作品一覧

  • なぜ女性は仕事を辞めるのか 5155人の軌跡から読み解く
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    「結婚・出産を契機に仕事を辞め、子育て後に復職する」ことを示すと考えられてきたM字カーブ。しかし女性が仕事を辞めるのは「仕事のやりがい」「労働環境」が原因だった――働く/働きたい/働き続けたい女性の就業実態を5,000人以上のデータから照らす。
  • 生活保護解体論 セーフティネットを編みなおす
    -
    1巻2,420円 (税込)
    仕事のあと,ベンチで眠る生活をおくる人.夫に先立たれ,年金だけではやりくりできない人.私たちの「セーフティネット」は,本当に機能しているのだろうか? 生活保護をめぐる俗論,誤解を退け,先のみえない時代の「最低生活保障」のありかたを大胆に構想する.困ったときには,誰もが「使える」「頼れる」制度に——.

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  • 貧困の戦後史 ──貧困の「かたち」はどう変わったのか
    4.2
    1巻1,815円 (税込)
    敗戦直後の貧困は「食べるものすらない」という「かたち」で現れた。こうした中で、戦争により生み出された浮浪者や浮浪児の一部は炭鉱へと送られた。そこで生まれ育った若者の多くは集団就職で都会へと出ていき、その一部は「寄せ場」の労働者となった。高度経済成長により実現した大衆消費社会は多重債務問題をもたらし、バブル崩壊はホームレスを生んだ――。戦後日本の貧困の「かたち」がいかに変容したかを描き出し、今日における貧困問題の核心を衝く。
  • 社会的排除:参加の欠如・不確かな帰属
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    ホームレスやネットカフェ難民、長期失業の若者や日雇い派遣など、現代の貧困を考えるうえで欠かせないキーワード「社会的排除」。グローバリゼーションとポスト工業社会において、福祉国家の制度では対応できない、深まるばかりの社会分裂にどう対応すべきかを明らかにする。経済や労働のみならず、家族や教育、文化や住居、社会関係なども含めた総合的な視点からアプローチし、現代社会を照射する。新しい「社会的包摂」のあり方を考えるために。
  • 現代の貧困 ――ワーキングプア/ホームレス/生活保護
    3.8
    1巻825円 (税込)
    格差社会の果てにワーキングプアや生活保護世帯が急増中。だが本当にそうなのだろうか? バブルの時代にも貧困問題はあった。ただこの国は「ない」ことにしてきたのだ。貧困問題をどう捉え、その実態はどうなっているのか。ある特定の「不利な人々」ばかりが苦しみ、抜け出せずにいる現状を明らかにし、処方箋を示す。

ユーザーレビュー

  • 貧困の戦後史 ──貧困の「かたち」はどう変わったのか

    Posted by ブクログ

    副題にあるとおり、戦後日本の社会において貧困の「かたち」はどう変わったのかを綿密な実証分析とともにたどる好著。

    著者は1947年生まれでまさに戦後日本とともに生きてきた学者ならではの視点が充溢している。これは決して本書が著者の主観に左右されているということではない。叙述は客観的かつ冷静で要所が押さえられていると感じたが、そのバックグラウンドには「実感」が感じられるということである。

    レビューの分類では社会史に入れておいたのだが、もちろん、貧困の問題は経済史の問題でもあり、著者も最後に述べるように核心は、政治の問題である。

    「自立」支援という貧困対策は、貧困の原因を個人の怠惰に帰する古典的

    0
    2020年09月19日
  • 貧困の戦後史 ──貧困の「かたち」はどう変わったのか

    Posted by ブクログ

    岩田正美の本は面白い。著者によっては、同じ内容の繰り返しになってしまっていることが多いがこの人の本は何かしら新しい着眼点がある。
    この本では、戦後日本の貧困の「かたち」を素描している。「かたち」というこのふんわりとした語彙は厳密に意味を定めることができないかもしれない。しかし、著者の多年に渡る研究から豊富な資料をもとに、統計だけでは捉えられない、具体的な貧困のかたちが立ち上がってくる。
    その結論として貧困対策への著者の立場を結論として引用する。「『自立』支援という政策目標は、個人の怠惰が貧困を生むという、きわめて古典的な理解に基づいている。だが問題は、怠惰ではないのだ。貧困を個人が引き受けるこ

    0
    2020年09月22日
  • なぜ女性は仕事を辞めるのか 5155人の軌跡から読み解く

    Posted by ブクログ

    なぜ女性は仕事を辞めるのか: 5155人の軌跡から読み解く。岩田正美先生と大沢真知子先生の著書。女性が仕事を辞める理由はもちろん人それぞれであるとは思うけれど、女性が簡単に仕事を辞めてしまうような組織はそれだけ女性にとって魅力がなくて、働く価値がないと思われているという危機感を持たなくてはならないと思います。

    0
    2019年01月13日
  • 現代の貧困 ――ワーキングプア/ホームレス/生活保護

    Posted by ブクログ

    「格差」ではなく、「貧困」という言葉を用いているのがミソ。
    つまり、社会情勢などで誰もがその立場に陥る可能性があるのではなく、社会的に不利な立場におかれる人が一定数存在する、自己責任と切り捨てるのではなく社会全体が保障しなければならない層が存在する、という。

    単に不安を煽る(?)だけでなく、きわめて真面目に「貧困」と向き合い、分析した一冊。面白かった。

    0
    2011年09月26日
  • 社会的排除:参加の欠如・不確かな帰属

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    ホームレスやワーキングプア、ネットカフェ難民、日雇い派遣、孤独死や自殺など、福祉国家の制度からこぼれ落ち、呻吟する人々。
    彼らはなぜ、どのようにその拠り所を失ったのか。
    グローバリゼーションとポスト工業社会において、深まるばかりの社会分裂を、どのように分析するか。
    曖昧に使われてきた「社会的排除」概念を、社会参加と帰属に焦点を当てて、理論的にクリアに示し、データとフィールドワークを駆使して、日本の今のリアリティに迫る。

    [ 目次 ]
    序章 社会に参加するということ
    第1章 「社会的排除」とは何か
    第2章 社会的排除vs.貧困
    第3章 社会からの「引きはがし」と「中途半端な接合」

    0
    2010年06月26日

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