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マスコミは人の不幸を娯楽にする怪物なのか。
葛飾区で女子高生誘拐事件が発生し、不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。
しかし、多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が“いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった……。
マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産する怪物なのか。
多香美が辿り着く、警察が公表できない、法律が裁けない真実とは――
「報道」のタブーに切り込む、怒濤のノンストップ・ミステリ。
※この作品は単行本版『セイレーンの懺悔』として配信した作品の文庫版となります。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
文庫のあらすじによると、「報道のタブーに切り込む緊迫のミステリー」。☆4.5です。
不祥事を起こしたテレビ局にあって、起死回生のスクープを狙う記者。担当した誘拐事件で他社を出し抜く独自取材を進める先に待っていたものとは・・・
マスコミ視点での社会派ミステリーはほとんど目にしたことがなく新鮮でした。
事件報道におけるマスコミの問題点として一般市民が認識しているであろうことを登場人物が率直に吐露しているところは痛快にも感じます。あとがきで池上彰氏もそのリアリティーに太鼓判を押しています。「報道の自由」を振りかざした取材・報道の行き過ぎには現実問題としても憤りを感じるところですね。
業界の常識や会社の方針に染まりつつある若手記者が当初の真っ直ぐな動機や志との矛盾に苦悩しながらもがく様子は、どこか微笑ましく青春小説のようでもあります。
Posted by ブクログ
マスコミの報道部は大変だと思います。
新人の主人公の成長していく姿が自然であり、どんでんもあり、大変満足いきました。
解説が池上さんな所も良かった。
マスコミは人の不幸を娯楽にする怪物なのか。
葛飾区で女子高生誘拐事件が発生し、不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。
しかし、多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が“いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった……。
マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産する怪物なのか。
多香美が辿り着く、警察が公表できない、法律が裁けない真実とは――
「報道」のタブーに切り込む、怒濤のノンストップ・ミステリ。
※この作品は単行本版『セイレーンの懺悔』として配信した作品の文庫版となります。
Posted by ブクログ
ジャーナリストの苦悩を具体的に理解をさせて頂きました。人を責めるのでなく行為を憎むと思っていても視聴の数値は情け無用の誹謗中傷が引き上げる。そんなジレンマをまといながら視聴者のための言葉をもぎ取る。そんな時に立ち返るのは、原点。選んだ道の原点、間違った時の起点となる原点、絡み合った推測を紐解いたら辿り着く端点。改めて現認することで判明する無二の真実。新人の足掻き苦しむ過程が短時間で成長される様を見せて頂いた。
解説は池上彰さん。言わずと知れたお茶の間のの教授だ。世の事なら何でも分かりやすく解説してくれる。そんな万能な先生も朝倉さんと同じ経験をなさって悩まれた。倫理観が保たれる範囲で知る権利と伝える義務を果たして、忌々しい事件が未然に防げると良い。何をしても誹謗中傷が蔓延としている今、発信者が懺悔する時が訪れるのか?悔やんで且つ前進してほしい。
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