しらこの作品一覧
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ユーザーレビュー
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こちらも、子どもが四年生くらいになったら読ませたい。
成績の上下、合否判定、塾のクラス移動、
この年代の子どもたち特有の、クラスの友人との関係悪化や、教育虐待の毒親(私立小学生…)、保健室登校、いじめ。
中受の模様もさることながら、そういった環境面で辛いことがあった時のケアが何より親には重要なん
...続きを読むだなと。
★家庭を安心できる場所にすること。
★友人や兄弟と比べないこと。
★子ども自身の意思で行きたい学校を目標とすること。(少なくとも強制ではなく)
息抜きの時間を尊重すること。
転塾を選択肢に入れること。
★模試やテストの結果に一喜一憂しないこと(無理かも)
★未来を見据えること。幸せな未来を信じること。
他人は客観的に見て、愚かだと判断したら気にしない、相手にしないこと。逃げは大事。
万が一のことがあっても子どもを責めない。親がBプラン、Cプランを考える。全落ちは禁忌。
Posted by ブクログ
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中学受験に挑む少年少女の姿を描いた青春小説でした。
『青春小説』というと、青春時代を描いた作品=中高生〜青年の作品というイメージがありました。小学生が主役の話をあまり青春ものとして捉えたことがありませんでしたが、こちらの話は中学受験というものに挑む彼らの、ともすれば早すぎると思うほどに濃い青春
...続きを読むの話だと思いました。
中学受験。どこも受験せずとも、どこがいいと自分で選ばずとも、住んでいる地域で自動的に振り分けられた学校に通うことができる中学校であるのに、あえて小学生のうちから必死に勉強に取り組んで、身も心も追い詰めて、そこまでする必要があるのだろうかと私などは思っていたものですが、読んでいて少し考えが変わりました。
他のお友達が遊んでいても、ゲームをしていても、他の楽しい習い事やクラブ活動をしていても、その分の時間を塾や勉強に費やして、受験に向けた勉強一色にしてしまうなんてと思っていたし、楽しいことなんて何もなさそうだと思っていたものですが、12歳というのは私が思うよりずっと強くて、繊細で、しなやかな時期なのかもしれないと感じました。
自分の未来を掴み取るために必死で、全力で挑む彼らに、『勉強ばかりで可哀想』なんて感想は違ったな、と今の私は思っています。
何の努力も選択もなく行ける中学校だからこそ、それに全力で向かった人にしか見えない景色がある。
彼らと、彼らの保護者たちが、最後にどんな未来を掴み取るのか、読んでいるこちらまで最後までドキドキとさせられる話でした。
私にはもう挑むことのできない山ですが、いつか機会があれば、選択肢としても良いだろうと思います。
Posted by ブクログ
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成績やおかれた環境も違う6年生が、中学受験に挑む姿が描かれている。
まだまだ子どもなのに、いろいろな葛藤を抱えながらも頑張る姿が涙ぐましい。
中学受験独特の問題についての描写も出ており、経験者は特に共感できると思う。
中学受験に限らないけれど、主人公はあくまで子ども本人。
誰の受験かわからないように
...続きを読むなってしまっては、本末転倒だなと思った。
Posted by ブクログ
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Kの昇天について、「私」が「あなた」に、ただ話している。綺麗で幻想的な挿絵と共に唯一無二の日本語で述べられた「私」の語りは、吸い込まれるように美しい。
ドッペルゲンゲルに魅入られ、影が立ち上がって月へと昇天して行ったKの魂は、飛翔し去る。
Posted by ブクログ
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梶井基次郎文学忌、結核の為死去。
1926年の作品。
イラストレーターは、しらこさん。
魂が影に移り 月へ向かう そんな情景
去年も「Kの昇天」レビューしている記憶が。同じような事書いてしまうな。
Kと療養地で知り合った「私」
満月の夜 海岸の砂浜
Kは、影が人格を持ち月へ昇るという
Kは、溺死
...続きを読むする
「私」は、Kの死因について語る
それは魂の昇天
痛みのない死
病気に苦しむ梶井基次郎の希望だったのか
京極堂の「魍魎の匣」の少女達が月夜に影を見る場面は、この作品を思い出していた。意識されてたんじゃないかと思っている。
しきみさんのイラストが独特な哀愁ある色合いで良い。とてもよく小説とあっている。
月夜の顔立ち等が朧げなのも良い。
Posted by ブクログ
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