう」と告げられる。村人からばかにされても、アッソーリはこのことばを信じ続ける。 グレイは資産家の息子だが、船長にあこがれて15歳で家を飛び出す。厳しい船乗り生活に耐えて20歳で自分の船「シークレット号」の船長となる。 航海の途中で、カペルナ村に立ち寄ったグレイは、海岸の中で眠っている不思議な少女、アッソーリを見つける。アッソーリに魅せられたグレイは、少女が信じている「奇跡」を、自分の手で起こそうと動き出す……。 夢をかなえようとする強い意志は、最後には現実を変えて勝利する! ロシアの作家、アレクサンドル・グリーンの圧倒的なロマンティズムに満ちあふれた傑作! なお本書には、1967年刊の邦訳版(「深紅の帆」原卓也訳、河出書房刊)に人気画家、金子國義が描いた挿絵を全点復刻掲載した。 (新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 サキ作品集
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 人間の日常の中にひそむ悪意と恐怖の物語。 サキの作品は、ごくごくありふれた普通の言葉が並んでいるだけで直接的な怖い言葉は何一つ使われていないのに、まるで背中に氷の固まりを入れられたようなゾクゾクする恐怖がじわっと押しよせてくる。結末も明言せず読者の想像に任せているため、読み方によっては底なしの恐怖の沼に落ちていくような気分になるかも。 「スレドニ・ヴァシュター」十歳の病弱な少年が、自分を過剰に厳しく育てる保護者の夫人に天罰がくだるように、秘密で飼っているケナガイタチを神様にして祈った結果……。その他、「イースターエッグ」「運命という猟犬」「モーズル・バートン村の平穏」「モルヴェーラ」「ラプロシュカの亡霊」「侵入者」「地獄に落ちた魂の像」「悔い改め」「夕闇」「ガブリエル・アーネスト」「話上手」「セルノグラッツのオオカミ」「あいたガラス戸」「四角い卵(アナグマの目から見た塹壕の泥仕合)」「トバモリー」「名画の背景」「ウズラのえさ」全18話の恐怖をぜひ体験してください。(新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 古事記
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 日本最古の文学を、明快で流麗な現代語訳で味わう。 古事記は日本最古の歴史・文芸書。文字のない時代に古代の人々が口伝えで後世に伝えてきた物語。本書では、古事記「上巻」におさめられた神話を全部と、「中巻」のヤマトタケルの命の遠征の物語を現代語訳で収める。 「第一部 国づくり」…イザナキの命、イザナミの命が初めて国土を作ったエピソードからはじまり、多くの神々が登場する。有名な「天の岩屋隠れ」は、アマテラス大御神が岩屋の中に閉じこもって夜が続く話だが、実は皆既日食や冬至の神話的表現ではないかという解説も。 「第二部 国ゆずり」…オオクニヌシの神が治める葦原中国を、高天原のアマテラス大御神の子孫神たちがゆずりうける物語。出雲大社の起源も出てくる。 「第三部 ヤマトタケルの命」…第十二代景行天皇の御子、ヤマトタケルの命が東西を平定するように命じられて遠征する。九州南部(クマソの国)を平定して戻ると、すかさず東へ遠征するように言われ、最後は力尽きる。悲運な英雄伝説として心に響く物語。 古事記の世界を基にしたファンタジー「空色勾玉」「白鳥異伝」の作家、荻原規子による渾身の現代語訳! (新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 キツネのライネケ
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 最後に勝つのは善か、悪か!? 文豪ゲーテの回答は? 精霊が降臨したお祝いの日。ライオンの王様は、きれいに着飾った家来を集めて、はなやかな会議を開くことにした。欠席は許さないとお触れを出したにもかかわらず、キツネのライネケが欠席。すると、会議に来ている動物たちが、次から次へとライネケの悪行を王様に訴え始めた。野ウサギのランぺは首をかみつかれ、オンドリのヘニングは一族の多くを殺されたと言う。ライネケのおいのアナグマのグリムバールトは、なんとか名誉回復をしようと言い返すが、王様は賢者を集めて、ライネケを裁判にかけると宣言。そしてクマのブラウンが、ライネケを必ず出廷させる使者を命じられた。ブラウンは、ライネケがたてこもっている城にやってきた。ライネケはブラウンがひとりで来たことがわかると、さっそく悪知恵を働かせて、大好物のハチミツをエサに人間に襲われるようにだましてしまう。ブラウンは死にそうな目にあって城に戻った。王様はカンカンに怒って次の使者にネコのヒンツェを命じる。さてさて、王様の希望通りライネケは裁判にかけられるのだろうか…? ドイツの文豪、ゲーテが書いた<悪いヤツ>が主人公の、衝撃的な物語!(新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 片目のオオカミ
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 瞳と瞳が見つめあった時、物語が始まる。 動物園のオオカミの檻の前に、一人の少年が現れる。少年はオオカミをただじっと見つづける。人間に興味がないオオカミは無視し続けるが、次第に少年のことが気になってくる。とうとう観念したオオカミが片目しかない目で少年を見つめると、少年はオオカミに合わせてそっと片目を閉じた。おたがいの片目と片目が合ったその瞬間、オオカミの瞳が自分の過去を語り出す。 青いオオカミはアラスカで暮らしていた。人間に捕まった妹を助けるために自分が捕獲されたのだ。片目を負傷し、動物園に引き取られ、しかし人間にはずっと心を開かないと決めていた。 今度は少年の瞳が、過去を語り出す。アフリカで生まれた少年は、幼いころ戦争で両親を失い、見ず知らずの商人に拾われて育った。少年には不思議な才能があった。物語を話す力と、動物と対話できる力だ。少年は出会った動物たちと友だちになるが、運命に翻弄されて森から町へ、そして動物園のあるこの町へやってきた。瞳と瞳が見つめ合い、こころが伝わったとき、一つの奇跡がおきる……。 さわやかな感動を呼ぶ、これまでにない人間と動物の友情物語!(新訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 怪談
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 むかしむかしの日本の景色が見えてくる物語集。 作者のラフカディオ・ハーンは、日本名、小泉八雲。日本の文化が大好きで、日本の魅力を欧米に伝えるためにこの本を書いた。 「耳なし芳一の話」怨霊に魅入られた盲目の琵琶法師の話。 「おしどり」腹を空かせた猟師が、おしどりのオスを捕まえて食べた後に起こる不思議なできごと。 「おていのはなし」若くして亡くなった婚約者の生まれ変わりとめぐり会う恋物語。 「乳母桜」病気で死にかけた娘の代わりに、乳母は命を差し出した。 「かけひき」罪人が死刑の間際に見せた恨みを、侍はひらりとかわす。 「かがみと鐘」お寺の鐘を作るために集められた鏡と、その鏡を取り戻したい若い女房の物語。 「食人鬼」旅のお坊さんが泊めてもらった村では、人が亡くなった夜は無人にしないといけないおきてがあった。 「むじな」ある商人が泣いている女性に声をかけると……。 「ろくろ首」旅の僧が山の中で出会った四人の男女には秘密があった。 このほかも、昔の日本の姿が見えてくる物語がいろいろ! 「葬られた秘密」「雪女」「青柳の話」「十六桜」「安芸之助の夢」「力ばか」「ひまわり」「蓬らい」 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 狼伝 フイマン
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 あきらめない、2本の足を失っても……。狼の悲壮な決意! 山岳地帯に住む狼のボス、フイマンは、猟師に右前あしを撃たれ、2年後にイノシシに後ろあしを食いちぎられる。2本のあしを失うことは、野生動物にとっては「死」を意味する事態だった。群れから取り残され、絶望するフイマンのもとへ、なぜか群れのなかでも最低のみにくい下っぱ、「イタチ」が近づいてくる。イタチはフイマンの体の下に入りこみ、フイマンの体を支えた。イタチの力を借りて、フイマンはふたたび立ち上がることができた! そして厳しいトレーニングを続け、フイマンとイタチは「二心同体」となって、狩りをできるまでになった。二頭のジャンプ力を合わせる「立体攻撃」のテクニックも身につけたフイマンは、自分を追い出した群れに戻り、ふたたびボスの座を取り戻した。 しかしやがてフイマンにふたたび試練の時が来る。ボスの座をまた他の狼にゆずるのか。それとも、ボスとしての誇りを最後まで守り続けるのか。フイマンの決断はくだった……。 中国で「動物小説大王」と呼ばれる沈石渓の最高傑作。心が打ち震える動物ハードボイルド・ストーリー! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 エロシェンコ作品集
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 世界を旅した盲目の詩人が贈る、珠玉の作品集。 泳ぐこともできず、ドジョウを食べられないのに、なぜか仲間とではなくあひるとばかり遊ぶひよこ。やがてひよこの体は衰えていき……「ひよこの悲劇」 「愛」や「同情」を知らず、競草(きょうそう)や闘草(とうそう)の実を食べ、戦草(せんそう)の花をお茶にして飲む、寒い国の人々。「世界でいちばん偉い王になる」と予言された王子は、世界中を幸福にするという「理草(りそう)花」を咲かせようと一心に育てるが、理想花は枯れゆくばかり。絶望した王子は自らの胸を刺す。ところがその血潮を浴びて……「理想花」 ほかに、「智恵の壺--インドでひろった話」、「おちるための塔」、「せまい檻」、「沼のほとり」、「落葉物語」、「一本の梨の木--セルビヤの話」、「鷲の心」、「魚の悲しみ」、「バイタール物語--インドでひろった話」、「ある孤独な魂--第一モスクワ盲学校の思い出」の全12作品を収録。ロシア生まれの盲目の詩人、エロシェンコは、日本、インド、中国などを放浪し、現地の民話を取材しながら多くの傑作を書いた。理想を求めて進み、傷つき、しかし歩みを止めない人々の物語は、時を超えて多くの人の胸を打つ。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 雨月物語
