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マスコミは人の不幸を娯楽にする怪物なのか。
葛飾区で女子高生誘拐事件が発生し、不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。
しかし、多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が“いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった……。
マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産する怪物なのか。
多香美が辿り着く、警察が公表できない、法律が裁けない真実とは――
「報道」のタブーに切り込む、怒濤のノンストップ・ミステリ。
※この作品は単行本版『セイレーンの懺悔』として配信した作品の文庫版となります。
Posted by ブクログ 2023年03月05日
キャスターの多香美の視点で物語が進みます。それにしても中山先生の作品の多様さにはいつも驚かされます。キャラクターたちを通して、メディアに対する提言を行っているようでした。どんな仕事でも誤ちを認め、その後の真摯な行動が大切だということですね。ちなみに宮藤刑事は「スタート」でもスポット出演していましたね...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月25日
会社の名誉挽回が叫ばれ、また、記者個人としてはスクープをつかみたい。
もちろん真実を報道をするものであるが、スクープをつかみたいがゆえの誤報。
人として記者として悩める朝倉の感情がしっかりと読み取れ、先輩里谷の味のある言葉を支えにしながら、真相に近づいていく様子はおもしろかった。
また、宮藤刑事もか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月03日
「悪い事したら謝る!」って親からは教えられ、
「ごめんで済むなら警察はいらない!」とも言うのに、謝らんのか…この業界、マスコミは!
確かに野次馬根性で観てる、こっち側に責任がないとは言えんけど…
ニーズに応えんと企業としては成り立たんしね…
今は、テレビだけやなく、ネットニュースが蔓延る世の中。
...続きを読む
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