光文社作品一覧

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  • バンカーなんか怖くない
    3.0
    たった3本のクラブで連戦連勝。ハワイのゴルフ界ではちょっと有名な、わたしはユウ、16歳。向かうところ敵なしって言いたいとこだけど、SWを壊してしまってからスランプなんだ。倉庫の隅にあったその古いクラブは、実は幻の名品だったみたい。なんとか同じものを手に入れたくて……。1人の少女がゴルフを通じて成長する姿を爽やかに描く、超人気シリーズ第2弾!
  • 五万両の茶器~新九郎外道剣(一)~
    3.5
    御蔵前片町にある札差・平戸屋の美人娘おきよが攫われた。盗賊・相模の五右衛門たちが5万両といわれる茶器を平戸屋から手に入れるためだった。盗賊からおきよを救った御家人・柴新九郎は、茶器をめぐる壮絶な争いに巻き込まれていく。人を斬るに躊躇なく、女を抱くに見境ない……まさに外道の剣客・新九郎。痛快!書下ろし時代小説シリーズ第1弾。
  • 灰色の動機~ベストミステリー短編集~
    3.5
    森三郎という男性が陸橋の下で死体で発見された。しの子は、警察に過失死とされた恋人の死を不審に思い、事件として調べ始めた。しかし、容疑者は――(「灰色の動機」)。表題作をはじめ、珠玉のミステリーはもちろん、最初の小説である「ポロさん」、唯一のSFで文庫初収録の「結婚」など鮎川作品の中で異色テイストの作品を満載した贅沢な一冊。オリジナル短編集第3弾。
  • 積木の塔~鬼面警部事件簿~
    3.0
    東京・目黒の喫茶店で中年セールスマンが毒殺された。前の会社が倒産し、ようやく再就職が決まり、勤め始めた矢先の出来事だった。白昼、しかも入手困難な青酸カリを使った犯罪に、解決も時間の問題と思われた。しかし、毒を仕込んだ犯人と思われた女は、数日後、無惨な死体で発見された。仕組まれた完全犯罪、鉄壁のアリバイ……。鬼貫警部がまたも難事件に挑む。
  • 宛先不明~鬼貫警部事件簿~
    -
    秋田市内の公園で男性の絞殺死体が発見された。被害者は東京の印刷会社勤務のサラリーマン。東北旅行の最中、何者かに電話で呼び出され殺害されたと判明した。捜査線上に浮かんだ容疑者には、しかし、鉄壁のアリバイがあった。行き詰まった捜査に難事件を解決して来た鬼貫警部が乗り出した。鬼貫警部シリーズ復刻第2弾。なかなか手に入らなかった傑作がいま甦る。
  • 消えた奇術師~星影龍三シリーズ~
    4.0
    奇術師・旭日斎天馬一座の目玉の出し物は「トランク抜け」だが、抜け出すはずの一員が死体となっていた。二人目の犠牲者はピストルで撃たれ階段を転げ落ちた。マジック・コンテスト優勝賞金の独り占めを目論む天馬。しかし、その姿は、密室空間から忽然と消えていた。(表題作) 赤、白、青、三つの「密室」傑作を含む中短編集。消失トリックの白眉を天才・星影が斬る!
  • 墓苑とノーベル賞~岩中女史の生活記録~
    3.0
    岩中妙子は56歳の専業主婦。転居先の自治会で防犯部長を押しつけられる。だが、持ち前の好奇心から、次々と謎を追いかけていくことに……。墓苑のセールス電話が引き起こす脅迫騒動(「墓苑とノーベル賞」)、生垣に貼られた犬の糞尿への過激な警告文(「警告と署長感謝状」)など、日常の些細な出来事から広がる事件を鮮やかな推理で解明する連作ミステリー。
  • 純平、考え直せ
    3.4
    坂本純平は気のいい下っ端やくざ。喧嘩っ早いが、女に甘くて男前。歌舞伎町ではちょっとした人気者だ。そんな彼が、対立する組の幹部の命(タマ)を獲ってこいと命じられた。気負い立つ純平だが、それを女に洩らしたことから、ネット上には忠告や冷やかし、声援が飛び交って……。決行まで三日。様々な出会いと別れの末に、純平が選ぶ運命は? 一気読み必至の青春小説!
  • ZOKURANGER
    3.5
    民間企業から転職し、大学の准教授に赴任したロミ・品川。研究環境改善委員会なる組織の委員に任命されたが、その実態について、まるで把握できない。ある日、委員の一人が「サイズを測らせて」と尋ねてきた。それぞれが色違いのユニフォームを着て活動するらしい。困惑が増すばかりの彼女に、メンバの「妄想」が絡み合う! 大学で繰り広げられる不可思議な物語。
  • ZOKUDAM
    3.2
    「この赤い方が、ゾクダム・一号機、通称、赤い稲妻だ」黒古葉博士が指さした先には全長12メートルの巨大ロボットが! 遊園地の地下にあるZOKUDAMに配属されたロミ・品川とケン・十河の任務は、このロボットに乗り込み戦士として怪獣と戦うことらしいのだが……。この様子を密かに窺う男女の姿が。対抗組織TAIGONの揖斐純弥と永良野乃の二人だった。
  • ZOKU
    3.4
    犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体〈ZOKU〉と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所〈TAI〉。その秘密基地は真っ黒なジェット機と真っ白な機関車! 謎の振動、謎の笑い声、ばらまかれる芸術作品……。一体何のために? 被害者が気づかないほどのささやかな迷惑行為をめぐり、繰り広げられる悪と正義(?)の暗闘。痛快無比の物語。
  • 京都駅殺人事件~駅シリーズ~
    -
    東京の浪人生・橋本眞人の部屋で、同級生の撲殺死体が見つかった。部屋に残された痕跡から、逃亡した橋本が時限爆弾を作っていたらしいことが判明する。やがて京都駅長室に届いた駅爆破を予告する脅迫状。京都へと急行する十津川警部だったが、厳戒空しく、駅3番ホームで爆発が! 果たして橋本の仕業なのか? また、脅迫犯の真の目的とは? 緊迫のサスペンス。
  • 仙台駅殺人事件~駅シリーズ~
    -
    毎年十二月一日正午に、仙台駅ホームに佇む和服姿の美女がいた。彼女は、銀座の高級クラブのママ・早坂みゆき。原宿で起きた殺人事件の容疑者となった彼女は、毎年一千万円もの大金をゆすられ続けていたのだった。姿を消したみゆきを追う十津川警部は仙台駅に網を張るが、何者かの妨害に遭い、失敗。そして新たな殺人が! 複雑に絡み合う事件の意外な真相とは!?
  • 長崎駅(ナガサキ・レディ)殺人事件~駅シリーズ~
    4.3
    イギリスの流行作家V・ヘイズが、日本人妻を伴い来日することになった。ところが、ある国際的テロ組織が警視庁に脅迫状を送りつけてきた。「来日したら夫妻を殺す」というのだ。警告を無視するヘイズのため、十津川警部は英国人刑事とともに必死の警護に当たる。だが、長崎へ向かう特急「さくら」車中で、夫人が誘拐されてしまった! 圧巻の傑作推理サスペンス。
  • 西鹿児島駅殺人事件~駅シリーズ~
    4.0
    西鹿児島行の寝台特急「明星51号」の車中で殺された男のポケットには、不思議なラブレターがあった。そして、同じ手紙を謎の女から受け取った田中刑事も刺殺された。接近する台風、降り注ぐ桜島の火山灰、さらに殺人の刑期を終えて復讐を狙う男・小西を迎え、混乱する西鹿児島駅。部下を失った十津川警部の活躍を描く、旅情と、息づまるサスペンスの傑作長編推理!
  • 函館駅殺人事件~駅シリーズ~
    -
