小説・文芸 - 角川文庫作品一覧

  • 異文化夫婦
    4.0
    妻は愛がないと嘆き、別れたいという。しかし言葉の裏に、別れたくないという気持ちが透けて見える。史上最悪の夫婦、すれ違う世界感。愛と依存の連鎖はどこまで続くのか――。
  • 今からはじめる恋のLesson 恋愛AtoZ
    値引きあり
    4.0
    「いつも片思いばかり」「いい男に出逢わない」「どうせ私なんて」なんて、いつもぼやいているあなた。もしかして恋愛の基礎ができていないのかもしれません。若くて魅力もあるのに、いつも恋はうまくいかない。そんなあなたのために、恋愛の達人が初歩から、応用テクニックまでを特別伝授。「遠回りに見えても、実は恋につながる近道」とは? 「リスクの少ない恋の始め方」ってわかってますか? いつまでも魅力的な恋愛体質でいるための恋のバイブル。
  • いま、島で
    3.5
    根っからの都会人だった著者が、ひとり淡路島の山村に入り、自給自足の生活をはじめた。畑の野菜の育ち具合に一喜一憂する毎日が、大きな感動と安らぎ、そして得難い教訓を与えてくれる…。島での生活を通じて、現代日本における食生活、教育、農政などの問題を厳しく問いかける。小さな「いのち」に囲まれて生きる喜びがしみじみと伝わる、極上のエッセイ。
  • イマージュ
    3.0
    発表と同時にスキャンダラスな話題を呼びおこした、『O嬢の物語』とならぶ秘密文学の傑作! 男性は愚直で、よしんば自分自身が何者でもないとしても、そうした自分を崇めるように望む。いっぽう女性は男性と似かよってはいるが、ひたすら、男性にみつめられ、愛撫され冒涜され、絶えず生贄に捧げられ、同時に限りなく蘇生する聖体であり、その一切の享楽は鏡の精緻な作用によって自身の姿(イマージュ)を熟視することにある。 ――ポーリーヌ・レアージュ
  • イミテーション・ゴールド
    3.8
    ブティック勤めの福美は、プロのレーサーを目指す恋人邦彦のためになんとしても1000万円を工面したい。とらの子の70万円を株投資、高級化粧品のネズミ講販売等々とその手段はエスカレートし、ついに若い自分の「体」をも商品にしてしまう。二人の大きな「夢」を賭けて思いつめた献身が、二人の愛と信頼を崩していくのだった――。若さ、金、権力がちょっとした仕掛けで簡単に手を結ぶ「現代」の様相と仕組みを映し出した、出色の恋愛長編小説。
  • 移民 棄民 遺民 国と国の境界線に立つ人々
    4.3
    国民国家の「エラー」にされた人々。 彼らから見た、移民大国・日本と世界の姿。 日本、中国、新疆ウイグル自治区、台湾をめぐった傑作ルポ!! いま、世界のルールは動揺している。「境界に置かれていた人々が、ルールの書き換えを強く要求する時代になったのだ。 我々は、彼らを知らなくてはならない――。 日本で生まれ育ったにもかかわらず無国籍者となった女子大生。 中国の軍閥高官の孫だったにもかかわらず夜都の住人を選んだ男。 移民、難民、無国籍者に、暮らしていた国が滅びた遺民、そして国家から切り捨てられた棄民など。 国民国家の「エラー」にされた人々の実態とは? 彼らの眼に移民大国・日本はどのように映っているのか?  日本、中国、新疆ウイグル自治区、台湾をめぐり、国と国の境界線に立つ人々、「境界の民」に迫った傑作ルポ!! <本書に登場する境界の民> ・日本で生まれ育った「無国籍者」。難民二世のベトナム人 ・日本人も信用できない四面楚歌。懊悩するウイグル人 ・夜都・上海に生きる軍閥の末裔。『文藝春秋』を愛読する中国人 ・日系企業・メディアを見限った漢奸の日本人と中国人 ・日本にも中国にも媚びない“ナショナル”を再構築する台湾人 ※本書は2015年2月に小社より刊行された単行本を加筆修正の上、文庫化したものです。
  • いも殿さま
    4.0
    幕府勘定方に勤める旗本、井戸平左衛門は引退を迎え、隠居生活を楽しみにしていた。だが、隠居届けを出そうとしたその日、異動を命じられることに。向かった先は、飢饉にあえぐ悲惨な土地だった──。
  • いやいやプリン
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人が楽しそうなのがいやだから、ついいじめてしまうプリンくん。だけど、ひとりぼっちになっちゃって、ブルーにもなる。そんなある日、海で溺れたところをタコくんに救われて「悟り」を開いた気分になるのだが……。
  • いらっしゃいませ
    3.8
    楽しいかどうかなんて重要じゃない。会社で働く女の子にとって必要なのは、つまらないことも我慢できること、そして、その我慢のなかでも何かを忘れないことではないか――。短大の英語科を卒業後、出版社の受付に配属されたみのり。初めての経験で戸惑うことばかりの毎日を過ごしながらも、持ち前の正義感でみのりは社内に新風をもたらしていく。初心で胸を膨らませた新入社員と、初心を忘れたかつての新入社員へ贈る、初めての受付嬢小説。
  • 入り婿侍商い帖 大目付御用(一)
    3.0
    父は商人、息子は武士。 家族が力を合わせて闇を暴く、人気シリーズ新章突入! 武士として兄の仇討ちを果たし、婿入り先の米屋・大黒屋に戻った角次郎に、大目付の中川から呼び出しがあった。 曰く、古河藩重臣の知行地で、重税に抗議した村名主が不審死。 その息子が、事件の吟味に対する不満を直訴してきたため、商人として事を荒立てず訴えの真偽を探ってほしい、と言う。 旗本・五月女家の主となった息子の善太郎を連れ、件の知行地へ向かった角次郎。 待ち受けていたのは、腕利きの刺客と、思わぬ陰謀だった――!
  • 入り婿侍商い帖 外伝 青葉の季節
    5.0
    善太郎の従兄弟が巻き込まれた“婿入り試合”騒動、お転婆娘のお波津が果敢に立ち向かう祖母孫の危機、札差の女主人として成長するお稲が出会った貧しい武家の兄姉……。人気シリーズ、瑞々しい短編集!
  • イリュミナシオン ランボオ詩集
    5.0
    20歳までに詩才のすべてを燃焼させ灼熱の砂漠へ消えていった早熟な天才詩人ランボオ。だれもひらいたことのない岩穴の宝庫をひらき、幻想的な感覚の世界を表現した彼の作品は、今なお光り輝き、年月を重ねるごとに新鮮な衝撃を与え続けている。本詩集には『イリュミナシオン』『酔っぱらいの舟』を含む代表作を網羅した。
  • いるいないみらい
    3.7
    1巻682円 (税込)
    いつかは欲しい、でもいつなのかわからない……夫婦生活に満足していた知佳。しかし妹の出産を機に、夫に変化が――「1DKとメロンパン」。毎日を懸命に生きる全ての人へ、手を差し伸べてくれる5つの物語
  • イレギュラー
    4.3
    村が水害にあい、練習もままならない蜷谷高校・通称ニナ高の野球部。剛速球投手コーキも、日々その素質をくすぶらせていた。そんなニナ高に目を付けた名門野球部K高。格下相手を練習台にしようというのだ。自分の球に絶大な自信を持つコーキは、合同練習初日に勝負を挑むが結果は特大ホームラン。プライドをボロボロにされたコーキはリベンジに向けて、猛練習を開始した! ダメダメ野球部のむやみに熱い青春ストーリー!!
