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私生児、貧困、母との絆、義父、行商、女工、失恋、夢、結婚、震災、戦争、パリ、養子、死。明治三十六年に生まれ、母と共に生家を出た七歳の時から、『放浪記』がベストセラーになる二十六歳まで、尾道、東京で極貧の放浪生活を続けた作家林芙美子。文学への憧れと母娘の愛を糧に生き抜いたその劇的生涯を、人生のテーマごとに現代の人気作家がたどる全く新しいタイプの興味つきない人物エッセイ。
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Posted by ブクログ
林芙美子の「放浪記」やら、他の作家が彼女について書いた本を引きながら、 林芙美子の人となりを紐解く。 男に対して媚を売るのを極端に嫌う(盗みをする方がまだマシと思っている)のは、 信じていた最初の男にこっぴどく裏切られたからだろうな。 日本各地や外国まで放浪の旅をした芙美子。 こういうことができる...続きを読む人は(心身共に)帰れる場所があるからなんだと思う。 彼女にとってのそれは母親だった。 時には母娘ではなく、対女としてけんかしながらも面倒を見続けたのは、 子供の頃に受けた愛情をずっと覚えていたから。 晩年はかなり自己チュウで嫌な性格だったようだが、 母を亡くして自分を縛るものがなくなり、タガが外れたのかな?
林芙美子の放浪記を自分の体験を追想して書いてるので わかりやすい。 林芙美子と群さんの観察力は鋭い。 そして、人間臭くて面白いと思う。 放浪記読んでみたい〜。
友達から借りた本。 群ようこのどことなしか突き放したような文章が、いい具合に林芙美子を愛らしい存在にしていると思う。 もし群ようこが林芙美子への愛に溢れまくっていたら、この本も林芙美子の事も多分好ましくは感じなかったと思うから。
私生児、貧困、母との絆、義父、行商、女工、失恋、夢、結婚、震災、戦争、パリ、養子、死。明治36年に生まれ、母と共に生家を出た7歳の時から、『放浪記』がベストセラーになる26歳まで、尾道、東京で極貧の放浪生活を続けた作家林芙美子。文学への憧れと母娘の愛を糧に生き抜いたその劇的生涯を、人生のテーマごとに...続きを読む現代の人気作家がたどる全く新しいタイプの興味つきない人物エッセイ。
裕福ではないが、当時の芙美子は幸せだったと思う。若い娘が食べるものがないと嘆く姿は悲しい。人に頼りもせず、意地だけで彼女は生きてきた。 花の命は短くて苦しきことのみ多かりきなのである。芙美子の葬式は盛大で、女性作家には参加しない人々もいたが、近所に住む人々はたくさん集まってきていたという
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