    冤罪の罠に落ちたカメラマンの金井は、自分を陥れた後輩を刺殺して、故郷の函館に向かった。金井を慕う美人モデルのマリ子、そして、コルトを使う謎の男・瀬沼――。金井を追って、函館駅に張り込む十津川と亀井の眼前で、射殺事件が発生し、その背後には覚醒剤密売事件の影があった。復讐は正義か。愛にすがる逃亡犯の宿命をサスペンスフルに描いた傑作長編推理!
  • 慟哭の剣~用心棒・桐之助 人情お助け稼業(一)~
    3.0
    独楽(こま)まわしの忠吉(ただきち)が死体で見つかった。一向に動かない町方にかわって調べを始めた見世物芸人の用心棒・呉羽(くれは)桐之助。天下無敵・無外流(むがいりゅう)の達人でありながら、芸人たちの相談にのる桐之助が忠吉の部屋から見つけたのは、旗本の悪行を直訴する訴状だった。事件に巻き込まれるなか、情に脆(もろ)い桐之助の剣が悪を斬る。賑やかな脇役を揃え、著者渾身の新シリーズ第1弾。
  • 巻きぞえ
    3.2
    夫、息子と幸せに暮らす宏美(ひろみ)は9年前に恋人を飛び降り自殺の巻きぞえで失っていた。しかし、時を経て浮かんできたのは、その自殺の裏に隠れていた衝撃の真相だった。(表題作「巻きぞえ」) 書下ろし「解剖実習」を含みすべて死体から始まる珠玉の短編ミステリー7編を収録。なにげない日常にこそ潜んでいる恐怖を描く「デイリーサスペンスの女王」渾身(こんしん)の短編集。
  • ママの友達
    3.1
    主婦の典子(のりこ)のもとに、差出人不明のまま突然届いた中学時代の「交換日記」。その直後、メンバー4人の中でリーダー格だった長谷川淳子(はせがわじゅんこ)が殺されたというニュースが入る。彼女に何があったのか。音信不通だった残りのメンバーの人生も、事件をきっかけに大きく動き出す。40代女性の人生に起こるさまざまな事件をサスペンスタッチで描き出した感動の長編推理小説。
  • 白い雨
    4.3
    N大ワンダーフォーゲル部、秋のキャンプ。奥多摩(おくたま)の山中に白い雨が降った。雨はミルクのように白く、かすかに光っていた。その雨滴(うてき)に打たれた男子部員、今井(いまい)に異変が! 日頃の鬱憤(うっぷん)が凶気にまで昇りつめ、二人の部員を殺害する。山麓の町でも雨に濡れた人々が次々と事件を引き起こしていた。白い雨が心の奥底に潜む憎悪を呼び覚まし、殺戮(さつりく)を導く。戦慄のホラー作品。
  • 菫色のハンドバッグ~杉原爽香三十八歳の冬~
    3.9
    旧知の大女優・栗崎英子が80歳を迎え、爽香もパーティを手伝うことに。だが、会場に予定したホテルKではリストラが実施されていた。ベテランホテルマンの戸畑から薦められたSホテルでの打合せ。爽香に同行した戸畑の部下・岡野道子が失踪! さらには、兄嫁・則子を追ってきた男が、爽香をつけ狙って……。登場人物が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ!
  • コバルトブルーのパンフレット~杉原爽香三十七歳の夏~
    4.1
    カルチャースクールの再建を任された爽香は、トーク番組の司会で人気の高須雄太郎に講師を依頼。このとき爽香はビル清掃係の笠木京子と係りを持つ。彼女の息子、達人が交際相手を殺害。そのとき親子が取った行動とは!? 高須、笠木、そして爽香の兄――。問題を抱えたそれぞれの家庭の行く末は……。主人公・杉原爽香が読者とともに年齢を重ねる大人気シリーズ!
  • 旧家の女
    4.0
    農村にある小学校へ新任教諭として赴任してきた都会育ちの糸村菊乃。そこで出会った旧家の当主で40代の三刀谷勇一に見染められスピード結婚。初夜の感動もまだ冷めやらぬうち、夫の浮気が発覚した。家庭内別居をするなかで次第に分かってきた三刀谷家の「異常な性生活」。禁断の関係が奔放な快感を呼び覚ます。これぞ小玉二三しか書けない官能ミステリーの傑作!
  • 花酔い
    5.0
    フリーのメイクアップ・アーティスト黒地渉。彼にメイクを施された女たちは、厚く身に纏った心の鎧を脱ぎ捨て、本当の自分をさらけ出す。雑誌編集者、新進女優、主婦、美術館学芸員、祇園の女将……その肌に渉のしなやかな指が触れるとき、彼女たちは今まで経験したことのない官能の悦びに目覚めていき……。女の肉体の深奥に潜む欲望を濃密に描き出す官能連作集。
  • 降臨
    3.2
    ある朝、勤勉な主婦・文枝は何もしない女になっていた。家事一切はもちろん、パート仕事にも行かず、一日、家にいるだけ。文枝は、何もしなくてもいいという、神のお告げを受けたらしい。困った家族は、叔母の花枝に依頼し、文枝を預かってもらうのだが……。(表題作) 心の隙間に宿る闇が、人びとの日常を次第に蝕む恐怖を描く、連作小説!(『痛いひと』改題)
  • 赤道
    4.7
    アパートの一室。男は、全身を切り刻まれ、鮮血に染まっていた――。きっかけは、バブル崩壊後のバンコク赴任だった。炎熱の街で、美しい妻は精神が崩壊し、去った。会社を辞め、男の中に堅く封印していた「心の闇」が暴れ出す。売春斡旋、転生ビジネス。堕ちていく男の魂は行き場を求めて彷徨する。松本清張賞受賞作家が生きる意味を真正面から問う衝撃作!
  • そっと覗いてみてごらん
    3.1
    石屈日和は文具メーカで働く30歳。創業者の孫ということもあり、職場では恵まれた立場だ。親戚から格安で借りた高級マンションに住み、好意を寄せてくれる男性もいる。秘かな楽しみは、刺激を求めて始めた毒舌ブログの更新だ。そんな彼女の運命が、俄に狂い始める。次々と起こるトラブル。こじれてゆく人間関係。誰かが私を陥れようとしてる? 傑作サスペンス!
  • 刀圭
    4.4
    長患いを負い目にし、自害を試みた一三(いちぞう)を救った若き医者・圭吾(けいご)。日本橋福島町の長屋に居着き、住人から頼りにされていた。だが、懇意にする薬種問屋の若旦那とのいざこざから、薬が手に入らなくなる。亡き父から託された教えを胸に刻みながらも、圭吾は志を失いかけていた。そこに永代橋が落ち、多くの怪我人が出たとの報(しら)せが。小説宝石新人賞作家の長編デビュー作。
  • エクスワイフ
    4.0
    「この三百万で、亜里紗を買いたいんだ」。自分を捨てた美しく高慢な妻。男の望みは、その身体を鞭で打ち据え、泣き叫び許しを乞う姿を見ることだった。憎しみに狂う男の胸に去来する思いとは?(表題作) 若さと美貌を失い、出張売春婦へと堕ちた銀座の女を襲う地獄のような夜、そして小さな希望。(「オカメインコ」) 異形の愛と欲望を鮮烈に綴る全8編を収録。
  • 処刑のライセンス
    -
    独房から一人の男が連れ出された。段英二郎、32歳。大阪府警の敏腕刑事だったが、2年前、3人の命を奪い11年の刑を受け服役した。暴力団幹部・西垣の罠にはめられたのだ。段は刑務所長から、「殺人も許される」処刑執行人としての特命を下された。アジアマフィアと暴力団を壊滅するため標的を追うと、西垣の存在が浮上する。段の復讐心に火がつく!(表題作)
  • セシルのもくろみ
    3.5
    平凡な生活を送る専業主婦・宮地奈央(みやじなお)の生活は一変した。友人に誘われ軽い気持ちで応募した女性誌『ヴァニティ』の読者モデル募集で思いがけず採用されたのだ。華やかなファッションの世界に渦巻くモデルたちの様々な思惑に困惑しながらも、奈央は“負けたくない”という自分の中の「女(セシル)」に気付く――。人気女性誌『STORY』の大好評連載、待望の電子化!