  • 刺青された男
    4.0
    灼熱の外洋でも、絶対にシャツを脱がない大男の船乗りがいた。他人に見せられない刺青をしているという噂がある男だ。ある日、私が船医をしている船で、船員同士の傷害事件が起きた。被害者は日頃、仲間からゲジゲジのように嫌われている腕自慢の水夫である。片目をつぶされ、肋骨をヘシ折られた瀕死の状態で運ばれてきた。喧嘩の相手はなんと、あの謎の船乗りだった。彼はいつの間にかボートを盗み、船から姿を消していた。表題作ほか9篇を収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 入れたり出したり
    3.6
    分類――それはすべての煩悩を生み出す本能的働き。食事、排泄、生死からセックスまで人生は入れるか出すか。携帯電話をかけるか、かけられるかが人気のバロメーター。見られるために大枚をはたいて買う勝負パンツも、大抵の男は見ることがない。この世界の現象を二つに極めれば、人類が抱える屈託ない欲望が見えてくる。盲点をつく発想で世の常、人の常をゆるゆると解き明かした分類エッセイ。「業と煩悩はお友達」という方、これを読んだら、もう「無分別」ではいられない!
  • 色事師刑事 歌舞伎町スキャンダル
    -
    早朝の歌舞伎町で女がさらわれた。事件解明に動きだした特捜刑事の松重豊次郎は、女が30年前のハーフタレント拉致事件を追っていた芸能ディレクター細川綾子で、ソープランド『バージンポリス』を出た後に「爆烈会」の若頭・花田徹らに拉致されたことを突き止める。さらに松重は巧みな性技で風俗嬢から情報を聞き出し、黒幕を追い詰めていく。背後には各界の要人が蠢いていて――新宿の闇をエロで暴く、爽快警察官能小説!
  • 色闇
    3.2
    貴くも怪しい色香を持つ美貌の男娼・月弥。盗賊の二代目、犬神の早太郎としてかつて江戸を騒がせていたが、闇の司法官を務めている牙神尚照に正体を見破られてしまう。捕らわれ、犯されたあげくに、密偵となることを強要された月弥は、牙神によって火盗改方・中郷主膳の許に送り込まれる。月弥は中郷に抱かれるようになり、牙神への憎しみを募らせるが――。官能の美を描く、至極の愛の物語。
  • いろは堂あやかし語り よわむし陰陽師は虎を飼う
    3.0
    陰陽道を用いたよろず相談所「いろは堂」を営む江戸の青年・晴亮は、真面目な反面、要領の悪い自分にコンプレックスを抱いていた。ある日平安時代から思いがけずタイムスリップしてきた武士・虎丸に出会い、彼とともに美しくも邪悪な鬼・霞童子の討伐に乗り出すことに。あやかし絡みの事件を解決するなか、晴亮は怖いもの知らずの虎丸に振り回されて……? お人好しな陰陽師と精悍な武士が、鬼を追って江戸の世を駆けめぐる!
  • いろはに困惑倶楽部
    4.0
    世の中に××倶楽部は数々あれど、これほどまったく人の為にならない無意味な倶楽部は見たことナイ! 〔い=痛い〕から、〔す=すげえ!〕まで、いろは44回のお題ごとの著者の爆笑エッセイと、読者のおもしろ告白エピソードで綴る。困惑の帝王・原田宗典部長がコメントつき判定を下しつつも、自らの恥ずかしーい体験をガシガシ開陳した豪華企画!
  • 岩場のこぶた
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 銀色ワールドを確立した「波間のこぶた」の純で愛さずにいられないキャラクターが待望の再登場! 主人公“タッくん”の日常をほのぼのと描く、愛しくて切ないイラストストーリー集。
  • 隠居すごろく
    4.5
    ※本書は、角川書店単行本『隠居すごろく』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。 巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。還暦を機に引退し、悠々自適な隠居生活を楽しもうとしていたが、孫の千代太が訪れたことで人生第二のすごろくが動き始めた……。心温まる人情時代小説!
  • インド怪人紀行
    3.4
    今度の旅のテーマは「インドにハマる者は、インドの”何に”ハマるのか?」。日本を出発して40日後、オレはボロボロになって帰ってきた。そこまでオレを追い詰めたインドという国の正体は……笑撃旅行記。
  • インドクリスタル 上
    4.1
    1~2巻792~836円 (税込)
    〈第10回 中央公論文芸賞受賞作〉 社運を賭け、巨大ビジネスとなる惑星探査用の高純度人工水晶開発のためマザークリスタルの買い付けを行う山峡ドルジェ社長・藤岡。 インドのある町から産出された高品質の種水晶を求め現地に向かう。 宿泊所で娼婦として遣わされた少女ロサ。彼女は類稀なる知力を持つ不思議な存在で、更に以前地方の村で目撃した「生き神」だった。 鉱山からの帰途に遭難した藤岡はロサの能力に助けられることになる。 ロサを通訳兼案内人として村人との交渉に挑む藤岡だが、商業倫理や契約概念のない先住民相手のビジネスに悪戦苦闘する。 直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造──まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。 鉱物ビジネスを巡る命を懸けた駆け引き。 古き因習と最先端ビジネスの狭間で蠢く巨大国家の闇に切り込む、超弩級のビジネスエンタメ!
