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Posted by ブクログ 2022年05月07日
こころがちぢこまっている。
時勢は回復に向かい、様々なものが雌伏の時を終えて飛び上がろうとしているのに、私には何もない。
帯電するような微かな恐れが身を包んでいる。
自室で読書することもできず、一冊片手に外に出る。
記憶にあったすてきなのみものは時を経て好みでない味に変化している。
それでも何か、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月06日
高温多湿の梅雨の末期に
ようやく家に戻ってきて
風呂場に飛び込んでシャワーで
ひと汗流す
それから
冷蔵庫の氷をコップに入れて
とにかく冷たい飲み物をこさえて
一口飲んで
ほっ と している
冬だったら、
寒風の吹きすさぶ中
ようやく家に帰ってきて、
とりあえず外套とマフラーをはずす前に
ストーブ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月04日
北海道新聞に連載されていたエッセイ。
本文にノートの様な罫線があるデザインが面白い。
よく考えないと奇妙であることに気付けない、というのは正にそうで、何となく忙しなく生きているとそこに注目出来ない。
「まわれ、洗濯機」のコインランドリーの風景が好きだ。
「幸福な時限爆弾」はそれが無いと日常に耐え...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月28日
毎日1話ずつ読んだ。全篇滋味深く心に沁みわたるようなエッセイだった。一番最後の「見えないもの」は2020年1月に書かれており、「見えない敵をどれだけ可視化できるかが、人間の営みの重要な課題で、敵を可視化することで、命という曖昧なものに輪郭を与えてきた。」という一文にうなった。
あとがきの、見えないも...続きを読む
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