川島誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★3.4
短編集だったのか
もっと青春キラキラ胸キュンな感じかと思ったら けっこうひねくれててハード
17歳で読んだほうがいい作品だな ヒリヒリしてモヤモヤしてイライラした 持って行き場のない焦燥感や苛立ち 閉塞感 ひとすじの光は差すようで差さない
最近はこういう小説ってあまりないような(あるのかな?) 1990年代前半に書かれたものが中心 あの頃っぽいといえばそうなのかも
「電話がなっている」高校入学時にA~Eランクに分けられてしまうSFがけっこうヘヴィ
「悲しみの池、歓びの波」これグッド
すべては混ざり合って温かいミルクのようになってしまうのか? だったらすべてが過ぎ去るのを頭を低くしてやり過ごせばいいのか?
「宇宙船から地球を眺めれば~なってしまうのか」
恋愛と肉欲 たまご入りカレーうどん
え? 「夏のこどもたち」の人なの? なんとなく納得 -
Posted by ブクログ
10代の頃に初めて読んで気に入って、遠く離れたこの地まで連れてきていた一冊。ページをめくるのは実に15年以上ぶりで、物凄く久し振りの再読である。
読み出す前から、薄々感じていたことが裏付けされていく数日間だった。今の私の感覚では、もうこの作品を純粋に楽しむことができない。出産を経験したことが大きいのかもしれないが、明らかに子どもである登場人物がカジュアルに法律違反してしまうのが、もう駄目で。それが物語の中で重要な鍵になっていたりとか、キャラクターを引き立たせるための行動描写だったりは平気なのだけれど、ここではみんながみんな当たり前のように受け入れている。いや、わかる、昔は大らかだったの。その空気感はしっかり経験してるからわかってはいるんだ。ただ「当たり前」で「イケてる若者は皆そうでしょ?」みたいなのが、もう感覚的に受け入れられない。性的な触れ合いも、微妙さを感じて現実に引き戻されてしまうことがままあった。
でもやっぱり、文章の疾走感は圧倒的に清々しくて。中沢と広瀬のコントラストと、交わる関係性とを乗り越えた先にある新人戦のレースは改めて読んでもゾクゾクする。一人称だからだろうか、800mを駆け抜ける二人の身体感覚にシンクロできるのが気持ち良い。ラストのレース描写によって、青春の爽やかさはしっかりと得られた。
そう、爽やかさは確かに感じはしたのだけども……若かりし頃とは作品の印象ががらっと変わってしまったことが寂しい。あと地元出身者として「相模湾はそんなにきれいだったかなあ……」という野暮な疑問さえ頭をよぎった。作品を摂取するには適切な年代がある場合もあるんだなあ……と、しみじみと今、考えている。