魚舟・獣舟

魚舟・獣舟

605円 (税込)

3pt

現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。書下ろし中編を含む全6編を収録する。

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魚舟・獣舟 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    映像が浮かぶ不穏美しい作品。
    上田さんの作品まだまだ読めてはいないけど、読んだ中ではの一番好きな世界線。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    どれも設定が素晴らしい珠玉のSFだった...
    タイトルの魚舟・獣舟はかなり荒唐無稽かつ複雑な設定なのにすんなり世界観を理解させる導入が凄い。著者の文章力の高さ、そして人間への解像度の高さがふんだんに発揮されていた。

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    OCシリーズの原点である「魚舟・獣舟」。現代社会崩壊後の世界、異形の生物と人間の関わり合いがわずかなページにぎゅっと込められた良作。「くさびらの道」は映画化されるそうなので楽しみ。「真朱の街」は妖怪探偵百目の前日譚かな?そして「小鳥の墓」、すばらしい!極端な管理社会の元で生きる二人の少年の話。なんと

    0
    2019年10月18日

    Posted by ブクログ

    タイトルにもなっている魚舟・獣舟は白眉の出来。鮮やかな描写と展開が余韻ある悲しいドラマを生み出している。短編集+中編が1つで、どの話も面白かったのだが、「くさびらの道」のおぞましくもどこか美しい奇病の描写が特に気に入った。中編「小鳥の墓」は「火星ダーク・バラード」と関連があるらしいのでそちらも読んで

    0
    2019年03月08日

    Posted by ブクログ

    SF大賞候補作に挙がっていたので読んでみた
    文句なしに良くできたサイエンスファンタジーとしてのSF
    星野之宣的おちついた大人な感じの作風
    それぞれの短編ごと異なるファンタジー的な奇想を含む素材を
    きっちり落とし込む手腕が見事
    別の作品も読んでみよう

    0
    2019年01月11日

    Posted by ブクログ

    深紅の碑文を買ってきたので、序盤から読み直し、「20の短編小説」を読んだばかりで短編頭にもなってるし、

    と思って読み始めたが、
    中身すごい。
    いまいまの現代をとらえているとしか思えない中編あり。

    0
    2018年12月15日

    Posted by ブクログ

    海洋生物からキノコ、妖怪まで、あらゆる異形が登場するSF短編集。飛び抜けて面白いのは、表題作品の「魚舟・獣舟」だ。オリジナルの世界観が、人の心の純粋さを語る。他の作品も解説するまでもなく面白い。好みは人それぞれだろうが、個人的には「ブルーグラス」がお気に入り。また、「真朱の街」は妖怪の言葉が真実すぎ

    0
    2017年05月19日

    Posted by ブクログ

    「この世に存在しないものを、まるで在るかの如く魅力的に創造する……。これは、とてつもなく手間とセンスがいるんだよ。」_p197小鳥の墓

    映画監督の父が息子に言った台詞ですが、小説家である上田早夕里さんが創作活動において目指すところなのだろうと感じました。

    どの作品も設定がよくわからないままその世

    0
    2024年08月01日

    Posted by ブクログ

    短編集
    どれも、読みやすくおもしろい。
    オーシャンクロニクルシリーズである表題の「魚舟・獣舟」は短いながらも世界観、物語の奥深さを感じる傑作。

    「真朱の街」これは別で3冊シリーズ化している妖怪探偵・百目の始まりの物語。個人的に、人ではない異形の物語にひかれるのでかなりおもしろかった。シリーズ化した

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    魚舟の世界観、足りない!!
    「オーシャンクロニクル」シリーズの最初の1冊

    関連するのは「魚舟・獣船」だけで、他は別なSFで全部で6編が入ってます。
    「魚舟・獣船」★★★★(ストーリーは出来てて、あえてこのシーンを初出しで使ったんだな。作戦成功ですね。)
    「くさびらの道」★★★★★コロナ禍で身につま

    0
    2023年02月03日

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