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  • 白光
    3.6
    ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。殺害動機は家族全員に存在していた。真犯人はいったい誰なのか? 連城ミステリーの最高傑作がここに。

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  • 愛情の限界
    -
    結婚式を12時間後に控えた杏子は、過去と訣別するために男とベッドにいた。男――佐上は、杏子の胸に爪でSの字を刻んだ。挙式直後から杏子を翻弄する異常な出来事。そして「理想の夫」構一の不可解な言動に罠の匂いを感じ取った杏子は、「幸せ」を守るために決然と立ち向かっていったが、逆に……。彼女が最後に信じたものは何か? サスペンスフルな恋愛小説!

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  • 黒魔館の惨劇
    -
    ロンドンの閑静(かんせい)な住宅街にその屋敷はあった。ビクトリア朝様式の外観、美しい庭、見事な家具。しかし、そこには「何か」がいた。商社駐在員の妻と子、作家志望の青年……屋敷を借りた日本人はみな、次々と心を病むか、凄絶(せいぜつ)な死を遂げるのだった。血みどろの地獄絵図を繰り広げる邪悪な存在の正体とは? 「館ものホラー」の伝説的傑作が、いまここに甦(よみがえ)る!
  • 魚舟・獣舟
    3.9
    現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。書下ろし中編を含む全6編を収録する。

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  • シンデレラ・ティース
    4.0
    大学2年の夏、サキは母親の計略に引っかかり、大っ嫌いな歯医者で受付のアルバイトをすることになってしまう。個性豊かで、患者に対し優しく接するクリニックのスタッフに次第にとけ込んでいくサキだったが、クリニックに持ち込まれるのは、虫歯だけではなく、患者さんの心に隠された大事な秘密もあって……。サキの忘れられない夏が始まった!

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  • 豚を盗む
    -
    「生きることの大半は繰り返し」というとき、その「繰り返し」の中に人は生きるための喜び、とまではいかないにしても、慰め、頼り、よすが、何でもいいけどそのようなものを見いだすことができる。(本文より)――変わらないということは、逆に考えれば古びていないということ。書いては眠り、起きては書き、自らの日常を小説家ならではの視点で綴る名随筆。

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  • 象を洗う
    3.5
    実際、この頁を埋めることさえ僕にとっては大仕事である。毎月毎月、締切りの一週間も十日も前から、寝ても覚めても一本のエッセイのことを考えて苦悩を味わい、それでどうにかこうにか書き上げては乗り切っている。そんなふうだから別の仕事にまで手がまわらない。(本文より) 小説家であるゆえの喜び、悲哀、そして葛藤。淡々と過ぎゆく日常を描く名随筆。

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  • 世界でいちばん長い写真
    3.8
    人気者だった親友の洋輔が転校してから、宏伸の毎日は冴えない感じだ。特にやりたいこともなく、クラブ活動の写真部でも、部長からしかられてばかり。そんなある日、祖父の古道具屋で、大砲みたいにごつい不思議なカメラに出合う。世界一長い写真が撮れるカメラって!? その日から、宏伸の日常がきらめき始める。ワクワクして胸にジンとくる、青春小説の新たな傑作!

