リテール革命
日経ムック
編:日本経済新聞出版
監:NTTデータ
出版社:日経BP 日本経済新聞出版
小売のDX化を論ずる書
・DXには縦のDXと横のDXとがある
縦のDX メーカ・卸・小売の中でそれぞれDX化を行う 自社内でのデジタル化にとどまる
横のDX メーカ・卸・小売を横ぐしで、データを共有してDX化を行う 圧倒的な効率化を図る
①顧客視点、生活者視点で協力を行う
②変化に遅れないようにする
・eコマースの先にあるのが、リテールDXである
・一定の時間内に、概念実装PoCをどれだけたくさんできるかがカギである
・リテールDXを支えるリテールAIが大事にしているコンセプトとはなにか
①ストレスフリーな顧客体験戦略
②データ統合戦略
③データによる収益化戦略
■人手不足
①人をふやす量的対策
②作業を効率化する質的対策
しかし、リテールは、顧客ありきのビジネスである
省人化ソリューションを検討する際のキーワードは、必然性
■競争優位性
日本のリテールマーケットは、米国などよりも、非常に細分化されている
これまで以上のスピードで商品はコモディティ化していく
⇒ECにとってかわられる可能性もあり
■変化対応力
自前主義がビジネスに立ちふさがる
非競争領域を、業界共通プラットフォーム化すべきである
■CX(顧客体験)
売り場にある商品をスマホに教えてくれる仕組みで利便性を高める
仕事の効率性・生産性を重視するとリアルに軍配があがる
■DXによる価値創造
顧客の要望をいちはやく、機能開発し、実装する⇒次もここで買おう
■仕入の自動化、人間がやるべき仕事は、残る
「商品力」のみではモノは売れない
■情報活用レベルを5段階に設定する
①データ活用の基盤整備
②データの可視化
③データ分析による効率化・高精度化
④半自動化
⑤全自動化
■店舗業務省人化
AIの活用
デジタル人材の確保
①従業員の育成
②テクノロジ人材の採用
③デジタル人材を提供する企業との協業
■コア業務とバックオフィス業務の改革
コア業務
①プロモーション
②売上分析
③出店交渉
④テナント管理
バックオフィス業務
①旬次業務
②日次業務
③決済管理
■SCM-DX
サプライチェーンから2つの観点より取り組むこと
①需給に関する予測精度の引き上げ
②小売とメーカー間の情報連携の強化
サプライチェーン・ファイナンス
⇒商流情報を管理蓄積し、金融機関の融資に利用する手法
ステープルコインによる取引コストの改善
⇒送金手数料の無償化
■ポジティブSDGs
アパレル業務向けデータ統合プラットフォーム FEDI
業界統一EDIによるデジタル化で業務効率を図る
PLM(プロダクトライフサイクルマネジメント)のポータルサイトとの連携
⇒生産プロセスの可視化、ステータスのリアルタイムの確認
目次
巻頭対談 答えのない世界だからこそ“DX”を問い続けられる環境が
今のリテールには不可欠
Retail AI 北川亮一氏 × NTTデータ 龍神 巧氏
PART1 リテールの3大経営問題
#01 消費者の行動変容への対応
#02 多様化が進む消費者の価値観
#03 人手不足と競争激化への対応
#04 変化対応力とアジリティの向上
#05 提供価値の再定義と実現
PART2 DXでどう解決するか
#01 効率化と省人化、自動化の対策
#02 リアル・デジタル空間マージに追随するCX
#03 DXによる新たな価値創造とサービス創出
#04 省人化に貢献するデジタル化の実践
#05 データ活用専門組織と現場のコラボレーション
PART3 リテールサイエンス
#01 消費者分析の高度化・深化
#02 データドリブンでの経営~業務オペレーション
#03 パーソナルデータの許諾と管理の厳格化
PART4 店舗DX・従業員DX
#01 デジタル技術を活用した店舗業務省人化
#02 労働リソースのDX
#03 ショッピングセンターとテナントの連携を省力化
Special Report 楽天・Rokt共同視察レポート
NRF 2025 in ニューヨーク
PART5 リテールの価値再定義
#01 顧客との物理的・心理的距離を縮める
#02 インバウンドへの新たな価値提供
CASE STUDY ローソンGINZA SIX店
PART6 SCM-DX
#01 サプライチェーンの効率化による営業利益改善
#02 サプライチェーンの強靭化
#03 ステーブルコインによる取引コストの改善
CASE STUDY イオングループ
PART7 ポジティブSDGs
#01 消費者のSDGs要請の高まりとその対応
#02 SDGs要請をビジネス機会と捉えられるか
ISBN:9784296123469
雑誌コード:6700610
判型:A4変
ページ数:96ページ
定価:1800円(本体)
2025年02月28日 1版1刷