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 遠いむかしの話といえど……眠れなくなりそうな恐怖が満載! 江戸時代後期に上田秋成が書いた怪異小説。序文で「あまりにもよくできたつくり話を書き人心を惑わせると思いがけない目にあう」と言い、思いがけないことを体験しなくてすむように、ペンネームで書きますと記してある。著者自身も認めるほどの、絶妙で怖い不思議な話が9話。 「白峰」西行法師が四国の白峰で崇徳上皇の墓を供養したときの不思議な体験。 「菊花の約(ちぎり)」家に戻る旅の途中、病気で倒れた赤穴宗右衛門が、助けてくれた丈部左門に必ず戻ると約束して帰京する。約束の日の夜、戻ってきた宗右衛門は……。 「浅茅が宿」千葉から妻を残して京都へ行商に出かけた勝四郎。帰ろうとすると戦が始まってしまい7年もたってしまう。ようやく戻った勝四郎が見たものは……。 「夢応の鯉魚」漁師が捕獲した魚を買っては湖に放し、その姿を描いていた興義というお坊さんが、死んで体験した不思議な話。 「仏法僧」高野山を訪ねた親子が、日没後に山で体験する恐怖の一夜。 そのほか「吉備津の釜」「蛇性の婬」「青頭巾」「貧福論」と、どれも背筋が凍る怖い短編集。作家・石川宏千花による新訳! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 あなたもひめゆりの花
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 ひめゆり。自分を大切にすることを知っている花。 両親が離婚したミルは、母に連れられて大都会・ソウルから、いなかの村に引越してくる。思ってもいなかった引越にミルは納得できず、母に怒りをぶつけ、村になじむことを拒否する。 幼いころ父を亡くし、母と別れたソヒは、おばあちゃんと二人暮らし。思慮深く大人びているといわれるけれど、老いて弱ってきた祖母をみていて、もし自分がひとりぼっちで残されたらと不安でたまらなくなる。 バウのお母さんは、たくさんの野の花の名前を教えてくれるやさしい人だった。母を亡くしたバウは、他人にことばをしゃべることをやめてしまう。……それぞれに不安と悩みをかかえ、孤独をみつめる3人の子どもたち。やがて3人は出会い、ぶつかって、時間をかけたのち、寄り添い合うことを知る。韓国で高い人気を誇る感動の物語! (本邦初訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 ライオンと魔女とようふくだんす ~ナルニア国物語~
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 ようふくだんすのとびらの向こうには、別世界があった! イギリスのロンドンから疎開した4人の兄弟が大きなお屋敷で体験する、不思議なお話。兄弟そろってお屋敷を探検すると、大きなようふくだんすがポツンとある部屋を見つける。なんとその奥は、恐ろしい白い魔女が支配するナルニア国へとつながっていた。ナルニア国では「人間の子どもが王と女王になったとき、魔女の支配が終わる」との言い伝えがあった。白い魔女は4人を捕まえて処刑しようと、まずは兄弟のひとりエドマンドを「王子にしてやる」とだまして捕まえてしまう。残された3人は、偉大なる王アスランの元にたどり着き、エドマンドを救う方法をたずねる。ところがそこに、白い魔女の手下のオオカミたちが襲いかかり、姉妹のスーザンとルーシーが殺されそうになる。アスランが見守る中、兄のピーターがそのオオカミをやっつけたことにより、形勢が逆転! 逃げた手下を追って、エドマンドを救いに白い魔女の元へ向かう。兄弟たちは、白い魔女の手からエドマンドを救い出せるのか。ナルニア国に平和をもたらせられるのか? ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 野性の呼び声
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 白い雪と氷の大地。生きのびるために、犬は野性を取り戻した。 カリフォルニアの裕福な家に飼われていた大型犬・バックは、さらわれて極寒の北、アラスカの大地へと運ばれた。売られていく船の上で人間の暴力に歯向かったとき、バックはこんぼうで思いっきり打ちのめされ、力で相手を服従させるという野性のおきてを思い知るのだった。そして上陸した北の大地で、バックは政府の速達便を運ぶ犬ぞりのチームに売られた。雪と氷の過酷な自然を生き抜くために、バックのなかで眠っていた野性が少しずつ目覚めていく。毎朝、暗いときから荷物を引き、暗くなるまで進む。エサは不十分で満腹にはならず、何でも食べ、エサを盗むずる賢さも出てくる。すべては生き残るための本能なのだ。鋼のような筋肉、何でも食べられる内臓機能、視力聴力嗅覚は恐ろしいほど敏感になり、翌日の風を予想する能力まで覚醒する。はるか昔に持っていた野性がすべてバックに戻ってくるのだった。常に死と隣り合わせの世界で、バックはチームリーダー犬のスピッツとの一騎打ちにいどむ。戦いはどちらかが死ぬまで続く。なぜなら群れのリーダーは1匹だけだから…… バックは勝って生き残れるか? ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 森は生きている ~12の月のおとぎ話~
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 大みそかの夜、森で起きた奇跡の物語。 ここは真っ白な雪でおおわれた深い森。大みそかの夜に12の月の精霊たちが除夜のたき火をおこすために集まってきた。香をたき、一年分のはちみつ酒を煮詰めるのだ。月の精霊たちは、人が森に来ないようにと、もっと雪を降らせてふぶきを起こす。ところがそんな森に、働き者でやさしい心のままむすめがやってきた。わがままな女王が出した、かごいっぱいのマツユキソウを持ってきたものにはかごいっぱいの金貨を与えるという無茶な命令のせいだ。いじわるな義母と義姉からマツユキソウをつむまで帰ってくるなと言われて追い出されたのだ。マツユキソウは4月の花。12月に咲いているはずがない。ままむすめが困っていると、12の月の精霊たちがやってきてままむすめを助けてくれる。精霊たちは、ままむすめがどんなにがんばっているのか、ちゃんと見守っていたのだ。でもいじわるな義母と義姉、わがままな女王がおとなしくしているわけがない。ままむすめは無事に新年を迎えられるのだろうか。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 みつばちマーヤの冒険
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 自由を求めて旅立つみつばち、マーヤの出会いと成長の物語。 マーヤは小さなみつばち。初飛行の日に、お日さまの光にあふれ花が咲き誇る外の世界に感動して、自分らしく自由に生きたいと巣を飛び出す。いつか人間に出会って、知り合いになりたいという大きな憧れを持って。初めに出会ったのは、バラの花に住むハナムグリ族のペッピ。おいしいバラの蜜をごちそうになる。次に森の湖で、ギンバエのハンス、トンボのシュヌックと出会う。青い花の中で一晩過ごしたマーヤは、翌朝の雨の美しさに心を奪われて、巣を飛び出して良かったと思う。そしてますます人間に会いたいと想いを募らせるのだった。その後も、フンコロガシのクルト、コオロギのイッフィ、ジャンプ自慢のバッタ、ハエのプックとさまざまな出会いを重ねる。さらに出会いを重ねていくマーヤだが、宿敵のスズメバチに捕まってしまう。しかも仲間のミツバチを襲う計画を知ってしまう! マーヤ絶体絶命! この最大のピンチをどう乗り切るか? マーヤの最後の冒険が始まる。世界的な細密画家、熊田千佳慕が描いた絵本「みつばちマーヤの冒険」の挿絵が、初めて物語の全訳と一体となって刊行! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 ポー作品集
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 ようこそ、恐怖と幻想と怪奇の世界へ! 推理小説、SF小説の始祖といわれるアメリカの文豪、エドガー・アラン・ポーの短編7作品を新訳で収録!   「黄金虫」…金色に輝く甲虫を発見したルグラントは、その日からすっかり人が変わってしまった。黄金虫に導かれ、地面を掘るルグラントが見つけたものは……。暗号解読の魅力を満喫できる傑作! 「群集の人」…その老人は、ただひたすら「群集」を探しもとめて歩き続ける。尾行する「ぼく」がやがて気づいたのは……?  「盗まれた手紙」…重要な手紙はどこに隠されているか? 天才探偵デュパンは、冷静な推理で意外な隠し場所を見つけ出す。 「ウィリアム・ウィルスン」…素行の悪い青年の前に、自分とそっくりな顔をした同姓同名の人物が現れた。自分の行動をいちいち邪魔するそいつに腹を立て、青年はついに剣をふるって決闘するが……。 「アッシャー家の崩壊」…陰鬱な古城に暮らす、アッシャー家の兄妹。兄は憂鬱に沈み込み、妹は重い病に伏せっている。やがて妹は亡くなり、地下室に仮に埋葬される。さらに憂鬱を深める兄。そして最後の悲劇がアッシャー家を襲う……。 その他、「大渦巻に落ちて」「使いきった男」を収録。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 不思議の国のアリス
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 めちゃくちゃなキャラクターが総出演のワンダーランド! ベストを着た白ウサギとの出会いから始まるアリスの物語。ウサギ穴から落ちてやって来た不思議の国では、大きくなったり小さくなったり流されたり、次から次へとハプニングの連続。そこで出会うキャラクターたちの、超個性的なこと!! 第3章ではアリスの涙の池を泳いできた「ネズミ」。同じ池にいた「ドードー鳥」は、ぬれた服をかわかすためにとドードーめぐりレースを提案する。第4章で登場するとかげのビル。大きくなったアリスを追い出そうと煙突から入ってくるが、アリスにけられて追い出されてしまう。次に小さくなったアリスは、大きなきのこの上で水きせるをふかすイモムシと出会う。第6章ではサカナ召使いとカエル召使いに公爵夫人。いつもニヤニヤしているチェシャー猫も登場。みんないかれてると言われて、困ってしまう。第7章で三月ウサギと帽子屋。めちゃくちゃなお茶会が開かれている。第8章でいよいよトランプの兵隊と王さまと女王さま!! そしてウミガメフーミとグリフォン! そして有名な裁判へと続く! さあ、アリスと一緒にめちゃくちゃな出会いを楽しもう!
