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祖父と従姉妹とともに火事に遭い、全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが、不吉な出来事が次々と起こり、ついに殺人事件まで発生する……。ドビュッシーの調べも美しい、第8回『このミス』大賞・大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
中山七里の本をほぼ読み終えました。
30冊余りあったでしょうか?
これほど入れ込んだのははじめてのことです。
元殺人犯の弁護士、突発性難聴の音楽家探偵、遺体解剖大好き法医学医師等々
特異なキャラクターの主人公が活躍し、
更に、安楽死問題、警察やマスコミの倫理問題、障害者問題、ワクチン接種問題等々
いろいろなテーマについて深く掘り下げて扱われとても参考になりました。
この一ヶ月弱、夜と昼を間違えるほど一気に読ませていただきました。
「どんでん返し」の中山として、読者には知られていますが、
時には、あの歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」 (文春文庫)
のように、えっ!と思わずはじめの部分を読み直すこともありました。
そのシカケたるや、「最高で~す!!!」
以下、作品の一覧ですが、◎が大変面白かった本、◯それなりに面白かった本です。
で、△は未読の本、※は要注意の本であります。
岬洋介シリーズ
◎「さよならドビュッシー」(宝島社文庫)
◯「おやすみラフマニノフ」(宝島社文庫)
◎「要介護探偵の事件簿」(宝島社)
◯「いつまでもショパン」(宝島社文庫)
◯「どこかでベートーヴェン」(宝島社文庫)
このシリーズは音楽の話がふんだんに出てきます。
音楽好きの方、是非ともおすすめします!!!
御子柴礼司シリーズ
◎「贖罪の奏鳴曲」(講談社文庫)
◎「追憶の夜想曲」(講談社文庫)
◎「恩讐の鎮魂曲」(講談社)
刑事犬養隼人シリーズ
◎「切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人」(角川文庫)
◎「七色の毒」(角川書店)
◎「ハーメルンの誘拐魔」(角川書店)
◎「ドクター・デスの遺産」(角川書店)
「ヒポクラテス」シリーズ
◎ヒポクラテスの誓い(祥伝社文庫)
◎ヒポクラテスの憂鬱( 祥伝社)
その他
※「連続殺人鬼カエル男」(宝島社文庫)
◎「魔女は甦る」(幻冬舎文庫)
◯「静おばあちゃんにおまかせ」(文春文庫)
◎「ヒートアップ」(幻冬舎文庫)
◯「スタート!」(光文社文庫)
◎「アポロンの嘲笑」(集英社)
●「テミスの剣」(文春文庫)
◯「月光のスティグマ」(新潮社)
◎「嗤う淑女」(実業之日本社)
◎「総理にされた男」(NHK出版)
◯「闘う君の唄を」(朝日新聞出版)
◯「作家刑事毒島」(幻冬舎)
◎「セイレーンの懺悔」(小学館)
◎「翼がなくても」(双葉社)
◯「秋山善吉工務店」(光文社)
△「ネメシスの使者」(文藝春秋)
△「ワルツを踊ろう」(幻冬舎)
2017年11月2日の私のブログです。
Posted by ブクログ
映画を観返したので、原作も読もうということで。
大学一年生のときにお誕生日プレゼントでいただいた本。
映画はライトな感じの仕上がりだけど、原作のほうが重たくてすきだ。
オーケストラの曲の音楽描写が実際の楽曲を聴いているみたいでよかった。
岬先生が協奏曲を演奏するシーンがすき。
あのシーンが映画であったら良かったのにな。
映画の終わり方も嫌いじゃないけど、原作のほうがわたしはすきだ。
重たくて、ドビュッシーの楽曲と、タイトルが染みる。
名古屋の町並みや、バスに乗って移動しているときに見える車窓、ホールの匂いや劇場のしんとした音、
中山七里先生の一日密着動画が凄すぎたので、作家読みをしていて動画を見ていない人は探してぜひ見てほしい、
予想外の結末
表紙の美しさと、タイトルから、ピアノの青春小説かと思って読み始めたところ、途中で「このミス」の大賞受賞作だと気が付きました。そこからは謎解きしようとメモってみたりしたものの、しっかり騙されちゃいました。
あのピアニストの清水氏で映像化されているらしいので、そちらも見てみたいし、シリーズ化された話も読んでみたい。
Posted by ブクログ
おじいさんとルシアの遺体が判別できなかった火事や、大事な家族を亡くしたはずなのに「家族の傷み」がどこか淡々と削ぎ落とされている不自然さ……。
そのドライな違和感に終始胸騒ぎが止まりませんでした。「岬さん、一番怪しいのでは……!?」と疑ったり作中で「アベック」という少し懐かしいワードが出てきて「中山先生、表現が古い!」とクスッとしたりもしながら、ハラハラとページをめくりました。
全身大火傷を負いながらも壮絶なリハビリと猛レッスンに耐える遥。作中で心に刺さる「不幸な顔を作るのは簡単で笑った表情は難しい」という名言や、1809年にナポレオンにウィーンが占領されていたという時代背景とともに語られるベートーヴェンの『皇帝』、そして美しいドビュッシーの旋律。音楽描写の迫力と深みには圧倒されます。
ある程度ミステリーを読んでいる身としては何となく分かってしまう場面も多く(初心者感覚でもう読めません)、途中で感じていた違和感からラストの展開はある程度予想がついたものの、伏線が綺麗に回収されて真相へと着地していく流れはやはり爽快でした!
著者の執筆当時の裏話(クラシックに詳しくなく、ドビュッシーを知らなかったこと)にも驚かされますが、歴史・音楽・ミステリーが見事に融合した、第8回『このミス』大賞の名作でした!
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