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Posted by ブクログ
社会的弱者たちの夢と欲望の街、イェンタウン。
そしてそこで気ままに不自由に、だけど強く優しく生きるイェンタウンたち。
混沌とした舞台設定の中で繰り広げられる、イェンタウンの仲間たちの生活と絆。憧憬と挫折。そして冒険活劇の物語である。
身の周りで起こる出来事の陰惨とも言える展開と結末にも関わらず、彼らは勇気を失わない。前に進むことをやめない。すべてをありのままに受け入れる。その強さたるやまさに雑草。
この本には雑草の息吹があります。岩井俊二の才能はやはりものすごい。映画はもうよく覚えてないのだけれど、もう一度映画が見たくなりました。
そして、アゲハは今翔び立つ。
Posted by ブクログ
──その名前は、ちょっといいにおいがした。
円を求めて世界中から集まった移民が入り乱れる、架空都市円都(イェンタウン)。ヒョウ、フニクラ、リンの三人は墓荒らしで小金を稼ぎ、グリコは売春で生計を立てていた。そしてある日、身寄りのない少女を引き取る。
そしてその子に、グリコは「アゲハ」と名付けた。
まだ中学生だった頃にこの映画が好きで何度か観たけれど、小説の方は呼んだことがなかったので、4Kリマスター上映にあわせて読んでみた。映画とは設定や趣が異なっていたから、途中からは別物だな~と思いながら読んだ。
こちらもとても、わたしは好きだな。
いいにおいがしたし、あの歌声がきこえた。
Posted by ブクログ
2008年からの積読です。
当時好きだった人が、岩井俊二監督を好きで、
その影響を受けて買ったと思われます。
裏面のあらすじを読んで、なかなか手が出ずここまで積読に。苦笑
ラブレター、四月物語、花とアリスとかは好きでした。
移民たちは日本をイェンタウンと呼ぶ。
円を堀に行くから。
日本人たちはそれを嫌い、移民たちを円盗(イェンタウン)と呼ぶ。
荒廃した町で、
墓を荒らし、身体を売り生きている。
ヒョウ、リン、フニクラ、そしてグリコ。
そこに身寄りのないアゲハが加わる。
自分たちで判断し、
自分たちがすべてでしかない。
やられたらやり返すし、
力のないものは逃げるしかない。
わかりやすくて潔いけれど、
とても過酷な世界。
人間に上も下もないはずなのに、
金と価値が取引される。
1996年刊行の作品ですが、
今でも通じてしまう部分が沢山あって、
変わらない部分に苦しくなりました。
本作自体は、色々事件が起こって、
理不尽と暴力もあるし、
その余韻は消えないんですが、
読後は青春群像劇のようになぜかさわやかでした。
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