山田隆司の作品一覧
「山田隆司」の「最高裁の違憲判決~「伝家の宝刀」をなぜ抜かないのか~」「「無罪」を見抜く 裁判官・木谷明の生き方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山田隆司」の「最高裁の違憲判決~「伝家の宝刀」をなぜ抜かないのか~」「「無罪」を見抜く 裁判官・木谷明の生き方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
[抜けずか、抜かせずか]最高裁が「法の番人」たる役割を果たす上で、強大な影響力を有する違憲審査権。最高裁の発足から今日に至るまで、約10件しかない「違憲判決」を見ていくことで、最高裁の軌跡の一端とこれからの役割を考えていく作品です。著者は、記者時代の原体験が本書の執筆のきっかけになったと語る山田隆司。
まず最高裁の違憲判決と歴代の最高裁長官を軸として、時系列的に司法の働きを記述しているところが面白い。歴史の流れの中で、最高裁の考え方がどのように変遷し、発展していったかが垣間見え、日本現代司法史の入り口としてオススメできる一冊です。
(サブタイトルの方向性とは少し異なるかもしれませんが)
Posted by ブクログ
判例にせよ、裁判例にせよ
当該法益や法律の目的、利益衡量を最大限した上で論理を尽くしてひねり出されるもの
三権分立の中で行政や立法と違い民主的なプロセスを経ていない裁判所が統治行為論等を使って少し遠慮気味になるのは仕方ない
ただ近年の「民意」なるものにおいては経済的強者の色合いが濃く、個人の権利や生活が政策や権力によって侵害されることが増えた
本編の最後の方では「憲法裁判所」構想が上がっていたが、実際上法律等が動き出した後に侵害が起きてからしか訴えの提起ができない付随的審査制では今後、「救済の砦」としての機能は不十分になるため、侵害が予測される法や政策につき違憲審査ができるようになることを望む
Posted by ブクログ
8件。
これがこの国の最高裁判所が1947年の発足以来64年間(本書執筆時)で下してきた違憲判決の数です。
本書はこの8年に1件の割合と言う少なさに注目した著者が抱いた、「なぜこの様になっているのか?」と言う疑問を切っ掛けに執筆された本です。
全4章に補章と終章、そして巻末に識者インタビューを掲載した内容となっており、これらを通して読む事によって、第2次大戦敗戦以降の政治情勢などを踏まえながら、違憲判決と言う視点から最高裁の変化を解説しています。
簡単に内容に触れると、
最高裁の64年の歴史を4期に区切り、それぞ第1期:第1章、第2期:第2章・・・と言った感じで解説が行われ、補章で「1票の