  • 小学館世界J文学館 ビアス作品集
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 ラスト1行、そのとき世界は逆転する!! 人の生と死をみつめ、衝撃的なエンディングで読者をおどろかす短編小説の名手・ビアスの傑作9作品を収録。 最も有名な作品「アウルクリーク橋でのできごと」の舞台は、南北戦争のさなかのアメリカ。ベイトン・ファーカーは、北軍の作戦を邪魔した罪に問われ、アウルクリーク橋の上で絞首刑にされるところだった。ところが処刑の次の瞬間、奇跡的に縄が切れでもしたのか、ファーカーは川へと転落する。水中で両手の縄をほどき、必死に泳いで逃げるファーカー。兵士の激しい銃弾をかわし、妻子の待つ家へと急ぐが、その先には驚くべき結末が待ち受けていた……最後の1行で読者は仰天すること、まちがいない!  このほか、「男とヘビ」、「空飛ぶ騎士」、「ある夏の夜」、「壁のむこう」、「命を二つ持つ男」、「月明かりの道」、「ヒョウの目」、「シロップのびん」を収録。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 クマのプーさん
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 自然豊かな森で繰り広げられる、プーさんと仲間たちのお話。 世界中で最も有名なクマ、クマのプーさん。正式な名前はウィニー・ザ・プー。やさしくて賢い人間の男の子クリストファーといっしょに暮らしています。彼らの日常が描かれているのがこのお話です。プーさんははちみつが大好物。木の上にあるハチの巣からはちみつを取ろうとして、雨雲になり切って青い風船で空を飛んだり。友達のウサギの家の穴に無理やり入って出られなくなったり。イーヨーがしっぽを失くしてプーさんが見つけたり。毎日が驚きとおもしろい事件の連続です! そんなプーさんのまわりには、大親友のコブタ、さびしがりやのロバのイーヨー、物知りなフクロウ、カンガルーの親子のカンガとルーなどがいて、とってもにぎやか。  ある日、みんなは北極を探しに100エーカーの森を抜けて行くことになりました。でもじつのところ、誰も北極が何かなんてわかっていないのです。いったいどうなってしまうのでしょうか? あなたも一緒にこの冒険に参加しませんか。きっとワクワクドキドキが止まらないはずです。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 オズの魔法使い
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 不思議なオズの国へ飛ばされた少女ドロシーの冒険ファンタジー。 大きな竜巻に巻き込まれて、家ごと吹き飛ばされたドロシーと子犬のトト。ようやく着地したのは不思議な「オズの国」だった。ドロシーは元のカンザスに戻るために、エメラルドの都に住む大魔法使いのオズに会いにいくことになる。途中で、脳みそが欲しいわらのかかし、心臓が欲しいブリキのきこり、勇気が欲しいおくびょうなライオンと一緒になり、エメラルドの都をめざす。みんなで力を合わせ、数々の困難を乗り越えながら旅を続ける。大きな地割れを渡ったり、カリダーというばけものをやっつけたり、野ネズミの女王を助けて死のケシの花畑から脱出したり。ようやくたどり着いた都でオズに会うと、全員の願いをかなえるためには、見返りに悪い西の魔女をやっつけろと言われてしまう。どうしても故郷に帰りたいドロシーは、西の魔女を倒すために西の国へと向かう。はたしてドロシーたちは、悪い西の魔女をやっつけて願いをかなえられるのだろうか……? そして大魔法使いのオズの意外な正体とは? 次から次へと起こる難題に立ち向かうドロシーと仲間たちの冒険ファンタジー。ハラハラドキドキがずっと止まらない! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 いたずらこびとプームックル
    値引きあり
    -
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 家に住む精霊(コボルト)が巻きおこす大騒動。 家具職人のエーダー親方の仕事場では、近ごろ変なできごとが立て続けに起こる。道具がなくなったり、くぎが落ちてちらばったり……困った親方だが、実はそれは赤いもじゃもじゃ髪のこびと、プームックルのしわざだった。ふだんは人間の目には見えないプームックルだが、親方が投げた接着剤(にかわ)にくっついて動けなくなってしまったために、見えるようになったのだ。それ以来、プームックルはエーダー親方の家に住み込んで、いろいろないたずらで人を驚かせたり、笑わせたり、さまざまな大騒ぎを繰り広げる。学校に行って生徒たちを大混乱させたり、意外な発明をして金持ちになったり、迷惑をかけまくるプームックルだが、エーダー親方にとっては大切な家族の一員だった。 職人の家にあらわれるこびと…というと、グリム昔話集などに登場する「こびとのくつや」を思い出す。こっそり人間の仕事を手伝ってくれる便利な「お手伝いこびと」だが、プームックルはそれとは違う。人間を手伝うのではなく、楽しいことしかしない気まぐれなこびと、それがプームックルだ。テレビアニメにもなっているドイツの国民的キャラクターの物語が、新訳で登場! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 イギリス昔話集
    値引きあり
    -
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 ジャックと豆のつる、親指トム…時代をこえて愛される昔話の原典。 誰もが知っている有名な童話が入った昔話集。レンガで家を作った末っ子の子ブタがオオカミをやっつける話や、空までのびた豆のつるを登ったジャックが人食い鬼の家へ入っていく冒険話。知恵を使って巨人をやりこめる女の子の話などなど。一度は聞いたことのあるお話と、あまり翻訳されてこなかっためずらしい話が一緒に入っている。どれも心地よいリズムの文体で、読み聞かせにもピッタリ。次はどんな展開になるのか、ワクワクしながら聞きほれてしまう。お話は全部で23話。 1.カササギの巣、2.ものぐさジャック、3.まほう使いと弟子、4.妖精のぬり薬、5.ミアッカじいさん、6.ジャック・ハナフォード、7.ジャックが運をためしいった話、8.トウモロコシパン、9.ビノリー川、10.三匹の子ブタのはなし、11.三人のまぬけ、12.ビネガーのだんな 13.ロバとテーブルとこん棒、14.マー伯爵の娘、15.魚と指輪、16.モリー・ワッピー、17.世界の果ての井戸、18.三匹のクマのはなし、19.いくさずきん、20.トム・ティット・トット、21.親指トムのはなし、22.ジャックと豆のつる、23.巨人殺しのジャック ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 あしながおじさん
    値引きあり
    -
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 孤児院出身の少女が得た、自立する喜びと、生きる楽しみ。 天涯孤独な主人公ジェルシャー・アボットのお話は、憂鬱な水曜日から始まる。その日は孤児院に寄付をしてくれる篤志家の評議委員たちが視察に来るため、朝からギッチギチに行儀良くしていなければならないのだ。ところがその憂鬱な水曜日に、ジェルシャーは優秀な成績により特例として孤児院から大学へと進学できることが決まった。条件は毎月、援助してくれる資産家に手紙を書くこと。たまたまその援助を申し出てくれた資産家の細長いシルエットを見ていたジェルシャーは、勝手にあしながおじさんと命名。ここから物語は、ジェルシャー改めジュディからあしながおじさんへの手紙を読む形で進んでいく。ジュディの大学生活は、毎日が新しい発見と驚きの連続。生き生きとした文面から、どんな場面で何をしてどう感じたか、まるで親友の話を聞いているかのようにリアルに感情が伝わってくる。ジュディと一緒にハラハラどきどきしたり、時にはツッコミを入れたり。あしながおじさんが出してくれるお金を少しでも早く返済しようと頑張る姿に思わず応援をしてしまうはず。そして迎えるハッピーエンドまでいっきに読み進まずにはいられない! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 ナスレッディン・ホジャ ~トルコのとんち話101選~
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 トルコの国民的英雄、「とんち」で皇帝を笑わす! ナスレッディン・ホジャは、13世紀のトルコの伝説的な人物。「とんち」が得意で、ゆかいな話、ピンチをきりぬけた話、暴君ティムールを皮肉った話など、1000話を越える物語が伝わっている。トルコの人なら誰でも知っていて、好きなエピソードのいくつかを語れる、まるで「一休さん」のような存在だ。数多くのとんち話の中から、小学校中学年から楽しめる101の物語を選んで新訳! 国松エリカさんの絵も楽しい! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 注文の多い料理店 ~イーハトヴ童話~
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 宮沢賢治が生前刊行した、ただ一冊の童話集がよみがえる! 作家・詩人の宮沢賢治は、生前は童話集1冊と詩集1冊を刊行しただけで無名のまま亡くなった。その童話集「注文の多い料理店」を、初版の体裁を生かしてデジタル化。すべての作品を表記をあらためたうえで収録した。収録作品:「どんぐりと山猫」「狼森と笊森、盗森」「注文の多い料理店」「からすの北斗七星」「水仙月の四日」「山男の四月」「かしわばやしの夜」「月夜のでんしんばしら」「鹿踊りのはじまり」。 挿絵は新たに、人気絵本作家・柴田ケイコさんが描きおろし。充実した解説も付き、賢治ファンにも、入門の一冊としても最適な童話集! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 タイムマシンほか二編
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 人類の未来はどうなる…世界ではじめての時間旅行小説。 「ドラえもん」から「バック・トゥー・ザ・フューチャー」まで、多くのSF作品でテーマとなっている「タイムマシン」。この画期的なアイディアが生まれた最初の小説がこの作品「タイム・マシン」だ。世界最初のタイムトラベラーが旅立った先は、なんと西暦80万2701年! そのころ、人類は大きな変化を遂げていた。地上では「エロイ」と呼ばれる人々が、生活の苦しみのない幸せな生活を送っている。一方で、地下には「モーロック」と呼ばれる不気味な生物が暮らしている。ここには、実はおそろしい人間の進化の秘密が隠されていた……。さらに主人公は、3000万年後の地球にまで旅をする。 ほかに、「奇跡を起こせる男」「緑色のドア」の2作品を収録。
  • 小学館世界J文学館 サラムラの冒険
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 夜しか知らない少女と、昼しか知らない少年が出会ったとき…。 サラムラはてんとう虫飼いの少年。てんとう虫を使って天気予報をさせるのが仕事だった。ある日、サラムラは蛍飼いの少女、バイアと出会う。サラムラは、夜にだけ暮らしていたバイアに、「昼を見せてあげる」と約束する。ところが次の日、バイアは何者かにさらわれてしまう。バイアを探し、助け出そう! サラムラの冒険が始まった! ジョージアでよく知られた名作児童文学を、初めて翻訳! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 クリスマス・キャロル
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 クリスマスの夜、3人の不思議な幽霊が奇跡を起こす。 ロンドンの商人スクルージは、金もうけのことしか頭にない冷酷な男。明日はクリスマスだというのに、貧しい人への寄付を断り、雇用人に冷たく接し、甥からパーティに誘われてもひとかけらも関心を持たない。その夜、スクルージの前に現れたのは、7年前に死んだはずの仕事仲間の男の幽霊だった。幽霊はスクルージに告げる。「これからおまえは、3人の幽霊にとりつかれる」  クリスマスの夜、孤独なスクルージの人生は、3人の幽霊によって変わるのか!?  「クリスマスの楽しみ方を変えた本」とまで言われて世界中で愛読され続ける、イギリスの文豪、チャールズ・ディケンズの傑作小説! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 奇岩城
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 少年探偵vs怪盗紳士ルパンの推理合戦! 物語のはじまりは、フランス北西部、ノルマンディ地方の伯爵の屋敷。アルセーヌ・ルパン一味が盗みに入り、しかし何も盗まずに逃亡したという。ルパンは何をしようとしたのか、本当に何も盗まなかったのか? 高校生探偵ボートルレが事件の真相に迫る。逃げるルパン、探偵の追跡、ルパンの逆襲……。さらにイギリスの名探偵、シャーロック・ホームズもからみ、あっと驚くどんでん返しの連続で、事件は激しく展開していく。そしてノルマンディの海岸、奇妙な岩峰で宿命のドラマは最高潮に! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 ガリヴァー旅行記
    値引きあり
    -
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 子どもも大人も楽しめる…おもしろ怖い、4つの旅行記を収録! 誰もが知る名作・ガリヴァー旅行記は、豊かな想像力と空想力が魅力だが、一方で風刺小説としての深みが強烈で、児童向けにはなかなか扱いづらい作品だ。そのため、児童書としては「小人の国リリパット」「巨人の国ブロブディングナグ」の2つの旅行記だけが収録されることが多かった。本書では、「飛行島ラビュタ」「馬の国フウイヌム」の2作品も収録。現代にも通じる風刺文学の楽しさもたっぷり収録! 当時のイギリス社会に対する強烈な風刺と皮肉は、時代や国を超えてあらゆる世代に向けて今も効果抜群! 全体を半分程度に抄訳して収録。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 カトーレンの王
    値引きあり
    -
