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もういちど、ガリヴァーを呼び戻すために――。
名手・吉田篤弘が贈る、おかしく哀しく奇妙で美しい、色とりどりのおもちゃ箱のような短編集。
それは、「テントン」と名乗る男から来た一本の電話が事の起こりだった。男の誘いに乗り、新聞記者のSはある島へ向かう。出迎えたのはミニチュアの家が連なる街と、赤児ほどの背丈しかない男。「ようこそ我らの王国、リリパットへ……奇妙な味わいの表題作「ガリヴァーの帽子」
元作家と元シェフが暮らし始めた洋館に現れた王子の奇妙な顛末を描く「孔雀パイ」
奇妙な夢の中で、川を下りながら鰻屋を経巡る「ご両人、鰻川下り」
シャンパンの泡たちの短い一生を描いたおかしな寓話「かくかくしかじか」
ほかに、コーヒーカップを持つと手がなぜか震えてしまう「手の震えるギャルソンの話」、彼女の残していったトースターをめぐる奇妙な出来事を描いた「トースターの話のつづき」など。
読む人々を、不思議な世界へといざなってくれる、物語好きの大人のための8編。
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Posted by ブクログ
(01)短編集。一部分星新一風味もちょっとあり。
(02)クラフト・エヴィング商會の瀟洒なイラストがある。
(03)内容は…リリパット王国再建を目指す者とガリヴァー映画を撮りたい者、なんでも解決する男、手のふるえるギャルソン、シャンパンの泡たちの浮かんでははじけるつぶやき、五線紙ノートに自分を書く高校生、女房という名の男と鰻食う道中、トースターとの会話、エセ洋館に飾られていた絵からエセ王子が出てきた、あとがきのような作品。
■簡単なメモ
人は波打ちぎわの地図を描けない(p.11)
毎日が未来のためにあるのよ。(p.18)
その一瞬のニヤリがこの仕事の醍醐味である。(p.52)
手がふるえておめでとう、よ(p.70)
空気が自ら音楽を奏でてもいいのに。(p.95)
僕の中には僕が五人いるからで(p.117)
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