【感想・ネタバレ】セイレーンの懺悔のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年11月20日

他人の不幸は蜜の味。
先人の言葉には頭が下がります。
目的と覚悟はすごく重要で大切なものだと思います。
自分の行動や言葉には責任と覚悟を持ちたいです。
全てのものに疑い、ひとつの方向からではなく多方面から考え自分をも見つめて答えをだす。
改めて、中山七里さんはさすがです。

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

マスコミを題材にしたミステリー。大誤報からの事件の真相までが面白かったが、真犯人は途中から予測出来てしまった部分もある。話が進む中で若干のマスコミ批判をしている感じも面白かった。中山七里さんのミステリーは真相に迫る過程も面白いですし、今後、他の著作も読んでいきたいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年03月05日

キャスターの多香美の視点で物語が進みます。それにしても中山先生の作品の多様さにはいつも驚かされます。キャラクターたちを通して、メディアに対する提言を行っているようでした。どんな仕事でも誤ちを認め、その後の真摯な行動が大切だということですね。ちなみに宮藤刑事は「スタート」でもスポット出演していましたね...続きを読む。個人的には里谷のキャラが1番好きでした。ああいう先輩でありたいですね。

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Posted by ブクログ 2022年05月25日

会社の名誉挽回が叫ばれ、また、記者個人としてはスクープをつかみたい。
もちろん真実を報道をするものであるが、スクープをつかみたいがゆえの誤報。
人として記者として悩める朝倉の感情がしっかりと読み取れ、先輩里谷の味のある言葉を支えにしながら、真相に近づいていく様子はおもしろかった。
また、宮藤刑事もか...続きを読むっこよかった。なんとなく宮藤刑事は沢村一樹さんをイメージしました。

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Posted by ブクログ 2022年03月01日

マスコミの勇み足による誤報、誤報のとばっちりで傷つく少女、真犯人が出てからさらに……。
ぐいぐい引き込まれて読んだ。
主人公をはじめマスコミが、思い込みと予断で、こう、と考えたものがどんどん覆されるのは爽快。
気持ちよくしてやられた感じ。
結論はあんまりにも辛い事件で被害者が痛ましい。

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

新米報道テレビの女子社員、その部のエース、切れ者刑事。

マスコミとは刑事とは、被害者、加害者、さまざまなな視点で読み進めていける。
間違えても謝って初めからやり直す、
初心を忘れない。

真犯人。さらに事件を引き起こした原因、とられない電話。
最後の最後まで読み切って、スッキリしました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月05日

ある女子高生の殺人事件を舞台にマスコミ(報道番組)視点でストーリーが展開される。
主人公の朝倉は報道番組に携わるテレビ局入社2年目の女性で、この事件を取材する上で自分の仕事の存在意義が問われる。
警察の宮藤には
・「警察は被害者とその家族の無念を晴らすために働いている。マスコミは不特定多数の鬱憤を晴...続きを読むらすために働いている。」
・「警察が追っているのは人ではなく犯罪つまり、法を犯したのは誰かを特定している。マスコミが追っているのは憎悪の対象だ。」
・「マスコミはセイレーンのようだ。視聴者を耳触りの良い言葉で誘い、不信と嘲笑の渦に引き込もうとしている。」
など厳しい言葉をかけられる。また、その中で朝倉は誤報で冤罪を引き起こしてしまう。その時に先輩の里谷は責任を取って異動させられてしまう。
「マスコミは謝罪しない。普段政治家や官僚を非難し、誤りを正す立場にある。その立場にいる人間が謝罪なんかしたら沽券に係わる。権力者を追求する資格を失ってしまう。反権力を気取りながら自らの権力は手放したくないだけだ」
報道の現場に残った朝倉は謝罪をすることも許されず、誤報の原因究明を進め、事件の真相に辿り着く。
マスコミの在り方についても、
「誤った報道は直ちに訂正され、誤報は直ちに訂正するべきです。権力を手にしていても権力に阿ることがないように自らを律していく。」
と決意を誓った。

私も2年目の社会人で同じような立場だが、自らの仕事の意義を深く知ろうとし、プロフェッショナルであろうとする彼女の姿勢が格好良く感じた。
また、先輩の里谷は宮藤にマスコミという職業に対して厳しいことを言われたときに、
「その道に進もうと思ったきっかけを思い出してみろ。いったいなぜ自分がその仕事をしているのか。この世界で何を実現したかったのか。それを思いだせ。」
という言葉をかけてもらっている。後輩をここまで思いやれる先輩になりたいと思う。

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Posted by ブクログ 2023年06月03日

「悪い事したら謝る!」って親からは教えられ、
「ごめんで済むなら警察はいらない!」とも言うのに、謝らんのか…この業界、マスコミは!