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 王にふさわしいのは誰? オランダの政治家が書いた社会派物語。 50年ものあいだ国を治めていたカトーレン国の王が死んだ。王の死後、次の王は即位せず、6人の大臣が政治を行っていた。王が死んだ日に生まれた少年、スタッハは、17歳になったとき、ある決意をする。「ぼくがカトーレン国の王になる!」 大臣たちは、そんなスタッハに王になるための試練として7つの任務を課す。「デシベル市の、大群の鳥の金切り声を終わらせろ」「ブキノーハラ市の、落ちると爆発するザクロの木を切りたおせ」「スモーク市の、7つの頭を持つドラゴンをたおせ」…どれもこれも困難な課題ばかり。はたしてスタッハは、任務をクリアしてカトーレンの王になれるのだろうか?  オランダの副首相を務めた政治家・児童文学者のヤン・テルラウが書いた社会派児童文学が、初めて日本語になって登場! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 小学館世界J文学館 かしこいきつねの物語
    値引きあり
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    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 ことばを覚えてしゃべる、天才きつねくんの痛快大活躍! 森番に育てられたこぎつねは、次第に人間のことばをおぼえ、字を書いたり話したりできるようになった。きつねはやがて、お話の中に登場する「かしこいきつね」にあこがれて、家を抜け出る。人間をみごとにだます「一人前のきつね」になるために! なかなかお話のようにうまくはいかず、失敗続きだが、きつねはめげない。あるとき、きつねは人間が「電話」を使っているところをみかける。そうだ、これを使えば……! チェコの作家・画家、ヨゼフ・ラダの楽しくとぼけた傑作物語。原書のゆかいな絵もすべて収録! ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • お龍のいない夜
    値引きあり
    -
    妻・お龍との愛を軸に描く、風野版龍馬伝。 「龍さんを斬らはるつもりどすか?」 そんなことしたら、あんたの頭にペストルで穴空けてやる。 一つやない。指の二本も入るような穴を、三つも四つもな。 うちは、やると言ったらやる女やで-- お龍は、胸のうちで言った。  時は幕末。京都七条新地の旅館<扇岩>で働く楢崎龍(りょう)は、勤皇の志士の隠れ家で、土佐の坂本龍馬と出会う。龍馬はお龍に惚れ込み恋文を送り、後に祝言をあげる。その後日本を駆け巡る龍馬は、お龍に何度も恋文を送り続ける。 そして、寺田屋事件の夜、お龍の機転で、龍馬は間一髪命を救われる。 しかし、近江屋での夜、お龍はいなかった。お龍がいてくれたら、龍馬は間違いなく明治の日本を生きたはずだった。 龍馬の激動の人生に、お龍はどう絡んでいったのか。 龍馬がお龍に送り続けた恋文の中身はいかなるものだったのか? 「妻はくの一」「耳袋秘帖」シリーズなどで人気を博す風野真知雄が挑んだ、新時代の龍馬伝誕生。 ※この作品は単行本版『お龍のいない夜』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • P+D BOOKS 兎の結末・独身者の憂鬱
    値引きあり
    -
    1巻616円 (税込)
    幻のデビュー作を含む留学時代までの半生記。 「兎の結末」は、中学二年生の〈僕〉と高校受験を控えた兄が、兎の飼育をめぐって社会の現実に直面したり、自分の才能を生かす道は何かと煩悶したりする青春小説。著者が高校一年生のときに書いた短篇小説がベースになっており、いわば芥川賞作家・柏原兵三の“幻のデビュー作”でもある。  これに、著者の自伝的作品としては最も幼い時代を描いた「幼年時代」、西ドイツに留学した経験から書かれた「バラトン湖」「カールスパートにて」を加えて刊行された『兎の結末』と、大学院時代の奇妙な留守番生活を綴った『独身者の憂鬱』を一冊にまとめた、ファン必読の作品集。
  • これからの競馬の話をしよう(小学館新書)
    値引きあり
    4.0
    日本競馬に革命を起こした名調教師の独白。 通算1570勝、重賞126勝のうちG1は34勝、リーディングトレーナーになること14回――、数々の記録を打ち立て、日本競馬に革命を起こした名伯楽の今の願いは、「これからもずっと競馬を楽しんでほしい。馬という動物を愛してほしい」ということ。 日本競馬のシステム、血統の重要性、海外競馬への思い、そして馬の愛おしくも強かな心情まで、競馬を愛するすべてのファンとホースマンに語りかける珠玉のメッセージ。 (底本 2022年9月発売作品)
  • 突きの鬼一 鉄扇
    値引きあり
    4.0
    弥佑死す!?そんなことがあってたまるか! 血相を変えて飛び込んできた北町奉行所同心・服部左門の一言が、一郎太と藍蔵を絶句させた。犯行現場の路地に横たわる弥佑は、正面から袈裟懸けに一刀両断されたらしい。 野次馬をかき分けるようにして弥佑の父・照元斎と検死医・源篤が現われた。正面から挑んで、弥佑ほどの遣い手を倒す者が江戸にいるとは思えない。 案の定、首筋に針の穴のような跡が見つかる。紫に変色した唇や指先は、弥佑が呼吸困難に陥った兆候だ。トリカブトを塗った吹矢を使用したに違いない、と照元斎が断言する。下手人は椎葉虎南、初老ながら並外れた業前の持ち主だという。 弥佑はこれまで陰になり日向になり、一郎太の身辺を警護してきた。さっそく、弥佑の住処を探し当てた一郎太は、文机に残された、誰が新田与五右衛門に漏らしたのか、と記された覚書を見つけて呆然とする。 新田は御広敷膳所台所頭の地位を利用して悪事を働き、一郎太に成敗されたばかりだ。弥佑が新田を調べていた!? では、新田が一郎太の命を狙っていると踏んで、秘かに警護しようとしていたのか。一郎太と藍蔵の必死の探索が始まる。 大好評書き下ろし痛快時代小説第8弾!
  • P+D BOOKS 光
    値引きあり
    4.0
    1巻616円 (税込)
    事故で記憶をなくした男の“再生”物語。 ――見えないはずの物が見え、覚えているはずのことが消えて何が悪い? おれの記憶の中心には穴がある。それが〈現実〉というもので、掛け値なしの現実は何と異常で気味悪く透明なものだろう。――  月面基地での作業中に事故に遭った〈男〉。帰還したものの強い逆行性健忘症になってしまい、さまざまなことが思い出せない。 しかし、中国人看護師との会話や、放浪していたところをかくまってくれた老婆、ホームレスの老人との出会いによって徐々に記憶を取り戻していく。はたして、〈男〉にとって光とは、闇とはなんだったのか――。  近未来を舞台に、物質文明や人間の陰陽を見事に描出した傑作長編。第47回読売文学賞受賞作。
  • P+D BOOKS 悪魔のいる文学史
    値引きあり
    -
    隠れた異才にスポットを当てる澁澤流文学史。  隠秘学を追究し女性崇拝者でもあったエリファス・レヴィ、あえて強盗や殺人を犯し、断頭台の露と消えたピエール・フランソワ・ラスネール、独特のナンセンス詩を書いた発明家シャルル・クロス、そして50歳以上も年の離れた少女を偏愛し、死の3日前まで愛の行為をつぶさに日記にしたためたサド侯爵――。  正当な文学史なら話題にのぼらないであろう“狂気”の人物13名を、独特の感性で発掘、評論した澁澤龍彦ならではの文学史。
  • P+D BOOKS 夜風の縺れ
    値引きあり
    -
    1巻616円 (税込)
    最古作、未発表作を含む単行本未収録作品集。  表題作「夜風の縺れ」は、1955年9月に発行された同人誌「運河」第1号に収められていたもので、従来、色川作品最古といわれていた「小さな部屋」(1956年9月「文学生活」初出、『色川武大・阿佐田哲也 電子全集7』所収)よりも古く、『怪しい来客簿』(『色川武大・阿佐田哲也 電子全集1』所収)の「門の前の青春」にもつながる貴重な作品。  さらに、杉民也名義で書かれた「寝心地よいアスファルト」、歴史小説「影にされた男」「覇城の人柱」などの新規発掘作品8篇と、1985年に記されたまま公表されていなかった未発表の「日記」を収録。  加えて、『色川武大・阿佐田哲也 電子全集23』に収録された30篇の単行本未収録小説・エッセイを網羅した、ファン待望の1冊。
  • P+D BOOKS 暗夜遍歴
    値引きあり
    -
    1巻616円 (税込)
    母の不遇な半生と実業家一家の愛憎を描く。  柴山芳三が事業に失敗して困窮しているとき、管財人として現れ、救いの手を差しのべた小田村大介は、じつは芳三が没落するきっかけを作った人物だった。  豪腕の実業家であり、気鋭の政治家でもあった小田村は、あるとき芳三の娘・月子を強引にさらい、自分のものにしてしまう。月子は一男一女をもうけ、愛人として空しい日々を送っていたが、短歌に生きる希望を見いだし、小田村の死後もたくましく生きていこうとするのだった――。  作者の父・堤康次郎をモデルとした『父の肖像』と対をなす作品で、歌人でもあった作者の母・青山操とそのきょうだい、そして作者自身と思われる人物が登場する自伝的長編。
  • モーツァルトを聴く人
    値引きあり
    5.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 詩は音楽に恋してる。 収録作品は以下の通り。第一章「モーツァルトを聴く人」(1995年/小学館刊)19篇。 第二章「絵本・ピアノのすきな王さま」架空の国を舞台にした「音楽」がテーマの傑作絵本(谷川+堀内コンビによる未刊行の作品/初出は、1981年。ヤマハが愛好家向けに配布した「ピアノ小読本」に収録された幻の絵本作品カラー32ページ) 第三章「谷川俊太郎・音楽詩選」モーツァルトと音楽をめぐる名詩27篇(うち、二篇書き下し=「急がないモーツァルト」「いい天気」)。書き下しの一篇は以下の通り。     * 急がないモーツァルト 石畳の道に足音が響く/姿は見えないがモーツァルトだ/ 嬉しいことがあったのだろう/歩きに笑いがひそんでいる 建物から女が出て来る/慇懃に挨拶してすれちがう/ 短い旋律が生まれかけたが/すぐ小さなつむじ風に紛れる 永遠が日々の暮らしに微笑みかける/楽しみは哀しみに気づいている/ ピアノの黒鍵と白鍵が/黒白を問わない和音を生む 休止符に宿る人の心は/世界の喧騒を許している/ 地球が今日も自転している/モーツァルトは立ち止まらない このオリジナル文庫は『音楽の肖像』の続篇として構想された。本文中に新発見の堀内誠一によるカット十数点も収録。40年の時を経て原画が発見された幻の傑作絵本をオールカラーで収録。2022年1月から全国各地で堀内誠一展開催される予定。 ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2022年1月発行作品)
  • 小学館ジュニア文庫 PUI PUI モルカー ストーリーズ ~モフモフなおはなし、あつめました~
    値引きあり
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 とってもかわいいモルカーたちが小説に! ここはモルモットが車になった世界。 くりくりの目ととことこ短い手足で走る、癒し系の“モルカー”たちが、元気にくらしています。 渋滞にまきこまれたり、強盗にあったり、ネコを助けたり、ゾンビに追いかけられたり・・・忙しい毎日。 のんびり屋さんのポテト、こわがりなシロモ、好奇心旺盛なアビーなど、たくさんのモルカーたちがPUIPUI活躍するお話です。 脇をかためる、パトモルカーや救急モルカーなども大活躍します! ※この作品はカラー版です。 ※電子版にはシールが付きません。 ※対象年齢:低学年から。
  • 突きの鬼一 饗宴
    値引きあり
    3.5
    屋形船炎上!謎の浪人団めがけ、八艘飛び! お家騒動で殺された母・桜香院の四十九日法要は御成道沿いの天栄寺で行われた。参列者は嫡男・一郎太と正室の静、兄・一郎太の跡を継いだ北山藩当主・重二郎。それに一郎太の警護役にして無二の忠臣・神酒藍蔵、一郎太の江戸暮らしを物心ともに支える駒込土物店の差配・徳兵衛とその愛娘・志乃。 葉桜に目をやり、母の思い出に浸るかとみえた一郎太が場所柄もわきまえず、博打場に行くぞ、と言い出した。呆れ果てて絶句する藍蔵と、その場に顔を見せた興梠弥佑。弥佑はいわば病み上がり、一連の騒動で負った短筒の傷が快方に向かい始めたばかりだ。 博打には勝ったが、好事魔多し。一郎太ら三人は大川を舟で戻る途中、その後、思いもよらぬ経緯を辿ることになる怪事件に遭遇する。一艘の屋形船を取り囲む四艘の猪牙舟。襲撃者は浪人者十数人。やおら猪牙舟から火矢が放たれた。炎に包まれる屋形船に飛び移った一郎太が目にしたのは、幕府の要人と思しき二人の人物。しかも、その一人には見覚えがあった。 自由気ままな江戸暮らしに、次から次に持ち上がる難事件。鬼一シリーズ新たな展開! 大人気シリーズ! 大好評書き下ろし痛快時代小説第7弾。
  • 闇という名の娘~The HULDA TRILOGY #1:DIMMA~
    値引きあり
    4.1
    米国で映画化決定の北欧ミステリ! レイキャヴィーク警察・犯罪捜査部の女性刑事フルダ・ヘルマンスドッティルは、“ガラスの天井”に出世をはばまれ、警部止まりで64歳の定年をむかえようとしていた。 ある朝フルダは、20歳も年下の上司に呼び出され、2週間後に部屋を明け渡すように言われる。フルダが担当している事件も、すでに他の者に割り振ったという。 残りの2週間、フルダに許されたのは、未解決事件の処理だった。そこでフルダは、1年前海岸で遺体で発見されたロシア人女性の再捜査を始めるのだが‥‥。フルダを悲惨な運命が襲う。 アイスランドの人気作家ラグナル・ヨナソンによるフルダ・シリーズ第1弾! 誰もが想像できない結末――読み終えてストレスがたまること請け合い(!)です。 元ワーナーブラザーズピクチャーズ(ワーナー映画)の社長グレッグ・シルバーマンが、本作(英題:The Darkness)の映画化を推進中。(2019年11月発行作品)
  • 新入社員、社長になる
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    4.0
    「えっ、俺がコイツの部下になるの!?」。  名古屋市にある菓子メーカー・押切製菓。そのオーナー社長である押切謙二が、新入社員である都築俊介を社長に抜擢し、なぜか総務課長の島田高志がその教育係になってしまった。  都築は会社の慣習など我関せずと改革を推し進め、社内の人間関係は最悪に。当然、そのしわ寄せは教育係の島田のもとへとやってきた。島田と都築の関係も、ぎくしゃくしていった。  そんな中、ライバル企業である大那フーズが、押切製菓の模倣品を発表した。押切製菓の売上はみるみる減っていき、ついには倒産の二文字が。しかし、新米社長の都築はこの大ピンチを驚くべき手段で切り抜け、さらにライバル企業を打倒するべく、島田に新たなミッションを与えるのだが――。  ゴタゴタの人間関係、会社への不信感、全部まとめてスカッと解決! 全サラリーマンに希望を贈る、お仕事応援バラエティ!