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  • 痺れる
    3.8
    12年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。老年を迎えつつある女性が、心の奥底にしまい続けてきた瞑い秘密を独白する「林檎曼荼羅」。別荘地で1人暮らす中年女性の家に、ある日迷い込んできた、息子のような歳の青年。彼女の心の中で次第に育ってゆく不穏な衝動を描く「ヤモリ」。いつまでも心に取り憑いて離れない、悪夢のような9編を収録。

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  • 哲学探偵
    3.0
    大富豪の若い妻が、興奮剤による心臓麻痺で死亡した。自殺なのか殺人なのか。難事件を専門に扱う特捜班に所属する高島(たかしま)警視と久保(くぼ)主任の意見は対立する。行き詰まった2人がたまたま訪れた競馬場で出会ったのは、哲学好きで短歌趣味の馬券師。哲学的視点を三十一文字(みそひともじ)にこめて馬券師が披露する驚愕の推理とは!?(「世界は水からできている」)。鯨ミステリーの真骨頂!

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  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    3.3
    母一人子一人で暮らしてきた45歳の娘は75歳の母親をなぜ殺害したのか? 不明だった事件の動機を、美人大学院生・桜川東子(さくらがわはるこ)が昔話・浦島太郎の大胆な新解釈で解き明かす!(表題作) 日本酒バーで益体(やくたい)もない話を繰り広げる常連2人とマスターのヤクドシトリオ。彼らが解けない事件の謎を昔話になぞらえて次々と解決する東子の名推理。鯨ミステリーの妙技が冴える!

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  • ミステリアス学園
    3.5
    ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張(まつもとせいちょう)の『砂の器』しか読んだことがない、新入部員・湾田乱人(わんだらんど)が巻き込まれる怪事件の数々。なぜか人が死んでいく。「密室」「アリバイ」「嵐の山荘」……。仲間からのミステリ講義で知識を得て、湾田が辿り着く前代未聞の結末とは!? この一冊で本格ミステリがよくわかる――鯨流超絶ミステリ!

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  • ふたりのシンデレラ
    3.3
    「ふたりのシンデレラ」を上演するため、合宿中の劇団を襲う惨劇。主役を巡り、女優や演出家が対立する中、一人は殺され、一人は失踪、一人は重傷を負い記憶を……。シンデレラが仕掛けた罠とは何か? 事件の証人であり、犯人であり、犠牲者で、探偵役で、ワトソン役で、記録者で、容疑者で、そして共犯者でもある――一人八役の「わたし」が語る驚愕の真相とは!?

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  • うつむいた人形
    3.0
    「雪江(ゆきえ)!」――男は、倉本千明(くらもとちあき)にそう呼びかけて来た。人違いなどではない。千明は、その男・室田照男(むろたてるお)を会社で失脚させるために偽名(ぎめい)を名乗り彼の愛人となったのだ。千明に素っ気なくされた室田は赤信号の横断歩道に歩を進め……。女子大生でありながら、千明は「壊し屋稼業」で多くの男を惑わし、その人生を狂わせてきた。その報いなのか!? 何者かが彼女の命を狙う!

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  • 柿色のベビーベッド~杉原爽香三十六歳の秋~
    3.6
    爽香に待望の赤ちゃん誕生! 長女・珠実(たまみ)ちゃんを産んでからも、相変わらず仕事に事件に大忙し。勤め先の〈G興産〉では、新事業としてカルチャー・スクールの経営引継ぎを検討。その調査にあたる一方で、爽香はバス旅行にも添乗する。旅行先では、台風による土砂崩れで、生命の危機が! 主人公・杉原爽香が読者とともに年齢を重ねる人気シリーズ第22弾。

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  • ガーディアン
    -
    幼時に父を亡くした勅使河原冴(てしがわらさえ)は、ずっと不思議な力に護(まも)られていた。冴が「ガーディアン」と呼ぶその力は、彼女の危険を回避するためだけに発動する。突発的な事故ならバリアーとして。悪意を持った攻撃にはより激しく。では、彼女に殺意を抱いた相手には? きっと、誰かに勧めたくなる。本格のイリュージョニスト・石持浅海の魅力が炸裂する奇想ミステリーの傑作!

