作品一覧

  • 鬼滅の社会学 ――家族愛・武士道から〈侠の精神〉の復権まで
    4.0
    1巻1,815円 (税込)
    『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)が訴えかける問いを総ざらい。分断が進む現代社会において多くの人の心をつかみ熱くさせた物語は、人間の弱さ、家族の絆、仇討ちの是非、自己犠牲のあり方……生きるうえでぶつかる数々の課題に目を背けることなく正面から向き合い、胸に刺さる言葉で描き出す。古今東西の作品と思想を総動員しながら、本作が包含する現代人が取り戻すべき重要な価値観〈俠の精神〉に迫る。
  • つくられる病 ――過剰医療社会と「正常病」
    4.0
    1巻880円 (税込)
    些細なからだの不調が「病気」と診断され、やがて本当に病気になってしまう――このような理不尽な事態は、なぜ起きるのか。それは、人々が「正常であらねばならない」と強迫的に思い込む「正常病」にかかっているからだ。過剰な医療が甚大な被害をもたらした子宮頚がんワクチン、恣意的な診断や投薬が症状を悪化させる精神科医療など、さまざまな分野で、いかに病がつくり出されているかを検証。そしてその背景にある近代の管理思想、現代の社会システムの病理を問い直す。

ユーザーレビュー

  • つくられる病 ――過剰医療社会と「正常病」

    Posted by ブクログ

    近年は法律によって“健康”が“義務”と規定されたらしいが…「健康に暮らしたい」というようなことは、誰かに課せられる“義務”ではなく、人が持っている“権利”である筈ではないのか?本書の中にも在る話題だが、考えさせられる…

    いずれにしても、本作は「考える材料」を幾分提供してくれる…

    0
    2014年10月07日
  • 鬼滅の社会学 ――家族愛・武士道から〈侠の精神〉の復権まで

    Posted by ブクログ

    タイトルを見て、購入しました。筆者は、『鬼滅の刃』は、人々の深層意識に働きかけ、人々が潜在的に希求する、義侠心を掘り起こしているのではないか、と主張している。義侠心というと、「任侠」「ヤクザ」などが思い浮かぶが、もっと奥深い言葉のようだ。本書では、膨大な文献を分析しているが、特に気になったのは、司馬遷『史記』に見る「遊侠」論である。「遊侠とは、その行為が世の正義と一致しないことはあるが、しかし言ったことはぜったいに守り、なそうとしたことはぜったいにやりとげ、いったんひきうけたことはぜったいに実行し、自分の身を投げうって、他人の苦難のために奔走し、存と亡、死と生の境目を渡ったあとでも、おのれの能

    0
    2023年04月04日
  • つくられる病 ――過剰医療社会と「正常病」

    Posted by ブクログ

    正常病というタイトルはおもしろい。
    内容は、主に内海先生の書いているような医療批判。
    社会学者だけあって難しい、読むのがとても苦痛だった。

    0
    2014年11月21日

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