  • 救出 3.11気仙沼公民館に取り残された446人
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    3.0
    震災から10年 未来へ記憶されるべき奇跡。 「火の海 ダメかも がんばる」。2011年3月11日、気仙沼。津波とともに、燃え盛る重油が公民館を取り囲んだ。避難していた住民たちは孤立無援となる。その中のひとりの女性が、スマホの電池の残量を気にしながらかろうじて打った冒頭のメールが、ロンドンの息子に届いた。息子は、どこかの誰かに救助を求める文面を必死に考え、発信した。このTwitter140文字が、東京のある零細企業の社長の目に留まり、「偶然」という名の必然によって、東京都副知事に繋がって、東京消防庁のヘリが救出に飛び立った! 災害救助の「永遠のケーススタディ」となるべき、奇跡の物語。
  • コロナとバカ(小学館新書)
    値引きあり
    3.5
    ウイルスより、よっぽどヤバいぞニッポン人。 <本書に登場する残念な人たち> ●国民に外出自粛をお願いしておいて、自分の妻には言えない前総理大臣 ●スイーツやコミック好きをアピールして「かわいいオジサン」ぶる現総理大臣 ●政権批判ブームが終わったとたん、すっかり黙りこんでしまった芸能人 ●総理大臣が辞めるとなった途端、ご祝儀で支持率をアップさせる日本人 ●世襲なのに「自分の手柄」と勘違いしている政治家 ●コロナでも営業しているパチンコ店を実名公表して宣伝してしまった府知事 ●パフォーマンスばかりで実際は何にもやってない都知事 ●交通事故で人を死なせておいて、「車の誤作動だった」と言い張る老人 ●手間と時間をかけて「GoToイート錬金術」で小銭を稼ぐ貧乏人 ●SNSで人を叩くくせに、面と向かっては何も言えないネット民 ●大谷翔平や藤井聡太を見て、「自分の子も」と考える親 ●小学生の「あだ名」を禁止して、イジメを止めたと思ってる教育委員会 まだまだ出てくるバカばかり。 ああ、こんなニッポンに誰がした!
  • P+D BOOKS 貝がらと海の音
    値引きあり
    4.0
    1巻616円 (税込)
    老夫婦の穏やかでかけがえのない日々を描く。 「もうすぐ結婚五〇年の年を迎えようとしている夫婦がどんな日常生活を送っているかを書いてみたい」(あとがきより)――。庭に咲く四季折々の花々、かわいい孫たちの成長、ご近所さんが届けてくれる季節の風物など、作者の身のまわりの何気ない日常を、まるで花を育てるように丹念に描く。 「棚からものが落ちてきても、すぐには反応できない」「歩くスピードが明らかに落ちた」などという老いの兆候も、戸惑いながらも受け入れ、日常の一コマとして消化していく。事件らしい事件は何も起こらないが、些細な驚きの積み重ねで読み応えある文学作品にしてしまう、まさに庄野潤三の世界。
  • 小説 STAND BY ME ドラえもん
    4.7
    日本全国が涙したあの映画が小説に! 何をやっても冴えない小学生、野比のび太のもとに、のび太の孫の孫というセワシとともに未来からやってきたドラえもん。のび太を幸せにしないかぎり未来に戻れない“成し遂げプログラム”を設定されてしまい、いやいやながものび太のめんどうをみることに。このままではロクな人生を歩まないのび太のために、ドラえもんが提案した未来は“しずかちゃんとの結婚”。二人は幸せな未来を手に入れるために動き始めるが・・・。 原作まんがの珠玉のエピソードを元に、のび太とドラえもんの心の交流を描いた物語。2014年に大ヒットした3DCG映画をノベライズ! ノベライズは、当映画の脚本、監督を手掛ける山崎貴氏みずからが担当。
  • かちがらす 幕末の肥前佐賀
    値引きあり
    4.0
    維新の礎を作った佐賀藩主・鍋島直正の生涯。  若くして佐賀藩主となった鍋島直正。財政難に苦しむなか城が火事になるが、それをきっかけに藩の改革を進めた。長崎警備を任されていた佐賀藩は、外国船の進入が増え、中国がアヘン戦争でイギリスに敗れたことに危機感を覚えた。  直正は軍事力で世界に負けないように、最新の大砲や銃、西洋流の船の建造を藩で行うための人材を登用した。耐火煉瓦を作っての反射炉の建設、鉄の鋳造、大砲の製造は、いくつもの難関を乗り越えて成し遂げられた。三重津には、藩独自の海軍学校を設けた。  また、幼い息子の淳一郎にいち早く種痘を受けさせ、普及を促した。  藩主を16歳の直大に譲って隠居した直正は、〈日本を外国列強の属国にしない〉〈幕府側と倒幕派との内乱を回避する〉という思いを、諸大名や公家に伝えていった。最新の軍事力を誇る佐賀藩は、幕府側・倒幕派ともに頼りにされる存在だった。  欧米諸国が開国を迫り、攘夷を叫ぶ諸藩が戦火を交える中、体調を崩しながら、直正は徳川慶喜との会見に臨む。  島津斉彬、井伊直弼、江川坦庵、田中久重、勝海舟、江藤新平、大隈重信……。多士済々の人物と交流し、明治維新の礎を作った鍋島直正を描いた長編小説。 ※この作品は単行本版『かちがらす ~幕末を読みきった男~』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • セイレーンの懺悔
    値引きあり
    3.8
    マスコミは人の不幸を娯楽にする怪物なのか。 葛飾区で女子高生誘拐事件が発生し、不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。 しかし、多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が“いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった……。 マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産する怪物なのか。 多香美が辿り着く、警察が公表できない、法律が裁けない真実とは―― 「報道」のタブーに切り込む、怒濤のノンストップ・ミステリ。 ※この作品は単行本版『セイレーンの懺悔』として配信した作品の文庫版となります。
  • 骨を弔う
    値引きあり
    3.7
    30年前、本当は何を埋めたんだろう。  謎の骨格標本が発掘されたことを報じる地元紙の小さな記事を見つけた家具職人・豊は、数十年前の小学生時代、仲間数人で山中に骨格標本を埋めたことを思い出す。  しかし、それは記事の発掘場所とは明らかに異なっていた。同時に、ある確かな手触りから「あれは本当に標本だったのか」との思いを抱いた豊は、今は都内で広告代理店に勤務する哲平に会いに行く。最初は訝しがっていた哲平も、次第に彼の話に首肯し、記憶の底に淀んでいたあることを口にする。リーダー的存在だった骨格標本埋葬の発案者・真実子の消息がわからないなか、事態は思いも寄らぬ方向に傾斜していく。 ※この作品は過去に単行本版として配信した『骨を弔う』の文庫版です。
  • P+D BOOKS 十字街
    値引きあり
    -
    1巻616円 (税込)
    無謬の日本人が大事件に巻き込まれていく。  しがない画学生の小田孝吉、アメリカでフランス語の講師になることを夢見て貧しい生活に耐えている高松ユキ子、計理士の勉強をしている大学生・佐竹潔、ユキ子を陰で支えている富豪の鹿島与兵衛。なんの落ち度もない4人の日本人が、フランスで疑獄事件や左翼・右翼の権力闘争に巻き込まれ、命の危機にさらされる――。  小田が深夜の地下鉄で、怪しい男たちが死体を運ぶところを見てしまったところから、物語は息をもつかせないスピードで疾走していく。実際にあった〈スタヴィスキー事件〉を題材に、鬼才・久生十蘭が繰り広げるアドベンチャーストーリー。  フランス文学者の中条省平氏が解説を寄稿。
  • ハッチとマーロウ
    値引きあり
    3.7
    ママが突然卒業宣言!?双子たちが大奮闘!  青山七恵が温めてきた懐かしくて新しい物語。  「ママは大人を卒業します!」とシングルマザーで小説家の母親が突然の宣言。  11歳の誕生日に大人になることを余儀なくされたハッチとマーロウ。お料理ってどうやって作るの?お洋服、何を着ればいいの?双子に個性って必要?私たちのパパって誰なの・・・・?少しずつ目覚めるふたりの自我と葛藤。二人の12歳までのコミカルでシビアな1年間を優しい視点で紡ぎ出す。 奮闘するかわいい双子の日常が、大変だけど、楽しくって愛おしい。  結末に知るママの子供への思いに涙。双子が交わした将来の小さな約束に心揺さぶられる。  TBS「王様のブランチ」、日経新聞、毎日新聞、VERY、Oggi、など多数のメディアで大絶賛。中学入試でも多数の学校で採用されるなど大人も子供も必見の書が待望の文庫化。思っている以上に子供って大人、大人だって本当は、まだまだ子供、そんな微妙な内面を鮮やかに描ききる。  かつて子供だった大人へ、これから大人になる子供達へ贈りたい、感動の物語。全編を飾るイラストは、大人気イラストレーター・田村セツコさん。 文庫版解説に東直子さん。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ハッチとマーロウ』 の文庫版となります。
  • ペダリング・ハイ
    値引きあり
    3.7
    走り出す、世界が変わる。人生すらも! ようこそ、ロードバイクの世界へ! 竜二は、大学進学のため上京した。ママチャリを買いに行った深大寺サイクルで、居合わせた客達に囲まれ、ロードバイクを買わされてしまう。そんなおせっかいなおじさん達と練習し、初出場した草レースで入賞した竜二は、ロードレースの楽しさに目覚めていく。そして、ライバルとも言える同い年の圭と出会い、実業団レースに臨む。日本初の自転車山岳レース小説『ヒルクライマー』を上梓し、赤城山ヒルクライムを考案した著者、初の本格ロードレース小説。 「こんな小説が読みたかった! ロードバイクをはじめたい人にも、是非読んでほしい」栗村修氏(ロードレース元プロ選手、解説者)絶賛!!