  • インドの聖地タワンへ瞑想ツアー
    3.7
    これは数年前に行った旅で、帰ってからすぐに原稿にまとめたのですが、なぜかすぐに発表する気持ちになれず、そのままパソコンの中に寝かせていました。 それが今年の春、突然、あのインドの本を出したい!という思いがわき起こってきて、改めて原稿を読み返し、今の視点の解釈をところどころに追加して完成させました。 なんというかたぶん、外に出していい時期が来たというか、旅の持つ活動的な感情が収まった後の、そーっと浮かび上がってくるものを書き残したいという思いが私にあったのではないかと思います。
  • インドラの網
    3.0
    ツェラという高原を歩いているうちに、ふと“天の空間”に滑り込んでしまい、天人、蒼い孔雀、天界の太陽などあらゆる美の極致を目にする主人公を描く表題作「インドラの網」をはじめ、夢と神秘にあふれた幻想的作品を集める。「雁の童子」「学者アラムハラドの見た着物」など“西域異聞”と呼ばれる作品も含め、賢治の持っていた〈心象宙宇〉の途方もない大きさと透明度をあますところなく伝え、賢治世界の真骨頂ともいえる童話集である。
  • 因縁
    4.0
    妹の治療代のために犯罪に手を染めた葉山。成功したと思われた金塊強奪だが、直後に相棒の死体を発見。葉山は、消えた金塊の行方を追う中で、父親が犯した過去の犯罪の秘密を知っていくことになり……。
  • インフェルノ(上)
    3.7
    フィレンツェの病院で目覚めたラングドン教授は、ここ数日の記憶がないことに動揺していた。そこに何者かが襲いかかる。医師シエナと逃げ出したラングドンは、ダンテ『神曲』〈地獄篇〉に手がかりがあると気付くが。
  • インフェルノ(角川文庫 上中下合本版)
    4.5
    「地獄」。そこは“影”――生と死の狭間にとらわれた肉体なき魂――が集まる世界。目覚めたラングドン教授は、自分がフィレンツェの病院の一室にいることを知り、愕然とした。ここ数日の記憶がない。動揺するラングドン、そこに何者かによる銃撃が。誰かが自分を殺そうとしている? 医師シエナ・ブルックスの手を借り、病院から逃げ出したラングドンは、ダンテの『神曲』の〈地獄篇〉に事件の手がかりがあると気付く。 一方、大富豪のゾブリストは、「人類は滅亡の危機に瀕している」と主張し、人口問題の過激な解決案を繰り広げ、WHO〈世界保健機関〉と対立していた。ダンテのデスマスクに仕込まれた暗号に隠された恐ろしい野望。ラングドンは世界を破滅から救うことができるのか? ※本電子書籍は角川文庫「インフェルノ(上)」「インフェルノ(中)」「インフェルノ(下)」を1冊にまとめた合本です。
  • インペリアル
    4.5
    三年ぶりに演奏会を開いたベテランの女流ピアニスト・影崎多美子。ところが彼女は演奏の途中、「インペリアル」という言葉を残して倒れてしまう。多美子の娘たちは、この事件をきっかけに思いがけない人生の転機を迎えた。母への反発を抱きながらもピアニストの道を選んだ姉・そのみと、ピアノをあきらめ普通のOLとして暮らしていた妹の由利。「インペリアル」の謎を追い、姉妹の華やかなステージの幕が上がろうとしていた……。軽やかなメロディーにのせておくる青春サスペンス。
  • イヴが死んだ夜
    4.7
    氷雨の浅草寺境内で若い女性の全裸死体が発見された。太股には、上品な顔立ちとは不釣り合いなバラの刺青が彫られていた。十津川警部が、ある女性の空白の3年間を追う、迫真のサスペンス大作!
  • EF63形機関車の証言
    2.7
    浅草雷門近くにあるM銀行浅草支店に強盗が入り、一千万円を奪い逃走した。銀行の監視カメラにより、犯人は前科三犯の深見次郎と断定された。だが彼には、事件発生時、『あさま9号』に乗っていたことを示す鉄壁のアリバイ写真があった。十津川警部と亀井刑事は、容疑者の虚構を見抜こうと、『あさま9号』に乗車するが……。大好評の、トレイン・ミステリー傑作集。
  • eの悲劇 IT革命の光と影
    -
    証券会社を辞め、警備会社に再就職した「私」篠山孝男は、自衛官上がりの藤木達也と東都銀行本店ビルの警備中、屋上から飛び降り自殺をしようとしていた三田村光治を助ける――「eの悲劇」。警備を務める中で知り合った、自殺願望者、司会者、元会社員……。「私」篠山孝男が直面する数々の事件を描く、四編の連続短編集。
  • イーハトーボ農学校の春
    4.0
    訪れた春の暖かい日差しのなかで、歓びあふれ、農作業を謳歌する学生たちを描く表題作をはじめ、賢治の農学校教師時代の生活や、農学生時代の思い出から生まれた作品を集めた短篇集。 (C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved.
  • ウィザードリィ日記
    2.5
    還暦もとうに過ぎたある日、それは突然やってきた。「それ」とは泣く子も黙るパソコンである。以来、パソコン用ゲーム「ウィザードリィ」にのめりこみ、ディスプレイの前に毎日10時間座って3カ月。ついに大魔法使いワードナーをやっつけた! だが、本当の冒険はその時から始まったのだ――! ゲームはもちろん、ワープロ・ソフト、様々なハードウェア、さらにはコンピュータ業界の内幕まで、「秒進分歩」のパソコン世界を自由自在に飛びまわる。パソコン嫌いもたちどころに治り、パソコン好きは胸がすく、痛快エッセイ。1987年、NECの88の購入からはじまるパソコン生活がユーモラスに綴られ、当時の息吹がリアルに感じられる、今、改めて読みたいパソコン・アドベンチャー!
  • ウィニング・ボールを君に
    4.0
    スポーツを見つめ続け、鮮やかに切り取ってきた山際淳司。走り去るように人生を駆け抜けた彼が残した最後の作品集。プロ野球、大リーグ、サッカー、プロボクシング……。真摯な視線と深い洞察を持って綴られた文章からは、戦い続ける男たちの声が走馬燈のように甦る。また、映画監督・北野武への貴重なインタビューも収録。彼の最後のメッセージがここにある。
  • ウィンザーの陽気な女房たち
    -
    大酒呑みでほら吹きで臆病で女にだらしなく汚職も平気でやってのけ、臆面もない世俗的欲望の追求者フォルスタフ。『ヘンリー四世』で活躍するフォルスタフを気に入ったエリザベス女王が、今度は恋するフォルスタフを観たいと所望したために仕上げられた喜劇、という伝説がある。当時のロンドン近郊を舞台にした現代写実劇に近い市民劇。
  • ウィンダリア 童話めいた戦史
    4.3
    世界樹のごとく空高くウィンダリアの巨木そびえるサキの村を中心に、イサとパロの都市国家があった。一方は海に面し、もう一方は険しい山にあった。そして、この二つの国が、とうとう戦火を交えるときがきてしまった! はたしてサキの村に住む夫婦、イズーとマリーンの運命は? そしてパロの王子ジルと、イサの王女アーナスの恋の行方は? 二組の男女の織りなす愛を中心に描かれる華麗なるファンタジーの世界!