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  • 蛭子能収のゆるゆる人生相談
    4.5
    「回答がおかしすぎるwww」(ネットの誰か)/「蛭子さんなのにいいこと言ってる!」(ネットの誰か)/……などなど、良くも悪くも大反響の「女性自身」ゆるゆる連載コラムが、まさかの単行本化。“世間体”などおかまいなし、どんなときも本音で生きる蛭子さんだからこその名(迷?)回答の数々に、悩んでいるのがバカバカしくなること間違いなし。他人にどう思われようと、楽しく自由に生きるヒントが、ここにある!
  • 人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス
    4.2
    人間には戦争せざるをえない攻撃衝動があるのではないかというアインシュタインの問いに答えた表題の書簡と、自己破壊的な衝動を分析した「喪とメランコリー」、そして自我、超自我、エスの三つの審級で構成した局所論から新しい欲動論を展開する『精神分析入門・続』の2講義ほかを収録。第一次世界大戦の衝撃をうけた精神分析理論の再構築の試み。
  • グランド・ブルテーシュ奇譚
    3.6
    善人も、偽善者も、悪人もバルザックの描く人間がおもしろい! 妻の不貞に気づいた貴族の起こす猟奇的な事件を描いた表題作、黄金に取り憑かれた男の生涯を追う「ファチーノ・カーネ」、旅先で意気投合した男の遺品を恋人に届ける「ことづて」など、90篇あまりもの作品からなる《人間喜劇》と呼ばれる作品群から人間の心理を鋭く描いた4篇を収録。ひとつひとつの物語が光源となって人間社会を照らし出す短編集。
  • オンディーヌ
    4.2
    森のなかの湖畔近くで暮らす漁師の養女オンディーヌは、ある日馬を休める納屋を借りに来た騎士ハンスに出会い、一目で恋に落ちる。ハンスもまた無邪気で美しい彼女に魅かれ、ともに城での生活を始める。ただ、彼女は人間ではなく、水の精だった――。水の精が「いまの言葉」で生き生きと語りだす。躍動感に満ちた20世紀フランスの国民的作家、ジロドゥの演劇の頂点。
  • 闇の奥
    3.9
    船乗りマーロウはかつて、象牙交易で絶大な権力を握る人物クルツを救出するため、アフリカの奥地へ河を遡る旅に出た。募るクルツへの興味、森に潜む黒人たちとの遭遇、底知れぬ力を秘め沈黙する密林。ついに対面したクルツの最期の言葉と、そこでマーロウが発見した真実とは? 著者自身の強烈なコンゴ体験をもとにアフリカの奥地への苛烈な旅を描き、文明社会の価値観を問うた20世紀最大の問題作を、リーダブルな新訳で!
  • 老人と海
    3.7
    初訳から60年、まったく新しい「老人」の誕生! 数カ月続く不漁のため周囲から同情の視線を向けられながらも、独りで舟を出し、獲物を待つ老サンチャゴ。やがて巨大なカジキが仕掛けに食らいつき、3日にわたる壮絶な闘いが始まる……。原文を仔細に検討することによって、従来の活劇調の翻訳とは違う「老人」像が浮かび上がる! 決して屈服しない男の力強い姿と哀愁を描いたヘミングウェイ文学の最高傑作。
  • 覚醒者
    1.0
    「ドン!」。200X年、突然、福岡市中心部を突き上げるような巨大な揺れが襲った! それはただの地震ではなかった。この世ならぬ者たちがゾロゾロと地上に這い出てくる、カタストロフィの前兆だったのだ……。 インドネシア辺境の島々から始まった、古代の神々の「文明への逆襲」――いま、凄絶な闘いが始まる! ホラー界の魔王が4年ぶりに放つ、戦慄の本格ホラー。
  • 歴史から考える 日本の危機管理は、ここが甘い~「まさか」というシナリオ~
    4.3
    本書は、日本が「まさか」の時に「想定外」を連発するような危機管理を卒業し、リアルで生々しい危機管理に目覚めることを企図して書かれた。そのために必要なことは? 日本は、経済最大の足かせとなるデフレになぜ陥ったのか。デフレが長期化しているのはなぜか。その「背後の物語」から浮かび上がってきたものとは? 歴史をひもときながら、日本人が「甘えの構造」と決別するためのフレームワークを実例から学ぶ。
  • 監督・選手が変わってもなぜ強い?~北海道日本ハムファイターズのチーム戦略~
    3.8
    評論家も予想できなかったファイターズのリーグ優勝(2012年)。ダルビッシュが抜け、コーチ経験もない新人の栗山監督のもとで、なぜ勝てたのか? また、北海道移転以降、監督や選手が変わっても、毎年のように優勝争いに絡めるのはなぜか?(7年間で4回の優勝)ファイターズ前球団社長である著者が、「ベースボール・オペレーション・システム(BOS)」のことも含め、細かに解説。現場発、最強のスポーツビジネス論。
  • 日本型「無私」の経営力~震災復興に挑む七つの現場~
    4.0
    3・11後、多くの日本企業が国内外から称賛を浴びる積極的な支援活動を行った。荷物1個につき10円で計140億円を寄付したヤマトホールディングス、津波を被った写真を洗浄し被災者の思い出を救った富士フイルム、本人確認ができなくても迅速に払い戻しを行った東邦銀行……。本書では、現地で活躍する大手から地元企業まで計7社を取り上げ、今なお続けられる力強い活動を生んだそれぞれの土壌に迫る!
  • 3日もあれば海外旅行
    3.6
    海外個人旅行というといわゆるバックパッカーを想像しがちだが、ステレオタイプの旅行者像だけでは語れなくなってきた。安宿ではなく高級ホテルを泊まり歩きながらも、食事は屋台で。現地の人とふれあいながらもスマホで情報収集し、友達とすぐにウェブで感動を共有し合う。鉄道の旅とLCCをうまく組み合わせる……なんて旅の形があってもいい。休みが少ないからこそ、旅は工夫次第で面白くなる。新しい旅の技術を一挙公開。
  • 一生食いっぱぐれないための エンジニアの仕事術
    4.0
    エンジニアは、世の中の役にたつ新しい技術や製品を開発する発明家であり、論理的な思考を地道に積み重ねる努力家であり、新しい価値観や市場を生みだす開拓者であり、自分がつくったモノに対して責任を負う最高責任者です。本書は、これからの日本のモノづくりを背負って立つ若きエンジニアに向けて、エンジニアの基礎をどうつくるかということから始めて、プロとして仕事にどう向き合うか、そのヒントをまとめてみました。
  • 元素周期表で世界はすべて読み解ける~宇宙、地球、人体の成り立ち~
    4.2
    私たちの体、住んでいる地球、そして宇宙。この世に存在するものはすべて、元素同士の化学反応によりできています。これら自然科学の摂理を凝縮した万能の道具が、周期表です。元素たちが並んだ周期表のルールは、複雑そうに見えてシンプル。縦と横のどっちから攻める? なぜ人体は取り込む栄養素を間違う? 元素の化学進化って何?――難しそうだけどなぜか気になる、そんな周期表の仕組みわかる入門書。
  • 野比家の借金~人生に失敗しないお金の考え方~
    4.0
