圏外へ

圏外へ

869円 (税込)

4pt

小説家の頭の中をめぐる冒険!冒険!

主人公は、「カタリテ」と名乗る小説家。書き出しで行き詰まり、書き続けることができなくなってしまう。そんななか、小説内の登場人物が、痺れを切らして「蝙蝠」に変身しながら新たな話を始めてしまったり、<南の鞄>という謎の巨大鞄から生まれた、過去形で予言をする「ソボフル」なる人物の壮絶な半生が突如長々と語られ始める。
一方、ようやく自ら「語り」を再開させることになった「カタリテ」は、自らの作品世界に入り込んだ後、南を目指し、<エッジ>という名の作中人物や作家たちが集う奇妙な療養所に辿り着くのだが――。

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圏外へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年04月02日

    難物でした。
    いつまでも終わらない夢の中を歩いているような感じ。
    作家が自分の小説の中と現実を行きつ戻りつ(いや、戻っていないかも?)しながら、語る事の意味や、書く事の意味を探っている…お話。
    言葉の遊びも多く、日本語ってすごいなと気づかされる。
    揉みほぐしのエジンバラ先生のマシンガントークが、自分...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月14日

    ついていくのが大変だったけど、こんな本今まで読んだことなかった。読み応え最高。

    文章量もそれなりにあるにも関わらず、そんなこと感じさせられなかった。

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    Posted by ブクログ 2017年11月19日

    説明のしようがない作品w。

    でもその世界観はさすがで、あらゆるものが魅力的。語る側と語られる側。

    そして言葉のあやふやさというか、言葉を分解して考えるこの発想力。「雲を呑む」。たしか、架空とは「空に架かるモノ」つまり虹であり雲であるといったのも作者ではなかったか。

    広辞苑の第7版が出るこのタイ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月13日

     物語論を小説にした作品。物語をどう始めどう終わらせるか、人称はどうするか、登場人物たちはどこで生き、はたして生き続けるのかどうか、言葉が生み出す微妙なニュアンスをどう考えるか、などなど。カタリテである主人公の生み出す虚構が作家の現実と混ざりあいながら進む物語論はどう終結するのかが気になる、最後まで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月23日

    「ふたたび」の『圏外へ』
    文庫本では初めましての『圏外へ』。
    そうだ、そうだ、そうだったと確かめるような読書になった。
    一度通っただけじゃ覚えられない道をもう一度確認しながら通るような。
    そもそも一度で覚えられなかったのは、歩きながらきょろきょろし、通り過ぎた家のポストとかすれ違った人の髪型とか(す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月19日

    最初は、異次元に迷いこんだような感覚。そのうち、カタリテと一緒に、物語論とでもいうべき壮大な旅をしている気持ちになる。
    カタリテに生み出されながら、カタリテを育て、ときにはその背中を押してくれる愛すべき物語の登場人物たち。そして、彼らが発する言葉たち。
    どんなものにも「役割」と「詩」がある…円田さん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月01日

    現実のことなのかお話の中のことなのか、誰が誰なのか、どこの世界の話なんだか、何がなんだかわからなくなってくるのだけど、この方独特の文章がわたしは大好きで、その世界に浸かっているだけで幸せを感じるんだよねぇ。今回も、楽しかった。

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    Posted by ブクログ 2013年07月21日

    書いていてスゴク楽しかっただろうなぁ。この物語を書いているうちは、楽しくってしかたなかったろうなぁ。でもその反面、辛かったろうなぁ・・・と想像してしまいます。夢と現実と妄想が入り乱れ、創作に行き詰ると、登場人物たちが勝手気ままに語り出したり、語り手自身がいつの間にか表舞台に出てきてしまったり、ストー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月04日

    雰囲気はとっても好きなんだけど、なんにせよもーちっと簡潔にならんのかいな?と思ってしまうせっかちな私です。がくり。
    でも後半に行くに従ってペースアップしたかな。
    雲呑屋いいよねぇ…。

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    Posted by ブクログ 2015年01月07日

    あっちへ行ったり
    こっちへ行ったり

    あの人だったり
    この人だったり

    不思議な書かれ方の小説です。

    読んだ後には無性に『南』へ行きたくなるのと
    思わず美味しい雲呑屋を探したくなります。

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