  • ウィークエンド・シャッフル
    3.0
    硫黄島の回顧談が白熱した銀座のクラブは戦場と化し(「『蝶』の硫黄島」)。子供が誘拐され、主人が行方不明になった家に入った泥棒が、主人の役を演じ始め(「ウィークエンド・シャッフル」)。全13編。
  • ウインク
    -
    超大作のテレビドラマの収録現場を抜けだした人気女優・田井チリ子は病院に向かっていた。「先生、見てください!」そう言ってかき上げた前髪の奥、額にある大きな眼が医師の顔をにらみつけた時、医師は真っ青になって、のけぞった。眼はたちまちのうちに、地球上のありとあらゆるものをおおい、地上を這い、水中を泳いだ。人々は耐えきれずに正気を失い、破滅していった――。不気味さではナンバーワンと言ってもよい表題作を含め、初期の傑作短編12編を収録! 小松左京のユーモラスな手描きカットを挿入した小松左京による書き下ろし解説つき。
  • 飢え
    3.4
    私生児、貧困、母との絆、義父、行商、女工、失恋、夢、結婚、震災、戦争、パリ、養子、死。明治三十六年に生まれ、母と共に生家を出た七歳の時から、『放浪記』がベストセラーになる二十六歳まで、尾道、東京で極貧の放浪生活を続けた作家林芙美子。文学への憧れと母娘の愛を糧に生き抜いたその劇的生涯を、人生のテーマごとに現代の人気作家がたどる全く新しいタイプの興味つきない人物エッセイ。
  • 上杉謙信
    3.3
    時は永禄4年正月、上州厩橋の城内で小田原攻略の大策の途中である。そこへ、積年の宿敵、武田信玄の軍が北へ移動しているとの情報が入る。思わぬ裏切りに憤った謙信は、川中島へと足を向けた。
  • ウエディング日記
    3.5
    誰もが夢見る結婚式。小さな素敵な教会で、真っ白なドレスは夢のようなレース――。理想の結婚を夢見て20年。シンプルで本物であることに徹した結婚式は、ブライダルエステに始まり、記者会見、ドレスの発注にダイエット。憧れの結婚式から甘い新婚生活まで幸せいっぱいの日々を綴った、一世一代のウエディングエッセイ。
  • 上野谷中殺人事件
    3.3
    東京の北への玄関口、上野駅に再開発計画があるという。地上300mの超高層駅ビル、不忍池地下の大駐車場。地元の下町では賛成派と反対派に意見が分かれていた。大林繭美はタウン誌を発行しながら、この愛すべき街を守ろうと忙しい毎日を送っていた。ある日、ルポライター浅見光彦は軽井沢の作家から一通の奇妙な手紙を託された。そして、数日後、差出人は谷中霊園で「自殺」した。情緒あふれる東京の下町に浅見光彦の推理が冴える書き下ろしミステリー。
  • ウォームハート コールドボディ
    3.7
    ひき逃げに遭って病院に運ばれたオークラ製薬の青年営業マン長生太郎は、強烈な違和感に目を覚ます。自社の研究室で全身の血液を新開発の薬品に置き換えられ、痛みを感じない「生きている死体」として蘇ったのだ。 新薬を開発した大学教授の失踪に危険を察したオークラ製薬は、太郎を東京に逃がす。平凡な毎日から一転、危険のただ中に放り出された太郎だったが、恋人の麻美を思う気持ちがさらなる危険に向かわせる……!
  • ウォーレスの人魚
    4.4
    ダーウィンと同じく〈進化論〉を唱えたイギリスの博物学者ウォーレスは、『香港人魚録』という奇書を残して1913年この世を去る。2012年、セントマリア島を訪ねた雑誌記者のビリーは、海難事故で人魚に遭遇する。マリア一号と名付けられたその人魚は、ジェシーという娘に発情してしまう。2015年、沖縄の海で遭難した大学生が、海底にいたにも拘わらず、3ヵ月後無事生還する。人間はかつて海に住んでいたとする壮大な説を追って、様々な人間達の欲求が渦巻く。進化論を駆使し、今まで読んだことのない人魚伝説を圧倒的なストーリー・テリングで描く渾身作。
  • 浮舟寺
    値引きあり
    -
    結婚詐欺にあっても、心からは女を憎めず、怒れず、それどころか女の勝手気儘な大らかさを羨望する「浮舟寺」の稲次郎。燃えるような恋の道行には、なりうるはずもなく、何やら佗しいがほのぼのとしたアバンチュールに終わる「中年」の妻子もちの有川とハイミスの私の一泊旅行。――酸いも甘いも知りつくした中年男と女の、あいまい模糊とした愛情のありようを、上方芸人の世界や関西の商家を舞台に自由奔放なタッチで描く好短篇集。
  • 雨月先生は催眠術を使いたくない
    3.7
    文学部2年の織辺玲(おりべ・れい)は、配信アプリで人気のイケメン陰謀論者・ユイリに高額投げ銭をしている友人を案じ、やめさせる方法を大学図書館で調べていたところ、 立ち入り禁止の閉架書庫の中に奇妙な空間があるのを見つける。ふかふかのラグマットに、たくさんの本、なぜか湯気を立てている肉まんも――!? 訝しんで近付くと、背後から「見た……?」と不気味な声が。振り返るとそこにいたのはボサッとした黒髪の、色白痩身の男性だった。 驚く玲に、彼は、「積んであった本のタイトルは?」など、奇妙な質問をしてくる。 なんと彼は、文学部心理学科の准教授・有島雨月(ありしま・うげつ)だった! 閉架書庫を自分のランチ場所にしていたようだ。 やたら不愛想な彼に戸惑う玲だが、心理学の准教授ならば渡りに船。 友人を助けてほしいと訳を話すと雨月は興味を示し、一緒にユイリ主催のイベントに参加することになったのだが――。 「え? 有島先生、催眠術使えるんですか!?」 「はあ? そんな非科学的なもの、この世に存在しません。催眠術なんて、この世には……」 「……なんで君だけ、全然かからないの」 「あはは! 有島せんせー、玲ちゃんに興味津々なんだってさ」 やがて玲は知ることになる。有島雨月の大きな秘密と苦悩を。そして彼が追い求めてやまない「誰か」の存在を。 自分の持つ「不思議な力」を利用しつつも憎んでいるクセ強准教授・有島雨月と、好奇心旺盛な天真爛漫女子・織辺玲。 新・凸凹コンビが科学と非科学の力で謎を解く、心理学×催眠術×現代ミステリ!
  • 動く不動産
    3.0
    園山由佳は、義兄から父親危篤の報せを受け、大阪へと向かった。義兄の石丸伸太は通天閣のちかくで、父の看病をしながら司法書士兼お好み焼き屋を細々と営んでいる。そんな彼のもとに、購入した土地の登記依頼が舞い込む。ところが、その物件は購入者とは別の名義人の申請がなされ、しかも不正を働いた売り主は不審死を遂げる。由佳と伸太はこの不可解な事件の調査を開始するが……。日本の土地制度の矛盾を鋭く抉った横溝正史賞受賞作。
  • うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした
    3.3
    うさぎ通りにある小さな商店街の「丸亀不動産」。唯一の社員・美波の採用理由は「視えるひと」だったから。女社長は心霊現象の原因究明と問題解決のため、住人が出て行くアパートへ美波を調査に行かせるが、生来気が弱く除霊能力もない彼女には何もできない。「出た」アパートの最後の住人・華子と知り合うが、彼女は無理心中家族の生き残りだった事を知る。先に死んだ両親や弟が化けて出ていたのだが、その理由を知って美波は一策を講じる。生前妻に言った「ある一言」をわびようとするサラリーマンの話や、大音量の結婚式の定番ソングが掛かる部屋で死んだ男性が、この世に残した思いなど、なぜかやむを得ず出てくる幽霊たちにはみんな切ない事情があって……。ワケアリ物件が集まる不動産屋とライバル店のイケメン営業も絡んで、必死すぎの美波に思わず笑って共感! 死んだ人と残された人をつなぐ不動産の、新感覚お仕事小説。
  • 失われた過去と未来の犯罪
    4.0
    ある日、人類は記憶障害に陥り外部装置なしでは記憶を保てなくなった。バラバラにされた心と身体が引き起こす、悲劇と喜劇。様々な生の記憶を宿す「わたし」とは一体何者なのか。壮大な物語が幕を開ける!
