無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで202万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
『華竜の宮』以降、外交官を辞め、救援団体”パンディオン”を設立した青澄誠司。パンディオンの活動領域は広がりつつあるものの、後の大災害への不安から物資不足気味となり、それに端を発した陸上民と、陸の政治に不信感を持つ海上民との軋轢は、ますます広がりつつあった。青澄はそうした事態の改善のため、様々な人物や組織に働きかけるが……
上巻までを読んだ感想を端的に表すなら、圧倒されっぱなし!
世界のほとんどが水没し、陸地で暮らす人々と、海上で暮らす人々とに分かれた未来の世界。それにさらに、遺伝子操作やAI、兵器、そして、来たるべき大異変など様々なSF要素を盛り込んだ「魚舟・獣舟」『華竜の宮』でしたが、その世界観がさらに深く掘り下げられていきます。これだけ読み応えのある作品は、なかなかないと思います!
陸上民と海上民の文化の壁や、歴史の壁、様々な政治的陰謀が渦巻き、様々な個人の正義や哲学が作中でぶつかり合います。
しかし、そんな壮大で複雑な世界を、個人の視点からも、そして、全体の視点からも、ものの見事に描き切っているのです。構成力や設定の細やかさもあると思うのですが、それをアイディアで終わらせずに、文章で表現しきるその筆力たるや!
そして、この作品で描かれる世界は、現代の世界ととてもシンクロしている気がします。物資がなく貧困のため、権力や物資を持つ陸上民への不信感のため、海賊や暴徒化してしまう、海上民たちの反社会勢力”ラブカ”の姿は、ISのようなテロ組織の姿とシンクロします。
そして、彼らの活動のために、陸上民は海上民たちを信頼できなくなり、新たな断絶が生まれるというのも、テロ以降の、イスラム教徒への差別とつながるものがあるように思えます。
そして、そうした動きに便乗し、私腹を肥やそうとする人間たちもいれば、少しでも争いを収めようとする人たちもいます。彼らの行動も非常にリアルです。
読めば読むほどに、紛争を無くそうと活動する青澄の思想にも、そして、ラブカとならざるを得なかった、ザフィールたちの姿にも、共感を覚えてしまいます。異なる二つの立場をしっかりと描き切るあたりもさすがです。そして彼らの物語を読み込むほど、世界の複雑さが見えてくるあたりもすごい!
地球を滅亡させるほどの大変異が迫っている中でも、紛争をやめることができない人間たち。逆にそうした変異が迫っているからこそ、自分だけは助かりたい、と人々は利己的になり、結果紛争が生まれるのかもしれません。
そんな世界で何が正義となり、どう行動するのが正解なのか。作中の登場人物たちの行動力の源にあるのは、ひたすらに正解を追い求めるが故の力のような気がします。
登場人物たちがどのような結末をたどるのか、とても楽しみです。
Posted by ブクログ
面白かったです。前作「華竜の宮」のラスト、〈大異変〉が起こるのがわかってから実際に起こるまで人類はどう生きたか。今回も圧倒されました。
限られた資源の奪い合いで陸上民から海上民への攻撃はさらに厳しくなってるし、それに対抗する〈ラブカ〉という武装勢力も登場して世界は暴力と混沌を極めています。
外交官を辞めて救援団体を経営している青澄も、年取ったけど熱い。宇宙船への出資を断ったの凄かったけど、これ確かマキが乗ってなかったかな…って思いました。
ユイとマリエの友情も好きです。このグループは良いなぁ。
ツェン・リー怖い。でもタイフォンを失ったのでこうなったのも一つあるかもと思わなくもない。デュレー会長も闇。
青澄とザフィールの直接会談の予感で下巻へ。続きも楽しみです。
Posted by ブクログ
ラブカのお話。
救援団体の理事長青澄、ラブカのリーダーザフィール、宇宙船を作る夢を持つユイの目線。
シガテラが食い詰めた人々の強盗団で、ラブカは食い詰めた人々を救うために強奪行為するテロリストみたいな感じ?
一回読んだけど、ものすごい時間がかかってしまい、モブが誰だっけこの人といちいちなってしまったので、読み終わって下巻読む前にもう一度読みました。
大異変ほどじゃあないけれど、コロナで買い占め~みたいなの思い出したり。
買い占めするから家族の物資が手に入らない~→輸送会社襲う。の流れまで現実はいかなくて良かった。
次は忘れないうちに下巻読まなきゃ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。