作品一覧

  • ファイナル・ラップ
    -
    1巻616円 (税込)
    高校三年生の健は、陸上部の長距離ランナー。勉強も恋愛も上手くいかず、将来を描けずにいたある日、兄を事故で失ってしまう……。悩みながらも大人になってゆく青年を、柔らかな筆致で描いた傑作青春小説。
  • 海辺でロングディスタンス
    3.0
    1巻462円 (税込)
    無口だけどとびきりカッコいい上の兄・裕。おしゃべりでちょっと変人の下の兄・零。そして、彼らが踏み固めた道をずっと通って来た三兄弟の末っ子、沢井健、15歳。だけどこの春、高校生になったのをきっかけに、彼の新たな日常が回り出す……。年上のガールフレンドのこと、バイト先で知り合った老女のこと、そして、走ること――何かを選び、何かを捨てながらゆっくりと大人になってゆく少年を描いた、弾けるような青春小説。
  • セカンド・ショット
    3.8
    1巻484円 (税込)
    電話がなっている。だけど、ぼくは、電話器をとることができない。いまのぼくには、君と話をする資格なんてない。だって、ぼくは……。あわい初恋が衝撃的なラストを迎える幻の名作「電話がなっている」や、バスケ少年の中学最後の試合を爽快に描いた表題作。少年という存在の気持ちよさ、やさしさと残酷さ、あまりにも繊細な心の痛み、のぞきみえる官能――思春期の少年が持つすべての素直な感情がちりばめられた、みずみずしいナイン・ストーリーズ。
  • もういちど走り出そう
    3.6
    1巻506円 (税込)
    たぶん初めは小さな穴だったのだ。歯医者として成功をおさめ、美しい妻とかわいい娘がいる。上品なアシスタントの働く清潔な職場。自分の美学で建てた城に住むちょっとした王様。だから、妻が小説を書いて新人賞を受賞したことなど、僕にっとっては、意外な、けれども些細な事に過ぎないはずだった―――。インターハイ三位の実力を持つ四00メートルハードル選手だった主人公が、順調な人生の半ばで経験した、思いもかけない挫折と再生を、繊細に、そしてほろ苦く描いた感動作。
  • NR(ノーリターン)
    3.6
    1巻550円 (税込)
    過去を取り戻すことは誰にもできない――。俺、高橋進。日本でも指折りの素質を持ったランナーで、あらゆる科学の天才だった……らしいが、交通事故で記憶を無くしてしまった。病人だっていうのに、変わり者の中国人が病室におしかけてくるし、コーチは陸上界の未来を背負って立てとか言うし、15歳の叔母さんは妙にかわいいし。で、あげくの果てに救世主? もう、ほっといてよ! 永遠の青春小説「800」の著者が贈る、とびきり奇想天外でハッピーなパルプストーリー!
  • ロッカーズ
    3.9
    1巻594円 (税込)
    十四歳。雨上がりの町で、ぼくは十八歳のセージと出会った。セージは歌い、叫ぶ。細胞のひとつひとつ、魂までも揺さぶる圧倒的な声で。自分のために。その彼が僕に向かって言った。微笑を浮かべながら。「なあ、弾いてくれよ」街に、旋律が流れ始めた――。破滅的なカリスマ性をもつヴォーカルと独創的なギタリスト、日本中を席巻した伝説のロックバンドの誕生、成功、そして崩壊までの激しい軌跡を描いた傑作長編。
  • 800

    800

    3.7
    1巻638円 (税込)
    ――なぜ800メートルを始めたのかって訊かれたなら、雨上がりの日の芝生の匂いのせいだ、って答えるぜ。思い込んだら一直線、がむしゃらに突進する中沢と、何事も緻密に計算して理性的な行動をする広瀬。まったく対照的なふたりのTWO LAP RUNNERSが走って、競い合って、そして恋をする――。青空とトラック、汗と風、セックスと恋、すべての要素がひとつにまじりあった、型破りにエネルギッシュなノンストップ青春小説!
  • 夏のこどもたち
    3.4
    1巻462円 (税込)
    朽木元。中学3年生。5教科オール10のちょっとした優等生。だけど、ぼくには左目がない――。世の中を冷めた目で見る少年が突然、学校一の問題児と一緒に校則委員になるように、担任教師から指名されて……。クールで強烈な青春を描いた日本版『キャッチャー・イン・ザ・ライ』ともいうべき表題作に、単行本未収録短編「インステップ」ほか2作を収録。少年たちに衝撃を与えた傑作青春小説!
  • 800

    Posted by ブクログ

     走る中で自分を見つめ直し、精神を研ぎ澄ます。そんな彼等と対峙する少女達も自ずから精神性を向上させていく。対照的な二人のランナーと、彼らの出会う仲間達による、情熱的かつ優美的な物語。個人的に非常に好みでした。

    0
    2022年12月13日
  • 800

    Posted by ブクログ

    自分の中の青春小説NO1。

    高校生のときになんの予備知識もなく読んだので色々な意味で衝撃的だった。(相原さんと広瀬!?ええー!みたいな)

    対照的な2人の主人公の一人称で語られていくストーリーはとても青臭くそれでいて大人びていて時々恥ずかしくなるがそこが良い。

    定期的に読みたくなる大好きな本。

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    2014年04月26日
  • 800

    Posted by ブクログ

    グラウンドにねっころがって空を見たくなった。
    競技場の夜とか、創造するだけでもわくわくする。 中沢かっこいいよ。

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    2011年08月21日
  • 800

    Posted by ブクログ

    久々に読んでみた。
    俺が高校時代最初で最後のマジメに読書した1冊。
    青春したくてたまらなくなります。

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    2011年06月28日
  • 800

    Posted by ブクログ

    この文庫も夏が近づくと読みたくなる。広瀬と中沢が交互に語っていく。全く方向性の違う2人が800mという競技で相対する。理論派の広瀬と感情派の中沢。だが、理論だけではどうにもならない衝動や感情だけでは答えの出ない関係。中距離走とセックスって似てる気がする。

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    2010年05月21日

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