  • 失われた地図
    3.2
    これはかつて失われたはずの光景、人々の情念が形を成す「裂け目」。かつて夫婦だった鮎美と遼平は、裂け目を封じることのできる能力を持つ一族だった。息子の誕生で、二人の運命の歯車は狂いはじめ……。
  • 喪われた道
    5.0
    虚無僧姿の男の死体が、青梅街道で発見された。被害者は会社役員、羽田栄三。羽田は死の直前「失われた道の意味がわかった」と妻に語ったという。取材で近辺を訪れていた浅見は事件に深く関わることに……。
  • 牛姫の嫁入り
    3.8
    江戸時代中期。その存在すら極秘の忍者派遣業を営む三日月村で育った女忍び・コウ。見た目は美しく成績も優秀。今回コウに課された任務は、旗本・加納家からの依頼で、加納家の長男と、十万石の大名である藩主・藤代家の末娘・重姫を見合いさせること。かつて絶世の美少女と噂されていた重姫はここ10年、人前に姿を見せずにいた。そのまぼろしの姫を誘拐してお見合いさせようというのだ。前代未聞の“誘拐見合い”という密命を受けて三日月の夜、屋敷へ忍び込んだコウが見たものは……! 時代劇ミッションインポッシブル!女忍びのまっすぐな生き方が心を打つ。「猫弁」「あずかりやさん」シリーズで大人気の話題の著者による、美とは親子の情愛とは、友情とは恋とは? 笑いあり、感動ありの、女性大満足の時代劇エンターテインメント。 映画界でもっとも権威ある脚本賞「城戸賞」2006年 受賞作の小説化。
  • うそつき ~嘘をつくたびに眺めたくなる月~
    3.3
    1巻550円 (税込)
    竹宮輝夜、16歳。「好き」という感情が、わからない彼女は、男をとっかえひっかえしても「愛」という感情を理解できない。そんな輝夜と、彼女を見つめる隣人・沖名くんの素直になれないラブストーリーの顛末は──
  • 嘘つき就職相談員とヘンクツ理系女子【電子特典短篇付き】
    3.0
    無口で人づきあいが苦手な理系女子のシーノは就職にあぶれ、就職相談員・蛇足軒の秘書になった。日々やってくる妙な求職者たちに、鮮やかな詭弁で適職を与えていく蛇足軒。それを見ているうちにシーノは……
  • 嘘なら優しく
    値引きあり
    3.0
    孤独な夜の谷底で、誰かが不意に心の襞に手を差し入れてくる。ひやりとした感触を残酷に感じながら、味わわずにはいられない。そんな恋の始まりがある(あとがきより)。そんな恋はきっと初恋ではなく、せつなく苦しい、いくつかの恋を経て、それでもやっぱりその手を取らざるを得ない、心の事情がある。終わらせなければならなかったそんな恋を、一つ一つ心の襞に刻み込むように書かれた恋愛小説集。表題作ほか、「父の恋人」「魂の音符」「手のひらのプライド」「あなたを抱いた夜」「孤独の夜の夢」。
  • 嘘の戦争
    -
    30年前、少年は家に押し入った男たちに家族を殺されたが、犯人の目撃証言を警察に信じてもらえず、周囲に嘘つきと呼ばれる。 傷を抱えたまま成長した少年、浩一は、タイに渡り凄腕の詐欺師になった。 ある日彼は家族を殺した真犯人“あざのある男”をタイで偶然見かける。 眠っていた怒りが爆発した浩一は復讐を誓い日本に帰国。 調べると怪しい事件関係者が次々浮上した。 浩一は彼らを社会的に抹殺すべく、相棒のハルカらの力を借り、罠を仕掛けて壮絶な復讐を始める――。
  • 嘘は罪(上)
    4.0
    1~2巻682~726円 (税込)
    大ヒットを連発し、大スター今西良の名を世に知らしめた作曲家・風間俊介。しかし愛する良は、風間を拒絶し去っていった。喪失の痛みに苦しむ風間は、野生の獣のような凶暴さを秘めた青年・忍と出会う。忍の中に奇跡的な音楽の才能を見出した風間は、その才に惹かれてゆく。しかし忍は、恐ろしくも美しい刺青を背負う、美貌のヤクザ・黒須に「買われた」存在で……。作家・栗本薫が、絶望の底の生を壮絶なまでに描ききった大作。
  • 虚実妖怪百物語 序
    4.0
    1~3巻880円 (税込)
    「目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」妖怪専門誌『怪』のアルバイト榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。だが逆に日本中で妖怪が目撃され始める。魔人・加藤保憲らしき男も現れ……。
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急
    4.4
    「目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」妖怪専門誌『怪』のアルバイト榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。だが逆に日本中で妖怪が目撃され始める。魔人・加藤保憲らしき男も現れ……。※本書は『虚実妖怪百物語 序』『虚実妖怪百物語 破』『虚実妖怪百物語 急』の3冊を1冊にまとめた合巻版です。
  • 歌がるた小倉百人一首
    値引きあり
    3.9
    いまから七百数十年前、当時、最高の歌人だった藤原定家が十冊の和歌集の中から一人一首ずつ百首選りすぐったものが、小倉百人一首。そこには四季の美しさ、人間の悲しみ、喜び、恋の悩みが鮮やかに豊かに描かれています。私たちのこころのふるさとであるこの百首について、成り立ちから味わいまで田辺聖子がわかりやすく解説した楽しい入門書。索引リンクが充実。
  • 歌麿さま参る
    4.0
    風呂敷をかかえた男が、古道具屋に持ちこんだ刀は、まぎれもない名刀だった。それも、何十年、何百年に一刀という、見る者の魂を吸いとるようなものだ。だが、不思議なことに、柄には、あきらかに最近つけられた血のしみが残されていた。――その後、あちこちで、いままで知られなかった名刀が売りに出された。刀だけでなく、謎の絵師として知られる写楽の新しい絵までもが売りに出されたのだ……。笙子、元、かもめ、3人の時間局員が活躍する代表作ほか、著者会心の時代SF集。
  • 歌枕殺人事件
    5.0
    浅見家恒例のカルタ会で出会った美女、朝倉理絵。彼女の父親が三年前に殺された事件は未だ未解決。浅見光彦は手帳に残された謎の文字を頼りに真相を追い求めて宮城へ……古歌に封印されていた謎とは!?
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?
