無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
調布は深大寺の近く――武蔵野の自然が残るその地には、子どもにしか視えない宿屋がある。幽霊や妖怪など<人でないモノ>が泊まる宿屋、「うつせみ屋」。人間は、〈特別な用〉がなければ、入ることができない。怖がりな小学六年生の鈴は、ある夜、浮世絵師だった亡き祖父の霊に「浮世絵から出ていった絵を――〈あの子〉を探してほしい」と頼まれ、祖父のヒントを頼りに、うつせみ屋にたどり着く。鈴がそこで出会ったのは、どこか寂しげな面持ちの青年店主・晴彦と、気まぐれに自分を助けてくれる白い狐だった。晴彦から、祖父が浮世絵師を志すきっかけとなった浮世絵コレクションを見せられた鈴は、うつせみ屋に通うことを決意し、時に晴彦からヒントを与えられながら、絵の正体へと近づいていく。人でないモノの宿は、怖い。しかし、妖の宴に巻きこまれ、妖と言葉を交わすうちに、鈴は怖がりながらも、うつせみ屋に惹かれるようになる。やっとできた学校の友達の京子にせがまれてうつせみ屋を訪れた鈴だったが、そこで京子が行方不明となり…。果たして京子を救出できるのか。あの白い狐は何者だったのか。ハラハラドキドキでラストまで一気読みの本作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年03月17日
子供の頃にしか見えない世界はあるのかもしれない。
八百万の神様がいる日本で描かれた絵が動いても有り。
想いが込められて作られた、大切にされてきたものに魂が宿るのも有り。
人の心のあり方が反映されているのだと考えるのならば、嘘でも偽りでもない。
隣に在るかもしれない世界の入り口=浮世絵なのが面白かった...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。