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分類――それはすべての煩悩を生み出す本能的働き。食事、排泄、生死からセックスまで人生は入れるか出すか。携帯電話をかけるか、かけられるかが人気のバロメーター。見られるために大枚をはたいて買う勝負パンツも、大抵の男は見ることがない。この世界の現象を二つに極めれば、人類が抱える屈託ない欲望が見えてくる。盲点をつく発想で世の常、人の常をゆるゆると解き明かした分類エッセイ。「業と煩悩はお友達」という方、これを読んだら、もう「無分別」ではいられない!
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Posted by ブクログ
酒井さんの本を読んでいつも思うのは、「あ~、上手いな。」って事です。 例えが上手い、表現が上手い、褒めるも批判するも上手い、そして兎に角“一歩退くのが上手い”です。一歩退いた立場、当事者であるはずなのに心の中で“浮いてる”酒井さん。そこに妙な感心と共感を抱くのは、私が元々負け犬気質だからなんでしょう...続きを読むか…(笑) 斜め後ろから見る世の中も、中々イカした(古くて失礼)もんだと思わせてくれる、再確認出来る、そんな本です。
相対する2つの事柄を、 作者なりの解釈で分析しているエッセイ。 どうってことはない事柄なんだけど、 文章のアチコチに感じられる「なるほど」感。 ・入れたり出したり ・少女と老女 ・馬鹿女と女馬鹿 ・すみっこと真ん中 ・清潔と不潔 など、様々な対比を軽快に綴っている。 大抵の人間は、 二分化されたもの...続きを読むのうちのどちらかに属するものである。 そんな簡単なことを楽しみながら再確認した一冊。
最初はなにがなんやらだったけど、だんだんわかってきて、読めるようになってきたかな。 あぁそうねと思う部分も多々ありつつも、ま、そんなにしっかり分けなくてもね、と思う程度か、なと。
なんとも言えないこの作者の語り口がいつも絶妙だな。と思う。 ジャイアン的キャラクターが必ず周りにいる。 という説。 少食のデブ屋、意地悪なデブ、目が笑ってないデブに需要はない。 とか。辛辣ながら思わず唸るほどの説。 勝負パンツの下りなど、うん。うん。うん。と、ついつい相槌を打ってしまう内容に...続きを読むはなんだか、新しいお友達ができたような感覚に陥る一冊です。
タイトルが・・・妙に卑猥なので電車で読むには他人no 視線が気になります。 けれども、その視線を気にするのも 酒井先生が分析する自意識過剰なんでしょうね。 誰も見てねーっつの。 自意識過剰な人は、やたらと他人のことを観察してしまう。だから他人も同じように自分のことを見てるんじゃないかと思う。...続きを読むまさにそうなんですよね。 電車なんか乗るともう、目のやり場に困るぐらい見てしまうんです。人の目線なんかなんも気にしてない感じで音楽を聞き入ってる人なんか見ると、羨ましいんですけど 私にはそんなマネ絶対できない。 文庫本読んでても 。(マル)のたびにキョロキョロしてしまうんですよね。 タイトルはエッチィですけど、中身は人間観察好きにはたまんないと思います。 分けて分けて とりあえず分ける。 分けのエッセイです。
確かに人って分けるのがスキだな〜。で、自分はどっちか?と当てはめようとするのもスキ(私の場合) これを読んでいてふと想い出したのが、高校時代のお友達のこと。 彼女がよく言っていた口癖がオトナになった今、そしてコレを読んだ今、わかるような気がするのでした。 その口癖は…。
一時期、話題になった『負け犬の遠吠え』の著者が書いたエッセイ。 “分けると混ざる”に始まり、“若さと若々しさ”、“馬鹿女と女馬鹿”、“清潔と不潔”など、全編にわたり世界の現象を二つに分けて捉えて考察している。 ・「元気をもらう」とか、「勇気をもらう」といった言い方が、私は嫌いです。(もらう、あげ...続きを読むる) ・大人になる前は、誰もが自分のように、他人のことを「見て」いるのだろうと思っていたのです。(見ることと見られること) といった記述を読んでいて、著者は自分と割と似た性格・感性の持ち主のような気がした。 個人的に印象に残った部分は ・私はその友達と既に十年来の付き合いだったのだけれど、相手の方が五歳年上ということもあって、いつも敬語で話していました。するとその友達が食事をしながら、言ったのです。「そうやってずっとあなたが私に対して敬語ってことはさぁ……、なんか、いつも『自分の方には責任は無いんです』って言ってるみたいだよね」(敬語とタメ口) というところ。まあ、著者自身の指摘ではないけど、鋭いなぁと思った。というか、そういうところを包み隠さず書けるのが、エッセイストたる所以、なのかな。 内容的には面白かったが、文章の書き方が若干気になった。個性と言えば、そうなのかもしれないけど。
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酒井順子
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