  • 逆説の世界史1 古代エジプトと中華帝国の興廃
    値引きあり
    5.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 『逆説の日本史』著者の新たなライフワーク。 『逆説の世界史』は、ベスト&ロングセラー『逆説の日本史』シリーズの著者・井沢元彦氏が挑む「新たなライフワーク」。待望の文庫版シリーズがいよいよ発売開始です。 構想に15年以上を費やした本企画は、民族、宗教、イデオロギーによる偏見や差別を極力排し、いわば「地球人の視点」で人類の歴史を読み解く逆説史観による文明論。 シリーズ第1巻「古代エジプトと中華帝国の興廃」のテーマは、「文明はなぜ衰退あるいは停滞するのか」です。 第一章の古代エジプト文明の崩壊編では、ピラミッドは何のために造られ、巨大建築物を造る技術はなぜ継承されずに文明が滅亡したのか、という古代史上最大の謎を解明。 第二章の中国文明の力量と停滞編では、15世紀に世界の最先端だった国家がなぜ六百年以上も停滞しているのか、儒教社会を支配する「中華思想」の不思議を読み解きます。
  • P+D BOOKS 誘惑者
    値引きあり
    5.0
    鬼気迫る“自殺者と自殺幇助者”の心理葛藤。 噴煙吹き上げる春まだ浅い三原山に、女子大生がふたり登っていった。だが、その後、夜更けに下山してきたのは、ひとりだけ――。 遡ること1ヶ月前、同様の光景があり、ひとり下山した女子大生は同人物だった。自殺願望の若い女性ふたりに、三原山まで同行して、底知れぬ火口に向かって投身させた自殺幇助者の京大生・鳥居哲代。 生きていることに倦んだ高学歴の女学生たちの心理を精緻に描き、自殺者と自殺幇助者の軌跡をミステリー風に仕立てた悽絶な魂のドラマ。高橋たか子の初期長編代表作で第4回泉鏡花賞を受賞。
  • P+D BOOKS 四十八歳の抵抗
    値引きあり
    4.5
    1巻616円 (税込)
    “中年の危機”の男を描く「男性研究の書」。 1955年から56年にかけて読売新聞に連載され、大反響の下、流行語にもなった「四十八歳の抵抗」。 55歳が停年の時代に、真面目一筋に勤めてきた48歳の保険会社次長、西村耕太郎は恵まれた家庭を持ち、傍目には幸せそうな日々を送っているが、実のところはなにやら満たされない。 その心中を見透かしたように社内の島田からヌード撮影会に誘われる。そして一度も恋愛をしてないという焦燥から、耕太郎はバーの娘で19歳のユカリを口説いて熱海の旅館に出かけるのだが――。 社会的な地位があり体裁を繕って生きてはいるが、まだ燃え上がる激情も秘かに抱えた“ミドルエイジ・クライシス”を描いた普遍的な「男性研究の書」である。
  • P+D BOOKS 神の汚れた手(上)
    値引きあり
    -
    1~2巻616円 (税込)
    産婦人科の日常を描き“生命の尊厳”を問う。 舞台は三浦半島の小さな産婦人科医院。主人公の医師・野辺地貞春の下では、不妊治療や出産、中絶と、さまざまに行き交う人々の喜びや苦悩が日々交錯している。なかでも中絶手術は、戦後、患者が公に語ることなく行われてきた大規模な医療であった。 綿密な現場取材に基づき淡々と描かれるそれぞれのケーススタディは圧倒的なリアルさで、小説という概念を超える。産婦人科医は生命の誕生に立ち会い、そして同時に中絶という形で一つの命を消し去るという、他の医療には見られない光景が映し出される。生命の尊厳を鋭く問うた“衝撃の問題作”の上巻。
  • 警視庁監察係(小学館新書)
    値引きあり
    3.6
    警察官に最も怖れられる組織の実態に迫る!  警察庁のまとめによると、2016年の1年間に不祥事で懲戒処分を受けた警察官は266人に上る。そのうち、逮捕者は81人。前年より9人増えている。内訳は不倫、盗撮、強制わいせつ、セクハラ、パワハラ、窃盗、詐欺、横領、飲酒運転・・・・・・法を遵守するはずの警察官による不祥事。メディアに報じられることなく、警察を追われた者はもっと多いのが実態だ。不祥事の芽を摘むため、情報収集しては内偵し、処分するのが監察係の仕事だ。そして、一旦目を付けられたら、絶対に逃げることはできない。「監察に睨まれたら、それは警察官としての死を意味する」とは、現役の警視庁刑事の言葉だ。  出世の道が閉ざされるのは、当たり前。自宅から片道3時間かかる所轄への異動などで依願退職に追い込むこともある。所轄署の署長候補となったら、1年間は監察係が徹底的に素行調査を行い、怪しい交友関係などがわかった場合には、なかったものとされる。また、署長に昇進しても敵対勢力からの接触を防ぐために、やはり監視は続くのだ。  警視庁担当記者が実際に取材した、すべて実話の完全ドキュメント。テレビドラマではわからない監察係の修羅は凄まじい。
  • P+D BOOKS 罪喰い
    値引きあり
    5.0
    1巻616円 (税込)
    夢幻が彷徨い時空を超える赤江瀑珠玉の6編。 週刊誌の告知板に、建築家・秋村黒人が<罪喰い>という死者儀礼についての問合せを出していた。 それを見た京都の精神科医・水野は、2年ほど前に奈良・高畑の新薬師寺本堂前で出会った青年を思い出す。水野が持っていた伐折羅大将とよく似た木彫像裏の「都美波美黒人」の字を「罪食み黒人」と読めると話した青年が、その建築家だと思った彼は手紙を送る。 しかし、突然訪ねてきた秋村はあの時の青年とは全くの別人だった……。<罪喰い>という魔の言葉に取り憑かれた新進建築家の混迷を描く表題作は、第69回直木賞候補となっている。 「花夜叉殺し」は、主人公の亡き母の記憶と重なる物語。月明かりの夜にこそ幽玄の魅力を秘めた銀閣寺の庭と、一方、香花木で埋め尽くされた屋敷の絢爛たる庭とを対比しながら、庭の魔性に惑わされた若い庭師の惨劇が描かれている。ほかに赤江瀑初期の代表的短編「獣林寺妖変」「ライオンの中庭」「赤姫」「サーカスの花鎮」を収録。
  • P+D BOOKS わが青春 わが放浪
    値引きあり
    4.0
    太宰治らとの交遊から芥川賞受賞までを随想。 昭和49(1974)年、62歳にして『月山』で芥川龍之介賞を受賞した著者だが、弱冠20歳で華々しく文壇デビューした後、筆を擱(お)き長い長い流浪の旅に出たのは何故か。あまり世に知られていない、空白の40年間が垣間見える随想録である――。菊池寛に見出され、横光利一の推輓により、毎日新聞で『酩酊船(よいどれぶね)』を連載するなど前途洋々、将来を嘱望された若手作家だった森。同時代を生きた朋友・太宰治、壇一雄との交遊、太宰が『走れメロス』を執筆したエピーソードや、井伏鱒二や尾崎一雄、川端康成、谷崎潤一郎、志賀直哉らの名も日常生活を語る中で登場する。奈良や山形月山などで暮らした日々も綴られている。主に新聞の文化欄に掲載された文章だが、どんな短文にも筋が通った森流論理が窺える。
  • P+D BOOKS おバカさん
    値引きあり
    3.3
    1巻616円 (税込)
    純なナポレオンの末裔が珍事を巻き起こす。  春のある日、銀行員隆盛の妹、巴絵に一通の手紙がシンガポールから届く。姿を現したのは、フランス人、ガストン・ボナパルト。ナポレオンの末裔と称する見事に馬面の青年は、臆病で無類のお人好し。一見ただのうすら“おバカ”だが、犬と子どもに寄せる関心は只事ではない。  変質者か? だが、すれっからしの売春婦をたちまち懐柔したり、ピストルの弾丸を相手の知らぬ間に抜き取るなど、はかりしれない能力も垣間見える。 そして行く先々でその生真面目さから珍事を巻き起こしていく。日本に来た目的は?その正体は?そんな“おバカ”な一方で、彼は出会った人々の心を不思議な温かさで満たしていく。  遠藤周作、得意の明朗軽快なタッチながら、内に「キリスト受難」の現代的再現を意図した心優しき野心作。
  • ひとりと一匹(小学館文庫)
    4.7
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 総アクセス数5000万を超えるペットブログ人気No.1の「富士丸な日々」著者による写真入りエッセイ。ひとりで寂しさに耐えるほうがよっぽどいい、と思っていた俺に“絶対的な愛”の意味について、お前は教えてくれた…。1DKで肩を寄せ合って暮らすハスキーとコリーのミックス犬“富士丸”との間に生まれた深い絆に、「せつなさが込み上げ、恥ずかしいほど泣いてしまいました」「優しい気持ちになれました」「幸せとは、生きるとは何かを考えるいい機会になりました」と、多くの共感を得た感動作。
  • 地獄太夫 やなぎばし浮舟亭秘め暦(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 死に装束を身にまとい、死の一歩手前で恐怖と性の愉悦を深める男女。しかしあの世への花魁道中の途中から、ひとり、引き返してきた男がいた-。夫に先立たれ、料亭「浮舟」を切り盛りする若おかみ、結のもとに、浮世絵の版元から3日間の独占予約が入った。使用する客は、中世の伝説的遊女である地獄太夫を描いて人気の絵師。しかし、その部屋からは、昼間から奇怪なうめき声ばかり聞こえてくるのだった。遊び人の舅とともに原因解明に乗り出した結は絵師の過去に刻まれた、ある遊女との哀しい性愛の過去を知ることになるのだった。
  • 世界遺産 アンデス・インカをゆく ショトル トラベル
    値引きあり
    -
    1巻616円 (税込)
    ペルーに残る古代インカ帝国の謎の遺産とは? ペルーの古代遺跡は、ロマンに満ちた謎を秘め、私たちをはるかな古代アンデス文明に誘惑する。「マチュピチュ」「クスコ市街」「リマ歴史地区」など、世界遺産に登録されたインカ帝国の遺跡とその魅力に迫る。  「行ってみたい観光地」のアンケートで、抜群の1位は「マチュピチュ」であり、「ナスカとフスマの地上絵」も上位にランクしている。ともに南米ペルーにあるユネスコ世界遺産に登録された遺跡だ。地球の裏側にあり、日本からはもっとも遠い国の一つであるにもかかわらずである。約30年長きにわたり、アンデスに残る古代遺跡とそこに住むインカの末裔たちを見つめてきた一人の日本人カメラマンが、愛情に満ちた写真と文章で、現代のペルーの各地をルポし、インカ以前のペルー文化とスペイン侵略後の歩みを明らかにする。またアンデス文明に挑んだ、東京大学などの学術調査隊やリマ天野博物館を設立し、アンデス文明を広く世に知らしめた天野芳太郎氏の業績も紹介される。 【ご注意】※レイアウトの関係で、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。 ※この作品はカラー版です
  • サイクリング・ブルース
    値引きあり
    3.9
    忌野清志郎の自転車生活を大公開! 「自転車に乗れない日が3日続くと、気分が悪くなる」忌野清志郎の、“自転車愛入門書”。LSD(ロング・スロー・ディスタンス=長い距離を、時間をかけて、じっくり走る)の自転車旅の楽しさを、キューバや沖縄、東北など国内外7つの旅のフォトエッセイで紹介するほか、旅のルートやLSD的自転車アイテムの選び方など、実用情報も満載です。自転車ファン・清志郎ファンには清志郎流のこだわりを知ることができ、「自転車生活を始めてみたい」人は“自転車だから感じる”旅に出たくなる1冊です。 【ご注意】※作品はレイアウトの関係で、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。 ※この作品はカラー写真が含まれます。
  • P.S.アイラヴユー
    値引きあり
    3.7
    世界中の人が泣いた愛の再生の物語。 ホリーに突然おそいかかった夫ジェリーの死。泣き暮らす彼女の元に、ある日手紙が届く。中身は開封すべき月が指定された10通の手紙、そして文末にはいつも「P.S.アイラヴユー」の文字が……。それは絶望にくれる妻への思いがけない贈り物だった。家族と友人に見守られながら、徐々に生きる力を取り戻していくホリーを通し、愛の喪失と再生を描いた感動作を林真理子が翻訳。著者の処女作ながら全世界で大ベストセラーを記録、数々の賞を受賞した本作を電子化。 ヒラリー・スワンク主演による映画は2008年10月より日本全国でロードショーが公開された。
  • 永遠の詩01 金子みすゞ
    値引きあり
    4.5
    1~8巻616~1,039円 (税込)
    幻の天才童謡詩人による奇跡の詩。 彗星のように現れて消えていった、天才童謡詩人、金子みすゞ。わたしたちのこころに永遠に生きつづけるその童謡詩を金子みすゞ記念館館長・矢崎節夫による鑑賞解説付き、現代仮名遣いで収録。 永遠の詩シリーズは、今日的に意義のある詩人をとりあげ、代表作を厳選しました。わかりやすい解説で、詩があなたにもっと近くなります。

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  • 瞳さんと
    値引きあり
    -
    直木賞作家・山口瞳夫人が初めて明かす「本当の瞳さん」。 2人は昭和21年に、開設されたばかりの鎌倉の学校で出会った。大恋愛の末、2人は結婚。小さな出版社の編集者だった夫はその後、サントリーの宣伝課に転職する。大企業に入れたことで安穏とした、小市民的な生活を手に入れることができたと妻は安堵していた。ところが、週末の夜に社宅の寝室兼居間で書いていた『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞。作家に転身し、安穏とした生活が一転する……。19歳と18歳で出会ったときから別れまでを、妻しか知りえないさまざまなエピソードをまじえつつ、夫がそのとき何を悩み苦しみ、何を喜んだのか――妻の視線で直木賞作家・山口瞳の素顔を綴った。

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  • yu 山田優 photo&エッセイ集
    値引きあり
    3.4
    20歳の記念に執筆された私的エッセイ。山田優の原点がここにある!