    3.7
    「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか?」 夏の花火大会の日、港町で暮らす典道は幼なじみと灯台に登って花火を横から見る約束をする。その日の夕方、密かに想いを寄せる同級生のなずなから突然「かけおち」に誘われる。なずなが母親に連れ戻されて「かけおち」は失敗し、二人は離れ離れに。彼女をとり戻すため、典道はもう一度同じ日をやり直すことを願うが――。繰り返す1日の果てに起こる、恋の奇跡の物語。
  • うちのご近所さん
    3.4
    「もう絶対にいやだ、家を出よう」。そう思いつつ実家に居着いたマサミ。事情通のヤマカワさん、嫌われ者のギンジロウ、白塗りのセンダさん。風変わりなご近所さんの30年をユーモラスに描く連作短篇集!
  • 「うちの執事が言うことには」シリーズ【全10冊合本版】
    4.0
    実写映画化もされた大人気シリーズがお得な合本版で登場! 日本が誇る名門・烏丸家の第27代当主となった花穎(かえい)は、まだ18歳。突然の引退宣言をかました先代当主の父・真一郎は行方がわからず、急ぎ留学先から戻ってきてみれば、そこにいたのは大好きな老執事の鳳ではなく、新しい執事だという衣更月(きさらぎ)という名の見知らぬ若者で……。いまひとつ息の合わない《不本意コンビ》が織りなす、優雅な上流階級ミステリ! 【収録作品】 『うちの執事が言うことには』 『うちの執事が言うことには 2』 『うちの執事が言うことには 3』 『うちの執事が言うことには 4』 『うちの執事が言うことには 5』 『うちの執事が言うことには 6』 『うちの執事が言うことには 7』 『うちの執事が言うことには 8』 『うちの執事が言うことには 9』 『うちの執事が言うことには EX』 ※「うちの執事が言うことには」シリーズ、全10冊合本版です。
  • 「うちの執事に願ったならば」シリーズ【全10冊合本版】
    4.0
    遂に成人を迎える花穎は、烏丸家の仕来りに則り、当主として肖像画を描いてもらうことに。そんな折、候補者リストに挙がった画家達に次々と異変が起こる。衣更月は、背後に潜む陰謀に気づき花穎を守ろうとするが、当の花穎は彼の忠告もどこ吹く風。苛立つ衣更月だが、花穎のある意外な想いに触れ……。(――『うちの執事に願ったならば EX』) 「僕は当代、烏丸家当主だ」 「――貴方は、私がお仕えするたった一人の主人です」 凸凹不本意コンビの優雅な上流階級ミステリ! 【収録作品】 『うちの執事に願ったならば』 『うちの執事に願ったならば 2』 『うちの執事に願ったならば 3』 『うちの執事に願ったならば 4』 『うちの執事に願ったならば 5』 『うちの執事に願ったならば 6』 『うちの執事に願ったならば 7』 『うちの執事に願ったならば 8』 『うちの執事に願ったならば 9』 『うちの執事に願ったならば EX』 ※「うちの執事に願ったならば」シリーズ、全10冊合本版です。 ※本作品は『うちの執事に願ったならば』シリーズ全10巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • うちの父が運転をやめません
    4.1
    猪狩雅志は高齢ドライバー事故のニュースに目を向けた。78歳といえば親父と同じ歳だ。妻の歩美と話しているうちに心配になってきた。夏に息子の息吹と帰省した際、父親に運転をやめるよう説得を試みるが、あえなく不首尾に。通販の利用や都会暮らしのトライアル、様々な提案をするがいずれも失敗。そのうち、雅志自身も自分の将来が気になり出して……。父は運転をやめるのか。雅志の出した答えとは? 心温まる家族小説!
  • うちのパパが言うことには
    4.0
    かつて1970年型少年で、40歳を迎えて2000年型おじさんになった著者が、ある時は鉄腕アトムや万博に心動かされた少年時代の思い出を通して、ある時は現代の問題を通して、家族や友、街、絆を綴ったエッセイ
  • 宇宙神の不思議
    3.5
    幼い頃に宇宙人に誘拐されたという記憶を持つ少女・宣子。彼女の記憶に秘められた謎とは――? 通称「百のサークルに所属する男」として知られるキャンパスの名物学生・水乃サトルの活躍を描く、長編本格ミステリー
  • 宇宙戦争
    3.9
    イギリスの片田舎に隕石らしきものが落下した。地上にあいた巨大な穴の中から現れたのは醜悪な生き物。それが火星人の地球侵略の始まりだった。SF史に燦然とかがやく名作中の名作。
  • 宇宙年代記 【合本版】
    -
    《むかし――それはおそらく何億年も前のことだろう。太陽という天体があって――》すべての伝説はこんな風に語られてゆくのだった。 三カ月で死者の数二万人。全滅の危機に直面したシティの予想もしない結末とは――? 「シティ〇年」から「辺境五三二〇年」まで宇宙年代記を時代順に収録し、この世界を共有しつつ東キャナル市を交点とした別の未来を描く「東キャナル文書」「喪われた都市の記録」までをあわせた、究極の「宇宙年代記合本版」。 宇宙はどこから生まれ、どこへいこうとしているのか。人類は、そして文明は、どこから生まれどのように滅びていくのか。宇宙の悠久の時のなかで人類がおりなす、時に愛すべき、時に残酷な営みを詩情豊かに謳いあげた傑作SF集。
  • 宇宙の声
    3.5
    この広い宇宙には、想像もできないような怪事件が待ちうけている。宇宙基地に連れてこられたミノルとハルコは、奇妙な“電波幽霊”の正体をつきとめるため、広大な宇宙空間へ旅立った。ものすごく攻撃的な鳥が支配していたテリラ星、動物だけを食べつくす恐ろしい植物に占領されたオロ星、かぶと虫のような怪虫に滅ぼされてしまった無人の星など、果てしない宇宙で彼らは大活躍! すばらしい空想の世界に読者をさそいこむ傑作宇宙冒険小説、表題作ほか「まぼろしの星」収録。
  • 宇宙のみなしご
    3.8
    1巻484円 (税込)
    真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。不登校の陽子と誰にでも優しいリン。やがて、仲良しグループから外された少女、パソコンオタクの少年が加わり……。
  • ウチら棺桶まで永遠のランウェイ
    5.0
