有罪、とAIは告げた
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有罪、とAIは告げた

781円 (税込)

3pt

3.8

半歩先のリアルを描くリーガル・サスペンス!

東京地方裁判所の新人裁判官・高遠寺円は、日々の業務に忙殺されていた。公判、証人尋問、証拠や鑑定書の読み込み、判例の抽出、判決文作成と徹夜が続く。
東京高裁総括判事・寺脇に呼び出された円は、中国から提供された「AI裁判官」の検証を命じられる。〈法神2〉と名付けられたそれに過去の裁判記録を入力すると、裁判官の思考を〈再現〉し、出力するというのだ。果たして〈法神〉が一瞬で作成した判決文は、裁判官が徹夜し苦労して書き上げたものと遜色なく、判決も全く同じものだった。業務の目覚ましい効率化は、全国の裁判官の福音となる。しかし円は〈法神〉の導入に懐疑的だ。周囲が絶賛すればするほどAI裁判官に対する警戒心が増していく。
ある日、円は18歳少年が父親を刺殺した事件を担当する。年齢、犯行様態から判断の難しい裁判が予想された。裁判長の檜葉は公判前に〈法神〉にシミュレートさせるという。出力された判決は――「死刑」。ついに、その審理が開かれる。
罪は、数値化できるのか。裁判官の英知と経験はデータ化できるのか。目前に迫るあり得る未来に、人間としての倫理と本質を問うリーガル・サスペンス。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『有罪、とAIは告げた』 の文庫版となります。

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有罪、とAIは告げた のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    読みやすくストーリーも凝っていて面白い。
    いかにも彼の国がやりそうな話である。
    司法の世界に限定せずとも、同じような問題はおこる。
    よくAIは使いこなすのが重要だと言うが、知識がなければ信じてしまう。詐欺にかかったように。

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    考えさせられる内容でしたが、ミステリーやそういう観点での読み物ではなかったので、ミステリー好きの私には、グッとは来ませんでした。
    理路整然として、難しいテーマに対しては読みやすい読み物だったと思います。

    0
    2025年12月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中山七里『有罪、とAIは告げた』は、「AIを司法判断に活用したらどうなるのか?」という問いを、SFではなく“ほとんど現実”の距離感で描き出すリーガルミステリだ。これは近い将来起こり得るどころか、すでに世界のどこかで始まっているかもしれない物語でもある。

    人が人を裁く――その判断ひとつで、人の人生を

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間の行いに対する判断を、AIに任せる。
    しかも、一人の人生を決める、裁判という場面で。

    AIが急速に発展している今、あり得ない話ではない。AIは、事務処理や資料整理などといった場面では、効率的に働き、プラスになることが多いとは思う。
    しかし、判決を下すのはどうか。事件の背景や、犯罪の中に潜む人間

    0
    2025年12月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    “静おばあちゃん”シリーズを読んでいた頃、この賢く可愛い孫娘・円もそのうち主人公になって登場しますようにと願っていたような気がします。彼女もこうして裁判官になったのだなぁと思うと感慨深い。

    父親を殺した罪に問われている18歳の少年。誰かをかばっているとしたら弟しかいないから、七里センセのわりには驚

    0
    2025年12月18日

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