確かに野次馬根性で観てる、こっち側に責任がないとは言えんけど…
ニーズに応えんと企業としては成り立たんしね…
今は、テレビだけやなく、ネットニュースが蔓延る世の中。
...続きを読む誤報というのは、間違いやけど、フェイクニュースという意図的なのもあり、混乱の極み!

間違いはあるけど、キチンと謝罪して、本来の使命でもある権力者への監視の役割を果たして欲しい!

中山七里さん!
相変わらずのどんでん返し!
楽しめました〜!

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Posted by ブクログ 2022年12月27日

迷ったとき、わからなくなったときは、原点に立ち返る。すると、自分が本当にやり遂げたかったことはなんなのか、思い出すことができる。

たかみさんは、こんな言葉を掛けてくれるいい先輩と一緒に仕事ができて幸運です。


真実は水面には映らないんだなぁ、と、改めて想像力を働かせることの大切さを感じた

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月15日

Twitterのタイムラインでよく流れる作者様
読んでみようと購入…読む…ドツボにはまる…
ノンストップの展開でハラハラ
マスコミがメインの小説は初めて
経験浅い多香実さんを中心に、里谷さん、宮藤さんと個性あふれる登場人物⭕
事件、展開も怖い((;゚Д゚))ガクガク

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Posted by ブクログ 2022年12月03日

ジャーナリズムと警察、ジャーナリズムと野次馬の違いを考えさせられる一冊だった。映像でもおもしろそう。

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Posted by ブクログ 2022年10月22日

報道機関の数字至上主義がもたらす、勇み足、そしてあってはならない誤報
事件を追うイケメン宮藤刑事に、散々に言われながらも成長する新米記者の命をかけた取材です

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Posted by ブクログ 2022年08月31日

日々、ニュースを見てあれこれ意見している
自分たちに突き刺さる小説。

マスゴミなんて言われることもあって、
実際、ひどい取材の仕方もあるんだろうけど、
その成果をつい見てしまうのも私たちで。

マスコミの力はこわい。
だからこそ、ニュースを伝える側にも受け取る側にも
想像力が必要と改めて思った。
...続きを読む
報道って何なんだろう、とこんなに考えたのは初めての経験でした。
ネットニュースのコメント欄に心ない言葉を
簡単に書き込めてしまう人たちに読んでもらいたい。

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Posted by ブクログ 2022年07月31日

ワイドショーに象徴されるマスコミ報道の在り方を鋭く批判する小説と思ったら、さすがのどんでん返し。
表題のセイレーンとはギリシャ神話の妖精とか。岩礁の上から美しい声で誘い、船を難破させる。マスコミもセイレーンと同様に、視聴者を耳障りの良い言葉で誘い、不審と嘲笑の渦に引き摺り込む、とあった。
3度のBP...続きを読むO案件が続くのに萎縮するどころか、更に挽回すべく特種を求める主人公達のテレビ局。懲りずに冤罪を引き起こすことになる。安倍元総理の銃撃事件ではセンセーショナルな映像が何度も流れたり、女子高生のインタビューが映されたり、TV東京を除き、ネタも無いのに長時間放送していた。誰が求めているのだろうか、我々視聴者なのだろうか。
最後は記者が特種をものにするが、諦めずに頑張れば報われる、というような結末がちょっとどうだろうか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月23日

不祥事続きの帝都TV報道局に所属する主人公朝倉多香美と、その先輩里谷が起死回生のスクープを狙い、その頃起きた女子高校生誘拐事件を追う。

功を焦る経験の浅い多香美と、慎重な里谷だが、里谷がいても尚大誤報を犯してしまう。事件の真相が二転三転する様や、読者をミスリードさせるのが上手い中山七里さんだが、今...続きを読む回は中盤過ぎで何となく犯人が読めてしまった。

