上田早夕里の作品一覧
「上田早夕里」の「妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート」「魚舟・獣舟」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「上田早夕里」の「妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート」「魚舟・獣舟」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
神戸海星女子学院大学卒。2003年『火星ダーク・バラード』でデビュー。同作は第4回小松左京賞を受賞している。『華竜の宮』で第10回センス・オブ・ジェンダー賞大賞、第32回日本SF大賞を受賞。『オーシャンクロニクル・シリーズ』、『深紅の碑文』などの作品を手がける。
Posted by ブクログ
短編、中編集。
どれもこれもしんみりと、泣きたくなるような、それでいてSF度が濃い目でまさに射抜かれたという感想です。
現実的な部分を踏襲しつつ、超非現実的な近未来(?!)でしかも、歴史をキチンと捉えつつ、読者の知識や記憶や想像力を熱く厚く、刺激を与えるこの一冊、私の記憶と記録に残る本となりました。
「龍たちの裔、星を呑む」の中の一節、「龍の悠久の命と比べれば、人類の命は、日の出と共に葉の上から消えてゆく朝露に似たものだった。」という表現に納得。私達人類は朝露と同じ。
SFファンタジーというか、超歴史もので人間よりも人間臭いひとつひとつ。短編集扱いしているのがもったいない!!
Posted by ブクログ
難しいけど、読んで良かった。
満州事変は歴史で教わったけど、
そこに生きる人々に想いを馳せることが出来たのは、紛れもなくこの物語に出会えたから。
当然のことだけど、満州と呼ぶことになる前から住んでいる人々がいて、後から移り住んだ軍人ではない日本人がいて、両者は交流をしながらその時代を生きていた。
フィクションではあるけれども史実に基づいて描かれたところが多いそうで、その当時の国籍関係ない人々の想いに胸を打たれました。
あとは何より、上海の繁華街の描写がうまいこと。
時折出てくる上海料理の描写も食欲をそそられました。
どの時代の人も、美味しいものを糧に生きていたんだなと思ったり。
面白か