    「子どもを持つなら、家は買わないほうがいい!?」「生命保険に入るくらいなら、預金したほうがいい!?」「相手の収入が低くても、結婚したほうがお得!?」――住宅購入、保険加入、結婚、子どもの教育、転職、独立・起業など、人生でぶつかるお金の大問題をどう解決すべきか? 失敗しない「決断」を導くための考え方を、国民的人気マンガを用いてやさしく解説する
  • 飯田のミクロ~新しい経済学の教科書1~
    4.3
    本書は、大学で学ぶ標準的な内容を解説したミクロ経済学の入門書。ミクロ経済学は、増税の影響や景気対策といった問題を直接は扱わないため、研究者以外の興味・関心を集めることは少ない。しかし、経済学の基本的な思考法を身につけたいなら、ミクロ経済学こそがその入り口に相応しい。大学の単位取得や資格試験のための従来の教科書とは一線を画した、「難しそうだけど気になる」「教養として学びたい」人にぴったりのテキスト。
  • やせる!
    3.9
    身長158センチ、体重54~60キロの間をずっとウロウロとしてきた著者は、「ある方法」に取り組んだところ、みるみるうちに「健康的に」やせて、お肌もつるつる、以前とは似つかない快適な毎日を送ることができるようになりました。なかなか「やせられなかった」著者の実体験をもとに、「生活習慣病にかかることなく、健康で長生きできる体」をどうすれば手に入れることができるのか、そのプロセスと具体的方法を綴る。
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    4.0
    現代の我々を襲うリスクは、歴史や経験からは教訓を引き出せないものばかりである。何が、どれくらいの量あると、どれだけ危険なのか。イメージや先入観、本能の発する恐怖に惑わされずに、一人一人が定量的に考え、リスクを判定していくにはどうしたらよいのか。これ以上、身体的・経済的損失を出さないために……本書では、この時代を乗り切ってゆくために必要な「リスクを見極める技術」について、気鋭の科学ライターが教える。
  • ヤクザ式 一瞬で「スゴい!」と思わせる人望術
    3.5
    ビジネス、そして人生で成功を収めるには、一人でも多くの支持を集め、組織を動かすための“人望力”が不可欠。人望を得る最強のスキルを身につけたいなら、“タフ・ネゴシエーター”で人間関係のプロであるヤクザに学べ! 本書では、週刊誌記者としてヤクザを長年取材してきた著者が、豊富な事例とともに天下無敵の“人たらし”のノウハウを伝授する。
  • 現場力の教科書
    3.9
    「オペレーション」という言葉の意味は広く、業界によってもニュアンスは異なる。しかし、全てに共通しているのは「オペレーション」を担うのは「現場」だということ。どんなに優れた経営戦略を立てても「オペレーション」、すなわち戦略の実行を担う「現場」が弱ければ意味がない。戦略と実行は一体だという認識が不可欠だ。本書は計18回の講義で構成され、毎回、具体的な企業の「現場」を取り上げながら「現場力」の本質に迫る!
  • 沖縄美ら海水族館が日本一になった理由
    3.7
    動物園・水族館の入場者数でトップを走り続けてきた上野動物園を抜いて、「沖縄美ら海水族館」が初めて日本一の座についたのは2008年。この年の入場者数は、上野動物園の290万人に対し310万人。沖縄美ら海水族館には「世界一」と「世界初」が数多く揃い、これが高い“誘客力”に結び付いたといえる。那覇から車で2時間もかかるのに、多くの人を惹きつける秘密を、前館長が克明に解説する。
  • 東京いいまち 一泊旅行
    3.2
    「東京一泊旅行はまた、『記憶の忘れもの』をひろっていく小旅行だ。日常だと気づかないものが、「一泊」という余分の時間のおかげで、ふと見えてくる。」(「はじめに」より)品川宿、上野、十条・王子、赤坂、築地明石町、牛込界隈、かっぱ橋道具街、赤塚、木場、小菅、関口、千住、丸の内、明治神宮、豊島園、檜原村、蒲田、青梅、八王子、神田・日本橋。これまで幾度も通りすぎてきた「東京の20の町」との新たな出会いの記録。
  • この甲斐性なし!と言われるとツラい~日本語は悪態・罵倒語が面白い~
    3.0
    女をののしりたいとき、男をこらしめたいとき、愛をささやくとき、悲しみにうちひしがれたとき、仲間をはげましたいとき、人生につかれたとき、一発、ぶちかましてみませんか? 古事記・日本書紀から、明治・大正・昭和・平成の文学作品、はては国会論議から夫婦ゲンカに至るまで、悪態・罵倒語はどのように使われ、日本人の血となり肉となったのか。豊饒なる日本語の世界へ分け入る一冊。
  • 病院は、めんどくさい~複雑なしくみの疑問に答える~
    3.6
    長時間待たされる、医者の説明がよくわからない、薬局が外にある……。具合が悪いのに、病院に行けばめんどうくさいことがたくさん待っています。それは、病院が複雑な構造やしくみの下に運営されているからです。そして、医療に関する法律や医療政策によって、厳しく複雑なかたちで規制されているからなのです。本書は、病院のオモテもウラも知る著者が、疑問にお答えする形式をとりながら、病院に関する謎を解明していきます。
  • ロマンポルノの時代
    3.0
    あの作品、あの監督、あの女優……。終焉から四半世紀経った今も、人々の記憶に強く残り続ける「日活ロマンポルノ」。映画評論家としてそこに深く関ってきた著者が、日本映画史上に輝いた「ロマンポルノの時代」を鮮やかに描き出す。女優のみならず、従来の評論であまり触れられてこなかった脚本家、プロデューサー、男優たち、そして80年代の名作にも目を向ける。愛とエロスの16年半、1000作品の封印を、今解く!
  • なぜ、「怒る」のをやめられないのか~「怒り恐怖症」と受動的攻撃~
    4.0
    「怒り」とは「何かうまくいっていないことがある」というサイン。生きる上で非常に重要な感情である。しかし怒りを我慢させられるばかりで育つと「怒り恐怖症」に陥る。症状としては、一方は怒ることを否認し自分自身に向けたり、怒りを偽装して「受動的攻撃」という形で表出する。もう一方は怒りを溜めこんだ末、キレる。「怒らない」が盛んに目指されるが、抑圧した怒りは必ず別の形で表れる。怒りを適切に表現する大切さを説く。
  • それ、パワハラです~何がアウトで、何がセーフか~
    4.0
    パワーハラスメントは、「職場において、地位や人間関係で有利にある立場の者が、弱い立場の者に対して、精神的又は身体的な苦痛を与えることによって働く権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為」と定義される。労働局に「職場のいじめ・嫌がらせ」と分類される問題の相談件数は、現在、約4万6千件。急増する社会問題の背景に何があるのか。実例を中心に弁護士が解説。管理職のみならず、ビジネスパーソン必携の一冊。
  • ただ坐る~生きる自信が湧く 一日15分坐禅~
    4.3
    多くの悩みやストレスを抱える現代人は、常に思考を巡らせていて“頭でっかち”。正解を追い求めることをやめ、坐禅という「考えない時間」をつくることで、一日の内容は確実に違い、そして人生そのものも変わる。日本とは異なる文化圏出身の禅僧だからこそ見える仏教の意義を改めて確認し、今日から坐禅の旅へいざ出発!