大誤報を報道してしまった故の粛清から多香美が何を学び、どう成長していくのかが上手く描かれているし、また同時に現代社会が抱える数々の問題や、それらを巡る報道のあり方の問題が提起されている様に感じた。日々起きる問題に於いて何が正解で何がそうでないのか。それは個々が置かれている立場や、その時々の状況等によっても違うのだろう。だが、最後の多香美のスピーチにあった"想像力の欠如"。現代社会で数々の事件や問題が起きるのは、これに尽きるのではないかと思った。現代を生きる私達に必要なのは、きっと多香美の言うような諸々の感情や立場、状況を想像し、行動する力なのだろうと思う。

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Posted by ブクログ 2022年06月26日

「報道とは何か」を報道批判じゃないかと思うような鋭い言葉で書かれていました。

自分が期待する結果に沿った材料しか目には入らない。都合が悪い情報は敢えて考慮しない。そして自分の権威を守るために誤報をしても決して謝らない。マスコミを気持ちよく批判しながら物語は進みます。

新聞もニュースも誰かがその題...続きを読む材を選んだ時点でその人のバイアスがかかっている。
その影響を少しでも減らそうと、目にした記事と反対の見方をしている記事を目にするようにしたいのだけど、なかなか時間がない。

結局、自分が選ぶ記事もきっと自分が目にしたい記事に片寄っているはずだ。

批判されているマスコミを批判できる立場に自分はあるのだろうか?最後にその問いだけが残った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月19日

経験の浅い若手記者、朝倉多香美の行動から報道があるべき姿を訴えるストーリー。
ある女子高生誘拐事件が日を追うごとに様々な真実が浮き彫りにされ、最後は殺害された女子高生:綾香が不憫に思えてしまう結末。
全編において人間の弱さが描かれ、ちょっとしたボタンの掛け違いが人生を狂わせてしまうことが若干のどんで...続きを読むん返しと共に表現されている。
特に報道のあり方については一石を投じており、個人的にはすっきりした終わり方であった。

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Posted by ブクログ 2022年01月03日

都内で女子高生誘拐事件が発生、帝都テレビの里谷・朝倉コンビが、番組で頻発した不祥事を挽回するべく特ダネを狙って奔走するが…。事件そのものも衝撃的で予想外の展開を見せるが、テーマは報道。マスコミ人は「世界を明るく照らしたい」のか単に「ネタを追い秘密を暴き生活の糧にする」のか。

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Posted by ブクログ 2021年12月04日


久々に
中山七里先生

やっぱり
止まらない
あっという間に
完読でした

切り裂きジャックと
繋がってるのか!
知らなかったぁ

マスコミ系の本は
あまり手が伸びず
コチラも
チラッとあらずじ読んで
後回しになってた

けれど
読んで正解

あそこに辿り着く
マスコミは
ほんと一握り
だとは思う...続きを読むけど
いると信じたくなる
結末で良かった

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Posted by ブクログ 2021年10月18日

報道と警察、里谷と多香美が報道の立場で事件を追う。宮藤刑事と追うものが同じでも目的の違いを考えさせられる。報道はギリシャ神話に出る上半身が女性下半身が鳥のセイレーンだと宮藤刑事。その言葉は視聴者を触りのいい言葉で誘い、不信と嘲笑の渦に引き摺り込もうとすると。
同床異夢、追っているものが同じでも、求め...続きを読むているものが違う、立場が変わると追求の本質が異なる事は、社会の中でいくつも経験してきた事を思い出した。
あとがきは池上彰氏、彼の言葉が中山七里の作品の信憑性を高める。

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Posted by ブクログ 2024年02月18日

メディアを舞台とした社会派ミステリ

報道の在り方の問題提起として読みやすくまた物語の全体像もつかみやすい

ただ推理要素としてはパンチ力が足りない、各種登場人物の深掘りも浅い気がした

中山七里さんの各種作品に言えることだが別シリーズの登場人物や事件が出てくるって言うのが個人的にとても好き
これが...続きを読むあるだけで双方の作品に愛着が持てる

