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東京、午前一時。この街の人々は、自分たちが思っているよりはるかに、さまざまなところ、さまざまな場面で誰かとすれ違っている――映画会社で〈調達屋〉をしているミツキは、ある深夜、「果物のびわ」を午前九時までに探すよう頼まれた。今回もまた夜のタクシー〈ブラックバード〉の運転手松井に助けを求めたが……。それぞれが、やさしさ、淋しさ、記憶と夢を抱え、つながっていく。月に照らされた東京を舞台に、私たちは物語を生きる。幸福な長編小説。
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Posted by ブクログ
短編それぞれの登場人物が物語をまたいで登場して、「世の中って狭いよね」をとてもうまく描いた作品。 誰が主人公というわけでもなく、深夜1時からゆったりとした時間が流れていくような物語の数々。 食堂にも行ってみたいし、古道具屋も覗いてみたい、マイナーな映画を上映してるシアターにも行ってみたくなった。...続きを読む 毎日、短編を一つずつ大切に読み進めてて、ふと心がじんわり温かくなる感覚があった。 夜にコーヒー片手に読むのにぴったりかも。
よつかどを中心に 夜の東京をいくつもの人と事情が交差する 東京というとてつもなく人の多い都市で なぜか出会う人と人の繋がりは 「なんだか世の中って狭いよねー」と 思わせる 今まで生きてきて何度も思ったことのある セリフだなって思うのです どんな仕事をしていようが どんな過去を持っていようが 年齢も...続きを読む関係なく 人と人は絡まり合って 生きているのですよね もうたまらない物語! 人が絡まりすぎるので 紙一面に関係図を展開してしまった この紙一枚に いくつの人生が書き込まれたことか ここからまた広げたくなる
どの短編も時間は、ほぼ午前一時の出来事。 深夜に起きる出来事は、いつもの吉田篤弘さんの世界だなと思い、楽しみながらの読書でした。 タクシー会社〈ブラックバード〉の松井が乗せたミツキの探し物から、どんどん人が繋がっていきました。 読者の私が好きなのは、古道具屋〈イバラギ〉の店主。品物の名前の付け方...続きを読むで、物の見方が変わるというのが面白かったです。 あとがきによると、連作短編のようでいて、実は吉田さんの頭のなかにある10冊の本が交差点のように交わったもの、だそうです。読めば読むほど全体が繋がってきて、最後にはいい方向に皆が向かっている感じがしてきました。 日常から離れて、この本の世界に入り込むとなんだかほっとしました。言葉ひとつひとつが、どこまでも掘り下げていけて、物語も永遠に続く感じがします。吉田さんの本の魅力はそんなところにある気がします。 『おやすみ、東京』。この本は、昼間の喧騒から離れた静かな深夜に読むと、すうーっと世界に入り込めて楽しめる、そんな本でした。 〈目次〉 びわ泥棒 午前四時の迷子 十八の鍵 ハムエッグ定食 落花生とカメレオン ベランダの蝙蝠 羽根の降る夜 ふたつの月 星のない夜 青い階段 星は見ている 最後のひとかけら あとがき 連作短編の交差点
とても軽やかな小説でした。 穏やか、安定とはまた違う、 静かで波が立っていない夜の海、そんな空気感がずっと続く本でした。 ずっと読んでいられる本でした。 なんだか世の喧騒にあきあきしてる、1人でボーッとしたい、でもどこか人と繋がっていたい、そんな時におすすめの本かなと思います。
ひとりで残業した仕事終わり、のんびり夜に浸りながらこの本を読める幸福感たるや。登場人物たちのキャラクターが人間らしくて愛らしい。実はみんなが近くですれ違っている「東京」いいなあと思える。夜にぼんやり散歩したいな。 アヤノとイバラギの古道具店でのアンジャッシュのような出会いが好き。夢かと聞いてしまう...続きを読むアヤノも、夢を憧れる方の意で捉えるイバラギもどこか変わってて、2人してそれぞれ恍惚としているのもまた夢らしくて。とてもこの本らしいシーンだなと思った。 前田さんのキンキンに冷やしたコークハイが飲みたすぎる
午前一時から始まる連作短篇 読んでる最中は、濃いびわのお酒をちびちび飲んで軽く酔ったような心地がしていた あと、電話って不思議 携帯電話でなく、線で繋がっていて受話器がある電話 昔から、あの、やたら艶々黒々としてけたたましい音が鳴るあれ、不思議でしょうがなかった どんな仕組みなのかわかんなくて...続きを読む、底を見るのに持ち上げた途端に電話がかかってきて、ひどく驚いたことを急に思い出した 登場人物はたくさんでてくるけど、互いに線が絡みあっている 誰と繋がっているのかな 誰に繋がっていくのかな
私は東京に住んだことはないのだが、関東圏に住んでいたことはある。都会の夜は今住んでいる田舎の夜とはまとっている空気が全く違う。この連作短編はそんなことを思い出させてくれた。静かなバーでコークハイが飲みたい…
午前1時から始まる12個のおはなし。 人と人の繋がりって不思議だなあと思った。深夜の青い空気って、なんであんなに不思議な気持ちになるんだろう。 もう一回、忘れた頃に読みたいな。 夜中に読むと誰かに会いたくなる、誰かと繋がりたくなる本でした。
初めて連作短編というものを読んだけれど、一見繋がっていないような話が、ある人や場所を介してスっと交わる瞬間がとても気持ちよくて、ハマった!って感じがして読んでいて楽しかった。 それぞれの短編の主人公たちが抱えているものを、最後にどう回収するのかワクワクしながら読み進めることが出来て、とっても素敵な回...続きを読む収の仕方でした。
深夜の東京のどこかで起きた一人一人の短篇が どこかで誰かとすれ違って少しずつ繋がって ひとつの長篇になっていく 今時は地方もそこそこ発達して 人も物欲が薄れていて 東京に住む魅力が薄れていると テレビで前に見かけたけど こういう偶然に同じ時間同じ場所に居合わせた というだけで人が繋がって物語が生...続きを読むまれるのは たくさんの人がいる東京でしか起きない気がする 東京はそこが魅力なんだろうなー 人やモノに出会って 物語が生まれるチャンスに溢れている 東京こわいけど憧れの町、東京
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おやすみ、東京
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吉田篤弘
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