  • ルネサンス 歴史と芸術の物語
    4.0
    ルネサンスとは、15世紀のイタリア・フィレンツェを中心に、古代ギリシャ・ローマ世界の秩序を規範として古典復興を目指した一大ムーブメントを指す。しかし、古代の文化が復興した理由、あるいは中世的世界観から脱する流れに至った理由を明確に答えることはできるだろうか。それは何を意味し、なぜ始まり、なぜ終わったのか――。「ルネサンスという現象」を社会構造の動きの中で読み解き、西洋史の舞台裏を歩く。
  • 医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~
    4.0
    社会では、創造性、遂行機能、社会性、時間感覚などさまざまな能力が求められます。そして、それらは認知特性を意識することで伸びていくのです。認知特性とは、情報を理解・整理・記憶・表現する「方法」であり、人それぞれ6つのタイプに分かれます。自分の得意な表現方法は? 違うタイプの人とうまくつき合うには? 子どもの能力や個性を伸ばすには? まずは簡単なテストから、自分の得手不得手を探ることから始めましょう。
  • 孫正義 危機克服の極意
    5.0
    〈問〉リーマンショックにより、世界中の金融市場が大打撃を受け、ソフトバンクもその例外ではなかった。借り入れの大きさから経営を不安視され、株価が急降下した。自らの責任ではない出来事による経営悪化を受けての決算発表。どのような姿勢で臨むべきか。――孫正義が直面した10の危機をケーススタディに、その乗り越え方を解説。第2部はツイッターを中心とした孫正義名言集。
  • 鉄道会社はややこしい
    -
    いつもは何気なく乗っていて気がつかなくても、よく観察すると様相は複雑怪奇であるとともに、鉄道会社どうしは見事な連携プレーを披露している! 例えば相互直通運転では、車両を貸し借りしていて、それらの使用料は清算しなければならなかったりする。本書では、そういった裏のカラクリを一挙公開! 写真もふんだんに掲載し、読んで楽しい、電車に乗ってみたくなる一冊。
  • 東京スカイツリー論
    -
    そもそも、なぜ建てられることになったのか? なぜ、高層ビルとは無縁の下町が建設地として選ばれたのか? 開業に至るまでにどんな紆余曲折があったのか? 建築史や都市論の観点からどんな意味付けがされるのか? ――墨田区に生まれ育ち、計画段階から完成に至るまでスカイツリーをずっとウォッチし続けてきた著者が、21世紀を代表するランドマークになるであろう世界一の電波塔に様々な角度から迫る!
  • 商店街はなぜ滅びるのか~社会・政治・経済史から探る再生の道~
    4.3
    商店街はまったく伝統的な存在ではない。現存する多くの商店街は20世紀になって人為的に創られたものだからである。(本文より)――商店街はどういう理由で発明され、繁栄し、そして衰退したのか? 郊外型ショッピングモールの乱立だけが、商店街衰退の原因なのか? さらに、地域コミュニティの要となる商店街の再生には、どういう政策が必要なのか? 気鋭の社会学者による画期的な論考! 上野千鶴子氏推薦!!
  • インクジェット時代がきた!~液晶テレビも骨も作れる驚異の技術~
    -
    相次ぐ電器メーカーの大損失、国内製品の競争力低下などで日本のものづくりは転換期を迎えている。起死回生の鍵となるのが、インクジェット技術。精細な液体の粒を「飛ばして」「積み重ねる」ことで、多種多様な一点モノをつくることができるのだ。食べられるお菓子、マイホームの壁、電子回路……。はてはDNAチップや人工臓器などの医療にまでおよぶ。そんなライフスタイルすら変えうる技術革命が、はじまりつつある。
  • 戦略人事のビジョン~制度で縛るな、ストーリーを語れ~
    4.2
    「人事」という言葉から、ネガティブなイメージを抱く人も多いのではないだろうか。それは、多くの日本企業が「過去」を見る「継続性のマネジメント」に縛られ、人事がその先頭に立っているからだ。いま求められるのは、「現在」を見る「戦略性のマネジメント」である。長年、人事部門を歩んできた「人事のプロ」と組織行動研究の第一人者が、会社が「勝つ」ために必要な考え方を経営の観点から綴った、稀有な一冊。
  • ドストエフスキー『悪霊』の衝撃
    3.7
    新訳『悪霊』刊行記念! ドストエフスキー最大の問題小説をめぐり、日本語新訳の翻訳者と、ロシアにおける研究の第一人者が、作品の「魂」について語り合う。天才、美貌、冷徹、少女凌辱、毒殺、奇行、世界遍歴――数々の謎のエピソードで語られる主人公・スタヴローギン。ドストエフスキーは彼を「自分の魂の中から取り出した」と言った。それはなぜか? ドストエフスキーは彼に何を託したのか? 刺激に満ちた文学論。
  • 弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業
    4.3
    膨大な条文と難解な言い回しで、法律を勉強する人の間でも「難しい」と言われる民法。しかし、私たちの生活やビジネスなどの場でトラブルになった時、必ず関わってくる重要な法律だ。本書は、そんな民法の基本が、現役弁護士による2日間集中講義形式&ストーリー仕立てで、楽しくかつ短期間に身につく構成になっている。司法試験の受験生から企業の法務部門で働くビジネスマンに至るまで、はじめの一冊としては最適!
  • 大往生したいなら老人ホーム選びは他人にまかせるな!
    4.0
    「“特養入所は平等”なんて大ウソ」「有料老人ホーム見学会の“ちらし寿司”に騙されるな」「デキる老人は“長期泊まって”選ぶ」等々……不幸にならない終の住み家の選び方のコツを、作家でかつ介護ヘルパーの資格を持ち介護施設で働いた経験もある著者が指南する。施設側のタテマエとホンネの見分け方、見学ツアーの楽しみ方&利用法、一週間の体験入居と見学「裏コース」のすすめ等、施設の裏表を知り尽くす著者ならでは1冊。
  • プロ野球の職人たち
    3.7
    野球ファン必携! 唯一無比の匠ワザが目白押し。“ものづくり”の世界に職人の技があるように、プロ野球にも匠の技術がある。現役・OB問わず、架空の“職人球団”を編成し、その選手やスタッフならではの“ワザ”の秘密に、スポーツジャーナリスト二宮清純が迫る! あらゆるポジションの選手から、華やかな舞台を陰で支える“裏方”まで、球界の職人たちが身に付けた奥義を一斉公開!
  • 十五億人を味方にする~中国一の百貨店 天津伊勢丹の秘密~
    -
    SARS騒動、激化する反日行動、そして、つねに存在するTIC (THIS IS CHINA)問題(「面子にこだわりすぎ」「自己中心的」「自らの非を認めない」「気配りができない」など、中国人に多く見られる特性から生じる仕事や生活上の問題)。この究極の「アウェー」環境で、天津伊勢丹が中国一の百貨店へと成長した秘密を、元社長がユーモアを交えて書き下ろす。電子版のみ新たな章を加え、写真もオールカラーで大増量!