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  • 全宗
    値引きあり
    4.0
    豊臣政権の中枢に喰い込んだ施薬院全宗の野心と乱世をダイナミックに描出した傑作長篇を初電子書籍化。 時代歴史小説の旗手として注目を浴び、着実に秀れた作品を発表し続けている著者の傑作である本作品は、甲賀出身で比叡山に学び、師・曲直瀬道三を踏み台に豊臣政権の中枢に食い込み、秀吉の筆頭侍医となった施薬院全宗の生涯を描く。竹中半兵衛、黒田如水、石田三成らの名だたる側近に伍し、天下統一、世継問題に重要な鍵を握った隠し名参謀の野心と乱世が見事に描出されて、吉川英治文学新人賞候補となった。

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  • 淑女への贈り物
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    -
    1巻616円 (税込)
    大人の少年誌「ラピタ」連載の35章のショート・ストーリー。女性への贈り物に纏わる物語。「ありがとう」を、どうして妻に言えないんだろう。「ごめんね」を、どうして母に言えないんだろう。「愛してる」を、どうしてあの時言えなかったんだろう。胸の奥が4℃温まる 思いとモノと物語。妻へ、母へ、娘へ、恋人へ。様々な関係、状況での女性たちへの贈り物をテーマにした珠玉のショートストーリー。思いを込めて大切な女性へ贈りたい、でも何を贈れば良いかわからない。そんな男性へ、必ず淑女に喜ばれる商品情報付。

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  • ケータイ小説家~憧れの作家10人が初めて語る“自分”~
    値引きあり
    -
    1巻616円 (税込)
    ケータイ小説を書き始めたきっかけ、作品への想い、読者への気持ちなど、人気ケータイ小説家10人の想いが詰まった一冊。指を血だらけにしながらも、過去の体験や素直な気持ちをケータイに打ち込んでいく。書いているうちに、つらくて我慢できなくて、でも、読者の励ましでまた書き続ける。そんなケータイ小説家の一途な姿を、作家へのインタビューをもとにまとめた一冊です。彼女(彼)らは、どんな人生を過ごしてきたのか。どんなきっかけでケータイ小説を書くようになったのか。そして、小説を書いているときの気持ちや読者との固いきずな……。読者から高い支持を得ている人気ケータイ小説家10人の素顔を、代表作のあらすじを交えながら描き出します。好きな小説家がこの本に載っていたら、是非読んでください。今まで知らなかった、ケータイ小説家の本当の想いがあなたに届きます。登場する作家と作品/美嘉「恋空」、水嶋利子「理由。」、飛鳥「Re:涙雨」、ナナセ「片翼の瞳」、蓮居くうな「戦場のサレ妻」、SINKA「また会いたくて」、美由「最後の約束」、Saori「腐指」、めぐみ「心の鍵」、Chaco「空」。

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  • 本能寺異聞 信長と本因坊
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    4.0
    戦国武将は歴史を動かす碁石に過ぎぬのか? 囲碁名人・本因坊算砂の息が止まりかけた。 「信長公の首級は何処にある」 大御所・徳川家康のたった一言で、「炎の記憶」を呼び覚まされた算砂は沈黙せざるを得なくなった。 大坂の陣が勃発する七年ほど前、慶長十二年師走、駿府城で対局中の出来事だった。 日海と名乗っていた若かりし頃の算砂は、戦国の時流に弄ばれ、本能寺の変の渦中に放り込まれていたのだ。 行方知れずの織田信長の亡骸、底知れぬ明智光秀の本意、茶会や連歌の会、安土築城などの不気味な闇。 武将の松永久秀・荒木村重・佐久間信盛・斎藤利三ら、五摂家筆頭・近衛前久、連歌師・里村紹巴、堺商人・小西隆佐、雑賀衆・鈴木孫一と善住房、薬師・曲直瀬道三、神主・吉田兼和、宣教師・オルガンティーノたちは、天下布武という棋譜の碁石に過ぎないのか? 若き法華僧の名棋士が、戦国人の傍らで見た歴史を描く、刮目の長編歴史小説。 本能寺の変の真相を読み解く! ※この作品は単行本版『絶局 本能寺異聞』として配信されていた作品を改題した文庫本版です。
  • 始まりの木
    値引きあり
    4.2
    神様を探す二人の旅が始まる。 「少しばかり不思議な話を書きました。 木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」 --夏川草介 第一話 寄り道【主な舞台 青森県弘前市、嶽温泉、岩木山】 第二話 七色【主な舞台 京都府京都市(岩倉、鞍馬)、叡山電車】 第三話 始まりの木【主な舞台 長野県松本市、伊那谷】 第四話 同行二人【主な舞台 高知県宿毛市】 第五話 灯火【主な舞台 東京都文京区】  藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、“現代日本人の失ったもの”を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。 “藤崎、旅の準備をしたまえ” ※この作品は単行本版『始まりの木』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • いつでもカービィ おやすみカービィ
    値引きあり
    5.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 カービィ、初の大人向け絵本シリーズ誕生。 心温まる絵本シリーズ『いつでもカービィ』の誕生です。 いつでもどこへでも、カービィの優しい世界を持ち歩けます。 今巻は「寝る前に読む本」。 カービィが眠りにつく前の、穏やかな時間が描かれています。 枕元に置いて、カービィと一緒に幸せな夢を見ませんか? ※この作品はカラーです。
  • こんぱるいろ、彼方
    値引きあり
    3.7
    戦争と難民──今を生きる私たちの物語。 近所のスーパーの総菜売り場で働く真依子は、サラリーマンの夫、大学生の奈月、高校生の賢人の四人家族だ。職場でのいじめに腹を立てたり、思春期の息子・賢人に手を焼いたりしながら、日々を慌ただしく過ごしている。奈月が、夏休みに友人と海外旅行へ行くと言い出した。真依子は、奈月の代わりにパスポート申請に必要な書類を取りに行った。戸籍謄本と戸籍抄本、二つの書類をもらうと、戸籍謄本の真依子の出生地の欄には、カタカナの国と市が書かれていた。子どもたちには伝えていない。奈月には戸籍抄本を渡した。パスポートを手にした奈月に行き先を尋ねると、「ベトナム」と答えが返ってきた。友人たちと旅の準備を進める中で、奈月は真依子から戸籍謄本を見せられる。 「わたしね、ベトナム人なの」 「わたしたちね、ボートピープルだったの」 奈月は自分のルーツを受け入れ、ベトナムに向かった──。家族小説の気鋭が、世界を広げて挑む新境地! ※この作品は単行本版『こんぱるいろ、彼方』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • ブルーアウト
    値引きあり
    3.7
    エルトゥールル号遭難に着想を得た海洋小説。 和歌山県串本町のダイビングショップでガイドとして働く高畑水輝。そのもとを偶然訪れたトルコ人青年ギュスカン。彼の目的はいまから125年前、祖先ムスタファを乗せた軍艦「エルトゥールル号」の遭難現場に潜り、「あるもの」を捜すことにあった。バディとして潜る水輝が一瞬目を離した隙に突然視界から消えたギュスカン・・・。1世紀の時を経て、日本とトルコの時空を超えて絡み合うふたりの宿命。それは偶然なのか、必然なのか。1890年に起きた「エルトゥールル号遭難事故」に着想を得て、書き下ろした生命の根源を問う渾身の長編海洋小説。待望の文庫化。「生と死が交錯するスリリングな物語」 (朝宮運河氏「解説」より) <エルトゥールル号の遭難事故とは> 1890年9月、オスマン帝国の親善訪日使節団を乗せた軍艦「エルトゥールル号」は帰国の途中、和歌山県串本沖で台風に遭遇、遭難し、500名を超える犠牲者を出した。この未曾有の大惨事の中、地元住民たちの献身的な救助活動により、69名の乗組員が奇跡的に母国トルコに生還した。
  • いきものがたり 新録改訂版
    値引きあり
    4.6
    「いきものがかり」の「いきものがたり」。 「ありがとう」「風が吹いている」誰もが口ずさめる名曲ばかり。 大人気グループ「いきものがかり」の有名曲の多くを作詩作曲している水野良樹氏が、自分たちの出会い、グループの結成、路上ライブ、メジャーデビュー、多くのミュージシャンとの出会い、そしてその後の大成功までのプロセスを、自ら甘酸っぱく書き下ろしました。 青春成長物語と呼ぶべき自伝的ノンフィクションです。 デビュー前の初公開秘蔵写真も多数収録。 文庫化に際し、「いきものがかり」活動お休み期間から再開までの事を、新たに書き下ろして収録しています。
  • 抱擁/この世でいちばん冴えたやりかた
    値引きあり
    3.0
    ゴシックミステリから奇譚まで極上の物語集。 元版は2002年刊の短篇集『約束よ』と2009年刊の中篇『抱擁』。二冊を合本、二部構成にして初の文庫化。第一部「抱擁」は、二・二六事件の翌年、昭和12年の東京駒場の前田侯爵邸を舞台に展開する。18歳の小間使い(わたし)の検事に向かっての供述で語られる物語。5歳の令嬢・緑子の不可思議な行動、ゴシック建築の洋館で起こる異様な事件、物語は謎をたたえて結末に向かって走り出す。ヘンリー・ジェイムズの傑作『ねじの回転』をパスティーシュした傑作である。 第二部は総タイトルを「この世でいちばん冴えたやりかた」と改め、七篇の名品が並ぶ。日本と中国を舞台にした奇譚の数々。一篇一篇がその文章力と物語の起伏で読む手が止まらない。特筆すべきは著者の代表作である盲目の落語家を主人公にした『遊動亭円木』(谷崎潤一郎賞)の外伝三篇が収録されていること。ファン感涙である。若き日に中国貿易に携わった著者でこそ書ける中国を舞台にした三篇もすごい。時代も唐から現代まで、そのストーリーテリングは凡百の作家の追随を許さない。タイトルに採った「この世でいちばん冴えたやりかた」は天安門事件を背景にした驚くべき現代の奇譚。単行本時の表題作だった「約束よ」には官能の匂いが立ちのぼる。 さらに、作品の中にさりげなく引用されるフロベールの『ボヴァリー夫人』とボルヘスの掌篇、豊潤な作品を詰め込んだ「世界文学」ともいうべき至福の物語集である。
  • 鳩の撃退法 上
    値引きあり
    3.7