    5刷15万部突破! kemio独自のリズミカルな語彙が脳に雪崩れ込む話題書『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』が待望の文庫化。 NYへの引っ越し、日々変わりゆく世界で今感じること……新規の書き下ろしエッセイと撮り下ろし写真を新たに収録! 毎日が「口から文化祭」状態! SNSやYouTubeの発信にとどまらず、歌手、モデルとしても活躍。 独自のボキャブラリーや、「意外に深い」名言で若者の支持を集めるkemioによる待望のエッセイです! もともとポジティブだったわけじゃない。物心がつく前に両親が亡くなって、「当たり前」なんてわからないし、 クラスでは「変な人」扱いされて、無視されたこともあった。 芸能界に憧れたけど、オーディションには落ち続けて、自信をなくしたことも数えきれないほど。 だけど人生は環境じゃなくて、すべてやり方次第。自分でカスタムした武器で、この世の中を生き抜いていく! 人間関係や将来、恋愛・・・・・・目の前のあなたの悩みを、新機軸に吹き飛ばせる令和のバイブル。 1章―私の、私だけの人生 引かれたレールを走るだけなんてガラケーちっくじゃね? 2章―人間関係わんこそば 私を泣かせる相手に恨みはないの、強くしてくれてありがとうなの 3章―恋なんて、、 一生 #出口の見えないカンバセーション だわ 4章―ウチら棺桶まで永遠のランウェイ 知恵とか勇気とかなんでもいいから、自分でカスタムした武器で世界を壊してこ +後日談エッセイ7篇+文庫版あとがきを収録。 NYでの生活、最近の恋愛事情、コロナ禍に思うこと……今のkemioが1冊に。
  • 美しき闘争 上 新装版
    4.0
    1~2巻748円 (税込)
    井沢恵子は姑との不和が原因で夫と離婚した。ひとりで生きていくため、文芸評論家・大村の紹介で『週刊婦人界』の記者の職に就くが、それをきっかけに大村は恵子にしつこく迫るようになり……。
  • 美しき薔薇色の殺人
    3.0
    発端は破格の賞金が懸けられた『太宰治芸術賞』。その第一回受賞作家となった五代光興は、デビュー作で実父の性を赤裸々に描き、今回の作品では自らの夫婦生活の恥部をテーマにした。プライバシーの切り売り以外に小説を書くすべを知らぬそんな五代のもとに、受賞を祝う電報にまじって一通の弔電が届いた。そして留守番電話には見知らぬ男の高笑い。さらには、右手を薔薇の棘で傷だらけにして息絶えた女。自殺か他殺か、犯人は五代なのか。警視庁捜査一課の烏丸ひろみ刑事が挑む『三色の悲劇』シリーズ第一弾。
  • 美しくもしたたかな女たちの源氏物語
    -
    1巻594円 (税込)
    案外芯の強い野心家の女(桐壺の更衣)、面白くもなんともない女(夕顔)、やんごとないブサイクな姫君(末摘花)、源氏物語随一の恋愛体質女(朧月夜)、自分の魅力を知りつくした賢女(空蝉)、欲張りだからこそ自己主張しない女(浮舟)──源氏物語全54帖のエッセンスを女性像から読み解く。セキララで冷徹な源氏物語キャラクター論に、当時の時代背景がわかるコラムを収録。誰が一番賢女だったのか? 女子目線でわかる源氏物語!
  • 空蝉処女
    4.0
    終戦によって、ようやく人間らしい感情を取り戻していた私は、何年かぶりで中秋名月を愛でる気になった。五分あまり歩いて大きな池のあたりにさしかかった時、突如として、うら若い女性の美しい唄声が聞こえてきた。声に誘われ竹藪の中へ歩を進めた私は、はたとその場に立ち止まった。行く手の小高い段の上に、月光で銀色に輝くワンピースに竹の葉影を斑々とさせて、神秘なまでに美しい女性が佇んでいた……。ロマンチシズムの極致。数奇な運命を辿り、今蘇った横溝文学異色の名作。 カバーイラスト/杉本一文
  • 空蝉の街
    -
    警察を馘になった平泉と親友の宗村は、金もなく無為の日を送っていたが、ある日、大和化学工業の重役から機密文書をもったまま失踪した社員の捜索を頼まれる。会社の依頼が罠と知った二人は、反撃の牙を剥き敵と闘うが、事件の裏に某外国政府との秘密利権を嗅ぎつける。凌辱と怒りと殺戮の血みどろの追跡行! 痛烈ハードロマン!
  • うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵
    3.4
    調布は深大寺の近く――武蔵野の自然が残るその地には、子どもにしか視えない宿屋がある。幽霊や妖怪など<人でないモノ>が泊まる宿屋、「うつせみ屋」。人間は、〈特別な用〉がなければ、入ることができない。怖がりな小学六年生の鈴は、ある夜、浮世絵師だった亡き祖父の霊に「浮世絵から出ていった絵を――〈あの子〉を探してほしい」と頼まれ、祖父のヒントを頼りに、うつせみ屋にたどり着く。鈴がそこで出会ったのは、どこか寂しげな面持ちの青年店主・晴彦と、気まぐれに自分を助けてくれる白い狐だった。晴彦から、祖父が浮世絵師を志すきっかけとなった浮世絵コレクションを見せられた鈴は、うつせみ屋に通うことを決意し、時に晴彦からヒントを与えられながら、絵の正体へと近づいていく。人でないモノの宿は、怖い。しかし、妖の宴に巻きこまれ、妖と言葉を交わすうちに、鈴は怖がりながらも、うつせみ屋に惹かれるようになる。やっとできた学校の友達の京子にせがまれてうつせみ屋を訪れた鈴だったが、そこで京子が行方不明となり…。果たして京子を救出できるのか。あの白い狐は何者だったのか。ハラハラドキドキでラストまで一気読みの本作。
  • うつろがみ 平安幻妖秘抄
    3.7
    源譲は幼き頃に帝である父と母を亡くし、以来無欲に生きてきた。だが突如、時の権勢者・藤原基経に呼び出され何物かに憑かれた姫を正気に戻すよう求められる。姫の魂を取り戻すため譲は魔道山へ向かうが……
  • 虚(うつろ)の王
    3.8
    新田隆弘は鬱屈をため込んでいた。かつては渋谷で伝説のチームと言われた“金狼”の元メンバーも、今ではヤクザの下っ端。兄貴分の命令で高校生が作った売春組織を探っていた隆弘は、中心人物の渡辺栄司に辿り着く。さして喧嘩が強そうでもない、進学校に通う色白の優男。だが、栄司は仲間を圧倒的な恐怖で支配していた。いったい何故。隆弘が栄司の全く異質な狂気に触れたとき、破滅への扉が開かれた――。
  • 己惚れの記
    5.0
    「俺は見境をなくすほどに己惚れている」。侍の世も終わりに近づいた天保年間。たとえ愚か者と罵られようとも、己の信じた道を貫き通す男がいた。誰よりも武士らしくあろうとした男の、手に汗握る一代記!
