ウォーレスの人魚

ウォーレスの人魚

小説・文芸
1,012円 (税込)

5pt

ダーウィンと同じく〈進化論〉を唱えたイギリスの博物学者ウォーレスは、『香港人魚録』という奇書を残して1913年この世を去る。2012年、セントマリア島を訪ねた雑誌記者のビリーは、海難事故で人魚に遭遇する。マリア一号と名付けられたその人魚は、ジェシーという娘に発情してしまう。2015年、沖縄の海で遭難した大学生が、海底にいたにも拘わらず、3ヵ月後無事生還する。人間はかつて海に住んでいたとする壮大な説を追って、様々な人間達の欲求が渦巻く。進化論を駆使し、今まで読んだことのない人魚伝説を圧倒的なストーリー・テリングで描く渾身作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    ウォーレスの人魚
  • タイトルID
    :
    365430
  • 電子版発売日
    :
    2016年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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ウォーレスの人魚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白くて一気読みした作品の1つ。読んでる最中独特の雰囲気似まとわりつかれた不思議な気持ちになった作品。

    0
    2023年05月02日

    Posted by ブクログ

    高校生あたりから、進化論の話が大好きだったし、急にシャチが気になって、取り憑かれたようにシャチの図鑑、書籍、動画で勉強中の私にどんっぴしゃの作品でした。アクア説、エコー、クイック、高周波、クジラの声は低周波などなど、この部分的な説明だけで大好きな分野がどんな文献よりもわかりやすい。作品見終わったあとに人魚がいるかいないかなんて愚問すぎ!いるやろ!ってなっちゃった(入り込みすぎ

    0
    2023年03月31日

    Posted by ブクログ

    1996年8月31日に劇場公開された映画「ACRI」(監督・原案・ACRIデザイン:石井竜也)の原作として執筆が開始されたものの、間に合わず映画完成の後に刊行された一冊。(この原因に付いては、本書の後書きで著者が記しているので参照して下さい。)
    映画は美しい南の海の映像と、浅野忠信の演技が印象的でした。
    小説は最新の進化論と生物学をふんだんに盛り込んだサイエンス・フィクションの要素に岩井俊二独擅場の恋の物語が堪能できる、四百頁を超える大作。舞台も南太平洋、沖縄、香港、アラスカと、太平洋を囲む広範囲に渡っています。スケールの大きさは、映画を凌駕しており、映画の原作としての制約を解き放たれた著者の作家としての才気が豊かに味わえます。
    サイエンス・フィクションとしては、生物が利用する「音」=超音波領域を含む声帯が作り出す「音」と、人魚の可能性として「人類海洋生物説」を取り上げています。
    いずれも、僕が好んで読む進化論、生物学ノンフィクションで目にしたものです。例えば「音」に関してはリチャード・ドーキンス著「ブラインド・ウォッチメイカー」1993/10早川書房[上]p166~が、エコロケーション(自ら発する音波による、視覚)に触れています。さらに突っ込んでp168では
     ”イルカについては、おもしろい示唆がなされてきた。もしエコーをその気で使うなら、イルカは、相手に自分の「心像(メンタル・ピクチャー)」を苦もなく伝えられる手だてを潜在的にはもっているというのである。彼らは、そのきわめて多彩な声を使って、特定の物体からのエコーによって生じるであろう音のパターンを擬態しさえすればよい。このようにして、彼らはそうした物体についての心像を互いにつたえることもできるというわけだ。”
    とあります。
    つまり、僕ら人間が見る「光」は、太陽や電球などの反射でしかないけれども、エコロケーションを利用するイルカが見る「音」は、自らが声帯で発したものの反射。自分で作り出せるわけです。もし、人間が光を発することが出来るなら、横に座る恋人に、音声によるメッセージに加え、テレビのような映像によるメッセージが送れるのと同じ事です。
    なるほど、この小説で空想的に語られる「心像」の伝達は「あるかもしれない。」と思えます。
    また、人魚の可能性としての「人類海洋生物説」は、竹内久美子著「男と女の進化論」1994/02新潮文庫p21「背の高い男は何故モテる?」で、「水生人間説」として紹介されています。ここでは、「化石などの直接的証拠はというと、これが何一つとして出てこない。」のが残念ですが、もし、そうであったなら、そのまま海洋生活を続けた人間(?)が伝説の人魚として別の進化を遂げていることも「ありそうな」事です。
    ちなみに、~もう、探すのが面倒だから、出典を明記しませんが~リチャード・ドーキンスの著で、「雪男」の可能性を取り上げ、現在まで生き残った「旧人」または「原人」の子孫ではないか。としています。この推測は、まさしく本書「ウォーレスの人魚」での人魚に対する推測と事を同じくするもので、岩井俊二のSF的思考が、現代の進化論第一人者である「リチャード・ドーキンス」に匹敵するものであることが伺えます。
    二十世紀半ばのSF(サイエンス・フィクション)が、まさに日進月歩であった宇宙物理学に根を下ろしたものであったのに対し、現代の(例えば本書の)SFが、現在日進月歩の生物学に由来しているのが楽しいですね。
    「サイエンス・フィクション」としての本書について長々と書いてしまったので、切り上げますが、その他に
    「未知の生物を理解する」とはどういう事か?
    また、
    「愛」とは?
    について、感じることが多かった本です。
    前半を過ぎたあたりから、読書を中断することが出来なくなり、次の日は仕事だと言うのに徹夜して、読みつづけ、今日に至りました。
    未知の生物を理解し、愛を育むと言うことは、身近な未知の生物=異性を理解し、愛を育むことに応用できるということです。この本を読むと、恋人の不可解への理解への一助となる可能性がありますよ。と、誰に言って良いのか解からないメッセージにて、この感想を終わりにします。