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月08日

マスコミがマスゴミたる所以がよく分かる。報道の内外の闇が恐ろしかった。平気で誤報をして責任はろくに取らず。相手の気持ちは考えずにどんどん傷を抉るようなことばかりして、それでいて報道の自由だ、世間に伝える責任がとか言っていて、タチの悪いことこの上なし。報道だけは仕事にできないななんて思った。
父親が犯...続きを読む人で、母親も一枚噛んでるだろうなまでは予想できたが、(そんなつもりではなかったにせよ)母親が黒幕だったのは辛いな〜。ろくな男と結婚できないと大変なことにになるな…
主人公の朝倉さんは、あの歳の女性としてリアルで、共感できる部分もあるのは良かったが、中山作品の登場人物としては少々おつむ弱めな感じが否めなかったな〜。

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Posted by ブクログ 2023年08月15日

新しいマスコミという観点から殺人事件を捉えていておもしろかった。マスコミや曲がった報道、操作される情報難民。
自分の身は自分で守らないと!殺された綾香さんのような環境、暴力した少年少女達の生活環境。ただどんな酷い生活環境でもちゃんと頑張れてる人もいっぱいいる。前を向いていれば成長できる付き合う人や助...続きを読むけてくれる人、いい影響を与えてくれる本などに出会うかも。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月19日

最後に上司戻ってきて欲しかったな。
報道じゃなくて警察の誤認逮捕かと思ったらまさか親が殺してるなんて思わなかった。
手を加えた再婚夫も悪いけども自分の子供なのに子どものためにクソ男と別れることも出来ずに娘に冷たい母親ももはや共犯者のようだった。

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Posted by ブクログ 2023年03月23日

マスコミは視聴者を惑わすセイレーンなのか?メディアの根本的問題を含め、報道の現場がリアルに描かれたミステリー。

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Posted by ブクログ 2022年11月03日

先が読めてしまう展開だった。

自分も高校生の娘がいるのだけど、最後のシーンの母親を責める気持ちにはならなかった。子育ては綺麗事では済まない。

マスコミとは何かを問う内容ではあるが、述べられていることにあまり深みを感じられなかった。おそらくどこかで見たようなことあるような主張ばかりだからだと思う。...続きを読むもし私がその業界で生きてきていたのならば、もしかすると、もう少し深みを感じられるのかもしれないとは思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月17日

ミステリーやけど焦点はマスコミにあてられてて
マスコミ主導で紡がれてる話

元々そういうニュースは苦手でそれに対するコメントが入ってくるはもっと苦手なので、ああそういうとこって思うところが多かった

事実と真実が違うことなんていっぱいあるし
SNSとかの話が不確定なのと同じに
テレビで流れているニュ...続きを読むースとかが絶対ではないなって改めて思うし、それに流されて勝手に憶測で決めつけた言い方をしたり全てを知った気になったり、なんなら第三者が当事者に攻撃をしてみたり凄いなと思う

仕事として伝える側もそうやけど
受け取る側も全然無関係じゃないなって

事件に関しては犯人この人やろうなーと思って
実際その人やったけど
最後の最後にあーーーーってなった報われない!!!

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Posted by ブクログ 2022年02月08日

若い女性報道記者が特ダネをつかみ報道するが、これが大誤報。上司にかばわれ、報道畑で仕事を続け、そして再び特ダネをつかむ。報道のあり方について考えさせられる作品。中山七里さんの守備範囲の広さに驚きです。

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Posted by ブクログ 2022年01月26日

報道する権利とは何か?
マスコミに警鐘を鳴らす小説。
マスコミがスクープしたと思ったら、犯人は別にいた!テレビマンとしての矜持とは?
一気に読ませる文章の読みやすさはさすがである。しかし、話の筋自体は何となく透けて見えると思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月16日

法曹、医療、音楽、映画、どんな分野の話でも書いてみせて、時にめちゃめちゃ面白く、そこまで行かずともまぁ面白い七里センセ。

マスコミをテーマにした本作も勢いよく最後まで読ませてはくれますが、宮藤刑事を除く登場人物がちょい苦手。どんな時事ネタを盛り込もうが説教臭くならない七里センセが好きなのに、最後の...続きを読む熱弁は原田マハかと思いました(笑)。

しかしシリーズ化されるならば、彼女が記者として成長していく過程を間近で見られるような楽しみもあるかもしれない。たぶんそのうち「ええ記者になったねぇ」と偉そうに言う私がいる(笑)。

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