ソラシド

ソラシド

1,496円 (税込)

7pt

むかし写真誌のレイアウター、今は文筆業のおれは、ふと手にした古い雑誌の記事に惹きつけられる。その二人組は愛してやまないアルバムと一番好きな曲が自分と一致し、片割れはかつてのおれと同じくダブル・ベース弾きだった。彼女たち=ソラシドの断片を掻き集め、おれは紡いでゆく――。クラフト・エヴィング商會の物語作者が描く、失われたものの小説。

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ソラシド のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いやあ、出だしの時代背景や主人公の職業から、てっきり吉田篤弘さん自身のことを綴っているエッセイかと思って読み進めていた。

    ら、小説だったのね。

    1986年当時にいたという女性2人のジャズバンド『ソラシド』を追う主人公の話。

    主人公は若かりし頃、ダブル・ベース(コントラバス)を偶然ゴミ置き場で拾

    0
    2025年07月01日

    Posted by ブクログ

    キーワードは、1986年。大量のレコード、そしてソラシドという女性デュオ。
    ゆるゆると時間が流れているような感覚。
    後半60ページくらいから、今までのことがつながり出す感じ。読んでいて、印象的なフレーズがいくつもあり、思わず書き留めた。
    レコードは、確かに子供の頃聴いていた。あのノイズが入るざらつく

    0
    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    ドアの向こうに進むには鍵が必要。
    鍵を開けて進む人、鍵が見つからない人
    鍵を持っているのにドアを開けない人、
    自分はどのタイプだろう。
    読後、余韻に浸りながらずっと考えていた。
    今年、一番の本かもしれない。

    26年前の無料雑誌の小さなコラムに載っていた女性デュオ「ソラシド」。ジョージ・ハリソン好き

    0
    2024年06月20日

    Posted by ブクログ

    だいすきな本になった。

    吉田さんの本は、読んでいてにやついてしまうことがある。

    ノート。1986年。ダブルベース。ソラシドの2人。音楽。言葉。レコード。コーヒー。

    今のこの気持ちをうまく言葉にできない。
    何度でも読みたい。

    0
    2015年06月18日

    Posted by ブクログ

    雨の様に降り注ぐ
    幾千もの言葉を
    日々、ぼんやり目にしつつも
    思わず(はっ!)と、手で受け止めたくなる様な
    キラリに出会う事がある。

    それは自分だけに光るキラリ。

    音楽好きの彼が
    パラパラ捲っていた雑誌に掲載されていた
    ほんの小さなコラム。
    その記事がキラリと光った。

    (誰?聞いた事もないアー

    0
    2015年04月24日

    Posted by ブクログ

    すごくいい。
    すごく好き。
    出来ることなら★を100こ並べたい。

    ものすごく優しいお話。
    でも、ちょっと寂しい。
    そして、じんわりと温かい。

    「おれ」は探し物をしている。
    いや、「おれ」だけじゃなく、みんなが探し物をしている。
    探し始めた時には自分が何を探しているのか正確なところは分からない。

    0
    2015年01月30日

    Posted by ブクログ

    途中までは時間軸が行ったり来たりで頭がごちゃごちゃしたけど、最後それがまとめられていくのが面白かった。音楽が好きな私にはとても共感できる内容でした!

    0
    2020年07月27日

    Posted by ブクログ

    ナンデモ屋を見下ろす場所から、二十数年前のバンドを探す。冬の音楽を奏でる、女性デュオ。
    レコードと雑誌と喫茶店のまずいコーヒー。雑踏の裏の街。
    吉田篤弘さんの作品はほぼリアルタイムで読んでるのに、何故か抜け落ちてた本作。
    吉田さんらしくて、好きなタイプの話でした。
    顔見知りかそれにちょっと毛が生えた

    0
    2020年07月17日

    Posted by ブクログ

    かつて奏でられた音を求める物書きの話。
    読後に、文章で読んだ光景が自分の記憶だったように錯覚する、そんな一冊。
    音と当時の空気を閉じ込めた一枚のレコードは、耳にした人に影響を与え、文章として記述され、読み手は音を求める。
    なんて穏やかで、心地良いループだろう。

    0
    2015年09月02日

    Posted by ブクログ

    もう まだるっこしいなぁ
    と 思うか
    いいねぇ このまったり感
    と 思えるか

    もちろん 後者になれる人は
    独特の浮遊感が
    なかなか たまりませんでしょうねぇ

    小説の筋というよりは
    そこに描かれている雰囲気を楽しむ
    そこが
    この 小説を楽しむコツでしょうか

    それにしても
    表紙の レコード は

    0
    2015年09月14日

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