児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか

児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか

799円 (税込)

3pt

年間10万件を突破し、今なお児童虐待は増え続けている。困窮の中で孤立した家族が営む、救いのない生活。そこで失われていく幼い命を、なぜ私たちの社会は救うことができないのか? 日本社会の家族規範の変容を追いながら、悲劇を防ぐ手だてを模索する。

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児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年03月13日

    過去の虐待事件の裁判傍聴や加害者への接見を通して筆者が得た情報を元に、虐待の背景にあるものは何だったのかが考察されている。普段見聞きするニュースではここまで深い情報を知ることができないため、とても勉強になった。

    親になって改めて思うが、子育ては周りの助けがなければ絶対にできない。誰からも何の助けも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月10日

    子供を思い通りにできると思う「所有感」
    裏を返せば思い通りにならないと苛立つ。
    ハッとさせられます。
    娘にも息子にも所有感は感じます。
    でも強さが違うような気がする。
    娘は早くに自立したので同じフォローでも息子のフォローとは違うように思います。
    同じ塾の送り迎えでも娘の場合は主体が娘。
    頼まれてから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月22日

    タイトル通り、虐待に詳しいルポライター杉山春の考察がまとめられた本書。子どもを死なせてしまった親の実像から社会のあり方まで様々な考察が収録されている。先日読み終わった森達也著『U』と同じテーマが含まれている偶然に驚いた。
    あるシングルファザーはアパートに子どもを閉じ込めて働いていた。その末に死なせて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月15日

    ルポ虐待を読んでからすぐ拝読。
    苦しい話だが、ただただ感情的な個人の悲しい 目を背けたい事件 で終わらせず、背景や物語を丁寧に伝えてくれる。
    いま、自分が生きるために食事の準備をしたり栄養を考えたり運動したり、誰かと一緒にいきようとしたり、ペットのお世話をしたり、保育士になったり。それらは"...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月28日

    児童虐待のニュースを目にするたび、自分のことのように感じる。逮捕される親を映像で見るたびに、違和感を感じていた。
    私も3児の母だが、虐待をして逮捕される親と、自分との違いは何なのか。そんな疑問に答えてくれた本だった。

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    Posted by ブクログ 2020年07月26日

    虐待をするのはひどい親、と言うのは簡単だが、実はそう単純ではない。DV、貧困、両親との不仲、社会的孤立、非行、幼少期の虐待経験、軽度知的障害など、重なりに重なって親を苦しめている現実がある。

    読んでいると、目を覆いたくなるような悲惨な状況があり、何の罪もなく亡くなった子供達が本当に哀れだと感じた。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月29日

    厚木男児遺体放置事件、大阪2児ネグレクド事件などの児童虐待事件について、丁寧に取材され、その上で考察されているので事件を深く理解するきっかけとなった。
    満州女塾の話は初めて知り、とても衝撃的だったが、現代の孤立する家族に似ている。

    この本で一番の衝撃は、大阪2児ネグレクド事件の母が語った「子どもが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月11日

    【犠牲者たち】

    虐待される児童は被害者。
    虐待する親も被害者。

    親はなぜ被害者なのか?
    自身が親から虐待を受けていた。
    貧困。
    社会資源と繋がっていない。
    社会資源にどのようなものがあり、誰が繋いでくれるのかが分からないのだ。なんと「不親切」な世の中なのだろうか。虐待が見つかってからでは遅く、虐...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月25日

    児童虐待に関して背景要因やさらにはその要因の歴史的な経緯についても触れていて、読み応えのある一冊。感傷的な内容になりがちなテーマをしっかりと考察できている。

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    Posted by ブクログ 2018年05月22日

    事例として出てくる事件については、もっと詳しい本も読んでいたが、著者独自の視点でシングルファザーやシングルマザーに大きく心を寄せる。部屋に閉じ込めパンを与えて死なせた父親に対して、家の恥を外に出さなかった家庭環境や一人で仕事と両立しようとした心理状況など、人を陪審するときにはここまで心を寄せなくては...続きを読む

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