ウォーレスの人魚

ウォーレスの人魚

814円 (税込)

4pt

ダーウィンと同じく〈進化論〉を唱えたイギリスの博物学者ウォーレスは、『香港人魚録』という奇書を残して1913年この世を去る。2012年、セントマリア島を訪ねた雑誌記者のビリーは、海難事故で人魚に遭遇する。マリア一号と名付けられたその人魚は、ジェシーという娘に発情してしまう。2015年、沖縄の海で遭難した大学生が、海底にいたにも拘わらず、3ヵ月後無事生還する。人間はかつて海に住んでいたとする壮大な説を追って、様々な人間達の欲求が渦巻く。進化論を駆使し、今まで読んだことのない人魚伝説を圧倒的なストーリー・テリングで描く渾身作。

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ウォーレスの人魚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月02日

    面白くて一気読みした作品の1つ。読んでる最中独特の雰囲気似まとわりつかれた不思議な気持ちになった作品。

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    Posted by ブクログ 2023年03月31日

    高校生あたりから、進化論の話が大好きだったし、急にシャチが気になって、取り憑かれたようにシャチの図鑑、書籍、動画で勉強中の私にどんっぴしゃの作品でした。アクア説、エコー、クイック、高周波、クジラの声は低周波などなど、この部分的な説明だけで大好きな分野がどんな文献よりもわかりやすい。作品見終わったあと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月18日

    1996年8月31日に劇場公開された映画「ACRI」(監督・原案・ACRIデザイン:石井竜也)の原作として執筆が開始されたものの、間に合わず映画完成の後に刊行された一冊。(この原因に付いては、本書の後書きで著者が記しているので参照して下さい。)
    映画は美しい南の海の映像と、浅野忠信の演技が印象的でし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月16日

    読み始めてすぐに
    「人魚は存在するか否か」の問題より
    「この場合、人魚はどう行動するか」の問題になり、最後には
    「人魚として海に帰るか、それとも人間として地上に残るか」
    を論点にしている自分に気づく。
    つまり、人魚は存在するのだ。

    …というのをうっかり信じ込まされてしまう危ない小説。
    秀逸です。

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    Posted by ブクログ 2016年04月16日

    岩井監督やはり天才!!
    壮大なファンタジーでありサイエンスミステリーでありオカルトでもあるラブロマンス!!

    架空のストーリーなのにリアリティを感じさせるのは常にその映像が脳内にありありと浮かんでくるからだろう。
    あまりに大きすぎるテーマのためにたぶん映画化は無理だけどこのまま小説だけであって欲しい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月24日

    岩井俊二には珍しく、夢のある話。

    ホモサピエンスとホモアクアリウス。
    進化なども細かく書かれていて、人魚を信じてしまいそうになる。

    海にまつわる話だからか、なんだか癒されながら読めた。

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    Posted by ブクログ 2012年07月30日

    人魚がテーマなんだけど、ファンタジーでもSFちっくでもない。
    すごいリアル。
    めちゃくちゃ引き込まれました。


    人を狂わせる人魚の歌とか、人魚の肉は不老長寿の薬とか、伝承的なものが科学的に説明されてておもしろい。
    あんまりに科学的で、人魚っていてもおかしくないんだってほんとに思っちゃう。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年10月16日

    ハードカバーで発売時に買ったのだけれど、また読みたくなったので文庫で。いやぁ、岩井俊二すごいなぁ。彼の映像作品も好きだけど、小説とくにこの作品は映像作品を上回って好きだ。大胆な科学的仮説に基づいた極上のエンターテイメント。

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    Posted by ブクログ 2010年06月23日

    グロイ、けど、美しい。信じられないほどリアルな人魚のお話。
    海が苦手だった私、人生変わりました。
    岩井さんの文章も映像も音楽も大好き。
    でも、これは映像化は不可能かも。
    ヒトの脳内のみで映し出される、独特の美しさだと思います。

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    Posted by ブクログ 2010年03月10日

    大大大好きな本!
    結構厚い本だが、この世界に引き込まれ一気に読めた!
    人間には理解されにくい人魚の愛情表現。
    でも、彼らはとても幸せそうだ。

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