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ネグレクト(neglect)育児放棄。子供に食事を満足に与えなかったり、病気やけがを放置したり、長期間入浴させないなど保護者としての責任を放棄する行為。2000年12月10日、愛知県名古屋市近郊のベッドタウンで、3歳になったばかりの女の子が段ボールの中に入れられたまま、ほとんど食事も与えられずにミイラのような状態で亡くなった。両親はともに21歳の夫婦だった。なぜ両親は女の子を死に至らしめたのか、女の子はなぜ救い出されなかったのか。3年半を超える取材を通じてその深層に迫った事件ルポルタージュ。第11回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
Posted by ブクログ 2021年11月03日
杉山春さんのノンフィクション大賞をとった本。
どんどん痩せていくまなちゃんの描写に目を背けたくなるが、保育士をしている私ですら想像を絶する光景なんだと、、。
亡くなってからの両親の気持ちが分かりやすい文体。7年の刑ってあっという間だろうな。虐待して亡くなった娘の親が今、普通に暮らしているのだと思う...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月29日
育児放棄により女の子が亡くなった事件をとことん調べ尽くし、自らの育児体験と照らし合わせたり、データをいろいろ援用したりして、育児放棄という社会問題を多面的・立体的に浮かび上がらせる。両親やその親たちの育ちや心理といった面にまで取材は及んでいて、実に頭が下がる。読んで数日、子育てという行為の重さが肩に...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月02日
虐待の連鎖についてはなんとなくは知識があったけど、児童虐待の末の痛ましい事件を耳にすると、とりあえずはその親の異常性に恐怖し、憤った。
だけど本書を読んで、親も子供時代に虐待を受けることにより心に深い傷を負っていたことによる連鎖ということが詳細な取材によってよく分かった。
そして親の親も虐待を受けて...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月11日
大阪の2児のネグレクトの事件をきっかけに読みました。子育てに不安や悩み、葛藤を抱える親はたくさんいますが、虐待死という越えてはならない一線を越えてしまうのかと疑問に思っていました。普通の感覚では理解し得ないですが、この本を読むことでそれを理解する一助になると思います。悲しいことに虐待の事件は後を絶ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
子供の虐待の事件を耳にすると、とても心が痛み、憤りを感じます。けれどその背景を知ることで見えてくるものがあります。
それは、愛情への飢餓感であったり貧困であったり、孤独であったり。
しばしば報道では一方的な側面から捉えられがちな事件を多方面から取材し検証されていて、著者の暖かな目線が感じられる素晴ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月29日
小学館ノンフィクション大賞を受賞した本書は、2000年12月に起きた愛知県武豊町女児餓死事件のルポルタージュである。若い両親には2004年に殺人罪で懲役7年の判決が下った。
2000年の当時はまだ虐待への対応が確立されていなかった。試行錯誤を重ねてきた児童相談所の職員や意識の高い小児科医もわずかにい...続きを読む
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