  • うまい話あり
    -
    出世コースから外された太平製鉄不動産の津秋に、うまい話がころがりこんだ。アメリカ系資本の石油会社がガソリン・スタンドの経営者を集めているというのだ。脱サラを目指す男の奮闘記。
  • 生まれ出づる悩み
    5.0
    この作には白樺派らしい人道主義が、一筋に個性をのばす人間への隣人愛となってほとばしっている。「クララの出家」は現世にひかれる心を感じながら、神と共にある清浄な世界に憧憬する。共に、芸術への精進、聖なるものへの登高という武郎の霊的一面を代表する注目すべき作品。他に「フランセスの顔」「石にひしがれた雑草」併載。
  • 海と川の恋文
    -
    18歳の遥香は、二人の上級生に出会う。自主映画を撮る徳明、演劇部を主宰する修平。二人の間でゆれながら、初恋に別れをつげて、女優へ。忘れられない思いを胸に、月日は流れた。そして再会、「ずっと好きだった」。だが若い日という川は海へ出てもう、もどれない。人生の光と影を知り、大人になった三人。全編に流れる、甘く苦い青春の郷愁、大人になっても消えない恋のときめき。懐かしくてドラマチック、心にしみる恋愛小説。
  • 海鳴り忍法帖
    -
    永禄八年、獰猛奸悪な武将松永弾正が謀叛の狼煙を上げた。大軍と根来忍者の精鋭に攻め込まれた京の将軍屋敷は、たちまち修羅場と化した! 危うく難を逃れた美少年厨子丸は、翌日弾正の本陣跡で、下半身を柘榴のように割られた恋人の死体を発見した。怪異な忍法で残虐の限りを尽した根来忍者たちの仕業であった。彼らに立ち向かう武芸はないが、厨子丸には銃火器の発明の才能がある。復讐の決意に燃えて彼は都を去った……。戦国時代を背景に壮大なスケールで描く一大忍法ドラマ。
  • 海のある奈良に死す
    3.3
    半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった! 推理作家・有栖川有栖は、この一瞬を味わうために神田神保町の珀友社にやってきた。会議室に通され見本を心待ちにしていると、同業者の赤星学が大きなバッグを肩に現れた。久しぶりの再会で雑談に花を咲かせた後、「行ってくる。『海のある奈良』へ」と言い残して赤星は会議室を後にした。翌日、福井の古都・小浜で赤星が死体で発見された。赤星と最後に話した関係者として、有栖は友人・火村英生と共に調査を開始するが――!?
  • 海の斜光
    4.0
    轢き逃げで息子を失い、妻にも先立たれた作家の成田は、佐賀へ傷心を癒す旅に出た。旅先で知り合った女性と心を通わせる成田だったが、数日後、唐津の名勝・七ツ釜で女性が水死体となって発見され!?
  • 海の娼婦はしりかね
    5.0
    “はしりかね”とは、海に働く男たちの相手をした女たちの呼び名。三重県磯部町の的矢が帆船の停泊地として栄えていた頃の話だ。福島の奥会津、喜多方では嫁は貴重な労働力くだった。出産で休むと、家全体が村から孤立する。女たちは、自分で堕胎することも。日本各地に取材、土地の老婆たちの昔語りを収集した、昭和初頭に生きた女たちの歴史譚。
  • 海の図(上) 彷徨の海
    -
    1~2巻682~726円 (税込)
    瀬戸内海に浮かぶ島で暮らす少年・壮吉は、二か月前から登校を拒否し、亡き父の生前の仕事を調べはじめた。父は、どうして家業であった漁師をやめ、電力会社の仕事を始めたのか? 誰よりも島の自然を愛していたはずの父が、自然破壊をもたらす工事に加担したのは何故なのか? 東京から来た姉妹・秀世と陽子、トランペット吹きの史麻さん、同級生たち、担任の島尾先生など、様々な人たちとの関わりの中で、今、壮吉は大きく変わろうとしている――。自分自身の生きる道を厳しく見つめて成長する少年の姿を描く長編。
  • 海の鳥・空の魚
    4.1
    1巻462円 (税込)
    どんな人にも光を放つ一瞬がある。その一瞬のためだけに、そのあとの長い長い時間をただただすごしていくこともできるような――。恋、カレッジライフ、うたかたの日々。まちがった場所に戸惑い、溜息しつつ、何かをつかんだ輝きの一瞬、喜びの涙がこぼれた。海中に放たれた鳥のように生きてゆく、大好きな仲間たち。気鋭女流のきらめく作品集。
  • 海の物語
    3.7
    真っ直ぐに生きる海の人たち――。浜辺の町を舞台に、腕利きの漁師である父親と二人で暮らす少年健太郎と、都会からの転校生可南子、担任の若い教師紀子先生との交流を鮮やかに描く。「海族」と名乗る灰谷氏が綴る浜っ子言葉は、軽やかであくまでも陽気である。海に生きる人々が持つ根本的な明るさは、あらゆる苦しみを乗り越え、全ての人の心に育まれてゆく。眩しい海の光が詰まった一冊。
  • 海の稜線
    3.7
    大阪府警捜査一課の文田巡査部長と総田部長刑事――通称“ブンと総長”は、名神高速道路で起きた乗用車爆破事件の現場に来ていた。東京から赴任してきた新人キャリアの萩原警部補はことあるごとに大阪の水が合わないと言い、文田たちはこの年下の生真面目な上司に振り回される羽目に。続いてマンションで起きたガス爆発をきっかけに、意外にも過去の海難事故が捜査線上に浮かぶ。絡まった糸をほぐすように事件の真相にせまるうち、文田・総田と萩原の間にはほのかな友情が芽ばえる。 完成されたスタイルと抜群のリーダビリティを備えた、直木賞作家の隠れた名作。
  • 海辺でロングディスタンス
    3.0
    1巻462円 (税込)
    無口だけどとびきりカッコいい上の兄・裕。おしゃべりでちょっと変人の下の兄・零。そして、彼らが踏み固めた道をずっと通って来た三兄弟の末っ子、沢井健、15歳。だけどこの春、高校生になったのをきっかけに、彼の新たな日常が回り出す……。年上のガールフレンドのこと、バイト先で知り合った老女のこと、そして、走ること――何かを選び、何かを捨てながらゆっくりと大人になってゆく少年を描いた、弾けるような青春小説。
  • 海辺のロンリー・ハート・ガールズ
    値引きあり
    -
    一着の古いアロハ・シャツ。絵柄は〈虹の雨の木〉。陽に灼かれ風に打たれ、色褪せながらも愛されつづけたシャツの30年に及ぶ時代に沁みこんだ追憶を通して少女の心を描いた『虹を着ていた4人のロコ・ガールたちの短い物語』。人生の分水嶺ともいうべき晩に、ビリヤードの試合で自分を賭けた少女の物語『エイト・ボールを夜明けまで』。そして、年代物のギターを片手に、島中の虹の行方をSALEしている不思議な少女の物語『虹先案内人』。その他、ハワイを吹きぬける風の中で少女たちが紡ぎだす恋の物語・全8編。
  • 海よ、やすらかに
    3.5
    4月の初め湘南の海岸に大量の白ギスの死体が打ち上がる事件が続いていた。異常を感じた市の要請で対策本部に呼ばれたのは、魚類保護官の銛浩美。魚の大量死に隠された謎と陰謀を追う!
  • 海鷲
    -
    1巻572円 (税込)
    「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ――」。昭和十六年十二月八日、旗艦・赤城のマストにこの信号旗が掲げられ、日米決戦の火ぶたが切って落とされた。ゼロ戦、九九艦爆等、百八十三機の大編隊はエンジン全開で真珠湾へと向かう。その中で、無言で操縦桿を握る牧一飛曹。祖国愛に燃えるこの若き航空兵の胸に去来するものは何か……? そして、彼を待ち受ける宿命は……? 二百万人という大量の戦死者を出した太平洋戦争を最後まで戦った若き航空兵を描き、戦争とは何か、祖国愛とは何かを問う感動の長編!

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