  • 対話型講義 原発と正義
    3.7
    福島第一原発事故により、普段は“机上の空論”と揶揄されがちだった哲学的な多くのジレンマが現実となった! 放射能汚染、東電の賠償責任、発送電分離、そもそも原発は正義なのか――数々の難題に直面してしまった私たちは、広く徹底的に議論して解決策を見つけなければならない。本書では、原発推進・縮減・反対などあらゆる立場の参加者が白熱討論を展開。議論を通じて公共哲学の思考プロセスが身につく、全日本人必読の書。
  • 改訂新版 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義
    3.9
    「この本は、人から聞いたことや、他人の書いたものをまとめたものではありません。私自身の経験から『金融市場で生きて行くには、これだけの知識が必要だ、資産運用をするつもりならこれだけの知識は必要だ』と思ったことだけを書きました」(まえがきより)――為替、先物、スワップ、オプションなど、ビジネスマンから個人投資家まで、本当に使える金融知識を、「伝説のディーラー」が伝授。データ刷新、大幅加筆の改訂版!
  • 検証 財務省の近現代史~政治との闘い150年を読む~
    4.5
    現在、日本を覆う「増税の空気」はいかにして形成されたのだろうか? 財務省は、前身の大蔵省以来、「戦後最強の官庁」として日本に君臨してきた。しかし、大蔵省ほど絶大な権力を持ちながらもこれまであまり注目されてこなかった組織はない。気鋭の憲政史家が大蔵省・財務省の歴史にメスを入れ、百五十年の伝統を検証しながら、知られざる政治との関係を描き出し、日本再生への道を綴った本邦初となる意欲作。
  • 極みのローカルグルメ旅
    3.4
    麺、ごはんもの、駅弁、居酒屋。全国の有名店・老舗の名店から知られざるローカルグルメまで、柏井壽が実際に食べ歩いて見つけた83店を厳選。地方都市の情報を主に紹介しているので、出張、一泊旅行で「何食べよう?」と迷った際にも使える情報満載! 基本的にひとりでふらりと入れるお店が中心だから安心。ついでにおすすめホテルまで紹介しています。詳細な店舗リスト・地図つきなので、街歩きのお供にぜひ一冊。
  • おひとり温泉の愉しみ
    3.3
    会社、家族、恋人、友人、しがらみのすべてから解き放たれ、文庫本を片手に、携帯電話の電波が届かない秘湯の宿にひとりっきり。こんな旅ができたら、心も体も自由に解き放たれるに違いない。これぞ、現代人の本当の夢……。いつの間にか、温泉ひとり旅の達人になってしまった著者が、ハードルが高いと思われがちな「おひとり温泉」の極意を伝授。小さなものから大きなものまで、「おひとり温泉」の疑問に答えます。
  • 絶望しそうになったら道元を読め!~『正法眼蔵』の「現成公案」だけを熟読する~
    4.0
    わずか2500字に込められた、道元の禅思想のエッセンス――。曹洞宗の開祖であり、日本仏教思想史の最高峰である天才・道元の思想は、その主著『正法眼蔵』の巻頭におかれた「現成公案」に端的に凝縮されている。つまり、「現成公案」を読むことは、日本思想史における白眉の書の、そのまたエッセンスを味わうことになる。修行に、人生に絶望しそうな者に、道元はどんなメッセージを語りかけているのか。1冊かけて丁寧に読む。
  • 政治家・官僚の名門高校人脈
    3.3
    国会で丁々発止を繰り広げる議員どうしが、実は高校の同級生だったりすることは珍しくない。本書は、筑附、筑駒、日比谷、開成、早稲田、慶應、水戸一高、修猷館、灘、ラ・サールといった、政治家や官僚を多く輩出してきた高校出身の議員たちに高校時代の思い出、学校に対する思い、今も続く高校時代の人脈について直接インタビューを試みた。日本のエスタブリッシュメントたちの裏のネットワークが垣間見える一冊。
  • 宇宙に外側はあるか
    4.0
    21世紀の現代、人類は観測技術の発達などによって宇宙を見る目が大きく開かれつつある。いま、宇宙の何がわかっていて、何がわかっていないのか? 宇宙の全体像とは? 宇宙の「外側」とは? 「奇妙な謎」に包まれた宇宙を人類はどこまで知ることができるのか? 気鋭の研究者が、誰もが一度は考えたことがある「究極の問い」に真正面から迫る、宇宙論のフロンティアへと旅立つ一冊。
  • 最高裁の違憲判決~「伝家の宝刀」をなぜ抜かないのか~
    4.3
    最高裁が法令違憲の判決を下したのは、発足後64年間でわずか8件。果たして最高裁は、「伝家の宝刀」である違憲審査権を適切に行使してきたのか? 本書は、憲法に対する最高裁の「姿勢」を浮き彫りにするとともに、歴代の最高裁長官の事績を追うことによって、違憲判決の歴史を舞台にあげる。この1冊で、違憲・合憲を判断する枠組みがわかること、請け合いである。
  • 子どもが育つ玄米和食~高取保育園のいのちの食育~
    4.3
    子どもの好物といえば、お子様ランチに象徴されるような味の濃い食べ物だと思われがち。それとは対照的に、「こんなしぶい子どもは見たことがない」と大人を驚かせている園児たちがいる。毎日納豆と玄米を食べ、おやつには小魚や大豆、昆布をぽりぽり。甘いジュースを好まず、梅と醤油で味つけした番茶をすする。この大人顔負けの「本物志向」をゼロ歳児から教える高取保育園。その食理念と実践方法を紹介する。【光文社新書】
  • アホ大学のバカ学生~グローバル人材と就活迷子のあいだ~
    3.5
    『最高学府はバカだらけ』『就活のバカヤロー』の石渡と、日本の全大学を踏破した大学研究家の山内が、日本の大学・大学生・就活の最新事情を掘り下げる。難関大なのに面倒見のいい大学、偏差値は高くなくても在学中に鍛えあげて就職させてくれる大学、少数精鋭、極限の「特進クラス」を持つ大学、グローバル人材と言えばあの大学、などなど、お役立ち最新情報も満載。廃校・募集停止時代の大学「阿鼻叫喚」事情。【光文社新書】
  • IFRSの会計~「国際会計基準」の潮流を読む~
    2.5
    これまで会計というのは、国ごとにひとつだ、ひとつでなければならない、というのが会計の世界では常識とされてきた。しかし現在、会計における常識の転換、いわゆるパラダイムシフトが進行している。現代の企業会計の問題とは? EU・アメリカの思惑とは? 日本の選択肢とは? 舞台裏の駆け引きを追いながら、「会計グローバリゼーション」の現状を明らかにする。【光文社新書】
  • 円高の正体
    3.7
    日本経済低迷の理由は円高にあり! 河上肇賞受賞の気鋭エコノミストが、為替レートと経済のカラクリを一から解説。円高って何だっけ、という基礎の基礎から始めるので、よく分かる、読みこなせる。間違った「専門家」の言うことを鵜呑みにせず、円高を克服するために、今私たちにできることは何か、を考えよう。円高が日本のデフレ、名目GDP、税収、貿易収支をいかに減らしているのか、豊富なグラフも使って分かりやすく説明。【光文社新書】

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