    0
    2021年12月18日

    Posted by ブクログ

    読み始めてすぐに
    「人魚は存在するか否か」の問題より
    「この場合、人魚はどう行動するか」の問題になり、最後には
    「人魚として海に帰るか、それとも人間として地上に残るか」
    を論点にしている自分に気づく。
    つまり、人魚は存在するのだ。

    …というのをうっかり信じ込まされてしまう危ない小説。
    秀逸です。

    0
    2018年12月16日

    Posted by ブクログ

    岩井監督やはり天才!!
    壮大なファンタジーでありサイエンスミステリーでありオカルトでもあるラブロマンス!!

    架空のストーリーなのにリアリティを感じさせるのは常にその映像が脳内にありありと浮かんでくるからだろう。
    あまりに大きすぎるテーマのためにたぶん映画化は無理だけどこのまま小説だけであって欲しいとも思う。大切な一冊になった。

    0
    2016年04月16日

    Posted by ブクログ

    岩井俊二には珍しく、夢のある話。

    ホモサピエンスとホモアクアリウス。
    進化なども細かく書かれていて、人魚を信じてしまいそうになる。

    海にまつわる話だからか、なんだか癒されながら読めた。

    0
    2014年06月24日

    Posted by ブクログ

    人魚がテーマなんだけど、ファンタジーでもSFちっくでもない。
    すごいリアル。
    めちゃくちゃ引き込まれました。


    人を狂わせる人魚の歌とか、人魚の肉は不老長寿の薬とか、伝承的なものが科学的に説明されてておもしろい。
    あんまりに科学的で、人魚っていてもおかしくないんだってほんとに思っちゃう。
    ウォーレスって実在の人物の本がベースだし。

    でも、密とジェシーはやっぱり兄弟なわけで、人魚の血は絶えちゃうのかなって思う。
    ちょっとせつないなぁ・・

    0
    2012年07月30日

    Posted by ブクログ

    ハードカバーで発売時に買ったのだけれど、また読みたくなったので文庫で。いやぁ、岩井俊二すごいなぁ。彼の映像作品も好きだけど、小説とくにこの作品は映像作品を上回って好きだ。大胆な科学的仮説に基づいた極上のエンターテイメント。

    0
    2011年10月16日

    Posted by ブクログ

    グロイ、けど、美しい。信じられないほどリアルな人魚のお話。
    海が苦手だった私、人生変わりました。
    岩井さんの文章も映像も音楽も大好き。
    でも、これは映像化は不可能かも。
    ヒトの脳内のみで映し出される、独特の美しさだと思います。

    0
    2010年06月23日

    Posted by ブクログ

    大大大好きな本!
    結構厚い本だが、この世界に引き込まれ一気に読めた!
    人間には理解されにくい人魚の愛情表現。
    でも、彼らはとても幸せそうだ。

    0
    2010年03月10日

ウォーレスの人魚 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    ウォーレスの人魚
  • タイトルID
    :
    365430
  • 電子版発売日
    :
    2016年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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