家族幻想 ――「ひきこもり」から問う

家族幻想 ――「ひきこもり」から問う

825円 (税込)

4pt

現在、「ひきこもり」と呼ばれる人々の数は、およそ七〇万人、親や社会の価値観でみずからを束縛した挙句、羞恥心と屈辱にまみれざるをえなかった彼・彼女たち。ひとたび密室に閉じこもれば、家庭は激しい暴力に満ちた世界へと一変することも…。現代を支配する息苦しさの象徴である「ひきこもり」を長年にわたって取材し、絶望の底で現代の辛苦に寄り添ってきた著者が、“家族の絆”という神話に巨大な疑問符をつきつける。閉ざされた内奥に目を凝らし、現代の希望を探しもとめる圧倒的なノンフィクション。

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家族幻想 ――「ひきこもり」から問う のユーザーレビュー

3.2
Rated 3.2 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    著者の生い立ちも書かれているので、本人を知っている身としては不思議な感じだった。
    精神科医が精神病にかかりやすい、ということと共通する部分があるのではないかと思った。
    ひきこもりを病気として捉えているけれども、自分を差し置いて何かに怒ったり、「いけなくな」ったりと、惰弱との線引きはとても難しい。

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    2016年03月24日

    Posted by ブクログ

    ひきこもり に焦点を当てて,数多くインタビューをまとめている.世の中の規範に入り込めないことに不安を感じ,自分の中に閉じこもる事例があふれている.親や周囲の人がどのように対処したらよいのか,模範解答はないだろう.p199の「我が子に他者性を持つことは,実は,現代の新しい規範なのではないか.」は一つの

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    2016年03月15日

    Posted by ブクログ

    なんというか全体にまとまりがない。1〜3章までで個別のひきこもり事例から家族の価値観に問題を見出しつつ、自分の親との体験、親としての体験を綴ったとこまではとても良かったけど、それ以降また個別の事例の紹介に戻っていて、散漫な構成になっていて残念。朝ドラの後の番組でコロナ後の虐待について話してて面白そう

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    2020年06月25日

    Posted by ブクログ

    家族やイエ制度とは何か?を考えさせられる本。
    個別の事例が紹介されているが、明確な解決策がないため解決するための指南書として読まれる方は物足りないかも。
    問題の本質を考えるための本。

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    2019年05月05日

    Posted by ブクログ

    ひきこもり70万人、子どもを所有感覚・抱え込む親、イエが自分に課す規範から自由になれず、自分を空想上の「他人のまなざし」でチェックし、不十分と評価し、外に出られなくなる。

    ひきこもっていても生活や仕事もできるようになってきているし、それも生き方のひとつとしてノウハウが共有されるようになれば、悪いこ

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    2018年10月13日

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