川島誠のレビュー一覧

  • 800

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     走る中で自分を見つめ直し、精神を研ぎ澄ます。そんな彼等と対峙する少女達も自ずから精神性を向上させていく。対照的な二人のランナーと、彼らの出会う仲間達による、情熱的かつ優美的な物語。個人的に非常に好みでした。

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    2022年12月13日
  • 800

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    自分の中の青春小説NO1。

    高校生のときになんの予備知識もなく読んだので色々な意味で衝撃的だった。(相原さんと広瀬!?ええー!みたいな)

    対照的な2人の主人公の一人称で語られていくストーリーはとても青臭くそれでいて大人びていて時々恥ずかしくなるがそこが良い。

    定期的に読みたくなる大好きな本。

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    2014年04月26日
  • 800

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    グラウンドにねっころがって空を見たくなった。
    競技場の夜とか、創造するだけでもわくわくする。 中沢かっこいいよ。

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    2011年08月21日
  • 800

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    久々に読んでみた。
    俺が高校時代最初で最後のマジメに読書した1冊。
    青春したくてたまらなくなります。

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    2011年06月28日
  • 800

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    この文庫も夏が近づくと読みたくなる。広瀬と中沢が交互に語っていく。全く方向性の違う2人が800mという競技で相対する。理論派の広瀬と感情派の中沢。だが、理論だけではどうにもならない衝動や感情だけでは答えの出ない関係。中距離走とセックスって似てる気がする。

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    2010年05月21日
  • 夏のこどもたち

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    また、来年になれば、夏は来るのだ。それに、秋だって捨てたもんじゃない。
    人生は、まあ、たぶん、こんなもんだ。


    志村貴子の表紙が、本当にピッタリです。

    (笑われたい/インステップ/バトン・パス.併録)

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    2010年01月25日
  • 夏のこどもたち

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    どの短編も好きだけど、やはり「夏のこどもたち」。主人公はこどもじゃない。かといっておとなでもない。何しろ中学生。グッてきた。隻眼でサリンジャーで犯罪ギリギリで青春。楽しかった!そして「笑われたい」の池上くんにまさかのキュン。何を考えているのかわからないところに唐突なときめきを覚えました。

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    2009年10月04日
  • もういちど走り出そう

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    子供が初めて飲むコーヒーのような感じ?の読後感だったのを覚えてます。高校生の頃に読みましたが、その頃は何度も読み返してました。ラストというより中盤のどろどろした苦い感じが、今までの「川島さん=青春」という私の中の図式を崩したからかなあと思います。

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    2009年10月28日
  • ロッカーズ

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    内容(「BOOK」データベースより)
    十四歳。雨上がりの街で、ぼくは十八歳のセージと出会った。セージは歌い、叫ぶ。細胞のひとつひとつ、魂までも揺さぶる圧倒的な声で。自分のために。その彼がぼくに向かって言った。微笑みを浮かべながら。「なあ、弾いてくれよ」街に、旋律が流れ始めた―。破滅的なカリスマ性をもつヴォーカルと独創的なギタリスト、日本中を席巻した伝説のロックバンドの誕生、成功、そして崩壊までの激しい軌跡を描いた傑作長編。

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    2009年10月04日
  • セカンド・ショット

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    「800」と並んで傑作に推したい。
    9編からなる短編集で、3編目「電話がなっている」は普及の名作。衝撃的なラストは誰もがビビるはず。明るい作品からホラータッチなものまで、中学生を通して描かれる人間の本質は、どこか鬼気迫るものがあります。

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    2009年10月04日
  • セカンド・ショット

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    青春のひとこまひとこまを写し取ったような作品たち。爽やかかと聞かれれば読んでみてくださいとしか言えませんが、学生時代の甘い想いやほろ苦さをどこかで思い出します。

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    2009年10月04日
  • もういちど走り出そう

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    もう一度走りたいと常々思っている自分がいる。
    本当にやりたいことをやることにあこがれる自分がいる。
    そういう意味で夫と妻とリンクする自分がいて,客観的に読みながらもついつい主観的になって物語に入り込んでしまった。
    再び走り出した歯医者夫婦が再び走り出す物語。

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    2009年10月04日
  • ロッカーズ

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    バンドマンの少年達の出会いからの物語が描かれています。節目節目の出来事は勿論ですがその水面下で自分達に起こっている変化を敏感に察知して綴られた今作は読み手をじっくりと引き込んでくれて大変面白かったです。どこか浮世離れしているのにすごくリアリティのある作品だなーと思いました。すっごい読みやすくオススメです。

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    2009年10月04日
  • セカンド・ショット

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    代表作のセカンド・ショットもさらりと読める。個人的に「消える」「田舎生活」「電話がなっている」がすごく好きです。電話がなっているは、本当に驚いたラストだった。甘酸っぱい甘い恋が残酷で哀しい物語に変わるラストは是非読んで欲しいと思う。ハッピーエンドが好きな人にはオススメできない。

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    2009年10月04日
  • NR(ノーリターン)

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    主人公がカッコイイです。語りに注目w
    ドクターや眉子叔母さん、個性的なキャラが沢山出てきます。
    わけの分からなさ面白いです。正直暗い話だと思っていました。

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    2009年10月04日
  • ロッカーズ

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    主人公のリンがギターをやってロックの頂点にたって、そして落ちるまでを描いてる物語。それだけなんだけど、やっぱりクセがあって、面白く読める。伝記を読んでる感じでしょうか…。リンがすごく好きです、きっと美少年なんだろうなぁ!(笑

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    2009年10月04日
  • 夏のこどもたち

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    よかった。小中学生のときって、狭いけど、意外とクールで冷静な感情を持っていたのかもしれない。いろいろあった中学時代をちょっと思い出して、自分を重ねたりしてみた。読み口は軽いけど、メッセージ性も高くて、ストーリーも面白い。またこの作家の本をよんでみよーっと。

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    2009年10月04日
  • セカンド・ショット

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    思春期の、心の中が書いてあります。とっても楽に読めるし、共感はしなくとも主人公たちの心情がとてもおもしろく、川島誠が好きになりました。

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    2009年10月04日
  • 夏のこどもたち

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    とてもよかった。文庫うしろには「日本版『キャチャー・イン・ザ・ライ』ともいうべき」って書いてあって、それを言っちゃあ……という気もしないけど。

    片方の目でクールに世界を見つめる「ぼく」を取り巻く、家族、学校、女の子。いろんなことが起きる中3の夏。

    「ライ麦…」「赤ずきんちゃん…」と連綿と続く『悪態つき少年視点小説』なわけだけど、1991年の作品なのでそこに描かれているのは現代の少年、と彼を取り巻くいろいろな出来事であって、それに対する「ぼく」の語り口は上記2作品に比べてさらにクールで淡々としていながらも、友情とか、性とか、初恋とか、そういうものに対する感情がさりげなく浮かび上がってくるとこ

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    2018年10月15日
  • 800

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    ある人に誘われて読みました。なかなか爽やかな青春小説です。
    読み始めは中沢のキャラに引っ張られて、なんだかスラムダンクみたいという感想でした。確かにキャラがみんな極端で、そういう意味では漫画チックな印象は最後まで残ります。
    しかし、後半は恋愛模様が入ってきて俄然冴えてきます。
    ただ、私には一寸若すぎるなというのが感想です。しかし、著者の川島さん、ほぼ私と同年齢なんですね。もっとも1992年の作品ですけど。

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    2017年10月30日