    小説名人による名作中の名作ついに文庫化! 夢枕獏さん、京極夏彦さん、奥泉光さん、筒井康隆さんら選考委員から圧倒的な評価を受けた、第6回山田風太郎賞受賞作! 山田風太郎賞の受賞からおよそ2年後、著者は『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞したが、関係者のあいだでは本作が直木賞でも――といった声も出ていたという。 連載に3年を要した本作は、著者本人も「墓碑銘にしたい」「思い残すことはないくらい、本当に集中して書いた」と語る、まさに渾身の作品です。 【ストーリー】 かつて直木賞も受賞した作家・津田伸一は、とある地方都市で送迎ドライバーをして糊口をしのいでいた。 以前から親しくしていた古書店の老人の訃報が届き、形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千枚を超える一万円札が詰め込まれていた。 ところが、行きつけの理髪店で使った最初の一枚が偽札であったことが判明。 勤務先の社長によれば、偽札の出所を追っているのは警察ばかりでなく、一年前の雪の夜に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きる騒ぎに必ず関わる裏社会の“あのひと”も目を光らせているという。 こんな小説アリなのか! 小説表現の臨界点を超えた、まさに先が読めない展開――かつてない読書体験を約束します。存分にお愉しみください。 ※この作品は過去に単行本版として配信されていた『鳩の撃退法』 の文庫版となります。
  • 社運
    値引きあり
    -
    二転三転する日米企業の合弁交渉の行方は!  マツイ・エクセレンスの斎藤潤は、同じ健康食品企業であるアメリカのリッチベイ社と合弁企業を設立するための交渉責任者として、シンシナティ・シティに向かった。斎藤は社長の中野の腹心の部下であり、一方、リッチベイの交渉窓口となったロバートも、副社長のキースに絶対の忠誠を誓う男だった。  マツイ・エクセレンスは、中野と副社長向山の派閥争いがあり、ライバル企業のサンセット・トレードが業界第三位開健堂に続き、アメリカ企業のランパートと合併したことで、業界のトップシェアを奪われていた。  合弁事業の予定会社、株式会社アールエムの準備事務所ができ、当初は順調に交渉が進んでいた。   突如、リッチベイ社に対等合併の話が出てきた。合併賛成派は、リッチベイ社の社長・副社長側で、反対側が会長とキースの側だった。そればかりか、リッチベイ社が重大な問題を隠蔽していることが明らかになってくる。  中野の意を受け、証拠をもとにロバートを追い込むことになった斎藤。行き詰まる交渉の結果は!
  • 兵士に聞け
    値引きあり
    4.0
    自衛隊員の生の声に耳を傾けた渾身ルポ。 25万もの兵力を擁し、核兵器以外のあらゆる兵器を有する巨大組織でありながら、軍隊として存在することは許されない自衛隊。戦う相手も見えない中で「日蔭者」として生きることを強いられた隊員たちは、日々何を思い過酷な訓練に従事しているのか。様々な基地を訪ね歩き、訓練にも同行し、彼らの生の声に耳を傾けた渾身のルポ。日本を守る存在ながら、日本人があまりにも知らない自衛隊の実情に深く迫る。‘96年新潮学芸賞受賞作。(2007年発表作品)
  • 圏外へ
    値引きあり
    3.8
    小説家の頭の中をめぐる冒険!冒険! 主人公は、「カタリテ」と名乗る小説家。書き出しで行き詰まり、書き続けることができなくなってしまう。そんななか、小説内の登場人物が、痺れを切らして「蝙蝠」に変身しながら新たな話を始めてしまったり、<南の鞄>という謎の巨大鞄から生まれた、過去形で予言をする「ソボフル」なる人物の壮絶な半生が突如長々と語られ始める。  一方、ようやく自ら「語り」を再開させることになった「カタリテ」は、自らの作品世界に入り込んだ後、南を目指し、<エッジ>という名の作中人物や作家たちが集う奇妙な療養所に辿り着くのだが――。
  • 巨悪(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 小便とドブの臭いが漂う大阪の場末で育った呂志忠は、「裏社会」のなかで、確実に自らの足場と人脈を築き、闇社会と中央財政界を手玉にとる巨魁となった。裏と表の世界を巧妙に行き来する彼は、多彩な人脈と話術を駆使して中小ゼネコンを繰り、巨額の手形と政治献金を政界に送りこんだ。一度獲物に食いついたら絶対に離さない呂志忠の虚飾に満ちた野望の構図は? 究極の狙いは? 悪の魅力を如何なく抉る経済小説の問題作!!
  • さなぎの家 同級生いじめ殺害事件(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 1993年4月、中学三年の少年が同級生二人に暴行を加えられ殺された。いじめの結末だった。いじめる方の二人も、被害少年も、クラスから孤立していた。第一線の記者が“いじめ”の実態とその家族を徹底取材した揮身のルポルタージュ。
  • ノックは無用(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 大都会のホテルに、祝賀パーティーで来訪した新聞社編集長夫妻と娘バニー。夫妻の留守を任された子守の女が少女と二人だけになった時、思いもよらぬことが…! M・モンロー主演で映画化されたサスペンスの本邦初訳。
  • 快読解読 池波正太郎(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ジャズを好み、食にこだわり、東京人としての矜持を深く沈めて、数々の名作を描いた池波正太郎、その登場人物に共通するものはある種の潔よさとでも言えるだろう。たった一冊の本との出会いが、その後の人の生き方を変える…本書にはこの言い古された言葉への再発見と証明が随所にある。「鬼平」、「梅安」などお馴染みのヒーローの誕生裏話や創作秘話にまじえて、「剣客商売」全巻のあらすじと解説をまとめた「池波正太郎」読本。
  • 人生いつでもやり直せる 昔ヤクザ、今牧師(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 大阪・桃谷の路地奥にある小さな教会。ここには、さまざまな非行や問題行動に走る青少年やその親たちが、“救い”を求めてやってくる。牧師をつとめる金沢泰裕は元ヤクザ。自らの壮絶な青春と、更正するために味わった苦悩の体験を隠すことなく、悩める若者たちの心と共にあろうと奔走する日々を追う。
  • ネグレクト(小学館文庫)
    4.3
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ネグレクト(neglect)育児放棄。子供に食事を満足に与えなかったり、病気やけがを放置したり、長期間入浴させないなど保護者としての責任を放棄する行為。2000年12月10日、愛知県名古屋市近郊のベッドタウンで、3歳になったばかりの女の子が段ボールの中に入れられたまま、ほとんど食事も与えられずにミイラのような状態で亡くなった。両親はともに21歳の夫婦だった。なぜ両親は女の子を死に至らしめたのか、女の子はなぜ救い出されなかったのか。3年半を超える取材を通じてその深層に迫った事件ルポルタージュ。第11回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
  • 前田利家(小学館文庫)
    4.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 “組織と人間”を主要テーマに歴史上の武将、参謀などを描き、次々とベストセラーを生んだ著者が、加賀百万石藩祖・前田利家とまつの夫婦愛を描く。秀吉亡き後、秀頼の守役となった利家に迫り来る死の影。徳川家康が覇権を狙う中、いかに利家と妻・まつは北国に絢爛たる武家文化を華咲かせたのか? “不倒翁”といわれる利家は、短気だった若き頃とうって変わり、最期まで、加賀の国を文化国として栄え続けさせたいという夢に身命を捧げたのである。加賀百万石の礎を築いた利家の生涯を描く力作。
  • 幻日(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 少年時代の不可思議な体験や、学生生活での夢と甘えと挫折、作家デビュー前夜の知られざる苦悩を、時に自虐的に、時にファンタジックに、時にホラータッチで回想する自伝的連作集。〈ぼくは今日まで現実ではなく幻日の中に暮らしていたのだ。そこではいつだって自分が世界の真ん中に居る。〉才能が認められず、「ぬるま湯」の生活を送っていた時代の自分を突き放すような視点と筆致で描かれている。
  • 木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)
    4.5
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 法隆寺金堂の大修理、法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔などの復元を果たした最後の宮大工棟梁・西岡常一氏が語り下ろした、1988年発刊のベストセラーを電子化。宮大工の祖父に師事し、木の心を知り、木と共に生き、宮大工としての技術と心構え、堂塔にまつわるエピソード、そして再建に懸ける凄まじいまでの執念を飄々とした口調で語り尽くす。一つ一つの言葉には、現代人が忘れかけた日本文化の深奥がひしひしと伝わってくる。
  • 戦場のガールズライフ(小学館文庫)
    3.3
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 「主人公はあたしじゃない」東京で平穏な日々を送る珠子のもとに、ある日、招かざる客が次々と訪れる。それは地元・名古屋から勝手に上京してきた高校時代の奇天烈な同級生、希奈子、美深、由美の3人だった。いやがる珠子をよそに図々しく居座る3人。なんとしてでも出て行ってもらおうとする珠子だったが、結局は、モデル崩れの希奈子、幸薄いホステスの美深、ゴシック&ロリータ大好き美少女の由美たちに振り回され、おかしくてさわがしい共同生活に巻き込まれてしまう…。夜な夜な繰り広げられる、超高速型ガールズトーク小説。
  • 東京坊ちゃん(小学館文庫)
    -
    1巻605円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 幻燈会、デパートの食堂、チャンバラごっこ…。特に貧しくもなく特に裕福でもない、普通の家庭に生まれた「のぞむ少年」は、普通に幸福な毎日を過ごしていく。両親や祖父母の愛情に包まれて、いろいろな出来事に囲まれて、くやしい思いもいっぱい経験して-。昭和20年代から30年代の、そこらじゅうにまだ原っぱがいっぱいあった、どこかのんびりしていた時代。懐かしくて愛しくてそしてちょっぴりほろ苦い、つつましくも豊かだった「あのころ」の話。誰もが郷愁をそそられる、リンボウ先生の自伝的小説。

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